国内最小クラスを謳う20,000mAhモバイルバッテリー、MOTTERU PD60W出力対応 モバイルバッテリー MOT-MB20001。ネット上では、「PCもスマホも急速充電できるパワフルさ」と評判です。一方で、「実容量が表記より少ない」「外出時に持ち運ぶには結構重い」という口コミも存在するため、購入するか迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
MOTTERU PD60W出力対応 モバイルバッテリー MOT-MB20001は、スマホ・タブレットからノートPCまで高速充電したい人におすすめです。実際に充電時の出力を測定したところ、USB Type-Cポートで55.27Wを記録。比較した商品には出力20Wとスマホしか急速充電できないものもあったのに対し、MacBook Proのような高性能ノートPCも素早く充電できます。「PCもスマホも急速充電できるパワフルさ」という口コミどおりの結果です。
2ポートを使用した同時充電時の出力は、USB Type-Cポートが41.02W・USB Type-Aポートが6.81W。USB Type-Cは出力が高めですが、USB Type-Aポートはやや物足りない出力でした。同時充電時にUSB Type-Aを使用して、スマホ・タブレットを充電すると時間がかかるでしょう。
入力ポートには、30W対応のUSB Type-Cを搭載。バッテリー本体の電池残量は3時間ほどで0%からフル充電でき、比較したなかでも短時間で充電できました。
専用ポーチがあり、持ち運びやすいのも魅力です。付属のUSB Type-A to Type-Cケーブル・USB Type-C to Type-Cケーブルもすっきりまとめられ、カバンの中がごちゃつきません。国内最小クラスを謳うとおり、本体サイズも面積87cm2・厚さ25mmとコンパクト。重量約350gと20,000mAhの商品としては軽く、「重い」との口コミも払拭しました。
一方で、口コミで指摘されていたように実容量が少ないのは気になるところ。専用機器を使用して実際の容量を調べると、実容量は11,442mAhで変換ロス率は42.79%と高めでした。iPhone14だと、2回ほどしかフル充電できない容量です。公式サイトの価格は、執筆時点で税込7,990円。高性能ノートPCの充電に使いたい人には、便利な商品ですが、変換ロス率の高さが気になる人はほかの商品を検討してみてくださいね。
実際にMOTTERU PD60W出力対応 モバイルバッテリー MOT-MB20001と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ20,000mAhモバイルバッテリーと、変換ロスの少なさ・充電の速さ・2ポート使用時の充電の速さ・持ち運びやすさ・使いやすさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
MOTTERU PD60W出力対応 モバイルバッテリー MOT-MB20001の購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
CIO
機能が豊富でとにかく使いやすい!実容量や出力も申し分なし
そもそもモバイルバッテリー20,000mAhとは、さまざまなデバイスを複数回フル充電できる容量を備えた携帯型バッテリーのこと。大型の40,000mAhとは異なり、片手で持てるほどのサイズで持ち運びのときに便利です。複数のポートを備えたモデルが多く、デバイスを同時充電したいときにも活躍します。
今回ご紹介するMOTTERU PD60W出力対応 モバイルバッテリー MOT-MB20001は、重量約350gで国内最小クラスを謳う商品です。20,000mAhの大容量で、iPhone14 Proは約4.5回・iPad Airは約1.6回・MacBook Airは約1回・ポータブルゲーム機は約3回ほど充電できるとされています。
USB Power Delivery対応でスマホ・ノートPCを急速充電でき、30分間でiPhone14は約50%・iPad Airは約34%充電できると公称。入力ポートにUSB Type-Cを搭載し、バッテリー本体も急速充電に対応しています。充電時間がUSB Type-Aでは約11時間20分なのに対し、USB Type-C to Type-Cケーブルで接続して最大30Wで充電すると約3時間でフル充電できる仕様です。
販売元のMOTTERUは、神奈川県に本社を置く2020年創立の新興メーカー。心を動かすような体験の提供を目標とし、デジタルアクセサリーの生産・販売などを行っています。モバイルバッテリーの分野では携帯性に優れた商品を多く扱い、なかでも本商品は大容量の急速充電に対応したモバイルバッテリーです。
発売日は2021年9月10日。出力ポートはUSB Type-CとUSB Type-Aの2つを搭載し、USB Type-Cポートは最大60W・USB Type-Aポートは最大18Wで給電できます。定格パワーが72Whで飛行機に持ち込める仕様のため、旅行・出張時に持ち運びやすいでしょう。
接続デバイスに合わせて給電する、「かしこく充電」機能を搭載しているのも特徴。自動でデバイスに適した電流を流すため、短時間で充電できると謳われています。「低電流モード」を使用すれば、Bluetoothイヤホンのように入力電流が弱いデバイスにも使用できますよ。
