韓国でトップシェアのSKテレコム回線が利用できる、韓国で使えるKLP SIM SIMカード。インターネット上では高評価の口コミが多いですが、「設定ミスかと思うが、難しかった」など気になる評判もあり、利用を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証しました。
さらに、コスパよく使えて手間もかからない人気の韓国で使えるeSIM・SIMカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説します。検証時点での価格比較や使い方なども解説しているので、利用を考えている人は参考にしてくださいね。
大手家電量販店出身で、7,000人以上に携帯電話の販売や通信サービスの契約を担当。主要な通信会社の料金プランや販売機種をすべて把握し、その豊富な知識で店舗販売ランキングにおいて個人表彰もされている。 その後マイベストに入社、携帯電話や光ファイバー回線キャリア・インターネットプロバイダーなどの通信会社を専門に担当しており、格安SIMやホームルーターを実際に回線契約し各社の料金プランや通信速度の比較を行うとともに、モバイルだけでなく10社以上の戸建て・マンション向けの光回線の通信速度・速度制限も調査している。 また自身が行う検証の中で通信会社の公表値と異なる数値も発表、わかりにくいと言われる通信サービスだからこそ、理解しやすく信頼できるコンテンツの企画制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
KLP SIM SIMカードは比較したなかでも料金の安さ・通信速度・速度制限のかかりにくさの評価が高く、SIMカード選びで迷っている人におすすめです。料金は使用日数を問わず、比較した各商品の平均よりリーズナブル。3日利用時は1日あたり550円とお得で、同社のeSIMと比べても安い設定でした。
実際に韓国で計測した通信速度は、昼休憩の繁忙時間帯や夕方の通勤時間帯、通常時のいずれも20~24Mbps程度で安定。他回線を使うeSIMには80~100Mbpsという速さを計測したものもあり、特別速くはありません。とはいえ、通常のインターネット使用には問題のない速度です。
通信制限がかからないのも注目ポイント。KTやLG U+の回線を使ったSIMはデータ通信量が3GBを超過した時点で大幅に低速になりましたが、SKテレコム回線は10GBを超えても快適な速度を保ちました。通信量を気にせず使えるため、タブレットやPCのテザリングにも向いています。
eSIMと異なり、日本で事前設定ができない点は惜しいところ。購入後はSIMカードが届くまで待つ必要があり、韓国に到着してからはSIMカードを挿し替える手間もかかります。「設定ミスかと思うが、難しかった」との口コミどおり、作業に慣れていないと戸惑うかもしれません。データ通信のみで電話番号がつかないため、韓国でSMSを受信できない点も気になりました。
無制限かつお得にインターネットが使える点は文句なし。電話番号不要でeSIM非対応端末を使っている人にはおすすめできます。ただし、スマホが対応しているなら、設定や受け取りの手間が少ないeSIMが便利。電話番号つきのeSIMもあったので、ほかの商品も検討してくださいね。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
KLP SIM SIMカードのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
KKDAY
申し込み後すぐに使える。料金は安く無制限で速度も良好
今回紹介するのはKLP SIMが販売するSIMカード。回線は韓国でトップシェアを誇るSKテレコムを使用しています。利用期間に応じて3~30日分までラインナップがあり、短期旅行から長期滞在までカバーできるのも魅力です。
今回はKLP SIM SIMカードを含む人気の韓国で使えるeSIM・SIMカードを実際に調査して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
KLP SIM SIMカードを調査したところ、主に3つのよい点がありました。ここでは、料金の安さや安定した通信速度、速度制限がかからないなど、よい点を1つずつ解説します。
SIMやeSIMの料金は日程や時期によって変動があります。今回の検証でもキャンペーンなどの割引を含めて比較しているので、使用する日程が決まったらその時点でお得なSIMを探すとよいでしょう。
SIMカードは物理的にカードを挿し替えるだけで画面操作はほとんど必要ありません。eSIMの設定がどうしても難しそうと感じるのであれば、受け取りの手間はありますが設定が簡単なSIMカードを検討するのもよいでしょう。
実際に韓国・明洞で通信速度を計測したところ、時間帯を変えても下り速度の中央値はほぼ20Mbps台前半で一定でした。昼の繁忙時間帯12〜13時で20.9Mbps・通常時間帯14〜16時で22.5Mbps・夕方の通勤時間帯17〜19時で24.2Mbpsで安定しています。
比較したところ、本商品と同じSKテレコム回線を使用しているSIMは、いずれも安定して20Mbps程度の通信速度でした。他社回線のSIMには80~100Mbpsという速さを記録したものも散見されたため、特別速いとはいえません。
とはいえ、20Mbpsあればサイト閲覧やメッセージのやりとりには十分。ロード時間はやや長くなる可能性がありますが、動画鑑賞もほとんどストレスなく視聴できるでしょう。旅行先で観光情報を調べるには問題ない通信速度といえます。
通信速度は20Mbps程度で他社回線に比べると控えめでしたが、SKテレコム回線の強みは速度制限がかからないこと。実際に使用したところ、データ通信量が10GBを超えても速度低下はありませんでした。
比較したKTやLG U+回線はいずれも3GBを超過した時点で速度制限がかかり、サイト閲覧が難しいほどの低速に。無制限という表記があっても実際は制限されることもあり、使いすぎには注意が必要です。
