THE NORTH FACE アコンカグアパンツの評判・口コミは？実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー！

THE NORTH FACEのアコンカグアパンツは、高い保温性で高評価を獲得しました。

専門機関で測定した、ダウンのふくらみを示す数値であるFPは555。中綿にはレーヨンが20%含まれており、比較した商品の平均FP595（※執筆時点）よりは低めの結果でした。

しかしダウンには、遠赤外線効果で保温力を確保する特殊な素材を使用しており、中綿の量も114gと多め。数値の印象よりも暖かさを感じられます。生地を開いてみても、綿は真っ白できれいな見た目をしており、ふわっと柔らか。寒冷地でも十分活躍できるといえるでしょう。

撥水性能も優秀です。実際に霧吹きで水をかけたところ、水滴がきれいな水玉となって落ち、生地の表面には何も残らない状態に。防水フィルムはないため、雨天時の使用には向かないものの、軽い雨程度ならすぐに染みることはないでしょう。

比較したなかには、水分が生地の中に染み込んで中綿が濡れてしまうものもありましたが、これなら登山・キャンプなどでも水濡れを気にせず使えますよ。

ウエストから足首にかけて大きなファスナーがついており、簡単に脱ぎ着できるのも魅力のひとつです。「靴を脱がなくても履けるのが便利」との口コミどおり、屋外にいながら手軽に着用できます。

またフロントにはファスナーつきのポケットが2つ、ウエストには微調整しやすい面ファスナーを装備。比較した商品には、フロントポケットのみのシンプルな商品も多数あったのに対し、便利なポイントもしっかり押さえられています。

THE NORTH FACEのアコンカグアパンツは、暖かさと濡れにくさには優れているものの、生地の強度の評価はやや伸び悩みました。

生地にはリップストップナイロンを使用しており、引き裂きには強い印象。しかし表地に何Nで穴が空くかを計測した結果は、2.26Nと比較したなかでも低く、木の枝やギアの突き刺し・引っかけには注意する必要があります。

また、生地の重量は実測292gと軽量。表地や裏地だけでなく、膝やお尻に補強もない、シンプルな薄めの生地です。難燃素材でもないため、焚火の火の粉などで生地を傷める可能性もあるでしょう。

比較したダウンパンツの多くも、生地が薄めで尖ったものに弱い商品が多数ありました。そのなかでも頑丈だったのは、「ナンガ TAKIBI DOWN PANTS」。表地と裏地がついた厚めの生地で、穴あきや引っかけに強く、難燃素材を使用した商品です。火を使うキャンプやハードユースに使用するなら、こちらもよいですよ。

重量の実測値は406gと軽量。一方収納サイズは直径14×長さ24cmと、やや大きめでした。比較した商品にはひと回り小さいものも多くあるなか、コンパクトに持ち運びたいときには、かさばりが気になるかもしれません。

まとまりやすいものがほしいなら、「モンベル ライトアルパイン ダウンパンツ Men's」をチェック。こちらは重量331g・収納サイズが直径12×長さ23cmと、小さく収納できるので、登山用にもぴったりですよ。