
ANAのマイルが貯まるデビットカード、ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLET。口コミが少なく、評判がわからないため、利用を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証しました。
さらに、お得に買い物でき幅広いシーンで使える人気のデビットカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。申し込み方法も解説しているので、デビットカード選びに迷っている人はぜひ参考にしてください。

大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| ポイント還元率 | 0.50%(上限40,000マイル) |
ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETは、ANAマイルを貯めたい人におすすめです。ポイント還元率は0.50%と比較した多くのデビットカードと同水準ですが、ポイントがマイルとして貯まる点が特徴。国内の買い物やレストラン利用のほか、外資や投資信託の残高に応じてもマイルを貯められます。貯まったマイルは航空券やANA公式通販サイトで利用できるので、普段からANAマイルを貯めている人は活用しましょう。
Apple Pay・Google Payのスマホ決済やVisaのタッチ決済にも対応し、使いやすさも優秀です。比較したなかにはスマホ決済ができないデビットカードもありましたが、こちらは財布なしで手軽に買い物できます。公共料金や税金の支払いにも利用できるため、日常の支払いを1つにまとめたい人にも役立つでしょう。
トラブルに対する補償も充実しています。不正利用補償は、1日あたり利用限度額の範囲で実質全額補償に対応。比較したなかには補償額が上限付きのカードも多くあったのに対し、もしもの際にも安心感があります。ショッピング保険も付帯し、購入した商品の破損・盗難に対しては年間50万円までの補償を受けられますよ。
海外でデビットカードを利用する際に発生する海外事務取扱手数料は1.79%とリーズナブルなので、よりお得に買い物したい人にもぴったりです。国際ブランドは高いシェアを誇るVisaであるため、広い地域で利用できるでしょう。現地通貨は、「Visa」「PLUS」のマークがある海外ATMから引き出せます。
一方、海外旅行保険が自動付帯されていない点はネックです。海外旅行に行く人は、ソニー銀行が取り扱うソニー損保の海外旅行保険の加入を検討しましょう。とはいえ、日常的な使い勝手に優れており毎日の買い物でANAマイルが貯まる魅力的なデビットカードといえます。飛行機をよく使う人はぜひ候補に入れてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETと比較検証を行ったサービスの中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETよりも高い評価を獲得したサービスも!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
住信SBIネット銀行
還元率1.25%以上と超高還元。お得にポイントを貯めるならこれ!
ソニー銀行
最大2.00%キャッシュバック。公共料金・税金の支払いにも対応
そもそもデビットカードとは、利用と同時に銀行口座からお金が引き落とされるカードのこと。お金の動きをリアルタイムで把握できるうえ残高の範囲でしか利用できないので、クレジットカードのような使いすぎを防ぎたい人にぴったりです。利用額に応じてポイントを貯められるため、現金よりもお得に使えます。
ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETとは、ソニー銀行がANAと提携して発行するデビットカードです。ANAマイレージクラブカードの基本機能に加え、世界200以上の国と地域でのショッピングや外貨預金、投資信託などの銀行取引でマイルを貯められます。
USドル・ユーロ・豪ドルなど、対応している外貨は10通貨です。海外ATMで現地通貨を自分の口座から引き出せるので、海外旅行や出張にも重宝します。対応店舗は世界中のVisa加盟店約4,600万店舗と豊富で、国内のショッピングと同じように買い物を楽しめるでしょう。
ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETとSony Bank WALLETの大きな違いは、マイル機能の有無にあります。ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETは利用ごとにマイルが貯まるのに対し、Sony Bank WALLETは利用額の0.50~2.00%がキャッシュバックで還元される仕組みです。
そのほかのスペックは大きく変わりません。飛行機をよく利用する人はANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETがおすすめです。一方、現金のほうが使いやすい人やANAを使わない人はSony Bank WALLETを検討しましょう。
