楽天カード並みにポイントが貯まると評判の、楽天銀行デビットカード。「ポイント還元率が高い」「楽天カードを持っていても1枚持つべき」などプラスの口コミを多く見かける一方で「使えない」といった評判を見かけることもあり、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回は、実際に便利なカードといえるのか以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、人気の銀行が発行しているデビットカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。クレジットカードとの違いやお得なキャンペーン、実際の使い方なども調査したので、デビットカード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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楽天銀行デビットカードは、買い物の度にポイントを貯めたい人におすすめです。ポイントが一切貯まらないデビットカードもあるなか、楽天デビットカードはポイント還元率1.00%。比較したなかではトップクラスの高還元率です。貯まったポイントは楽天市場での買い物・楽天Edyへのチャージのほかデビットカードの支払いに充当でき、使い道に困りません。
JCBコンタクトレス・Mastercard®︎コンタクトレス・Visaのタッチ決済にも対応しています。カードをかざすだけで支払いが完了するため、キャッシュレス派の人にもうってつけ。3Dセキュアや利用上限額の設定など、不正利用や使いすぎを防ぐための工夫も施されています。
海外旅行や留学で使う予定がある人にもおすすめです。国際ブランドは、Visa・Mastercard・JCBの3種類を選択可能。比較したなかでも、複数の国際ブランドから選べるのは楽天銀行デビットカードのみでした。Visa・Mastercardの海外シェアはJCBに比べて大きいため、国内・海外問わず使える場所が多いのがメリットです。
税金や公共料金の支払いにも使え、もちろんポイント還元の対象です。楽天カード(クレジットカード)で公共料金を支払う際のポイント還元率は0.20%と低いので、すでに楽天カードを持っている人もデビットカードとの使い分けがお得といえます。
ただし、ショッピング保険・海外保険はついていません。不正利用補償も全額ではなく、1口座あたり100万円までの制限が設けられています。補償が十分とはいえませんが、ポイントの貯めやすさ・使いやすさは魅力的。支払いをしながらお得にポイントを貯めたい人には、ぜひ検討してほしい1枚です。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
楽天銀行デビットカードは、1枚にキャッシュ機能とデビット機能を備えたカードです。発行元は楽天銀行。デビットカードで支払いをした代金は、楽天の銀行口座から引き落とされます。口座に直接紐づいているので、電子マネーのようにチャージをする手間がかかりません。
なお、シルバー・ゴールド以外のベーシックな楽天銀行デビットカードはすべて年会費無料です。
代金をあとから支払う仕組みのクレジットカードとは異なり、デビットカードは即時に口座からお金が引き落とされるのが特徴。残高の範囲でしか利用できないので、使いすぎを防げるのがメリットです。
楽天カード(クレジットカード)の申し込みは18歳以上で審査があるのに対し、楽天銀行デビットカードは16歳から申し込めます。基本的に審査はないので、学生や仕事をしていない人でも持てますよ。
一方で、楽天銀行デビットカードにはリボ払い・分割払いといった機能はありません。また、楽天カードに付帯する空港ラウンジ特典(ゴールド以上)もないので、目的に応じて使い分けるのがおすすめ。楽天カードを作るか迷っている人は、以下のコンテンツを参考にしてみてください。
今回は楽天銀行デビットカードを含む人気のデビットカードを調査して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
楽天銀行デビットカードについて調査した結果、4つのメリットがあることがわかりました。利用を考えている人はぜひ最後までチェックしてくださいね!
