煙・油はねを抑えて肉をおいしく焼けると謳う無煙ロースター、TUF ザイグルスマート。ネット上では「煙が出ない」「油がはねない」と評判です。一方で、「火力が弱い」という口コミも存在するため、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気の山善やヒロ・コーポレーションなどの無煙ロースターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、無煙ロースター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
TUF ザイグルスマートは、煙を気にせず家で焼き肉したい人におすすめです。実際に肉を焼いて確認したところ煙がまったく出ず、比較した商品のなかでもトップクラスに優秀でした。「煙が出ない」という口コミどおりの結果といえます。
また、油はねが少なく、本体周辺の掃除は簡単。ただし、プレートに凹凸があり、溝の汚れを落としにくい形状でした。さらに、2分割できるプレートは持ち運びやすいですが、構造上折り返し部分があるため、洗う手間がかかるのもネックです。
におい残りの検証では、煮たときのような焦げ感のない肉のにおいが残る結果に。油煙が少ないので家具・衣類に脂のにおいが染み込む心配は少ないですが、部屋ににおいが残るので使用後は10分程度の換気が必要です。
火力の強さの検証では、口コミの指摘どおり火力の弱さが気になりました。電気加熱式のヒロ・コーポレーション 無煙ロースター HTG-375が200℃に達するまで4分36秒かかったのに対し、遠赤外線式の本商品は6分とさらに時間がかかります。プレートがあたたまるまで時間がかかるので、肉を香ばしく焼くのに不向きといえるでしょう。
一方、上部ヒーターは高さ調整ができ、コンパクトに収納できる点も魅力のひとつ。使用時の煙の少なさだけでなく、収納スペースに困らない商品を求めている人は、ぜひ本商品を検討してみてくださいね。
実際にTUF ザイグルスマートと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
TUF ザイグルスマートよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
そもそも無煙ロースターとは、煙を抑えて家でも焼肉を楽しめる調理機器のこと。肉から出た脂が加熱されると煙・においの原因になるため、熱のあたり方・油の落ち方など工夫されているのが特徴。油はねが少なく手入れが簡単な商品もあり、家で手軽に焼肉をしたい人におすすめです。
今回ご紹介するTUF ザイグルスマートは、赤外線を上から照射するカーボンヒーター搭載の無煙ロースター。炭火と同じように赤外線直火調理が可能で、肉をおいしく焼けると謳われています。
上部のヒーターは上下に稼働し、2段階の火力調節に対応。食材に合わせてヒーターの近さを変更でき、焼き上がりの加減や時間を調整できます。
注目すべきは、煙を抑えられる構造です。肉から出る脂を直接熱さないよう、上部から焼くカーボンヒーターを採用。ザイグルシリーズのなかでも特に煙を抑えられるモデルとしていて、煙が出やすいサンマも快適に焼けると謳われています。
肉から出た脂はプレート中央部の穴に流れ、油受け皿に落ちる仕組み。余計な脂をカットできるため、カロリーを抑えられるのも特徴です。煙・油はねを抑えつつ、ヘルシーに焼肉を楽しめるでしょう。
カラーは、レッド・ゴールドの2色を展開。丸みのある形状で、かわいらしいデザインです。また、プレート部は2分割して取り外せるため、簡単に手入れできます。汚れが落としやすいフッ素加工を施されていて、油汚れもサッと掃除可能です。
本体サイズは幅345×奥行345×高さ約287~324mmで、重量2.6kg。同社のザイグル(NC-300)よりもコンパクトで、取り回しがよくなっています。付属品として取扱説明書のほか、カンタン調理マニュアルが同梱されています。
今回はTUF ザイグルスマートを含む、無煙ロースター全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、煙の少なさ・におい残りの少なさの検証です。
煙の少なさはプレートの温度を200℃に設定し、実際に肉を焼いて煙の少ないものほど評価しています。また、臭気判定士である石川英一さんに、肉を焼いたあとに部屋のにおいをチェックしてもらいました。
煙の少なさはトップクラスに優秀。肉を焼いたところ煙がまったく出ず、快適に焼肉できました。脂の加熱しすぎで発生する油煙も抑えられるため、家具・衣類へにおい移りするリスクが低いといえます。「煙が出ない」という口コミどおりの結果です。
また、比較したなかでもヒロ・コーポレーション 無煙ロースター HTG-375のような上火式モデルは加熱が遅いため、脂が焦げにくく煙が出にくい傾向に。一方で下火式の山善 煙の少ない焼肉グリルでは煙が発生したので、部屋に煙が充満するのを防ぎたい人は、本商品のように上火式モデルを選ぶとよいでしょう。
臭気判定士の石川英一ににおい残りをチェックしてもらったところ、「煮た肉のようなイメージ」とのコメントが。脂が焦げたにおいはありませんが、もわっとしたにおいが残ります。調理途中も焼き肉というよりは、しゃぶしゃぶをしたときのうようなにおいを感じました。
比較した商品のなかには、ほぼにおいが残らず5分程度の換気でにおいがなくなる商品も。本商品は上位商品に比べると、におい残りしやすいといえます。においが気になる人は、焼肉後に10分ほど換気しましょう。
続いて、火力の強さを検証しました。
