光学24倍・大口径レンズを採用したネオ一眼、パナソニック LUMIX DMC-FZ300。ネット上では「オートフォーカスが速くて正確」と評判です。しかし、「重く大きい」「暗所での画質が粗い」という口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、パナソニック LUMIX DMC-FZ300を含むネオ一眼全9商品を実際に使って、オートフォーカスの優秀さ・画質のよさ・使い勝手のよさを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
パナソニック LUMIX DMC-FZ300は、オートフォーカス精度に優れた小型なネオ一眼がほしい人におすすめです。おもちゃの電車を走行させて撮影すると、高速かつ正確にピントが合いました。比較したなかにはピントの合焦率が80%を下回る商品もあったのに対し、評判どおり95%と高水準。空間認識AFで動く被写体をしっかり捉えられるため、運動会や野鳥の撮影などにぴったりです。
搭載しているセンサーは、ズーム倍率や持ち運びやすさに優れた1/2.3型。比較した1型センサーを搭載したカメラよりは、画質が劣ります。実際に広角撮影を行うと、写真中央はきれいだったものの周辺部分の解像度が落ちました。望遠・超望遠で撮影した写真は、被写体の糸がややにじんでいます。
「暗所での画質が粗い」との口コミどおり、暗所ではピントが合わず写真がボケる結果に。ノイズが目立ち、色の区別も困難でした。とはいえ、比較した同じ1/2.3型センサーの商品は、いずれも暗所の撮影が不得意です。明るい場所では十分な解像度だったため、遠い被写体を撮影するシーンにはぴったりでしょう。
コンパクトなのも魅力です。実際に撮影したコンテンツ制作チームからは、口コミに反して「軽くて持ちやすい」と好意的な意見が目立ちました。「握る部分に余裕がない」との指摘はあったものの、大きめのグリップで「がっちり握れる」と支持する声も。ズーム操作もスムーズでした。
謳い文句どおりの優れたオートフォーカス性能で、離れた場所でも被写体をしっかり撮影できます。値段は執筆時点で5~6万円程度。比較した商品には10~20万円近いものもあったなか、手が出しやすい価格帯です。持ち運びや撮影中も負担を感じにくい軽量なネオ一眼で、決定的瞬間の撮影を楽しんではいかがでしょうか。
そもそもネオ一眼とは、高倍率のズームを搭載した望遠撮影が得意なカメラのこと。超望遠撮影が手軽にできるため、天体や飛行機、野鳥などの撮影にもぴったりです。見た目は一眼レフのようですが、レンズが交換不可なのでコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)に分類されます。
今回ご紹介するLUMIX DMC-FZ300は、電化製品や家庭用電子機器、情報通信機器などを扱う電機メーカー、パナソニックから発売されたネオ一眼。発売日は2015年9月17日で、LUMIX のなかでもハイエンドモデルのFZシリーズのコンデジです。
画面に写るすべての被写体との距離を瞬時に算出する「空間認識AF」を採用。従来から高精度だったコントラストAFがさらに高速化し、追従性能を向上させました。この技術により、一瞬のシャッターチャンスを逃さず撮影できると謳っています。
焦点距離は広角25~望遠600mm。マクロ撮影は被写体に1cmまで近づいて撮影可能です。F値はたくさん光を取り込める全域F2.8で、光学ズーム倍率は24倍ズ-ムに対応し、望遠でもブレなく高速シャッターが切れると謳っています。
センサーサイズは、コンデジとしては一般的な1/2.3型です。大型ライブビューファインダーを搭載しており、画面のすみずみまで気を配りながら撮影できると謳っています。ダイヤルを天面部と鏡筒に搭載しているのもポイント。ファインダーをのぞいたまま、絞りやシャッタースピードなどを調整できます。
モニターの画面サイズは3.0型。光の反射を抑えることで、晴れた屋外での視認性にこだわっています。フリーアングルのため、角度を自由に調整可能です。モニターはタッチパネル式のため、スマホやタブレットのように直感的に操作できるとアピールしています。
4K動画撮影にも対応しており、精細かつ臨場感のある映像を残せるでしょう。撮影した写真や動画は、HDMIでハイビジョンテレビと繋ぐとフルハイビジョン画質でテレビに出力できますよ。
重さは約691g(本体、バッテリー、メモリーカード含む)。本体の接続部・操作部材にシーリング構造を使うことで、防塵・防滴性能を高めたつくりです。湿度の高い場所や砂塵が舞う場所など過酷な環境下でもアクティブに撮影できるように考えられています。