ポイントを貯めやすいデビットカードとしてユーザーがとても満足できる基準を「ポイントがいつでも1.00%以上還元されるデビットカード」とし、以下の方法で各カードの検証を行いました。2025年10月2日時点の情報をもとに検証をおこなっています。
使いやすいデビットカードとしてユーザーがとても満足できる基準を「スマホ決済に登録でき、ネットショッピング・公共料金の支払い・税金の支払いのすべてに対応しているデビットカード」とし、以下の方法で各カードの検証を行いました。2025年10月2日時点の情報をもとに検証をおこなっています。
補償が充実しているデビットカードとしてユーザーがとても満足できる基準を「不正利用されたり、商品購入に関わるトラブルが発生したりした場合に全額補償されるデビットカード」とし、以下の方法で検証を行いました。2025年10月2日時点の情報をもとに検証をおこなっています。
海外で使いやすいデビットカードとしてユーザーがとても満足できる基準を「海外でデビットカードを利用する際の手数料が安く、旅行・出張先で病気やけがをした場合の補償を十分に受けられ、利用できる店舗が多いデビットカード」とし、以下の方法で検証を行いました。2025年10月2日時点の情報をもとに検証をおこなっています。
すべての検証は
マイベストが行っています
実際に調査したところ、ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETには4つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、利用を検討している人はぜひチェックしてください。
カードの使いやすさは、申し分のない評価です。Apple Pay・Google Payのスマホ決済のほかVisaのタッチ決済にも対応し、財布を持たずに幅広いお店で買い物できます。Visaは世界中のVisa加盟店約4,600万店舗で利用できるとされており、店舗やネットでの普段の買い物はもちろん海外旅行や出張時にも活躍するでしょう。
さらに、公共料金や税金の支払いにも利用できます。比較したなかにはこれらの支払いに対応していないデビットカードも多くありましたが、ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETなら日常の支払いをひとまとめにしたい人にも便利です。
利用するごとにANAマイルが貯まる点もメリットです。毎月5万円利用した場合に1年間で貯まるマイル数を基に、実質的な還元率を算出。その結果、マイルの実質還元率は0.50%と、比較した多くのデビットカードと同程度でした。年会費・発行手数料も無料で、余計な費用が発生することもありません。
<計算式>
また、口座開設とデビットカードを同時発行すると500マイルがプレゼントされます。マイルの貯め方は、国内の買い物やレストランなどの利用で1,000円につき5マイルが付与。外貨預金と投資信託の合計残高が1,000万円以上の場合は、年間最大4,800マイルが付与されます。
ほかにも公共料金の支払いやANAのマイル付き外貨定期預金など、いろいろな貯め方でマイルをゲットできるのでぜひ活用しましょう。貯まったマイルは航空券のほか、ANA公式の通販サイトや各種クーポンにも交換が可能です。
補償の充実度は、比較したなかでトップクラスです。カードが不正利用された場合、通知が行われた日の30日前の日以降に発生した損害は、1日あたり利用限度額の範囲で補償されます。比較した約半数のデビットカードは補償が上限付きだったのに対し、実質全額補償されるのは利点です。
ショッピング保険も備わっており、Sony Bank WALLETで買い物した商品の破損・盗難は、年間50万円を限度に購入日から60日間補償されます。不正利用や商品購入に関わるトラブルの補償が手厚く、はじめてカードで買い物をする人も利用しやすいでしょう。
評価には含まれませんが、海外で買い物をした際にかかる海外事務取扱手数料が安い点もメリットです。比較したほとんどのデビットカードが3.00%以上だったのに対し、こちらはわずか1.79%とかなりリーズナブル。余分なコストが抑えられるので、お得に買い物ができるでしょう。
また、Visaの世界シェアは39%と、国際ブランドのなかでも高い水準といわれています(※)。国内外問わず広く利用できるので、海外での買い物の際も心強いでしょう。現金通貨は、「Visa」や「PLUS」のマークがある海外ATMで出金可能です。
2022年7月発表の「NILSON REPORT」より2021年時点の世界シェア率を参考
海外での支払いは、海外事務取扱手数料とは別に為替コストがかかります。ソニー銀行の優遇プログラム「Club S」のランクが上がるごとに、為替コストを下げられる点も魅力です。残高や月間の取引状況に応じてランクが上がるので、あわせて覚えておきましょう。
ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETにはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。利用を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
