スキンケアの処方技術を用いた乾燥肌向け化粧下地、オルビスユー トリートメントプライマー。「カバー力がある」と評判です。一方で「乾燥感が気になる」「伸ばしにくい」などの口コミもあるため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のKANEBOやETVOSなどの乾燥肌向け化粧下地とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、乾燥肌向け化粧下地選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒で国内メーカーの美容職に入社し、3年半従事。年間6,000人以上をカウンセリングし、お客さま一人ひとりにあった美容法を提案していた。その後マイベストへ入社し、メイク・スキンケア全般の記事を執筆。コスメコンシェルジュ・化粧品成分上級スペシャリスト・顔タイプアドバイザー1級を所有。
すべての検証は
マイベストが行っています
本記事における「トーンアップ」は、メイクアップ効果により肌が明るく見えることを指します。
本記事における「エイジングケア」は、年齢を重ねた肌にうるおいを与えることを指します。
「アレルギーテスト済み」は、すべての人にアレルギーが起きないということではありません。「パッチテスト済み」は、すべての人に皮膚刺激が発生しないということではありません。「スティンギングテスト済み」は、すべての人に皮膚トラブルがおこらないということではありません。
目次
良い
気になる
オルビスユー トリートメントプライマーは、つけたてはしっとり感があるものの、長時間キープできないのがネックです。モニターが肌に塗って過ごしたところ、早い人は3時間後につっぱり感があると答えました。比較したなかには塗布6時間後もつけたての状態を維持した商品もあったなか、こちらは「乾燥感が気になる」という口コミどおり。粉吹きもしやすく、乾燥崩れに悩む人には不向きでしょう。
肌がカサついて見えるのも気がかりです。ETVOSのミネラルUVアクアセラムをはじめ、比較したなかでツヤ肌に仕上がるものは健康的な肌を演出しやすい傾向がありました。対して本品はツヤ感が控えめなセミマットな仕上がりです。モニターからは「元々のツヤ感まで奪われたような仕上がり」という不満の声が寄せられました。
口コミに反して、カバー力もあと一歩です。色ムラや毛穴の凹凸は若干カバーできたものの、なめらかとまではいえません。肌悩みをしっかり隠したい人はコンシーラーなどを併用しましょう。ベージュの色つきで、肌なじみについても「塗りすぎに注意しないと浮いてしまう」という指摘が。肌色によっては白浮きする可能性があります。
成分評価も伸び悩みました。成分を確認した理系美容家は、水溶性保湿成分であるプロパンジオールの配合量は少ないと予想。「保湿機能は高くなさそう」と見解しています。比較したなかには保湿成分が充実しているものもあり、なかでもKANEBOのクリーム イン デイは優秀でした。対して本品は、乾燥肌の人には物足りない成分構成といえます。
重めのテクスチャで、口コミ同様に「伸ばしにくい」という感想がモニターからも相次ぎました。ムラにならないように丁寧に伸ばしましょう。香りはほぼ無臭なので、ニオイに敏感な人も使いやすそうです。コンパクトなチューブ式容器についても、「量を調整しやすい」「持ち運びやすい」と好評でした。
値段は30g入りで税込1,760円(※執筆時点・公式サイト参照)とプチプラです。手軽に試したい人なら選択肢になるでしょう。ただし「肌のうるおいをグンとアップ」という謳い文句とはやや異なります。カサつきやつっぱり感が気になる人は、ほかの商品もあわせて検討してみてくださいね。
実際にオルビスユー トリートメントプライマーと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得した乾燥肌向け化粧下地と、つっぱりにくさ・粉吹きしにくさ・ツヤ肌に見えるか・なめらかな肌に見えるか・保湿成分の充実度(成分分析)・使用感それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
オルビスユー トリートメントプライマーの購入を迷っている人はぜひチェックして、自分にとってのベストバイアイテムを見つけてみてくださいね!