USB Type-A to Type-Cケーブル・USB Type-C to Type-Cのほかに、専用ポーチが付属しています。ポーチには本体と一緒にケーブルを入れられるため、持ち運びのとき便利でしょう。なお、2年保証がついていて、通常使用で起きた故障・破損に対応してもらえます。
カラーは、スモーキーブラック・ラテグレージュの2色を展開。シックで落ち着いたデザインなので、プライベートからくビジネスシーンまで幅広く使用できます。バッテリー残量や充電状況は、本体のインジケーターの点滅・点灯で確認できる仕様です。
本体サイズは、幅118×奥行30×高さ165mm。比較したなかでもコンパクトで、持ち運びのとき負担になりにくいでしょう。
モバイルバッテリーの購入時には、安全のためにもPSEマークつきを購入しましょう。PSEマークとは、電気用品安全法の基準を満たした製品に与えられる認証です。モバイルバッテリーの発火・火災の事故が多発したため、2019年2月からPSEマークのない商品の製造・輸入・販売が禁止されました。
なお、PSEマークがついていても、偽物の可能性があるので注意が必要です。とくにECサイトでは、偽PSEマークつき製品が出回っていることがあります。マークの有無だけでなく、信頼のおける届出事業者名が表記されているかもあわせて確認しましょう。
今回はMOTTERU PD60W出力対応 モバイルバッテリー MOT-MB20001を含む、20,000mAhモバイルバッテリー全23商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、変換ロスの少なさを検証しました。電子負荷抵抗器・電圧電流チェッカーを用いて、実際にモバイルバッテリーがフル充電から空になるまでの実容量をチェック。なお、変換ロス率が30%以下の商品を、ユーザーが満足できる基準としています。
実際に容量を測定すると、変換ロスは42.79%と高めでした。実容量は11,442mAhしかなく、iPhone14を2回しかフル充電にできません。iPhone14であれば約4.5回充電できると謳っていますが、実際は「容量が表記より少ない」という口コミどおりの結果でした。
なお、比較した全商品のロス率は平均約40%(※執筆時点)で、どの商品も表記どおりの容量は使用できません。充電時の昇圧により電力ロスが発生するため、ロス率が少ないものでも実容量12,000~14,000mAhほどでした。とはいえ、高評価を獲得したSILICON POWERやINIUは変換ロス率30%以下だったことをふまえると、本商品の実容量は物足りないといえます。
続いて、充電の速さ・2ポート使用時の充電の速さの検証です。
モバイルバッテリーでMacBook Pro 16インチを電池残量30%から60%になるまで充電し、電圧電流チェッカーを使用して充電時の最高出力をチェック。あわせて、MacBook Pro 16インチとiPad mini6を電池残量30%から60%まで同時充電したときの最高出力を確認し、充電の速さを検証しています。
パワフルに充電できるという口コミどおり、実際にUSB Type-Cポートからの出力は55.27Wと高い数値を記録しました。出力が大きいものほど充電スピードが速く、デバイスを短時間で充電できます。比較した全商品の平均値37.85W(※執筆時点)をふまえると、充電出力が非常に高く短時間で充電できるといえます。
なお、デバイスによって必要な出力が異なるため、用途に合わせてW数を選ぶことが大切です。スマホ・タブレットの充電には出力20~30Wほどで足りますが、ノートPCなら45~65Wほどを目安にしたいところ。本商品は高出力のため、MacBook Proのような高性能ノートPCでも十分充電できますよ。
2ポートで同時充電したときの出力は、USB Type-Cポートが41.02W・USB Type-Aポートが6.81Wでした。USB Type-Cポートは出力が高いといえますが、USB Type-Aポートはやや物足りない結果です。ノートPCを充電しながら同時充電するときは、スマホ・タブレットの充電にやや時間がかかります。
なお、比較したなかで高評価だったのは、2ポートの合計出力が95W以上のモデルでした。なかには合計154.05Wの高出力モデルもあり、本商品は同時充電だと出力が物足りないといえます。2つのデバイスを素早く同時充電したいなら、ほかの商品を検討しましょう。
次に、持ち運びやすさを検証しました。本体の面積・厚さ・重量から、カバン・ポケットに入れてもかさばりにくいかチェックしています。
本体の大きさは面積87cm2・厚さ25mmと、非常にコンパクト。国内最小クラスを謳うとおり片手で握れるサイズで、カバン・ポケットに入れても邪魔になりにくいでしょう。
「重い」という口コミに反し、重量も約350gと20,000mAhの商品としては軽量でした。比較した全商品の平均が約409.76kg(※執筆時点)を大幅に下回っています。持ち運びの負担にはなりにくいですよ。
最後に、使いやすさの検証です。充電残量の表示方法・同時充電可能な台数・PDやパススルーへの対応・バッテリー本体への最高出力から、ユーザーが使いやすいかチェックしています。
USB Type-Cの入力ポートを備えていて、本体には30Wで給電可能です。比較したなかでは30W以上で本体を充電できたモデルは、全体の2割ほど。本商品は約3時間で電池残量0%から100%まで充電できるため、短時間で素早くバッテリー本体を充電できるといえます。