専用アプリをインストールすれば、スマホやタブレットとワイヤレスで接続可能です。撮影した写真をスマホで再生や保存できるほか、スマホでカメラのシャッターを押すリモート撮影もできます。
今回は、パナソニック LUMIX DMC-FZ300を含む、ネオ一眼全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、オートフォーカスの優秀さの検証です。お子さんの運動会や野鳥の撮影などで活躍するネオ一眼は、動く被写体にしっかりピントを合わせられる必要があります。
外光の影響を受けない室内におもちゃの電車を走行させて、離れたところから10分間撮影。撮影条件を統一し、ピントの合焦率・フォーカスが迷った回数を確認しました。
その結果、オートフォーカスはスムーズかつ正確でした。比較した商品にはピントの合焦率が80%以下のものもあったのに対し、95%と好成績。「オートフォーカスが速くて正確」との評判どおり、迷わず確実にピントが合いました。
比較した結果、一般的なコントラストAFよりも本商品と同じレンズ一体式のカメラのほうがオートフォーカスの初動が速い傾向が。空間認識AFにより高速性・追従性を向上させたと謳っているとおり、一瞬のシャッターチャンスを逃しにくいですよ。
運動会やテーマパークのパレード野鳥が飛び立つ瞬間など、動きが速い被写体を遠くから撮影したいシーンにぴったりです。
次に、画質のよさを検証しました。
外光を遮断した室内で、撮影条件や被写体を統一したうえで撮影。撮影した画像をチェックし、解像感・暗所耐性の2つの観点から性能的な画質を評価しました。
画質は、比較した上位商品より解像感がやや落ちる結果に。広角で撮影した写真中央は高解像だったのものの、周辺部は解像感の低下が目立ちます。望遠・超望遠では被写体の糸がにじんだように映り、物足りなさを感じました。
暗所での撮影は、ピントが合わず写真がボケてしまう結果に。「暗所での画質が粗い」という口コミのどおり、ノイズが目立って色の区別も難しく感じました。
比較した結果、センサーによって解像感に差が出る傾向が。色の深みや立体感を重視したいときや暗所での撮影に使うなら、1型センサーを選ぶのがよいでしょう。本商品のような1/2.3型センサーを採用したカメラは、画質重視の人よりもレンズのズーム率の高さで選びたい人向けです。
最後に、使い勝手のよさの検証です。
男女5人のコンテンツ制作チームのメンバーがカメラを実際に使って、さまざまな被写体を遠距離から撮影。握りやすさ・ズーム時の使いやすさをチェックし、総合的な使い勝手のよさを評価しました。
使用したメンバーからは、「がっちり握れてホールド感がある」と好評でした。比較した結果、本商品のようにファインダーを搭載したカメラのほうが使いやすい傾向が。ファインダーを覗くと脇や肘がしまるので、姿勢が安定してブレを防ぎやすいですよ。
一部「少し重量がある」との声は聞かれたものの、好意的な意見がほとんどでした。
ただし、グリップとレンズの隙間が狭いため、窮屈感があります。「握る部分に余裕がない」との意見があったので、手が大きい人だと握りにくいと感じるかもしれません。
<使い勝手についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
2015/09/17 発売
重量(バッテリー込み) | 691g |
---|---|
本体サイズ | 約131.6×91.5×117.1mm(突起部を除く) |
有効画素数 | 1210万画素 |
センサーサイズ | 1/2.3型 |
35mm判換算焦点距離 | 25-600mm |
F値 | F2.8 |
光学ズーム倍率 | 24倍 |
マニュアルフォーカス | |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
撮影可能枚数 | モニター使用時約380枚|ファインダー使用時約360枚 |
最短撮影距離 | 1cm |
記録メディア | SDカード |
記録フォーマット | jpeg・RAW対応 |
シャッタースピード | 60〜1/16000秒、BULB |
背面モニター | バリアングルモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
手ブレ補正機構 | 光学式 |
ISO感度 | ISO100-6400 |
ファインダー方式 | 電子式 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | AF固定時約60コマ/秒|AF追従時約6コマ/秒 |