1日3GBあれば十分にも思われますが、気づかないうちにSNSで動画を試聴してデータ通信量が思いがけず増加する場合もあります。気兼ねなく旅行を楽しむためにも、速度制限のかからないSIMを選んでおくと安心ですよ。
なお、KLPのSIMはAmazonや楽天市場などのECサイトで購入できますが、必ず「正規品」かどうかを確認してから購入しましょう。正規表示がないと、はじめから速度制限がかかっているなど品質に難がある可能性も。後悔しないよう、慎重に選んでくださいね。
SIMカードはeSIMに非対応のスマホを使っている場合に選択肢になりますが、物理カードを使用するため、韓国に着いてからやるべきことが多くあります。「設定ミスかと思うが、難しかった」という口コミもあるため、すぐに使えず困る可能性も否定できません。
eSIMは購入後に届くQRコードを読み取るだけで、日本にいる間に事前設定が完了。対して、本商品は自宅に届いたSIMカードを保管して韓国に持っていき、入国後にSIMカードをスマホに挿す作業が必要です。到着後すぐに移動したい人にとっては時間のロスに感じられるかもしれません。
とはいえ、基本的にはSIMカードは挿し替えるだけでOK。eSIMの設定に不慣れな人にとっては、シンプルさが魅力でしょう。些細なことですが、申し込み時にパスポート番号の入力が不要なのも利点です。
SIMのなかには電話番号つきの商品もありますが、本商品はデータ通信のみで電話番号がありません。サイト閲覧やメッセージのやりとりなど、インターネットの利用だけが目的の場合は問題ありませんが、電話やSMSが使えない点は注意しましょう。
韓国の人気店のなかには、順番待ちで電話番号の入力が求められることがあり、電話番号のないSIMでは入店ができません。出前アプリやコインロッカーの予約など、ほかにもさまざまなシーンで使われるため、電話番号がないのはネックといえます。
SIMタイプ | SIMカード |
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価格については、2025年05月03日時点の公式サイトを参照した標準価格が記載されています。
良い
気になる
昼休み時間帯通信速度(12〜13時) | 20.9Mbps |
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通常時間帯通信速度(14〜16時) | 22.5Mbps |
通勤時間帯通信速度(17〜19時) | 24.2Mbps |
サポート | LINE |
SIMカードの受け取り場所 | 日本で受け取り可能 |
利用回線(韓国) | SKテレコム回線 |
選べる容量プランの種類 | 3日間無制限、5日間無制限、10日間無制限、20日間無制限、30日間無制限 |
5G対応 | |
テザリング対応 |
KLP SIM SIMカードは韓国でも快適なインターネット環境を手に入れたい人におすすめですが、自宅にSIMカードが届くまで日数がかかるなど、気になる点もありました。
ここでは、すぐに受け取れるおすすめのeSIMをご紹介します。
スマホがeSIMに対応しているなら、コネスト SKテレコム回線 eSIMがおすすめです。KLP SIM SIMカードと同様にSKテレコム回線を使用しているため、20Mbps程度で安定した通信速度と速度制限なしのインターネット環境が整い、気兼ねなく利用できます。
eSIMのため、手続きは購入後すぐに発行されてメールで届くQRコードを読み込むだけ。SIMカードの到着を待ったり、空港でカウンターに並んだりという手間がかかりません。出発までに時間がないという人にも有力候補になりますよ。
料金もリーズナブル。3日利用時では1日あたり約532円と比較したなかでも安めの設定でした(2025年4月時点)。
注意点は、即日発行できるのはデータ通信のみのプランに限られること。SMS受信ができる電話番号つきeSIMを希望する場合は、韓国到着後に空港でQRコードを受け取る必要があります。電話番号不要でeSIMを検討している人は、申し込んではいかがでしょう。
最後に、KLP SIM SIMカードについてよくある質問をまとめました。
使い方はシンプルです。購入後は日本で受け取り、韓国入国後にSIMカードを挿入するだけで完了します。難しい設定はなくAPN設定は自動認識、アクティベートも不要なため、初心者でも簡単に接続できるでしょう。
SIMロックの解除やSIMカードの入れ替え方は端末によって異なるため、事前の確認は必須です。また、接続がうまくいかない場合は無理に進めず、後述のサポートセンターへ連絡しましょう。
対応機種は明記されていませんが、SIMフリーまたはSIMロック解除済のスマートフォン端末で利用できます。SIMサイズは、標準SIM・microSIM・nanoSIMすべてに対応しているため、自分の端末に合うサイズを挿入しましょう。
SIMカードに不具合がある、設定がうまくできないなど、困ったときは購入元のLINEサポートセンター、または韓国の空港にあるSKテレコムセンターに問い合わせましょう。韓国語がわからない人でも、日本語で相談できますよ。
デザリングは可能です。SIMカードそのものはタブレットやPCに対応していませんが、テザリング対応のスマホを使えば日本と同じようにインターネットが使えます。
データ制限による速度低下がないSKテレコム回線なのでデータ量を気にせず使えますが、スマホのバッテリー消費量には注意してくださいね。
返品や交換は、商品到着から7日以内なら受付可能です。ただし、購入から7日経過後やパッケージ開封済み、ユーザーの確認不足によって利用できなかった場合など、返品不可になる可能性も。返品できないケースも、購入前にチェックしておきましょう。
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