口座保有者が発行できる、住信SBIネット銀行のデビットカード(Mastercard)。スマホ決済対応であるうえポイントも貯まる1枚です。しかし、口コミが少なく評判がわからないため、申し込みを迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証しました。
さらに、主要なデビットカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。住信SBIネット銀行 デビットカード(Visa)とどっちがお得かも比べているので、デビットカード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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目次
良い
気になる
住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)は、スマホ1つで買い物をしたい人におすすめです。Apple Pay・Google Payのどちらにも対応しており、iPhone・Androidを問わずスマホをかざすだけで支払いができます。比較したなかでApple Pay・Google Pay両方に対応しているデビットカードは全体の約半分。スマホ決済非対応のデビットカードもあるなか、身軽に外出したい人は必見の1枚です。
比較したなかではポイント還元率が0.20%前後のデビットカードが多いのに対し、0.80%と優秀。なお、同行のデビットカード(Visa)の還元率は0.60%であるため、Mastercardのほうがお得にポイントを貯められます。貯まったポイントは、1ポイント1円でデビットカードの支払い時に使用可能。現金・JALマイルにも交換できます。
海外留学や海外旅行の予定がある人にもおすすめです。通常、海外での利用には海外事務手数料2.50%が加算されます。しかし、対象支店で発行したデビットカードなら、年間30回まで海外事務手数料と同額分のポイントが戻ってきます。海外事務手数料が4.00%以上のデビットカードもあるなか、海外利用時のコストを実質無料にできるのはメリットです。
一方、クレジットカードのような手厚い付帯保険や補償内容を期待する人には物足りないでしょう。ショッピング保険・海外旅行保険はいずれも付帯しておらず、不正利用補償額には1口座あたり年間100万円までの上限がありました。
とはいえ、ポイント還元率の高さや海外手数料を0円にできる仕組みを思うと、お得さは申し分ありません。住信SBIネット銀行は銀行としての使い勝手もよいため、スマホ決済ができるお得なデビットカードを探しているならぜひ検討しましょう。
住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)は、住信SBIネット銀行が発行するデビットカードのひとつ。2022年3月の券面デザイン変更を機に、「ミライノデビット」から「デビットカード」へ名称変更しています。年会費・発行手数料はともに無料です。
なお、国際ブランドはVisaとMastercardの2種類から選択可能。今回はMastercardを紹介します。
デビットカードを使う最大のメリットは、使いすぎを防げる点です。クレジットカードとは異なり、デビットカードは買い物をすると、お金が口座から即時に引き落とされます。残高の範囲でしか使えないため、「現金は持ち歩きたくないけど、使いすぎが心配」という人にはうってつけでしょう。
また、利用額に応じてポイントが貯まるので、現金払いよりお得になる点もメリットです。還元率の高いデビットカードなら、利用金額の0.50〜1.00%のポイント還元またはキャッシュバックが受けられます。例えば毎月5万円利用した場合、年間で3,000〜6,000円分も現金払いよりお得になりますよ。
今回は住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)を含む人気のデビットカードを調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
主要なデビットカードを比較検証したところ、住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)には4つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、申し込みを検討している人はぜひチェックしてください。
スマホ決済ができるため、スマホ1つで外出できます。住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)は、Mastercard®︎コンタクトレス・iDでのタッチ決済に対応。Apple Pay・Google Payのどちらにも対応しており、iPhone・Androidを問わずスマホをかざすだけで支払いができます。
比較したでもスマホ決済ができるのは全体の3分の2ほど。そのなかでも、Apple Pay・Google Payの両方に対応しているデビットカードとなると、さらに数が限られます。
ちなみに、口座開設時に発行されるのはスマホデビットのみ。リアルカードも希望する場合は口座開設後に申し込めます。とはいえ、スマホデビットでもネットショッピング・公共料金・税金の支払いに利用できるため、さほど不便には感じないでしょう。
ポイントで得をしたい人にもおすすめです。1,000円利用につきスマプロポイントを8ポイント獲得でき、ポイント還元率は0.80%。比較したなかにはポイントが貯まらないデビットカードや0.20%還元のデビットカードが多かったことを思うと、還元率は高めです。
貯まったポイントは、1ポイント1円でデビットカードの支払い時に使えます。ほかにも現金と交換・JALマイルとの交換もできるため、使い方で困ることはないでしょう。
通常ポイントの有効期限は、ポイント付与月の翌々年度3月末。ただし、各種キャンペーンで貯まる限定ポイントの有効期限はポイントごとに異なります。また、利用額が1,000円未満のときはポイントが切り捨てになる点にも注意してください。
なお、同行が発行するVisaのデビットカードのポイント還元率は、0.60%。どっちがお得か迷っている人には、Mastercardのほうがおすすめです。ただし、どちらも2025年7月より、公共料金・税金などの支払いでのポイント還元率は0.30%になりました。
<0.30%還元が適用される主なサービス>
海外事務手数料は実質無料です。
通常、米ドルでのショッピングには海外事務手数料2.50%が加算されます。しかし、対象支店で発行したデビットカードは、海外事務手数料(2.50%)が年間30回までポイントバックされる仕組みです。
