利用額に応じて毎月現金が戻ってくるデビットカード、GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット付キャッシュカード。口コミでは「基本還元率が高い」「海外でも使いやすい」と評判ですが、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果わかったメリット・デメリットをご紹介します。
さらに、人気の銀行が発行しているデビットカードとも比較。クレジットカードとの違いや使い方、キャッシュバック率、トラブルにあったときの対処法なども説明しているので、デビットカード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
すべての検証は
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目次
良い
気になる
GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードは、日常的にPayPayもしくはd払いを使っている人におすすめです。PayPayとd払いに連携することでスマホ決済が可能。比較したなかでは珍しく、各ポイントとキャッシュバックの二重取りができる点も魅力です。Visaのタッチ決済にも対応しており、スムーズに会計ができますよ。
電気代や水道代・ガス代などの公共料金や税金の支払いも可。キャッシュバック率は通常0.60〜1.20%から0.30%に減るものの、比較したなかには公共料金や税金の支払いができないカードもあったのに対し、お得感があります。1枚にあらゆる支払いを集約できるのはうれしいポイントです。
国際ブランドはVisaを採用しており、 国内外を問わず加盟店が多いのもメリットといえます。Mastercard・ JCBと比べても世界シェアはトップクラスなので、ほとんどの場所で使えるでしょう。事前に口座に入金しておけば、海外のATMで現地通貨の引き出しも可能。「海外でも使いやすい」という口コミどおり、海外旅行・留学の予定がある人にもぴったりです。
ただし、海外旅行保険・ショッピング保険は付帯していません。海外での不測の事態に備えるには別途海外旅行保険に加入したり、海外旅行保険が充実したクレジットカードを利用する必要があります。加えて、比較したデビットカードには不正利用時に全額補償されるものもあったなか、本カードの補償額は100万円までの上限つきです。
キャッシュバック率はカスタマーステージによって変動し、最大キャッシュバック率の1.20%になるための条件は厳しめ。誰でも1.00%のポイント還元があり楽天銀行デビットカードと比べるとお得さはいま一歩です。とはいえ、基本キャッシュバック率0.60%は比較したなかでは高めなので、PayPay・d払いでポイントの二重取りを狙う人は検討してくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
実際にGMOあおぞらネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードと比較検証を行ったサービスの中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードよりも高い評価を獲得したサービスも!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
ソニー銀行
最大2.00%キャッシュバック。公共料金・税金の支払いにも対応
ソニー銀行
ANAマイルが貯まるデビットカード。旅行好きの人は必見の1枚
GMOあおぞらネット銀行が発行している「Visaデビット付キャッシュカード」は、ポイントではなく利用額の0.60〜1.20%がキャッシュバックされるのが特徴。翌月現金が振り込まれるので、ポイントの使い道に困ることがありません。
手元にお金がなくても買い物ができるクレジットカードとは異なり、デビットカードは利用すると即時に銀行口座からお金が引き落とされる仕組みです。残高以上の利用はできないため、使いすぎが心配な人にも向いています。電子マネーのようにチャージをする必要もありません。
新規発行手数料・年会費は無料。15歳以上から申し込み可能です。18歳以上が対象で審査があることがほとんどのクレジットカードに対して、デビットカードは基本的に審査はありません。分割払い・リボ払いといった機能はないものの、学生や仕事をしていない人でも作りやすいのがメリットです。
今回はGMOあおぞらネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードを含む人気のデビットカードを調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
