手頃な価格で入手できる、ダイソー ひざ用サポーター。口コミが少なく評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のバンテリンやフェイタスなどの膝サポーターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、膝サポーター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ビューティ系の編集・ライターとして編集プロダクションで7年間従事。マイベスト入社後は薬事法管理者の資格を活かし、医薬品や介護用品をはじめレディースインナーや寝具にいたるまで、1000商品以上に及ぶヘルスケア系の商材の検証に携わっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
膝サポーターは、「一般医療機器」として承認を得ている商品以外、血行促進・疲労回復の効果が認められているものや、損傷した膝関節を固定する目的で使用されるものはありません。
目次
ダイソー ひざ用サポーターは、低価格で装着が簡単なサポーターを試したい人におすすめです。公式サイトでの販売価格は税込110円(※執筆時点)と、比較した商品内でも圧倒的な安さ。加えて、普段Mサイズを着用する20〜50代の男女モニター6名が使うと、着脱しやすいと好評でした。靴下のようにサッと装着できるので、毎日使う人にもよいでしょう。
ただし、筋肉へのサポート力はいまひとつ。理学療法士の渡邊裕也さんは、「筋肉がしっかりサポートされている感覚はない」と指摘しました。比較したなかでも太ももまでカバーできる商品は、足全体をサポートしやすい傾向が。一方本品は、長さが短くテーピング加工もないため、太ももの筋肉を十分に圧迫しにくいのがネックです。
関節へのサポート力も低評価に。渡邊さんは「支柱が入っておらず、関節のサポート力は低い」とコメントしています。比較したところ、膝の左右に支柱が入っているものは関節を固定しやすい傾向がありました。本品は固定力が低めで、関節のグラつきを抑えたい人には物足りないでしょう。
実際に使ったモニターからは、階段の上り下りのしやすさも満足度が低めです。「軽くて上り下りしやすい」という声がある一方で、「固定力が低い」「サポート力が感じられなかった」などの意見も。「バンテリンコーワ 加圧サポーター」のように、安定感がありスムーズに上り下りできた商品には及びませんでした。
一方、屈伸のしやすさは良好です。圧迫感が強めで膝をやや曲げにくかった「フェイタス メディカル サポーター」のような商品に比べ、軽く屈伸できるのがよい点。「動きに合わせて伸縮する」など、モニターから好意的な意見が寄せられました。ただ締めつけ感が少ない反面「すぐにズレる」との声も多かったため、太ももが細めの人には向かないでしょう。
速乾性も比較的高く、膝の裏に触れる部分に水を吹きかけると、10分後には37.5%が揮発。満足できる基準とした35%を上回りました。蒸れにくい使用感ながら生地が厚めで温かいため、膝まわりの冷えが気になる人にも候補となるでしょう。しかし肝心のサポート力は低めなので、膝をしっかり支えたい人はほかの商品を検討してみてください。
そもそも膝サポーターとは、筋肉の動きのサポートや関節の固定ができるアイテムです。歩行時に足を前に出しにくい人は筋肉をサポートできるものを、階段を下りる際に膝がグラつきやすい人は関節をサポートできる商品を選ぶとよいでしょう。膝まわりを布地で覆えるため、冷えが気になるときの保温にも役立ちますよ。
今回ご紹介するダイソー ひざ用サポーターは、伸縮性が高くしっかりサポートできると謳う商品です。大創産業が手掛けるダイソーは、豊富な品ぞろえと高いクオリティを目指す大手100円ショップ。日用品からヘルスケア用品まで、工夫を凝らした製品を多数取り扱っています。
サイズはM・Lの2種類を展開しています。Mサイズは、長さ23.5×幅12cm・膝まわり32~38cm。Lサイズは、長さ25cm×幅14.5cm・膝まわり36~42cmです。検証ではMサイズを使用しました。
なお2サイズに当てはまる場合は、大きいほうを選ぶのがおすすめです。小さめを選んでしまうと、血行不良など体にとって負担となってしまうことも。膝サポーターの効果をしっかり得るためにも、自分の膝まわりと合うサイズを選んでくださいね。
2つ目は、運動不足による筋肉の硬直です。膝まわりの筋肉が硬くなると、膝の動きが鈍くなって痛みやすくなります。座りっぱなしや同じ姿勢の保持が原因となるので注意しましょう。
今回は、ダイソー ひざ用サポーターを含む膝サポーター全28商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、筋肉へのサポート力・関節へのサポート力の検証です。
理学療法士である渡邊裕也さんが膝サポーターを着用。屈伸運動を行い、膝まわりの筋肉をサポートできるかや、膝の関節をサポートし膝が左右にグラつかないかをチェックしました。
筋肉へのサポート力はいま一歩。渡邊さんは「曲げて違和感はなく、若干だが動きのサポートはできている」としつつも、「しっかりサポートされている感覚はない」と指摘しました。
比較したなかでも、太ももまでカバーできる筒タイプは、足全体の筋肉をサポートできるのが利点。特にテーピング加工のある商品は歩きやすい傾向があったため、日常的に膝の違和感がある人に適していますよ。
対して本品は膝回りのみカバーする筒タイプで、テーピング加工もなくサポート力は低めです。自然と足が前へ出るようなサポート力は感じられず、渡邊さんは「つけていないときとほぼ同じ感覚」とコメントしました。
ただ、同時に「最初の1つとして使うにはいいかも」とも提案。十分なサポート力を求める人には不向きですが、税込110円(※執筆時点・公式サイト参照)と低価格なので、お試しでサポーターを使いたい人は選択肢に入れてみてもよいでしょう。
比較した結果、膝の左右に支柱が入った商品は、関節のサポート力が高く膝のグラつきを抑えやすい傾向がありました。人気の「バンテリンコーワ 加圧サポーター」は支柱の入ったベルトタイプで、専門家から高い評価を得ています。