<対象支店>
比較したなかには海外事務手数料が4.00%以上のデビットカードもあるため、2.50%は割安です。そのうえ、対象支店発行のデビットカードであれば、海外利用時のコストは実質0円。海外留学や海外旅行の予定がある人にとっては大きなメリットといえるでしょう。
住信SBIネット銀行の使い勝手のよさも見逃せません。デビットカードはクレジットカードとは異なり、発行元の銀行の口座に直接紐付いています。デビットカードを作るためにはその銀行の口座が必要であるため、銀行の使いやすさも重要なチェックポイントです。
住信SBIネット銀行では、スマートプログラムという優遇プログラムを導入しています。住信SBIネット銀行との取引状況に応じて、ATM利用手数料や振込手数料の無料回数がアップするシステムです。
<ランクごとの無料回数>
新規で口座開設をした場合は誰でもランク2からスタートでき、口座開設日から4か月までランクを維持できます。すでに口座を持っている場合でも、スマート認証NEOを利用してアプリでログインするだけでランク2の条件をクリアできますよ。
住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)にはたくさんのよい点がある反面、気になった点もありました。申し込みを考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
補償はやや物足りない印象です。住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)には、クレジットカードのようなショッピング保険・海外旅行保険は付帯していません。
不正利用への補償はあるものの、1口座あたり年間100万円までと上限が設けられている点が惜しいところです。
比較したなかには不正利用時は全額補償、さらにショッピング保険もついているデビットカードもありました。より手厚い補償を期待するなら、ほかのデビットカードも検討しましょう。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.80% |
良い
気になる
ポイントの還元方法 | ポイント還元 |
---|---|
貯まるポイント | スマプロポイント |
発行手数料 | 無料 |
申し込みできる年齢 | 15歳以上 |
ショッピング保険 | |
海外事務取扱手数料 | 2.50% |
海外ATM利用手数料 | 海外事務手数料分(2.50%) |
海外旅行保険 | |
発行できる金融機関 | 住信SBIネット銀行 |
不正利用補償額 | 100万円 |
タッチ決済非対応の店舗でも使いたい場合は、実際のデビットカード発行も可能です。リアルカードは自動的には発行されないため、口座開設後にアプリから以下の手順で申し込みましょう。
<リアルカードの発行手順>
住信SBIネット銀行が発行するデビットカードは、伊藤忠エネクス・新出光・太陽石油系列のガソリンスタンドでは使えません。
また、提携の国際ブランド(MastercardまたはVisa)マークがある加盟店でも、以下の場合はデビットカードを使えないので注意しましょう。
<加盟店でも使えないケース>
住信SBIネット銀行では銀行 デビットカード(Mastercard)の上位カードとしてプラチナデビットカードを発行しています。年会費は11,000円。基本のポイント還元率は1.25%ですが、還元率アッププログラムにより、最大2.50%還元への引き上げが可能です。
プライオリティ・パス(年間3回まで無料)やダイニング by 招待日和などの特典がついている点も魅力のひとつ。国内・海外旅行保険も自動付帯しており、デビットカード(Mastercard)の補償の手厚さに物足りなさを感じる人に向いています。
2025年7月より、デビットカード Point+(Mastercard)という新券種の発行もスタートしました。基本ポイントは1.25%ですが、月末の円普通預金残高に応じて最大2.00%にまでアップする還元率アッププログラムを導入しています。
年会費は無料です。なお、当面はスマホデビットのみの発行で、リアルカードは2025年中に発行の受付を開始する予定(発行手数料1,100円)です。
最後に、住信SBIネット銀行 デビットカード(Mastercard)とは異なる魅力を持つデビットカードをご紹介します。
ポイント還元率を重視するなら、楽天銀行デビットカードがおすすめです。年会費無料で、1.00%の高還元で楽天ポイントが貯まります。公共料金の支払いでも還元率が下がらない点もうれしいポイントです。なお、Visaのタッチ決済には対応しているものの、スマホ決済はできないので注意しましょう。
海外に行く機会が多い人は、Sony Bank WALLET(Visaデビット付きキャッシュカード)もチェック。外貨普通預金口座に残高があれば、回数制限なしで海外事務手数料が無料です。条件は厳しめですが、カードの利用状況やソニー銀行での取引内容に応じ、ポイント還元率が最大2.00%までアップします。
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 1.00% |
良い
気になる
ポイントの還元方法 | ポイント還元 |
---|---|
貯まるポイント | 楽天ポイント |
発行手数料 | 無料 |
申し込みできる年齢 | 16歳以上 |
ショッピング保険 | |
海外事務取扱手数料 | 3.08% |
海外ATM利用手数料 | 利用するATMによって異なる |
海外旅行保険 | |
発行できる金融機関 | 楽天銀行 |
不正利用補償額 | 100万円 |
楽天銀行デビットカードの口コミ・評判は?クレジットカードとの違い・使い方・お得なキャンペーンなど徹底調査!
年会費 | 無料 |
---|---|
ポイント還元率 | 0.50% |
海外で対面のお買い物、サービスでSony Bank WALLETを利用すると利用額の10%をキャッシュバック(上限3,000円)
良い
気になる
ポイントの還元方法 | キャッシュバック |
---|---|
貯まるポイント | 自動キャッシュバック |
発行手数料 | 無料 |
申し込みできる年齢 | 15歳以上 |
ショッピング保険 | |
海外事務取扱手数料 | 1.79%(対象10通貨の場合:ショッピング利用時の海外事務手数料無料) |
海外ATM利用手数料 | 利用するATMによって異なる |
海外旅行保険 | |
発行できる金融機関 | ソニー銀行 |
不正利用補償額 | 利用限度額まで |
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