高品質のダウンと超軽量なシェル素材を組み合わせ、保温性と軽量性を兼ね備えていると謳う、モンベル スペリオダウンパンツ Men's。口コミが少なく評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のダウンパンツとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ダウンパンツ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
モンベル スペリオダウンパンツ Men'sは、軽量・コンパクトで持ち運びやすいのが魅力。重さは257gと、比較した全商品の平均値418g(※執筆時点)を大きく下回る軽さです。収納サイズも実測値で直径11×22cmと小さく、ザックに収納して気軽に持ち出せます。登山や荷物を少なくまとめたいソロキャンプなどでも重宝するでしょう。
濡れにくさも優秀。比較したほかの商品には濡らすと染みができるものがありましたが、本品は水を弾いてコロコロと水滴が流れました。登山やキャンプなどで急に天候が変わっても、小雨程度であれば対応できるでしょう。テントやシュラフ内部の結露で湿りにくいのもメリットです。
一方で、素材の強さはいまひとつ。中綿を除いた生地の重さは188gと、比較した全商品の平均値320g(※執筆時点)を下回り、生地が薄いとわかりました。難燃素材ではないため火の粉にも弱く、焚き火の近くで使ったり調理したりする場合には注意が必要です。
中綿にはフィルパワー663の高品質ダウンを使用していますが、ダウンの体積は24,978cm3でした。比較した商品内には30,000cm3を超えるものが多かった点を考慮すると、物足りなさを感じます。冬場ではなく、春秋の使用に適した商品といえるでしょう。冬場もしっかり防寒したい場合は、上位商品も検討してください。
実際にモンベル スペリオダウンパンツ Men'sと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイダウンパンツと、各検証でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
モンベル スペリオダウンパンツ Men'sの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
モンベル スペリオダウンパンツ Men'sは、1975年設立の日本のアウトドアメーカー「モンベル」から販売されているダウンパンツです。独自のキルティングパターンを採用している点が特徴。中綿の偏りや縫製箇所を削減し、保温性の高さと軽量性を両立していると謳っています。
落ち着いた風合いなので、中間着としてだけでなく、テントや山小屋などで1枚で着用するのにも適しているとアピールしていますよ。
中綿素材には、800フィルパワーEXダウンを使用しています。EXダウンとは、寒暖差の厳しい自然環境で育てられた水鳥から採れる羽毛のみを使用した、暖かさと軽さを両立したダウン。800フィルパワーは、30gのダウンが800立方インチ(約13L)の体積に膨らんでいることを示します。
なお、羽毛が飛び出るのを防ぐダウンプルーフ加工が施されていますが、繊維1本1本が細く生地の厚みも薄いため、着用中の伸縮によって羽毛が抜け出す場合も。抜け出た羽毛がほかの衣服などに付着した場合は、弱い粘着テープなどで取り除きましょう。
裾のばたつきを抑えるサムエシステムの採用も注目したいポイント。フロントジッパーがあり着脱しやすく、両サイドにポケットも搭載しています。
重量は226gで、スタッフバッグが付属。収納サイズはメーカー公表値で直径11×17cmと小さく、持ち運びやすさにもこだわっています。
サイズ展開はS・M・L・XLの4種類。カラーは、ブラック・レッド・ネイビーの3色です。自分の体型や好みにマッチするモデルをチョイスしてくださいね。
今回モンベル スペリオダウンパンツ Men'sを含む、ダウンパンツ全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、暖かさの検証です。フィルパワーの高さ・中綿の量・キルトの構造などをチェック。「-5℃前後でじっとしていても、綿が入っていないパンツの上に着るだけで快適に過ごせる暖かさの商品」を高評価としています。
調べた結果、中綿ダウンのフィルパワーは663と、比較した全商品の平均値595.4(※執筆時点)を上回りました。ただダウンの体積は24,978cm3と小さめです。30,000cm3を超える商品がいくつかあり、なかには100,000cm3以上のモデルもあった点を考えると、冬場の登山やキャンプでの使用には物足りないでしょう。
保温性を高めると謳う独自のキルト構造を採用していますが、実際は冷気が入り込み、保温力が低下するコールドスポットを生みやすいシングルキルトと大差ありませんでした。比較した商品内には内部に保温性を高めるブラックアルミプリントを施したものもありましたが、本品は特殊な熱反射素材なども使用していません。
とはいえ、春秋の登山やキャンプなどにはぴったり。山小屋での使用や車中泊でも重宝するでしょう。3シーズン用の寝袋で冬場にキャンプをしたい場合に、防寒性を高めるために併用するのもひとつの方法ですよ。
次は、濡れにくさの検証です。撥水性の高さ・防水フィルムの有無・ダウンの撥水加工をチェック。「雨や雪に打たれても水が浸みる心配がない商品」を満足の基準として評価しました。