100円につき楽天ポイントが1ポイント貯まるため、デビットカードを使いつつ楽天ポイントを貯めたい人にはうってつけです。ポイント還元率は1.00%以上とかなりお得。毎月5万円ずつ利用すると年間で6,000円分ものポイントが貯まります。
比較したほとんどのデビットカードは、ポイント還元率が1.00%未満でした。一部にはポイントが一切還元されないものもあるなか、楽天銀行デビットカードのポイント還元率はトップクラスです。
ただし、ポイントを貯めるには事前に楽天会員リンク登録(ハッピープログラムへのエントリー)が必要なので、忘れずに登録してくださいね。
貯めたポイントは、楽天市場での買い物や楽天Edyへのチャージに使えるので、使い道に困ることもありません。さらに、ポイントはデビットカードでの支払いにも充当可能。1ポイント=1円として、50ポイントから使えますよ。
用途の広さも魅力的です。実店舗やネットショッピングで使えるだけでなく、税金や公共料金の支払いも可能。ちなみに公共料金や税金の支払いもポイント還元の対象です。
比較したなかにはセブン銀行のデビット付きキャッシュカードや「みずほJCBデビット」のように、公共料金・税金の支払いに対応していないものも。その点、利用できるシーンが多いのがメリットといえます。
また、JCBコンタクトレス・Mastercard®︎コンタクトレス・Visaのタッチ決済にも対応。とくにVisaのタッチ決済は、スーパー・コンビニ・飲食店など身近な店舗で幅広く使えるので便利です。タッチ決済を活用すれば、支払いがグンと楽になりますよ。
楽天銀行デビットカードは、海外でも使いやすい1枚です。Visa・Mastercard・JCBのいずれの国際ブランドにも対応。比較したなかでは、複数の国際ブランドから選べるのは楽天銀行デビットカードのみでした。
日本で利用されたクレジットカードの国際ブランド別シェア率はVisaで50.8%にのぼります。また、Mastercardのシェア率は17.8%です。国内ブランドであるJCBに比べて海外での加盟店が多く、海外旅行や留学で使う予定がある人にも向いています。
海外ATMから現地通貨を引き出すこともできるので、旅行先で両替する手間が省けるのも便利です。事前に必要以上の現金を用意する必要もないので、安全面でのメリットも大きいでしょう。
不正利用や使い過ぎを防ぐ工夫も施されています。比較したほとんどのデビットカードと同様に、楽天銀行デビットカードもセキュリティ対策に注力。ユーザーが安心して使えるよう配慮しています。
3Dセキュアを導入しており、ネットショッピング時にあらかじめ発行されたワンタイムキーを入力する仕様。「なりすまし」による不正利用を未然に防ぎやすいでしょう。
国内と海外それぞれの利用制限や、1日あたりの利用上限額の設定も可能です。使い過ぎを防げるだけでなく、万が一紛失・盗難にあった際の被害も最小限に抑えられます。
利用明細は常にアプリで確認できるので安心感が高めです。もし不正利用されたとしても、早めに気づけるのはメリットでしょう。
楽天銀行デビットカードには気になる点が1つありました。補償の充実度を重視する人には、向かない可能性があります。
楽天銀行デビットカードには、クレジットカードのような補償制度はありません。ショッピング保険がついていないため、購入した商品が破損や盗難などの損害にあっても、補償を受けることはできないので注意しましょう。
不正利用補償は、1口座あたり100万円の上限が設けられています。海外旅行保険も付帯していないので、旅行中のトラブルに備えるには別途保険への加入が必要です。海外でデビットカードを利用する際に発生する海外事務手数料も3.08%とやや高めでした。
比較したなかで海外旅行保険がついていたのは、三井住友銀行のOlive フレキシブルペイとみずほJCBデビットの2枚のみ。不正利用補償が全額のデビットカードは14枚中4枚と半数以下だったものの、補償の充実度はいまひとつといえます。
年会費 | 無料 |
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ポイント還元率 | 1.00% |
良い
気になる
ポイントの還元方法 | ポイント還元 |
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貯まるポイント | 楽天ポイント |
発行手数料 | 無料 |
申し込みできる年齢 | 16歳以上 |
ショッピング保険 | |
海外事務取扱手数料 | 3.08% |
海外ATM利用手数料 | 利用するATMによって異なる |
海外旅行保険 | |
発行できる金融機関 | 楽天銀行 |
不正利用補償額 | 100万円 |
ここでは、楽天銀行デビットカードとは異なる魅力を持つデビットカードをご紹介します。
みずほJCBデビットは、充実した補償内容が魅力です。みずほ銀行が発行するデビットカードで、海外旅行保険やショッピング保険が付帯。不正利用補償額の上限額もなく、補償制度がしっかりしたカードといえるでしょう。
また、みずほWalletアプリと連携することでスマホ決済ができ、Apple PayやGoogle Payにも対応しています。年会費はかからず、毎月の利用額に応じて0.20〜0.40%がキャッシュバックされる仕組みです。
キャッシュバック率は比較したなかでは低めだったので、お得なデビットカードを選びたい人にはあまり向いていません。しかし、補償を重視するならおすすめできる1枚です。