ただし、電池残量の表示はインジケーター式で大まかな数値でしか判断できないため、残量不足に注意が必要です。急速充電のUSB PDには対応していますが、モバイルバッテリーを充電しつつデバイスも充電できるパススルーにも非対応。どちらの電池残量も少ないときは、別々で充電が必要です。
なお、比較したなかで同時充電できる台数は、全体の約6割が3台・約4割が2台でした。本商品は2台までしか充電できないため、持ち歩くデバイスが多い人だとやや物足りない可能性があります。複数のデバイスを同時に充電したい人は、同時に充電できる台数に注目して選ぶとよいでしょう。
バッテリー容量 | 20,000mAh |
---|---|
変換ロス率 | 42.79% |
最大出力(公称値) | 60W |
最大出力(実測値) | 55.27W |
良い
気になる
実容量 | 11,442mAh |
---|---|
入力端子 | USB Type-C×1 |
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
残量表示方法 | インジケーター |
付属品 | USB Type-A to Type-Cケーブル、USB Type-C to Type-Cケーブル、保証書、専用ポーチ |
保証期間 | 24か月 |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 5.8cm |
奥行 | 15.0cm |
高さ | 2.5cm |
重量 | 約350g |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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MOTTERU PD60W出力対応 モバイルバッテリー MOT-MB20001は、公式オンラインストアで購入可能です。執筆時点で税込7,990円で販売しているため、送料無料で届けてもらえますよ。
Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも販売しています。取扱店舗によって値段が異なるため、可能な限り安く手に入れたい人は購入前に比較しましょう。なお、神奈川県海老名市で、ふるさと納税の返礼品としても販売しています。
モバイルバッテリーは、荷物として預けられませんが機内への持ち込みは可能です。ただし、43,244mAh以上の製品は持ち込めないため、所持しているモバイルバッテリーの容量を確認しましょう。国内線の場合は容量27,027mAh以下だと持ち込める個数の制限がなく、27,027mAh以上43,244mAh未満は2個まで持ち込めます。
国内航空会社は、国際線・国内線で基準に差がありません。ただし、国・航空会社によっては、持ち込めるモバイルバッテリーの容量・個数が違う可能性があります。海外へ渡航する際、利用する航空会社や渡航先の基準を事前に確認することが大切です。
モバイルバッテリーは、通常の不燃ゴミとは処分方法が異なる点に注意しましょう。一般的な不燃ゴミ回収で処分すると発火の危険性があるため、必ず小型二次電池としてリサイクルに出す必要があります。
なお、手軽に処分するなら、家電量販店・携帯ショップもおすすめです。一部店舗には回収用リサイクルボックスが設置してあるため、自分で処理する手間を減らせます。
最後に、変換ロスが少なくたっぷり充電できる商品をご紹介します。
実容量の多さを重視するなら、SILICONPOWER C20QCがおすすめです。実容量14,027mAhと変換ロスが少なく、iPhone14なら4回フル充電できます。コンパクトなサイズで軽量なため、持ち運びにも便利。単ポート使用時の出力は18.21Wと控えめですが、スマホの充電なら十分な出力です。
スマホ・タブレットの充電に使うなら、VOLTMEのHypercore 20K Power Bankをチェック。変換ロス率が29.81%に抑えられており、実容量は14,039mAhでした。面積は大きいものの、19mmと薄型で重量も約328gと軽量です。充電しながらスマホと重ね持ちができ、使い勝手がよいですよ。
バッテリー容量 | 20,000mAh |
---|---|
変換ロス率 | 29.81% |
最大出力(公称値) | 22.5W |
最大出力(実測値) | 19.39W |
良い
気になる
実容量 | 14,039mAh |
---|---|
入力端子 | USB Type-C×1 |
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×1 |
残量表示方法 | インジケーター |
付属品 | USB Type-C to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 18か月 |
ケーブル内蔵 | |
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ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 7.4cm |
奥行 | 15.8cm |
高さ | 1.9cm |
重量 | 約328g |
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