ホワイトニングを検討しているものの、本当に歯が白くなるのか、どのくらい効果が持続するのかと気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ホワイトニングで歯が白くなるのか、効果はどの程度続くのかを解説します。ホワイトニングの効果を感じにくい人やできない人、白さを長持ちさせる方法も解説するので、ぜひチェックしてくださいね。
2級ファイナンシャル・プランニング技能士を取得し、マイベストでは予約サービス・クリーニング・クリニックなどの無形商材のサービスを担当。以前はローンやクレジットカードなど日常生活に身近なサービスを比較検証してきた。「生活を豊かにするサービスを提供すること」を心がけてコンテンツ制作を行なっている。
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選び方に記載した効果および副作用等のリスクは一般的なものです。ご利用の際は各クリニックのホームページなどをご確認ください。
ホワイトニングをして歯が白くなるのは、漂白効果によるものです。
そもそも歯が黄ばむのは、ステインと呼ばれる着色汚れが付着することが原因。色の濃い飲食物などを摂取したり、タバコを吸ったりすると着色汚れが付着します。
ホワイトニングは、2つの効果を組み合わせて歯を白く見せる仕組みです。1つ目は、ステインを分解する薬剤を使ったブリーチング効果。薬剤には過酸化尿素や過酸化水素が含まれており、この成分が色素を分解してエナメル質を無色透明に見せます。
2つ目は、歯の表面を覆うエナメル質の構造を変化させて光の乱反射を生じさせるマスキング効果です。過酸化水素によってエナメル質の表層の構造が変わることで、曇りガラスのように白く見えます。
ホワイトニングの方法は主に4種類ありますが、歯科医院で行うオフィスホワイトニングは3~6か月間効果が持続します。
サロンで施術するセルフホワイトニングは、自分で施術するので使える薬剤に制限があり、効果は2~3週間しか持続しません。持続性だけで選ぶなら、6か月~1年持続するホームホワイトニングがおすすめです。ただし、自宅で薬剤を塗布したマウスピースを装着し、時間をかけて徐々に歯を白くするので、オフィスホワイトニングほどの即効性はありません。
即効性も持続性も求めるなら、デュアルホワイトニングを検討しましょう。漂白効果が高い薬剤を使えるオフィスホワイトニングと、ホームホワイトニングを組み合わせて施術を行うので、短期間で白さを実感しやすく効果も1年程度と長続きします。
デュアルホワイトニングはオフィスホワイトニングを取り入れるので、歯科医院でのみ施術が可能です。以下コンテンツではおすすめの歯科医院を紹介しています。ぜひ参考にしてください。
ホワイトニングは、歯の状態によってはあまり白くならない場合があります。エナメル質や象牙質に浸透して漂白する仕組みなので、虫歯の治療で詰め物やかぶせ物をした部分、インプラント入れ歯などは白くなりません。
幼少期のころにテトラサイクリン系の抗生物質を服用し、歯が変色した場合もホワイトニングは難しいとされています。歯の神経を失った失活歯も、通常のホワイトニングでは白くなりにくいでしょう。歯に白い斑点があるホワイトスポットの場合、回数を重ねて白くなったとしても、部分的に色ムラが残るケースもあります。
ホワイトニングを検討している人は、まず歯科医院で歯の状態を診察してもらってください。
人によってはホワイトニングができない人もいます。施術を決める前に確認しておきましょう。
妊婦や授乳中の人、18歳未満の人はホワイトニングが受けられません。使用される薬剤が、胎児や成長中の歯に影響を与える可能性があり、安全性が十分に確認されていないことが理由です。
保護者の同意があれば18歳未満でも施術を受けられる場合はありますが、15歳未満は受けられない点は留意しておきましょう。
無カタラーゼ症の人にとって、ホワイトニングは禁忌とされています。
理由は、無カタラーゼ症は過酸化水素を分解するカタラーゼが作れないためです。ホワイトニング薬剤には高濃度の過酸化水素が含まれているので、カタラーゼがないと分解されないまま体内に蓄積されます。
成分が蓄積されると重篤な口腔内疾患を引き起こす可能性があるため、ホワイトニングには対応してもらえません。
治療していない虫歯や歯周病があると、ホワイトニングが受けられません。患部にホワイトニング薬剤が浸透すると、痛みや炎症を引き起こす可能性があるためです。
自覚症状がなくても、歯科医院で行うホワイトニングでは施術前に必ず診察があるので、その際に虫歯や歯周病が見つかる場合があります。しっかり治療してから、施術を受けましょう。
知覚過敏の症状がある人は、ホワイトニングを受けられないことがあります。
知覚過敏の歯は外側のエナメル質が薄くなっており、内側の象牙質が露出している状態です。そこに薬剤が触れると、刺激が神経にダイレクトに伝わり、痛みを感じます。
ただし、薬剤の濃度を下げれば施術できる場合があるので、施術前に歯科医院に相談してくださいね。
光線アレルギーを持つ人は、オフィスホワイトニングは受けられません。オフィスホワイトニングでは光を照射して薬剤を活性化させるので、光に反応して赤みやかゆみなどの症状が出る可能性があります。
光を使用しないホームホワイトニングやセルフホワイトニングであれば施術できるので、ほかの方法を検討してくださいね。
ホワイトニングができない人や効果が出にくい場合は、ほかの審美治療を試すのもひとつの手です。
歯を白く見せる施術はホワイトニングだけではありません。例えば、歯の表面を少し削ってセラミックを貼りつけるラミネートべニアは、歯の色だけではなく形も整えられます。また、歯全体にセラミッククラウンを被せるタイプの施術なら、透明感のある自然な仕上がりに期待できますよ。
どちらもホワイトニング以外の、歯を白くする手段として多くの歯科医院で実施されています。ただし、費用が高くなる傾向にあるうえ、衝撃に弱く破損しやすいので注意しましょう。
ホワイトニングの効果は、施術後のケア次第で長持ちする場合があります。長く白い歯を維持できるように、以下のことに気をつけましょう。
ホワイトニング後は、色の濃い飲食物や喫煙は控えてください。
施術直後の歯は、薬剤による化学反応で色素を吸収しやすい状態です。コーヒー・赤ワイン・カレーのような、着色の原因になるものを摂取すると、せっかく白くなった歯がすぐに黄ばみます。
また、タバコに含まれるタールも着色の原因のひとつです。喫煙習慣がある人は、控えるようにしましょう。
ホワイトニングの効果を長持ちさせたいなら、歯科医院での定期的にクリーニングを受けましょう。時間の経過とともに歯の表面に溜まったステインや歯垢を早めに除去することで、歯の白さをキープしやすくなります。
また、歯科医院での定期的な歯のチェックは、虫歯や歯周病の早期発見や予防にも効果的です。
ホワイトニング歯磨き粉やマウスウォッシュの使用も、白さを保つために効果的です。
ホワイトニングのあとにこまめな歯磨きやうがいをすることで、色素の沈着を防げます。とくにホワイトニング用の歯磨き粉やマウスウォッシュは、着色汚れを落としたり、つきにくくする成分が含まれていることが特徴です。
含まれる成分のなかには、汚れを浮かせて落とすポリリン酸ナトリウムや、歯の傷を埋めて着色汚れを防ぐ効果に期待できるハイドロキシアパタイトがあります。日々のケアに取り入れれば、ホワイトニング後の白さがキープしやすくなるでしょう。
以下コンテンツでは、ホワイトニング歯磨き粉やマウスウォッシュを紹介しているので、ぜひ自分に合ったものを見つけてくださいね。