高品質な食材にこだわって作られた猫用ドライフード、レティシアン カナガンキャットフード チキン。「食いつきがよい」「グレインフリーなのがよい」と評判です。しかし、「個包装ではないので酸化する」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のネスレ日本やユニ・チャームなどの猫用ドライフードとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。猫用ドライフード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
掃除用品・衛生器具などの日用品から文房具・ファッション用品など身近な生活で使う幅広い商材のコンテンツ制作を3,000本以上担当。トイレットペーパーやスーツケースなど日常生活に関わる商材を比較検証してきた。「こだわって選ぶものではない生活雑貨こそ、実際に検証しなければわからない情報を届けること」を心がけ情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
レティシアン カナガンキャットフード チキンは、食いつきが期待できる、香りが強いドライフードがほしい人に候補となる商品です。比較したにおいが薄い穀物類ベースの商品と並ぶと、香ばしい香りを感じられたのがよい点。「食いつきがよい」との口コミや謳い文句どおり、におい・かおり環境アドバイザーの石川さんも「脂っこく食いつきが期待できる」とコメントしました。
ただし、袋を開けた瞬間から広がるほどの強すぎる香りには注意が必要。石川さんからは「素材を嗅ぎ分けられない」との意見も挙がっています。普段からにおいが強いおやつやフードを食べている場合はよいですが、猫によっては警戒して食べてくれない可能性もあるでしょう。
酸化防止剤・着色料といった、猫にとって不要な成分が使われていないのは利点。「グレインフリーなのがよい」との口コミどおりで、食物アレルギーで穀物が食べられない猫にも向いています。心臓によいとされるタウリンや、皮膚ケアに役立つオメガ3・オメガ6脂肪酸を含んでいるのもうれしい点です。
免疫力を維持するビタミンEも配合。ただこちらは、比較したすべての商品が該当(※執筆時点)していました。骨や関節の健康をサポートする、カルシウム・リンは1%と少なめ。肥満への配慮や毛玉・消化に対する成分表記もなく、十分なケアは期待できないといえます。
パッケージは直射日光をとおさない素材のため、未開封なら劣化のリスクは低めです。しかし、比較した使い切りやすい個包装タイプとは異なり、小分けされていないチャック袋。「個包装でなく酸化する」との口コミどおり、開封後には鮮度が落ちやすいといえます。開封後は早めに保存容器に入れ替えましょう。
「毎日食べるご飯」と謳ってはいるものの、ペットフード公正取引協議会の認証はなく、「総合栄養食」との記載もなし。動物栄養学の先進国の栄養基準である、AAFCO・FEDIAFも表示されていませんでした。上位商品には健康サポート成分の表示が豊富なものもあったので、健康に配慮したい人はほかも検討してみてください。
実際にレティシアン カナガンキャットフード チキンと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ猫用ドライフードと、パッケージの情報量・食いつきの期待度・使いやすさ・健康への配慮それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
レティシアン カナガンキャットフード チキンより、もっといい商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
ペットライン
高齢猫の健康維持におすすめ。鮮度を保ちやすい個包装タイプ
そもそも猫用ドライフードとは、ウェットフードに比べて安価なのが特徴。その形状から「カリカリ」とも呼ばれています。
今回ご紹介するカナガンキャットフード チキンは、ペットフードの輸入販売を行っているレティシアンの商品。主原料に乾燥チキン・チキン生肉を使用し、「毎日おいしく食べてくれる」と食いつきのよさを謳っています。
配合されたチキンの割合は60%以上と、高たんぱく設計。使用しているチキンはヒューマングレードの食品工場から仕入れており、人間でも食べられるような新鮮かつ上質なものを使っています。旨みのあるチキングレイビーを配合することで、味わいアップも狙いました。
毎日食べるものだからこそ、栄養面にも配慮。リンゴやにんじんなど、ビタミン・ミネラルが豊富なフルーツと野菜を使用しています。カモミールなど、活力の維持やリフレッシュ効果が期待できるハーブも配合。ヨウ素などミネラルの含まれた海藻も使っていますよ。
肉食動物である猫のことを考え、食物繊維が含まれるサツマイモやジャガイモを、穀物の代わりに使用しているのも注目したいポイント。消化・吸収をゆっくり促すことができ、猫の体を労わった成分構成です。
粒の大きさは、2か月の子猫から高齢猫まで食べやすいよう小さめに作られています。内容量は1500gあり、100gあたりのカロリーは405kcalです。