GMOあおぞらネット銀行のVisaデビット付キャッシュカードは、電子マネーをよく使う人におすすめです。Apple PayやGoogle Payには登録できませんが、PayPayとd払いに連携することでスマホ決済ができます。
しかも、PayPayやd払いで支払った場合も通常のキャッシュバックの対象になるため、各ポイントとキャッシュバックの二重取りができるのが魅力です。
ポイントの貯めやすさでトップクラスの評価を得た楽天銀行デビットカードでも、二重取りはできませんでした。その点、本カードは電子マネーを使う人にはよい候補になるでしょう。Visaのタッチ決済にも対応。コンビニや飲食店での支払いがスムーズですよ。
ブランドはVisaを採用しており、国内外のあらゆる場所で使いやすいのもメリットです。Visaの世界シェアは50.8%にのぼるため、たいていの場所で使えるでしょう。
比較したなかには、JCBしか選べないカードも。JCBは国内のブランドで、Visaと比べると海外で使える場所は限られます。本カードは「海外でも使いやすい」という口コミどおり、海外旅行や留学で使う予定がある人にも向いています。
また、現地のATMでも利用可能です。事前に口座に入金しておけば両替いらずで現地通貨を引き出せるので、海外旅行中の手間を省けますよ。
支払いに使えるシーンも広めです。ネットショッピングでの利用はもちろん、電気代や水道代・ガス代などの公共料金や税金の支払いにも対応しています。
さらに、公共料金・税金の支払いもキャッシュバックの対象です。キャッシュバック率は0.30%と低いものの、比較したなかには「みずほ JCBデビット」をはじめ公共料金・税金の支払いができないカードもありました。
用途の幅が広いうえにキャッシュバックまで得られることを思うと、十分お得だといえるでしょう。
不正利用が心配な人にも使いやすいよう工夫をしています。例えば、カードを守る安心機能として、1日の利用限度額を1日の限度額を1,000~500万円まで1,000円単位で設定可能。不正利用だけでなく使い過ぎも防止できますよ。
オンラインショッピングでのなりすまし被害を防ぐ3Dセキュアも採用。3Dセキュアとは、カード発行元が必要と判断した場合に、登録のメールアドレスに送られるワンタイムパスワードを入力するシステムです。
ほかにも「安心サービス」として、以下の2つの対策を設けています。
<安心サービス>
比較したほとんどのデビットカードと同じく、本カードも不正利用防止対策がしっかりしているといえるでしょう。
GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードには、気になる点が2つありました。とくに、誰でも手厚い特典を受けやすいカードを探している人は注意してくださいね。
補償内容は手厚いとはいえません。比較したなかには不正利用時に全額補償されるデビットカードもありましたが、本カードの補償額は100万円までに限られています。
また、海外で利用する際には3.08%の海外事務取扱手数料が発生。一部には手数料2.00%未満のカードもあったことを思うと、手数料がやや高めです。
一般的なクレジットカードとは異なり、海外旅行保険やショッピング保険がついていない点にも注意。海外での不測の事態に備えるなら、別途海外旅行保険に加入するか、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを検討してもよいでしょう。
キャッシュバック率0.60〜1.20%を謳っていますが、誰でも1.00%以上の高還元を受けられるわけではありません。キャッシュバック率はカスタマーステージによって変動し、1.20%還元になるための条件は厳しめに設定されています。
<カスタマーステージ判定条件>
外貨普通預金残高が30万円未満もしくは3か月間の利用額が30万円未満の場合は、0.60%還元が適用されると考えてよいでしょう。
「基本還元率が高い」という口コミどおり、キャッシュバック率0.60%は比較したなかでは高め。とはいえ、誰でも1.00%のポイント還元を受けられた楽天銀行デビットカードと比べると、やや見劣りしてしまいます。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.60% |
良い
気になる
ポイントの還元方法 | キャッシュバック |
---|---|
貯まるポイント | 自動キャッシュバック |
発行手数料 | 無料 |
申し込みできる年齢 | 15歳以上 |
ショッピング保険 | |
海外事務取扱手数料 | 3.08% |
海外ATM利用手数料 | 利用するATMによって異なる |
海外旅行保険 | |
発行できる金融機関 | GMOあおぞらネット銀行 |
不正利用補償額 | 100万円 |
ここでは、GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードとは異なる魅力を持つデビットカードをご紹介します。