本品は、専門家が指摘したように支柱のない筒タイプで、膝を十分に支えられませんでした。比較した同じ筒タイプ18商品中、関節へのサポート力で高評価を得たのは4商品のみ(※執筆時点)。膝のグラつきが気になる人は、支柱入りのベルトタイプを検討するとよいでしょう。
次は、着脱のしやすさの検証です。
普段Mサイズを着用している20〜50代の男女モニター6名に、膝サポーターを着脱してもらいました。着用のしやすさ・脱ぎやすさをチェックして評価しています。
比較したなかでも伸縮性のある商品は、着脱しやすいだけでなく動きを妨げにくい傾向が。着用時の動きやすさを重視する人にも候補となるでしょう。
脱ぎやすさも6名中5名が満足する結果です。「肌にまとわりつかずスルッと脱げた」「かかとに引っかかることなく1回で脱げた」など好評でした。人気の「フェイタス メディカル サポーター」はかかとで引っかかりやすかったのに対し、日常使いしやすい商品といえます。
<着用のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、使用感の検証です。
普段Mサイズを着用している20〜50代の男女モニター6名が実際に着用。屈伸・歩行・階段の昇り降りを行い、屈伸のしやすさ・階段の上り下りのしやすさをチェック。加えて、きつすぎずゆるすぎないか・蒸れにくいかを確認しました。
比較したなかでも、ベルトタイプは固定力が高くやや屈伸しにくい傾向が。対して本品のように脚に通して着用する筒タイプは、がっちり固定されにくいぶん屈伸しやすい商品が多めでした。
ただ着用感がゆるくズレやすいのはネック。「安定感がなくすぐにズレる」などのコメントが寄せられています。「バンテリンコーワ 加圧サポーター」のっように、面ファスナーで固定力を調整できると好評だった商品には及びませんでした。
<屈伸のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
階段の上り下り時は、サポート力が物足りないと感じた人が多い結果に。「少しゆるくサポート力が低い」などの意見が寄せられました。「着用しているときとしていないときの変化があまりない」という声もあり、十分に膝の動きを支えにくい印象です。
締めつけ感が少なく屈伸がしやすい一方で、肝心のサポート力が低い点は気がかり。上り下りする際の膝のグラつきを抑えたい人には向かないでしょう。しっかり膝を固定したい人は、比較したなかでも筒タイプより膝の皿を固定しやすい傾向があったベルトタイプを検討しましょう。
<階段の上り下りのしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、速乾性の検証です。各サポーターの膝の裏に触れる部分に霧吹きを1プッシュ(約0.13mL)吹きかけました。10分後に残った水分量を計測し、揮発率が高いものほど高評価としています。
検証の結果、速乾性は良好です。揮発率は約37.5%と、比較した全商品の平均約21.7%(※)を優に上回りました。なお最小値は約1.5%、最大値は約41%(※)。本品は最大値に迫る値で、乾きやすい商品といってよいでしょう。
比較したところ、揮発率が35%を超える商品は10分着用しても蒸れにくい傾向がありました。実際に着用したモニターからも「じんわり温かいが蒸れるほどではない」など好評です。
また、生地の薄さや種類に速乾性が左右される傾向は見られず。速乾性で高評価を得た商品は本品を含めて7つのみ(※)と少なめでした。本品なら、長時間つける場合も、汗で蒸れにくく快適に過ごせるでしょう。
執筆時点での数値です
一般的な膝サポーターの装着方法は以下のとおりです。
<装着方法>
①膝まわりの汗を拭き取っておく
②サポーターの上下を確認する
③装着し、テーピング加工や支柱の位置を正しい場所に調整する
ベルトを留めるタイプの商品は、膝の肉がサポーターに乗らない程度に着用するのがポイント。効果をしっかり得られるように、上下をきちんと確認して正しく着用してくださいね。
①うつ伏せに寝転ぶ
②片方の膝裏にボールまたはペットボトルをはさむ
③足を持ち、手の力で足をお尻に近付ける
最後に、筋肉へのサポート力で高評価を得た商品をご紹介します。
動きやすさを重視する人には、バンテリンコーワ 加圧サポーターがおすすめです。膝の動きを妨げずに歩行をサポートできたため、専門家から高い評価を獲得。モニターからも膝の曲げ伸ばしがしやすいと好評でした。面ファスナーで装着できる仕様で、着脱も簡単ですよ。
低価格な商品から試したい人は、白十字のFCひざガードサポーターをチェックしましょう。ECサイトの価格は1,000円未満(※執筆時点)とリーズナブルながら、筋肉へのサポート力は優秀。太ももまで広範囲を適度に圧迫し、膝の動きをしっかり支えられました。
形状 | ベルトタイプ |
---|---|
支柱入り | |
メッシュ加工 |
良い
気になる
膝周囲 | 36~41cm |
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検証で使用したサイズ | Mサイズ |
素材 | ゴム |
サイズ調整可能 | |
抗菌加工 | |
防臭加工 | |
膝パッド付き | |
分類 | 雑貨 |
医療機器番号 |
バンテリンコーワ 加圧サポーター 膝専用をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
形状 | 筒タイプ |
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支柱入り | |
メッシュ加工 |
良い
気になる
膝周囲 | 38~42cm |
---|---|
検証で使用したサイズ | LLサイズ |
素材 | ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン |
サイズ調整可能 | |
抗菌加工 | |
防臭加工 | |
膝パッド付き | |
分類 | 雑貨 |
医療機器番号 |
白十字 FCひざガードサポーターをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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