原産国はイギリスで、品質管理の行き届いた工場で製造しています。製造ラインは24時間モニタリングしており、パッキング前には専用機器で入念にチェックしていますよ。
ただし、愛猫の体調などを観察しながら行うことは必須。食いつきが悪くなったときには、ウェットフードをトッピングしてみるのもよいでしょう。
カナガンでは、トッピングとしてもおすすめの「カナガンキャットフード チキン&サーモン ウェットタイプ」も販売しています。旨味をつめこんだ75gの缶タイプで、使い勝手にも配慮。興味がある人はあわせてチェックしてみてください。
グレインフリーとは、小麦・とうもろこし・米などの穀物類が含まれていないフードのことです。猫は肉食動物。穀物を与えることで消化に支障をきたす可能性があるといった意見もあり、注目されています。
ただ現時点では、猫にグレインフリーのフードを与えるとよいという科学的根拠は証明されていません。食物アレルギーで穀物を避ける必要がある飼い主さんにはおすすめです。
今回はレティシアン カナガンキャットフード チキンを含む、猫用ドライフード全27商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、パッケージの情報量の検証です。メーカーが日本のペットフード栄養基準を定めるペットフード公正取引協議会の会員かや、保証分析値が表示があるかなどをチェック。飼い主が安心できる情報を得られるかを評価しました。
リサーチしたところ、パッケージの情報量は少なく低評価に。「毎日食べるご飯」と謳ってはいるものの、主食としての栄養基準をクリアした「総合栄養食」との記載は見あたりません。比較したほかの商品には、ペットフード公正取引協議会の認証を受けたものがあったなか、こちらも非表示でした。
動物栄養学の先進国の栄養基準であるAAFCO・FEDIAFや乾物量の表示も、パッケージには記載なし。ミネラル類の含有量は記載されているものの、安心感を求める人は物足りなさを感じるでしょう。
続いて、食いつきの期待度の検証です。獣医師である彦坂道子先生の協力を得て、高カロリー・高タンパクの療法食「a/d缶」を、食いつきのよいフードの基準に設定。においについては、におい・かおり環境アドバイザーの石川英一さんの協力を得て、「a/d缶」に近いかチェックしました。
結果、十分な脂っこさがあり評価は良好。専門家の石川さんは「鳥の皮ごと全部使っている感じ」とコメントしました。比較したなかでは、穀物を使用したものはにおいが薄い傾向があったなか、香ばしさがしっかり感じられます。「食いつきがよい」という口コミや謳い文句にも納得の結果です。
ただし、においが強すぎる点には注意が必要。石川さんからは「素材を嗅ぎ分けられない」との意見もあがっています。においが強いと猫の興味を引きやすいぶん、警戒されてしまう可能性も。普段からにおいの強いものを食べ慣れているなら、警戒せずに食べられるでしょう。
療法食とは獣医師の指示のもと与える特別な栄養バランスのフードであり、適切でないタイミングで飼い主の自己判断で与えると体調不良の原因になる可能性があります。今回は嗜好性の高いフードの基準としてa/d缶を設定しましたが、食いつきが悪い猫にa/d缶を与えることを推奨する意図ではありません。
続いて、使いやすさの検証です。包装の素材に遮光性があるか・内容量が使い切りしやすい量かなどを確認。使いやすさに関係する情報が記載されているかも、あわせてチェックしています。
開封後の鮮度キープが難しく、使いやすさの評価は伸び悩みました。比較したなかには、1週間で使いきれる個包装のものがあったのに対し、小分けされていないチャック袋です。「個包装ではなく酸化する」との口コミどおり、鮮度は落ちやすいといえます。
パッケージには直射日光・温度・湿度・開封後の保管方法について記載がありました。直射日光をとおさない素材で開封前は鮮度を保ちやすいですが、開封後は早めに保存容器などに移し替えましょう。
最後は、健康への配慮の検証です。
獣医師の彦坂道子先生の協力を得て、猫のヘルスケアをサポートする成分や、気をつけたい添加物をリストアップ。コンテンツ制作チームが成分表を確認し、猫の健康への配慮について評価しました。
健康維持をサポートする成分が成分表にのみ記載されている場合は、健康サポート目的でない原材料由来の配合と捉え、評価を一段階下げています。
添加物については使用量に制限があるため、必ずしも避けなければならないわけではありません。あくまで飼い主の安心感という観点から評価対象としています。また、着色料は栄養バランスや保存に影響しない不必要な要素であると定義し、評価対象としています。
ドライフードに含まれる健康サポート成分は症状の改善や病気の予防に効果があるものではなく、あくまで健康的な状態の維持に期待できるとされているものです。猫の体調に不安がある場合はすぐに獣医師に相談し、適切な治療・投薬を行うことをおすすめします。
健康への配慮もいまひとつな評価に。比較したなかには、毛玉ケア・肥満への配慮・尿路ケアが期待できる内容の商品があったのに対し、こちらは記載がありません。成分表から骨や関節の健康に役立つカルシウムとリンは確認できましたが、分量は1%と少なめでした。
