LOJEL Cubo Fitをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

収納性は高評価。100Lと容量が多く、8泊9日分の荷物は問題なく入りました。フロントオープンタイプのため本体の奥行分の深さがあり、かさばる荷物をたくさん入れたい人に向いています。時間に余裕がないときでも、どんどん詰め込んでいけるほどの収納力です。

小物収納に役立つ3つのポケットはメッシュタイプで、視認性も良好。比較した商品にはポケットの使い勝手が悪かったものもあっのに対し、フタを開けると全面を小物入れとして使用できるのも便利です。

なお、ノートPC専用のポケットはないため、持ち運ぶなら専用ケースを用意しましょう。フタが開ききらないようにベルトで角度を調整できるので、滞在先でも荷物を取り出しやすいですよ。

開閉はファスナー式。フレームタイプに比べ柔軟性があり、ファスナーを少し開けるだけで隙間から荷物が出し入れしやすいのが特徴です。

機能性は以下のとおりです。

1. 容量拡張機能｜〇
2. フロントドア｜×
3. TSAロック｜〇
4. タイヤストッパー｜×

マチ幅は中央部のファスナーを開くことで3cm拡張でき、110Lまで増量可能。今回の比較では容量拡張機能があるものはごくわずかでした。ショッピングやお土産で荷物が増える可能性がある人にはうれしい機能ですが、使用する際は各航空会社の無料受託サイズを事前にチェックしておきましょう。

タイヤストッパーは非搭載のため、電車やバスの乗車時には動かないよう手で押さえてくださいね。

操作性はやや伸び悩みました。スムーズさは問題ないものの、重さのためか歩きはじめる際に傾けづらく感じます。少しの段差でも引っかかる感触があり、平坦な場所以外では動かしやすいとはいえません。

今回の比較では、シングル・ダブルのキャスタータイプによる操作性の差はほとんどありませんでした。価格帯による差も大きくないものの、2万円以上のものだと振動が伝わりにくく、小回りが利きやすい商品が多い傾向がみられています。

本商品は執筆時点で税込45,100円（公式サイト参照）という価格帯ながら、操作性はいまひとつ。使用頻度が高い人は使いづらさを感じる可能性があるでしょう。

重量は約4.86kg（実測値）。ハードタイプのためそこそこ重さがあります。比較した商品には約3kgのものから6kgを超えるものまで幅があったため、力に自信のない人は事前にしっかり確認したいポイントです。

スーツケースにはハードタイプとソフトタイプがありますが、海外へ行くなら基本的にはハードタイプを選びましょう。ソフトタイプに比べて重い傾向はありますが、防犯面や耐衝撃性は高いですよ。

測定した走行音は平均65.9dBとかなり大きめ。ガタガタと大きな音が鳴るため、夜道での使用には不向きです。今回の比較では、最もうるさいものと静かなものでは約7dBの差があり、60dB以下に抑えられていた商品もありました。

なるべく静かなものを選びたい人は、静音キャスターの有無に着目してみてくださいね。

耐久性は良好です。専門家からは、「底足が5本ついており、キャスターは根本も太く頑丈なつくり」と評されました。比較した商品には、細かなパーツの強度に懸念が残るものもあったなか、3段階の伸縮ハンドルや内装もガッチリしていて耐久性に期待が持てます。

「ボディの開閉部が衝撃を吸収するクッションのような役割も果たす」というコメントもあり、乱雑に扱われる可能性がある海外旅行用としてもよいでしょう。

ただし、珍しい形のため壊れたときに修理が難しい可能性も。事前登録によって10年間のメーカーサポートが受けられますが、事前に条件を確認しておいてくださいね。

防水性の高さは、比較したなかではトップレベルの評価を獲得。ボディに30秒間シャワーをかけても中に貼った半紙はまったく濡れませんでした。

比較した商品の多くは開閉部が中央に位置していますが、本商品は浸水しやすいチャック位置が端にあるため収納部がわずかに濡れた程度です。半紙が破けるほど濡れたものもあったのに対し、防水性に優れているため、旅先で急に雨が降っても荷物は濡れにくいでしょう。