グリフィンランド スーツケース FK1037-1をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

ただし、立ったままでも荷物を出し入れできるフロントポケットはありません。ノートPCや財布などのサッと取り出したいものは、カバンに入れて持ち歩くのがよいでしょう。

機能性は以下のとおりです。

1. 容量拡張機能｜×
2. フロントドア｜×
3. TSAロック｜〇
4. タイヤストッパー｜×

機能はかなりシンプルでした。移動中に荷物をサッと取り出せるフロントドアや、停止中にケースが転がるのを防ぐタイヤストッパーはありません。比較した商品の約3割に搭載されていた容量拡張機能もなく、お土産などが増えると荷物が入らなくなる場合がありそうです。

一方で、TSAロックに対応しているのはメリット。アメリカ領土の空港でTSA（米国運輸保安局）の職員がケースの中身を検査するときも、カギを壊されずに済みますよ。

実際にスーツケースを引いたところ、操作性はいまひとつでした。比較したなかには小回りが利きやすい商品もあったのに対し、「キャスターの動きがよくない」という口コミどおりの結果です。とくに回転させたときの動きの悪さが気になりました。

とはいえ、段差に引っかかることはなく、ガタガタした道もスムーズに走行できます。今回の比較で走行しやすい傾向があった4輪タイプのシングルタイヤを採用しており、基本的にはスッと動かせました。

ただし、荷物が片方の荷室に偏っていると重さを感じるので、重量バランスが崩れないように入れるようにしましょう。

荷物を入れたスーツケースの走行音を測定すると、平均56.8dBととても静かでした。今回比較したなかには60dBを超えた商品もあったのに対し、消音設計のキャスターを採用しているとの謳い文句どおりの結果です。

ガタガタした道でも音が気にならないほど静音性が高いので、走行音の気になる夜道でも使いやすいですよ。

重量は、空の状態で約3kgとやや重めでした。ハード・ファスナータイプで荷物を詰め込みやすいのはメリットですが、比較した同じタイプの商品には2.5kg以下のものも。とはいえ、ハード・フレームタイプには4kgを超える商品もあり、特別重たくはありません。

今回比較した結果、取り回しやすいソフトタイプは軽く、防犯性の高いハード・フレームタイプは重い傾向がありました。本商品は防犯性・軽さのバランスがよいタイプなので、どれにするか迷ったときも手に取りやすいですよ。

持ち手に伸縮性があり、指や手の甲があたりにくいのもポイントです。ただし、持ち手が少し硬いため、手に痛みを感じたモニターも。長時間持ち上げ続けると、痛くなる場合がありそうです。

＜階段の上がりやすさについてのモニターコメント＞

1. 「持ち手やや硬めで、角も少しだけあるのでちょっとだけ手が痛い」
2. 「持ち手と本体の幅が狭いから、膝にあたらずストレスなし」
3. 「持ち上げると持ち手が伸びて持ちやすいし、縦の長さが短いので上りのときも横にしなくてもいいのはうれしい」
4. 「腕を伸ばしても下につくことなく持ちやすいものの、多少重みを感じた」
5. 「横に持てるから、縦に持つやつよりも軽く感じる」

コメントは一部抜粋

比較したなかには、タイヤがなめらかに回転した商品もあったのに対し、回したときにガタガタと音がなったのも気になる点です。タイヤ部分に隙間があるため、髪の毛なども絡みやすいでしょう。

一方で、ボディや内装の評価は上々。ボディの角には衝撃を防ぐためのプロテクトパーツがあり、表面はギザギザにして強度が高められていました。テープで固定されている様子でしたが、内装には中板が入れられており、底足も頑丈な設計です。

防水性はいまひとつの結果に。スーツケースにシャワーをあてると、中の半紙が半分ほど濡れてしまいました。

比較した商品の多くが同様の結果ですが、なかに半紙がほぼ濡れなかったものも。雨の多い国へ渡航する際や、旅先の天候がわからないときには、念のためカバーを用意しておくのがよいでしょう。