海外旅行保険が付帯されていない点には注意が必要です。比較したほとんどのデビットカードにも海外旅行保険は付帯されていなかったので、特別大きなデメリットというわけではないものの、必要な人は別途加入の手間がかかります。
ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETでは、ソニー銀行が取り扱うソニー損保のネット専用海外旅行保険への加入が可能です。治療費の立替不要のキャッシュレス治療や現地病院の手配および通訳、24時間365日の日本語サポートも行っているので、海外に行く際は加入を検討してください。
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| ポイント還元率 | 0.50%(上限40,000マイル) |
良い
気になる
| ポイントの還元方法 | ポイント還元 |
|---|---|
| 貯まるポイント | ANAマイル |
| 発行手数料 | 無料 |
| 申し込みできる年齢 | 15歳以上 |
| ショッピング保険 | |
| 海外事務取扱手数料 | 1.79% |
| 海外ATM利用手数料 | 220円 |
| 海外旅行保険 | |
| 発行できる金融機関 | ソニー銀行 |
| 不正利用補償額 | 利用限度額まで |
ANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETの申し込みの流れをご紹介します。
<申し込みの流れ>
①ANA X 株式会社の公式サイトにて必要事項を記入し、申し込む
②1週間程度でカードを受け取る
③振込・おまかせ入金サービス・提携ATMなどから口座に入金
④サービス利用開始
入会資格は、日本在住の15歳以上でソニー銀行に円普通預金口座を持っている人です。口座がない人は、申し込み前にソニー銀行の公式サイトから口座開設手続きを行ってください。新規口座開設とカードの発行で、500マイルがプレゼント(※)されますよ。
すでにソニー銀行に口座がある場合は500マイルプレゼント対象外です
すでにSony Bank WALLETを利用していてANAマイレージクラブ / Sony Bank WALLETに切り替えたい人は、カードを解約したあとに新しいカードへ申し込んでください。
解約方法は、ソニー銀行の公式サイトにログインしたあと「ソニー銀行の口座の解約」ページから手続きを行います。そのあと、ANA X 株式会社の公式サイトから改めて申し込みましょう。
最後に、ポイント還元率が高く利用しやすいほかのサービスをご紹介します。
しっかりポイントを貯めたいなら、まずは楽天銀行デビットカードをチェックしましょう。ポイント還元率は1.00%と高く、楽天ポイントとしてショッピングや公共料金などさまざまな支払いに使えます。Visaのタッチ決済に対応しており、会計時もスムーズです。不正利用補償も上限付きで備わっているため、使いやすいデビットカードといえます。
短期の海外旅行用のデビットカードを作りたい人には、住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)もおすすめです。海外で米ドル決済をすると海外事務取扱手数料の2.50%がポイント還元されるので、実質手数料無料で利用できます。ポイント還元率は0.80%と高く、ポイント重視の人にもよいでしょう。
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| ポイント還元率 | 1.00% |
良い
気になる
| ポイントの還元方法 | ポイント還元 |
|---|---|
| 貯まるポイント | 楽天ポイント |
| 発行手数料 | 無料 |
| 申し込みできる年齢 | 16歳以上 |
| ショッピング保険 | |
| 海外事務取扱手数料 | 3.08% |
| 海外ATM利用手数料 | 利用するATMによって異なる |
| 海外旅行保険 | |
| 発行できる金融機関 | 楽天銀行 |
| 不正利用補償額 | 100万円 |
楽天銀行デビットカードの口コミ・評判は?クレジットカードとの違い・使い方・お得なキャンペーンなど徹底調査!
| 年会費 | 無料 |
|---|---|
| ポイント還元率 | 0.80% |
良い
気になる
| ポイントの還元方法 | ポイント還元 |
|---|---|
| 貯まるポイント | スマプロポイント |
| 発行手数料 | 無料 |
| 申し込みできる年齢 | 15歳以上 |
| ショッピング保険 | |
| 海外事務取扱手数料 | 2.50% |
| 海外ATM利用手数料 | 海外事務手数料分(2.50%) |
| 海外旅行保険 | |
| 発行できる金融機関 | 住信SBIネット銀行 |
| 不正利用補償額 | 100万円 |
住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)の評判は?ポイント還元率や保険を調査してメリットを解説!
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