今回ご紹介するのは、1本で下地・美容液効果・UVカットの3役を担うオルビスユーのトリートメントプライマー。毛穴や乾燥による小ジワの目立たない(効能評価試験済)、なめらかな肌に整えると謳う商品です。
スキンプロテクト複合成分(ビルベリー葉エキス・タベブイアインペチギノサ樹皮エキス)を配合しているのも特徴。乾燥を防ぎ、明るくハリ感のある肌を演出するつくりです。まるでスキンケアのような、うるおい感のあるテクスチャにもこだわっています。なお、その使用感が話題になり以下の賞を受賞しました。
<受賞歴>
オルビスユーは、化粧品メーカーのオルビスが展開する初期エイジングケアラインです。乾燥・ハリ不足・乾燥によるくすみなどが気になりはじめた年齢肌向けの商品を展開。豊富なスキンケアアイテムをはじめ、下地・クッションファンデーションがそろっています。
皮脂を吸着する成分としてアクリレーツコポリマーを配合し、テカリや化粧崩れを防ぎます。UVカット機能はSPF50/PA+++を搭載。紫外線に加え、大気中のちり・ホコリといった日中ダメージもブロックするつくりです。
アレルギーテストも実施し、以下の成分は使っていません。
<不使用の成分>
今回は、オルビスユー トリートメントプライマーを含む乾燥肌向け化粧下地全44商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、成分の検証です。
理系美容家のかおりさんに協力を依頼。成分表示を見てもらい、保湿成分・オイル成分の充実度を確認しました。
比較したなかには保湿・オイル成分どちらも充実しているものもあり、なかでもKANEBOのクリーム イン デイは高い評価を得ました。対して本品は、乾燥肌の人には物足りない成分構成といえます。
次は、つっぱりにくさ・粉吹きしにくさの検証です。
20〜40代の乾燥肌の女性モニター10人に協力を依頼。朝のメイクで商品を塗って普段どおりに過ごしてもらい、6時間後につっぱり感や粉吹きがないかを確認しました。
比較した約4割の商品はつっぱり感を気にせず使用できたなか、こちらは「乾燥感が気になる」という口コミどおりです。乾燥による化粧崩れに悩んでいる人には不向きでしょう。
<つっぱりについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
比較したなかにはモニター全員に好評だった商品もあったのに対し、こちらは満足と回答したのは10人中4人のみ。「肌のうるおいをグンとアップ」という謳い文句に反します。
「うっすらとひび割れし、ファンデーションに響きそう」という声も。ファンデーションを重ねる場合は、高保湿のクリームタイプやリキッドタイプを選ぶのが吉でしょう。
<粉吹きについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、ツヤ肌に見えるか・なめらかな肌に見えるかの検証です。
20〜40代の乾燥肌の女性モニター5人が実際に肌に塗り、仕上がりをチェック。自然なツヤが出るか・凹凸や赤みをカバーできるかを確認しました。
モニターからは「カサカサした感じに見えた」「元々のツヤ感まで奪われたような仕上がり」と不満の声が相次ぎました。
ギラギラとしたテカリがないのは利点ですが、乾燥肌の人はよりカサついて見える可能性があります。気になる場合は、ツヤタイプのファンデーションやハイライトを重ねるなど工夫しましょう。
<ツヤ感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
肌なじみについても「肌が白っぽくなりすぎる」「塗りすぎに注意しないと浮いてしまう」という指摘が。比較したなかには自然にトーンアップした商品もありましたが、こちらは肌色によっては白浮きして見えそうです。
比較したなかでベージュの色つき商品は毛穴の凹凸や肌の赤みをナチュラルに補正できる傾向がありましたが、同じくベージュカラーの本品には当てはまらず。「カバー力がある」という口コミはあるものの、毛穴の凹凸や濃いシミはカバーしきれない可能性があります。
肌悩みをしっかり隠したい人は、カバー力のあるファンデーションやコンシーラーの併用も視野に入れておきましょう。
<毛穴のカバー力についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、使用感の検証です。
20〜40代の乾燥肌の女性モニター5人が実際に商品を手に取り、テクスチャ・容器の使いやすさ・香りのよさをチェックしました。
