ニコン MONARCH M7 8x30をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

見やすさは申し分ない性能です。解像度・コントラスト・色収差の少なさ・像面湾曲のなさのどれをとってもトップレベルの評価でした。かなりきっちりした解像感で、肉眼よりも美しく見えます。

色ずれはなく、視界も非常にクリアでした。双眼鏡を振って見たときでさえ、映像に違和感がありません。ネット上の口コミにあるとおり、動きが予測できない野鳥観察にも使いやすい商品です。

視界の広さもトップレベルです。覗き込むと目の前いっぱいに拡大された世界が広がり、臨場感や没入感が感じられました。

視界の広さを角度で表した「見掛け視界」は、旧JIS規格で66.4度・新JIS規格で60.3度。エントリーモデルだと50度までの商品が多く、60度越えはハイエンドモデルならではのスペックです。大迫力の感動を味わいたいならぜひ注目しましょう。

実際に5人のモニターが使用しましたが、裸眼でもまつげが当たらず、眼鏡を掛けていても問題なくピントが合わせられました。長さ15.1mmのロングアイレリーフがポイント。3段階に調節できるので、好みの長さを見つけられます。

目へのフィット感も良好です。覗き口が大きく目全体がすっぽりと覆われ、目へのストレスを軽減しています。モニター全員が「フィット感がある」と回答しました。

眼幅調整幅も高評価です。本体が大きいため調整幅も広く、ストレスなく自分の幅を見つけられます。「眼鏡でも裸眼でも問題ない」との意見も見られました。

覗いたときの迫力については、モニター全員が大満足と回答しています。多く見られたのが「明るくくっきりと見える」との感想でした。視野が広く解像度が高いため、「目標物の質感まで感じられる」という人も。迫力・臨場感を存分に感じられるでしょう。

本体重量は465gと重め。一般的な双眼鏡は300g程度なので、長時間持ち続けるには手の負担が大きいでしょう。別売りの三脚アダプターを購入すれば、固定した状態で観察が可能です。利用シーンに合わせて追加購入を検討してみてください。

とはいえ、グラスファイバー入りポリカーボネイト樹脂を使用されていて、性能の高さにしては軽量設計です。高さ119×幅125×厚さ48mmとサイズ感がありますが、レンズ径が大きいためホールド感にも優れます。

紛失する心配がない、フリップダウン式のレンズキャップを採用しているのも魅力。いちいちレンズキャップをバッグに入れる必要がなく、すぐに準備が整いますよ。