検証したところ、撥水性が高く濡れにくさは非常に優秀。比較したほかの商品には、濡らすと染みができるものもありましたが、本品は水を弾きコロコロと水滴が流れました。小雨程度なら問題なく弾けるので、天候が不安定な登山でも使いやすいといえます。雨だけでなく、テントやシュラフ内部の結露で湿りにくい点もメリットです。
一方防水フィルムはなく、ダウンの撥水加工も施されていません。比較した商品内には、ダウンに撥水加工が施されたものや湿気に強い化繊綿との混合モデルもありました。濡れにくさにとことんこだわるなら、内部に水が入り込んでも暖かさをキープできる上位商品もチェックしてみてください。
続けて、素材の強さを検証しました。穴の空きにくさ・裂けにくさ・補強の有無などもチェック。「キャンプでアウターとして使っても平気な強度がある商品」を高評価としました。
その結果、素材の強さはいまひとつ。中綿を除いた生地の重さは188gで、比較した商品の平均値320g(※執筆時点)を大幅に下回り、生地が薄いことがわかりました。素材には20デニールの「バリスティックエアライト®ナイロン」を使用していますが、補強は施されていません。木の枝などに引っ掛けないよう注意しましょう。
難燃素材でもないため、火の粉に弱い点にも注意が必要。焚き火の前でゆったり過ごしたい場合は、難燃素材のものを選ぶのがおすすめですよ。
最後は、持ち運びやすさの検証です。重量・収納サイズを確認。「荷物にならない重さで、500mlペットボトルよりもコンパクトな商品」を高評価としました。
結果、軽量コンパクトで持ち運びやすさは比較したなかでもトップクラスです。重さはわずか257gと、全商品の平均値418g(※執筆時点)を大きく下回りました。
収納サイズは実測値で直径11×22cm。持ち歩ける装備量に制限がある登山でも、気軽に持ち出せます。比較した難燃素材のモデルなどはかさばる傾向があったので、自分の利用シーンを想定して重視するポイントにマッチするモデルを選んでください。
FP(実測値) | FP 663 |
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FP(公称値) | FP 800 |
重量(実測) | 257g |
難燃性 | |
中綿の素材 | ダウン90%、フェザー10% |
中綿の封入量 | 約69g |
良い
気になる
ウエスト | 86cm(Lサイズ・平置き) |
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股下 | 78cm(Lサイズ・平置き) |
表地素材 | 20デニール・バリスティック エアライト ナイロン・リップストップ |
裏地素材 | 20デニール・バリスティック ナイロン・タフタ |
静電気防止加工 | |
パンツにサイドファスナーあり |
モンベル スペリオダウンパンツ Men'sは、楽天市場などのECサイトで購入可能。送料や値段などをチェックして、お得に購入できる取扱店舗を選んでください。メンズ以外にレディースモデルも販売されていますよ。
また、モンベルの公式オンラインショップでも購入できます。値段は執筆時点で税込14,850円(※公式オンラインショップ参照)。公式オンラインショップではモンベル直営店の在庫状況も確認できるで、現物を見たい場合は近くの店舗に在庫がないかチェックするとよいでしょう。
最後に、冬場もアウトドアを楽しみたい人にぴったりの暖かい商品をご紹介します。
とことん暖かさを重視する人には、ナンガ TAKIBI DOWN PANTSがおすすめ。ダウン量は比較した商品の多くが30,000cm3以下のなか、100,000cm3以上使用されていました。難燃素材なので、焚き火を眺めながらゆったり過ごしたい人にもぴったり。大きなポケットも小物類の収納に便利ですよ。
リーズナブルに購入したい場合は、VASTLAND アウトドアダウンパンツ 650フィルパワーに注目。執筆時点でECサイト経由で1万円以下で購入できます。ふわふわしたダウンが封入されていて、冷たい冬の風に吹かれても冷気を感じないほど暖かい点が魅力。撥水性が高い点もうれしいポイントです。
FP(実測値) | |
---|---|
FP(公称値) | 不明 |
重量(実測) | |
難燃性 | |
中綿の素材 | 不明 |
中綿の封入量 | 不明 |
良い
気になる
ウエスト | 不明 |
---|---|
股下 | 不明 |
表地素材 | ポリエステル、アラミド |
裏地素材 | 不明 |
静電気防止加工 | 不明 |
パンツにサイドファスナーあり |
ナンガ タキビ ダウンパンツの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
FP(実測値) | FP 621 |
---|---|
FP(公称値) | FP 650 |
重量(実測) | 583g |
難燃性 | |
中綿の素材 | ダウン80%、フェザー20% |
中綿の封入量 | 約119g |
良い
気になる
ウエスト | 64cm(Lサイズ・平置き・ゴムあり) |
---|---|
股下 | 76cm(Lサイズ・平置き) |
表地素材 | ポリエステル100%(熱可塑性ポリウレタンラミネート) |
裏地素材 | ナイロン100% |
静電気防止加工 | |
パンツにサイドファスナーあり |
VASTLAND アウトドアダウンパンツ 650フィルパワーの評判・口コミは?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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