GMOあおぞらネット銀行のVisaデビット付キャッシュカードは、PayPay・d払いとの連携が可能です。通常のカード利用で貯まるポイントに加えて、PayPayポイントやdポイントも還元。ポイントを二重取りできるので、日頃PayPayやd払いを活用している人におすすめです。
ショッピングだけでなく公共料金や税金の支払いにも使え、固定費・変動費を1枚でまとめて支払えるので利便性も高め。GMOあおぞらネット銀行の商品・サービスの利用状況に応じ、キャッシュバック率は利用額の0.60〜1.20%で変動します。
ただし、1.20%還元になる条件はやや厳しめです。基本的に0.60%還元が適用されると考えてよいでしょう。それでも、PayPayやd払いのポイントと合わせれば、かなりお得に使えますよ。
ここでは、楽天銀行デビットカードの作り方を解説します。
楽天銀行口座を持っていない場合は、口座開設と同時に楽天銀行デビットカードを作れます。申し込みはパソコンやスマートフォンから可能。楽天IDでログインしてから手続きすると、よりスムーズですよ。
<口座開設の流れ>
1.口座申し込み情報の記入本人確認書類は、提出方法によって異なります。オンライン本人確認で口座開設する「スピード口座開設」を選択した場合、必要な本人確認書類は1点のみ。最短で翌営業日に口座開設が完了します。
提出方法ごとの受付可能な書類は以下のとおりです。
<スマートフォンアプリで提出(以下のうち2点)>
<配達員に提示(以下のうち1点)>
<郵送で提出(以下のうち2点)>
コピーは受付不可
外国籍の場合は、スマートフォンアプリで提出・郵送で提出のいずれかを選択可能です。在留カード または特別永住者証明書+上記の書類1点の組み合わせで提出しましょう。
すでに楽天銀行の口座を持っている場合は、ログイン後の画面から楽天銀行デビットカードを申し込みましょう。
カードが届くまでの流れは以下のとおり。最短1週間〜10日ほどで登録の住所にカードが届きますよ。なお、家族カードの申し込みはできません。
ブランドは、Visa・Mastercard・JCBの3種類。なかでもVisaの世界シェアは39%と、世界シェア24%のMastercardを15%も上回る水準(参照:Nilson Report)です。JCBは海外で使える店舗数少なめですが、かわいいお買いものパンダのデザインが選べます。
店舗での支払い方法は以下の3種類。楽天銀行デビットカードはどの支払い方法にも対応しています。
<店舗での支払い方法>
ネットショッピングの支払いに利用する場合、カード番号や有効期限以外にセキュリティコード(CVC2)や3Dセキュアなどが求められることもあります。セキュリティコードとは、デビットカードの裏面に記載された3桁の数字のことです。
楽天銀行デビットカードについて、よくある質問への回答をまとめました。
Apple Pay・Google Payには対応していません。しかし、楽天ペイアプリの支払元に楽天銀行デビットカードを設定できます。楽天ペイに紐づければ、全国のコンビニやドラッグストア・飲食店・家電量販店など幅広い場所で、スマホ決済が可能ですよ。
次のようなケースでは、楽天銀行デビットカードが使えないので注意しましょう。
<楽天銀行デビットカードが使えない主なケース>
そのほかのケースについては、公式サイトで確認してくださいね。
購入した商品や利用したサービスをキャンセルした場合、返金までにはキャンセル当日から最大62日ほどかかります。手続きに時間を要するので、不安にならずじっくり待ちましょう。
デビットカードを紛失した場合や盗難にあった場合は、不正利用を防ぐためにも早めにカード使用停止手続きを行いましょう。停止手続きは、ログイン後の画面操作もしくは電話で可能。紛失・盗難の連絡・問い合わせには、24時間・365日対応しています。
<スマートフォンでの停止方法>
1.ログイン後の画面から「カード利用状況・お申込」をタップ<パソコンでの停止方法>
1.ログイン後の画面から「カード・ATM」をクリック<電話での問い合わせ先>
カードの再発行は、WEB・アプリ上で簡単に申し込めます。口座にログイン後、以下の手順で手続きしましょう。
カード利用状況・お申し込み→カードの一覧を見る→「このカードを申し込む」
カード・ATM→「このカードを申し込む」をクリック
なお、盗難・紛失・暗証番号ロック・破損・汚損・氏名変更・磁気不良により同じ種類のデビットカードを再発行する場合、再発行手数料はかかりません。
楽天銀行デビットカードではポイントの二重取りはできませんが、楽天ペイx楽天銀行デビットカードを組み合わせるとお得に。楽天ペイでチャージ払いをすると1.50%還元でポイントが貯められますよ。
ちなみに、以下の場合は楽天ポイントが付与されません。
また、海外ATMでの現地通貨の引き出しは、ブランドによりポイント付与の有無が異なるので注意してくださいね。
楽天銀行では、新規口座開設+対象のデビットカードを申し込んだ新規入会者を対象に、最大500円をプレゼントするキャンペーンを毎月開催しています。
口座の初期設定完了期限までに初回ログインをして、初期設定→プログラムにエントリーするだけで50円獲得できます。さらに、支払期間内に対象のデビットカードで1回以上支払うと、追加で450円がもらえる仕組みです。簡単に達成できる条件なので、ぜひ活用してくださいね。
<対象のデビットカード>
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