ニコン PROSTAFF P7 8x30をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

見やすさは比較した商品のなかでもトップクラス。視界や被写体の輪郭に不自然な色づきがなく、全体がキリッと鮮明に見えました。視界端の歪みや逆光時のコントラスト低下も、まったくといってよいほどありません。

比較したところ、本商品のようにレンズ径が30mm以上の双眼鏡は、多くの光を集められるため暗がりでのライブも見やすい傾向がありました。ニコンの双眼鏡のなかでは中級機にあたる本商品ですが、視界の美しさは上位機種の「MONARCH M7 8x30」にも劣りません。

覗いたときの視界も非常に広く、まるで巨大なスクリーンを見ているかのよう。覗いたときの視界の広さを示す見掛け視界が60度以上あるため、双眼鏡越しの景色に自分が入り込んだような臨場感を味わえます。

倍率は8倍。10倍以上の双眼鏡に比べて見える範囲が広く、対象が動いても視界から外れにくいのがメリットです。ほどよいズームで木々に隠れる鳥を広範囲から探せるので、バードウォッチングにもぴったりですよ。

比較したなかには倍率が10倍の商品もありましたが、手持ちではブレやすく対象を視界に入れるのが難しくなりました。双眼鏡の扱いに慣れないうちは、倍率8倍の商品がおすすめですよ。

使いやすさも高評価に。アイレリーフ（レンズと目の距離）は15.4mmと比較した商品のなかでも長く、モニターも「まつげが長くても当たらない」「眼鏡をかけていても問題がない」とコメントしました。

接眼部のフィット感も良好です。上位機種の「MONARCH M7 8x30」に比べるとラバー部分がやや硬く角ばっているものの、使ううえで支障はありません。

眼幅調整幅も56〜72mmと広めで、「目の幅にぴったり合う」と好評でした。大人の眼幅であれば問題ありませんが、子どもが使う場合は、眼幅が50mm程度まで縮められるものを選びましょう。

＜アイレリーフの長さ・目へのフィット感についてのモニターコメント＞

1. 「アイレリーフが非常に長く、まつげが当たることはまったくない」（30代男性）
2. 「メガネをして覗いても、まったく支障がなかった」（20代女性）
3. 「接眼部が目の周りにしっかりとフィットし、安定して見ていられた。ラバーの縁が少し角張っているため、目の周りに当たっている感覚が強い」（20代女性）
4. 「まつげが長い人でも当たることはなさそう。ただ、上位機種のMONARCH M7 8x30と比べると、接眼部のラバーがやや硬く角も尖り気味。目に押しつけて見ると少し痛いかも」（20代男性）

コメントは一部抜粋

重量は485gと、比較した商品のなかでは重めです。比較したころ、本商品のような高性能の双眼鏡は本体が重い傾向がありました。「長時間、首にかけると疲れる」という口コミもあったように、何時間も使っていると負担を感じる可能性があります。

一方、比較したエントリーモデルの双眼鏡は、重量200g以下と軽い傾向がありました。性能と重さはトレードオフの関係のため、双眼鏡を選ぶときは自分が重視するポイントを決めましょう。