比較したなかにはサッと塗っても均一に仕上がるものも多くありましたが、こちらはすぐに密着してムラになりやすいのがネック。初心者は扱いづらさを感じそうです。
<テクスチャについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
使うたびにテンションが上がる香りではないものの、多くの人が快適に使えるでしょう。
<香りについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
比較した商品の大半を占めたチューブタイプは適量を出しやすい傾向があり、こちらも同様に「少量から出せる」「量を調整しやすい」と好評です。
容器が柔らかく少しの力で中身が出てきてしまうため、強く押すと出しすぎる可能性はありますが、力加減さえ気をつければ問題ないでしょう。コンパクトで軽いので、持ち運びにも便利。旅行先や出張先でも活躍しますよ。
<容器についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
質感 | セミマット |
---|---|
特徴 | プチプラ |
良い
気になる
内容量 | 30g |
---|---|
PA(公称値) | PA+++ |
SPF(公称値) | SPF50 |
石けんでオフ可能 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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使い方は以下の6ステップ。皮膚の薄い目元には、力の入りにくい薬指を使うと塗りやすいですよ。
<使い方>
①手のひらにパール1~2つ分を取り出す⑥最後にハンドプレスでなじませる
毛穴の凸凹が気になる箇所は、伸ばしたあとにくるくると円を描くようになじませるとなめらかな肌に整います。
(出典:公式サイト)
もっと素肌感を底上げしたいなら、同ブランドのトリートメントクッションファンデーションを上からポンポンと重ねるのがおすすめです。全4色展開なので、自分の肌に合った色味を選んでくださいね。
オルビスユー トリートメントプライマーは、全国のオルビス直営店舗で販売中。最寄りの取扱店舗は、店舗情報から検索できます。公式サイトによると執筆時点の値段は、30g入りで税込1,760円です。
自宅近くにお店がない場合は、公式サイトからの購入がおすすめ。初回の注文は送料無料です。2回目以降は、税込3,300円以上の購入で送料が無料になります。また、開封後でも発送日から30日以内であれば返品が可能です。サンプルも用意されているので、本品購入前に気軽に試せますよ。
そのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトでも販売が確認できました。ポイントが貯まっているサイトがあれば、そちらから購入を検討してみるのもよいでしょう。
最後に、検証でつっぱり感を感じにくかった化粧下地をご紹介します。
うるおい感のあるツヤ美肌を目指すなら、KANEBO カネボウ クリーム イン デイがおすすめ。検証では長時間しっとり感が続き、「粉吹きが気にならなかった」とモニターにも好評でした。乾燥によるメイク崩れを防ぎたい人にぴったりです。なめらかなクリームで、伸ばしやすいのも魅力です。
プチプラで選ぶなら、CICA UVトーンアップベース スキンピーチをチェック!乳液のようなサラッとした塗り心地ながら、「しっとり感をキープできた」とモニターの満足度は高めでした。重すぎず、ベタつきが苦手な人も使いやすいでしょう。ピンクベージュの色味も浮くことなく自然になじみました。
質感 | ツヤ |
---|---|
特徴 | デパコス |
良い
気になる
内容量 | 40g |
---|---|
PA(公称値) | +++ |
SPF(公称値) | 20 |
石けんでオフ可能 |
カネボウ クリーム インデイをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
質感 | ツヤ |
---|---|
特徴 | 韓国コスメ |
良い
気になる
内容量 | 30mL |
---|---|
PA(公称値) | PA++++ |
SPF(公称値) | SPF50+ |
石けんでオフ可能 |
VT CICA UVトーンアップベース スキンピーチをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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