一方、酸化防止剤・着色料などの不要な成分が含まれていないのは利点。「グレインフリーなのがよい」との口コミどおりなので、アレルギーで穀物を避けたい場合にもおすすめできます。
また、心臓によいとされるタウリンや、皮膚ケアに役立つオメガ3・オメガ6脂肪酸を配合。免疫力の維持サポートするビタミンEも含まれていますが、免疫ケアは比較したすべての商品が該当(※執筆時点)していました。健康面を重視するなら、肥満や尿路・毛玉ケアに配慮された商品もチェックしてみてください。
種別 | 総合栄養食に準ずる |
---|---|
内容量 | 1500g |
主原料 | 乾燥チキン、チキン生肉 |
100gあたりのカロリー | 405kcal |
良い
気になる
原産国 | イギリス |
---|---|
AAFCOの栄養基準に準拠 | |
FEDIAFの栄養基準に準拠 | |
グレインフリー | |
BHA・BHT・エトキシキン不使用 | |
肥満に配慮 | |
下部尿路ケア | |
毛玉ケア | |
免疫ケア |
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レティシアン カナガンキャットフード チキンは、公式通販サイトにて税込4,708円(※執筆時点・公式サイト参照)で購入可能。お試しキャンペーンや、最大20%オフになる定期購入も用意されています。実店舗での取り扱いはありませんが、AmazonなどECサイトでの取り扱いは確認できました。
同メーカーでは、体内から爽やかに輝く毎日をサポートする成分構成が特徴の「カナガン デンタルキャットフード」も販売中。天然の海藻成分を主原料としたプロデン・プラークオフを配合しています。気になる人は、ぜひチェックしてみてください。
食いつきが悪いときは、フードに約35~37℃のお湯を注いでにおいを強めましょう。お湯でふやかして柔らかくすることで、食べやすくなります。
また、猫にとって食べやすい容器が使われているかをチェックしてみてください。食事中にヒゲがあたったり、高さがあっていなかったりすると、食欲が低下することがあります。それでも食いつきが悪い場合には、獣医師に診てもらいましょう。
フードを切り替える方法は、2種類。お皿を分ける2皿給仕法と、混ぜて与える混合給餌法です。どちらの場合も9:1からはじめて、8:2・7:3とフードの量を変更していくとよいでしょう。
なお、期間は1〜2週間かけて行います。一気に切り替えると、愛猫が不審に思ったりご飯だと認識せず食べなかったりといった事態も。胃の調子を崩してしまうこともあるので、猫の様子をうかがいながら時間をかけて変更してください。
療法食は、必ず獣医師の指導のもとで与えてください。メーカーの取扱店やネットで簡単に購入できますが、自己判断での使用は避けましょう。
療法食は特定の症状に焦点をあてて作られているため、特殊な成分が含まれていたり、成分バランスが偏ったりしていることも。健康な愛猫に与えるとかえって健康を害する恐れもあるので、注意が必要です。
最後に、健康に配慮された商品をご紹介します。
グレインフリーのフードで選ぶなら、ネスレ日本のピュリナ ワン キャット グレインフリーがおすすめ。免疫ケアや、健康的な便をサポートする成分が含まれた総合栄養食です。個包装であるうえ、なかの包装にもアルミ箔を使用。鮮度をキープしながら、保管しやすいのも美点でしょう。
運動量の多い猫を飼っているなら、ユニ・チャームのフィジカライフ 室内猫用 まぐろ入りもチェック。筋肉の健康維持に配慮された成分が含まれているほか、毛玉ケア・皮膚ケア・下部尿路ケアなどに関する成分も含まれています。猫の健康に配慮されているといえるでしょう。また、ペットフード公正取引協議会の会員なので、パッケージの情報量も豊富ですよ。
種別 | 総合栄養食 |
---|---|
内容量 | 1600g(400g×4袋) |
主原料 | チキン、チキンミール |
100gあたりのカロリー | 413kcal |
良い
気になる
原産国 | アメリカ |
---|---|
AAFCOの栄養基準に準拠 | |
FEDIAFの栄養基準に準拠 | |
グレインフリー | |
BHA・BHT・エトキシキン不使用 | |
肥満に配慮 | |
下部尿路ケア | |
毛玉ケア | |
免疫ケア |
種別 | 総合栄養食 |
---|---|
内容量 | 1800g(450g×4袋) |
主原料 | 穀類(小麦粉、トウモロコシ、パン粉、小麦グルテン)、肉類(チキンミール、ポークミール、ビーフミール、チキンエキス)など |
100gあたりのカロリー | 360kcal |
良い
気になる
原産国 | 日本 |
---|---|
AAFCOの栄養基準に準拠 | |
FEDIAFの栄養基準に準拠 | |
グレインフリー | |
BHA・BHT・エトキシキン不使用 | |
肥満に配慮 | |
下部尿路ケア | |
毛玉ケア | |
免疫ケア |
ユニ・チャーム Physicalife 室内猫用 まぐろ入りをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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