プレートを加熱してから200℃に達するまでの時間を測定。12分を制限として、200℃に達する時間が早いものほど火力が強いと評価しています。
上部のヒーターのみで加熱するためか、火力の強さはそこそこという評価に。比較した全商品の平均が約4分6秒(※執筆時点)だったのに対し、本商品はプレートが200℃に達するまで6分かかりました。比較したなかで最も遅い15分ほどではありませんが、最も早い1分57秒には遠く及ばない結果になり、口コミどおり火力は弱いといえます。
また、プレートの温度が上がりにくく、肉を香ばしく焼くのは困難です。比較したなかでも上火式モデルは火力が弱く、肉が焼き上がるまで時間がかかる傾向に。下火式の山善 煙の少ない焼肉グリルは火力が強くて2分50秒でプレートがあたたまるので、肉のおいしさ・香ばしさを重視する人はそちらの商品もチェックしてみてください。
最後に、手入れのしやすさの検証です。
油はねの少なさ・プレートの洗いやすさ・手入れパーツの少なさの3つの観点から、手入れのしやすさをチェック。周囲の掃除・本体の手入れが簡単なものほど評価しています。
「油がはねない」という口コミどおり、油はねはほとんどありませんでした。脂が中心に流れる構造のため油がはねにくく、本体周辺の掃除は簡単です。
手入れするパーツの数も、プレート2枚・油受けだけと少なめ。比較した商品のなかには手入れするパーツ数が4点のモデルがあるなか、本商品は洗うものが少ないといえます。プレートを2つに分離できるため、持ち運びやすさも好評です。
一方で上位商品であるヒロ・コーポレーション 無煙ロースター HTG-375と同様、プレートに凹凸があるため、洗いにくさを感じました。比較したなかでもプレート裏面に凹凸があるモデルは、溝に汚れが溜まりやすい傾向に。さらに2分割できるプレートの構造上折り返し部分があるため、洗う際に手間がかかります。
加熱方法 | 遠赤外線(上火式) |
---|---|
手入れの必要なパーツの数 | 3個 |
プレート裏の凹凸なし | |
200℃に達するまでの時間 | 6分 |
良い
気になる
幅 | 34.5cm |
---|---|
奥行 | 34.5cm |
高さ | 27.8~32.4cm |
重量 | 2.6kg |
コードの長さ | 1.4m |
最高設定温度 | |
消費電力 | 1,100W |
プレート種類数 | 1種類 |
プレート加工の種類 | フッ素加工 |
ファン付き | |
付属品 | カンタン調理マニュアル |
TUF ザイグルスマートは、さまざまな料理に活用できる点が魅力です。なかでも、手軽に作れるおすすめの焼き鳥のレシピをご紹介します。
①上部のヒーターを上にセットし、プレートを1分ほど予熱
②焼き鳥を横方向に並べ、約5分加熱
③上部のヒーターを下にセットし、焼き鳥を裏返して約2分加熱
④再度裏返して約1分加熱
出典:公式サイト
TUF ザイグルスマートはAmazon・Yahoo!ショッピングなど、ECサイトで販売しています。取扱店舗によって値段が異なるため、購入前に比較しましょう。
また、公式サイトでは本体を購入できませんが、TUF ザイグルスマート用の標準プレート・ザイグル用トングを購入できます。必要な人は公式サイトをチェックしてみてくださいね。
最後に、におい残りが少ない商品や肉を香ばしく焼ける商品をご紹介します。
焼肉後のにおいが気になる人は、エムケーライフ HG-100Kがおすすめです。5分ほどの換気は必要ですが、肉を焼いたあとのにおい残りが少なく好評でした。煙・油煙も少なく、家具・衣類へのにおい移りも抑えられます。火力はやや物足りませんが、油はねが少なく掃除も楽。プレートがフラット形状で、洗いやすいのもポイントです。
強い火力で肉を香ばしく焼きたい人は、シナジートレーディング スーパー吸煙グリル スモークリーンIIIがうってつけ。プレートが200℃に達するまでの時間は2分52秒と火力が強く、肉を香ばしく焼き上げられます。煙を吸引するファンを搭載し、肉を焼いても煙が出ません。におい残りは多少ありますが、換気しながらの焼肉なら気にならないでしょう。
加熱方法 | 遠赤外線(上火式) |
---|---|
手入れの必要なパーツの数 | 3個 |
プレート裏の凹凸なし | |
200℃に達するまでの時間 | 4分4秒 |
良い
気になる
幅 | 36.0cm |
---|---|
奥行 | 44.5cm |
高さ | 30.5cm |
重量 | 4.8kg |
コードの長さ | 2.0m |
最高設定温度 | 200℃ |
消費電力 | 1,400W |
プレート種類数 | 1種類 |
プレート加工の種類 | フッ素加工 |
ファン付き | |
付属品 | なし |
エムケー精工 ヘルシーグリル HG-100Kをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
加熱方法 | 電気(下火式) |
---|---|
手入れの必要なパーツの数 | 4個 |
プレート裏の凹凸なし | |
200℃に達するまでの時間 | 2分52秒 |
良い
気になる
幅 | 50.0cm |
---|---|
奥行 | 30.0cm |
高さ | 13.0cm |
重量 | 4.5㎏ |
コードの長さ | 1.5m |
最高設定温度 | 230℃ |
消費電力 | 1,200W |
プレート種類数 | 1種類 |
プレート加工の種類 | フッ素加工 |
ファン付き | |
付属品 | なし |
シナジートレーディング スーパー吸煙グリル スモークリーンIII DSK2002をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。