USB充電・給電 | 不明 |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | Wi-Fi対応 |
動画撮影機能 | 4K30p、 フルHD60p |
防水機能 | |
防塵機能 | |
耐衝撃機能 | |
耐低温性能 | |
自分撮り機能 |
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最後に、細部まできれいに写せたネオ一眼を紹介します。
ソニー Cyber-Shot RX10IV DSC-RX10M4は、予算があるなら第一候補としたい商品。素早く正確に被写体を追従でき、実際に撮影した写真はズーム全域で高解像でした。暗所での撮影は少しノイズが見られるものの、不満に感じるほどではありません。大きなグリップも握りやすいですよ。
望遠での画質のよさが際立っていたのは、パナソニック LUMIX コンパクトカメラ DC-FZ1000M2。金属の表面も精細に写し、色のにじみも見られませんでした。オートフォーカスの精度も高く、迷わずピントが合います。重量810gと重すぎないうえ、ズームレバーやボタン類の操作もスムーズでした。
重量(バッテリー込み) | 約1095g |
---|---|
本体サイズ | 132.5×94.0×145.0mm(レンズ先端からファインダーまで) |
有効画素数 | 2010万画素 |
センサーサイズ | 1.0型 |
35mm判換算焦点距離 | 24-600mm |
F値 | F2.4-4 |
光学ズーム倍率 | 25倍 |
マニュアルフォーカス | |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
撮影可能枚数 | モニター使用時約400枚|ファインダー使用時約370枚 |
最短撮影距離 | 18cm |
記録メディア | SDカード、メモリースティック PRO デュオ |
記録フォーマット | jpeg・RAW対応 |
シャッタースピード | 30〜1/32000秒、BULB |
背面モニター | チルトモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
手ブレ補正機構 | 光学式 |
ISO感度 | ISO 100-12800 |
ファインダー方式 | 電子式 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | 約24コマ/秒 |
USB充電・給電 | 充電・給電可能 |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | Wi-Fi対応 |
動画撮影機能 | 4K30p、 フルHD60p |
防水機能 | |
防塵機能 | |
耐衝撃機能 | |
耐低温性能 | |
自分撮り機能 |
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重量(バッテリー込み) | 810g |
---|---|
本体サイズ | 約136.2×約97.2×約131.5mm |
有効画素数 | 2010万画素 |
センサーサイズ | 1.0型 |
35mm判換算焦点距離 | 25-400mm |
F値 | F2.8-4 |
光学ズーム倍率 | 16倍 |
マニュアルフォーカス | |
タッチパネル | |
GPS機能 | |
撮影可能枚数 | モニター使用時約440枚|ファインダー使用時約290枚 |
最短撮影距離 | 1cm |
記録メディア | SDカード |
記録フォーマット | jpeg・RAW対応 |
シャッタースピード | 60〜1/16000秒、BULB |
背面モニター | バリアングルモニター |
モニターサイズ | 3.0型 |
手ブレ補正機構 | 光学式 |
ISO感度 | ISO125-12800 |
ファインダー方式 | 電子式 |
内蔵メモリ | |
連写速度 | AF固定時約12コマ/秒|AF追従時約7コマ/秒 |
USB充電・給電 | 充電のみ可能 |
Wi-Fi・Bluetooth機能 | Wi-Fi・Bluetooth両対応 |
動画撮影機能 | 4K30p、 フルHD60p |
防水機能 | |
防塵機能 | |
耐衝撃機能 | |
耐低温性能 | |
自分撮り機能 |
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