お得さ重視ならまず検討してほしいのが、楽天銀行のデビットカードです。年会費は無料で、1.00%還元で楽天ポイントが貯まる仕組みが魅力的。公共料金や税金の支払いでもポイント還元率も1.00%のままなので、毎月一定のポイントが貯まります。
貯まったポイントは楽天市場での支払いや楽天Edyへのチャージに使えるうえ、デビットカードの支払いにあてることも可能。使い道に困ることはありません。
Visaのタッチ決済にも対応しているので、コンビニ等での支払いもスムーズです。Apple PayやGoogle Payには非対応ですが、楽天ペイアプリと連携すればスマホ決済もできますよ。
ただし、海外旅行保険やショッピング保険はついていないので、海外旅行中のアクシデントに備えたい人はクレジットカードや海外旅行保険が別途必要です。不正利用補償も100万円までとなっている点も頭に入れておきましょう。
みずほJCBデビットは、充実した補償制度が魅力です。みずほ銀行が発行するデビットカードで、海外旅行保険やショッピング保険が付帯。不正利用補償の上限額もないため、補償制度がしっかりしたカードといえるでしょう。
みずほWalletアプリと連携することでスマホ決済が可能となり、Apple PayやGoogle Payにも対応。年会費は無料で、毎月の利用額に応じて0.20〜0.40%のキャッシュバックがあるのもうれしいポイントです。
とはいえ、キャッシュバック率は高いとはいえないため、お得感重視の人には向いていません。デビットカードとしての使いやすさ+補償の充実度を求める人ならおすすめできる1枚です。
GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードの発行から利用までの手順を説明していきます。
GMOあおぞらネット銀行の口座を持っていない場合は、個人口座開設と同時にデビットカードを申し込めます。口座開設申込フォームのカード情報で「Visaデビット付キャッシュカード」を選びましょう。
本人確認書類は提出方法により異なります。
<自撮り動画で提出(以下から1点)>
<アップロードで提出(以下から2点)>
本人確認書類+自撮り動画(セルフィー)をスマートフォンで撮影・提出した場合、最短で当日中に口座が開けます。
GMOあおぞらネット銀行の口座をすでに持っている場合は、インターネットバンキングで申し込めます。なお、家族カードの発行はできません。
<デビットカード発行申し込みの手順>
1.インターネットバンキングにログイン利用予定金額を口座に入金したら、Visaマークのある国内外の店舗やネットショッピングで支払いに使えます。使い方は以下のとおりです。
Visaのタッチ決済では基本的にサインや暗証番号は不要です。しかし、支払い金額が一定金額を超える場合、カードをリーダーに挿して暗証番号を入力もしくはサインが必要になることもあるので注意してくださいね。
また、対象のインターネットショッピングサイトでの支払いに利用する場合、ワンタイムパスワードを入力する3Dセキュアに対応しています。不正利用を防ぐためにも事前に登録しておきましょう。
GMOあおぞらネット銀行 Visaデビット付キャッシュカードについて、よくある質問への回答をまとめました。
デビットカードが使えない主な理由には、次のような原因が考えられます。
<デビットカードが使えない主な理由>
レジで支払い方法をデビットカードと伝えると、J-DEBITと勘違いされる可能性があります。「Visaで一括支払い」と伝えるとよいでしょう。また、普通口座残高が1万円未満の場合、ガソリンスタンドで利用できないので要注意です。
なお、Visa加盟店でも、以下のシーンでは利用できません。
<利用できないシーン>
デビットカードの紛失をしたら、すぐに利用停止と再発行の手続きが必要です。手続きはインターネットバンキングで行えます。
<カード停止・再発行の手続き手順>
1.インターネットバンキングにログインログインできない場合は、 口座名義人からカスタマーセンターへ電話しましょう。カードの紛失・盗難・不正利用についての問い合わせは、24時間・年中無休で受けつけています。
<カスタマーサポートの電話番号>
携帯電話・IP電話からの通話料は本人負担です
身に覚えのない引き落としがあった場合、以下のような原因が考えられます。インターネットバンキングにログインして、デビットカードの利用明細を確認してみてください。
下記のどれにも当てはまらない心当たりのない引き落としは、不正利用の可能性があります。すぐにカスタマーセンターに連絡するか、専用フォームから不正利用申告の手続きを行いましょう。
ショッピングでの支払いや海外ATMで利用すると登録したアドレスにメールが送付される仕組みなので、利用明細とあわせて確認してくださいね。
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