少量の衣類から約6kg分の洗濯物まで素早く乾かすと謳う、三菱電機 衣類乾燥除湿機 MJ-M120VX。「衣類、室内や浴室がどんどん乾いていく」「乾燥のムラが少ない」と評判です。しかし、「タンクが小さく排水が手間」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の除湿機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、除湿機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
三菱電機 衣類乾燥除湿機 MJ-M120VXは、少量の洗濯物を効率的に乾かしたい人におすすめです。実際に運転させると、Tシャツやワイシャツなど薄手の服は2時間程度で乾かせました。比較した商品には薄手の服でも乾くのに5時間かかったものもあり、優れた衣類乾燥力です。ひと通り乾くとセンサーがチノパンのウエスト部分に集中。5時間の運転だと全体では乾きムラが残りましたが、厚手の服の量を減らせばもっと効率よく乾燥できるでしょう。
続いて除湿モードで運転すると、運転開始12分で、73%から50%未満まで湿度を下げました。比較した商品のなかでも除湿スピードが速めなので、電源を入れてから素早く湿気を取り除けるでしょう。空気を冷やして除湿するコンプレッサー式を採用しているため、温度が上がりにくく夏の湿気対策にぴったりですよ。
節電しやすいのも魅力です。衣類乾燥時の電気代を測定したところ1時間あたり約7円と、比較した商品のなかでもトップクラスの安さでした。除湿能力11Lでコンプレッサー式と、スペックの近いシャープ「CV-P120-W」と比べても、1時間あたり2円以上安く抑えられています。エコモードや自動停止機能など、節電機能も豊富です。
掃除が必要なフィルターが1か所と少ないので、日頃のメンテナンスもしやすいですよ。「タンクが小さく排水が手間」との口コミどおり容量は3Lと少なめですが、フタつきタンクで移動させる際に水がこぼれにくい設計でした。ただし、フタに注ぎ口はなく、排水時にフタを外す手間はかかります。
執筆時点の価格は3〜4万円(ECサイト参照)と、比較した同じクラスの除湿機と同程度の価格帯です。さらにパワフルで大容量な商品もありますが、電気代を抑えつつ、少量の洗濯物をサッと乾かしたい人にはぴったりな一台です。一度にたくさんの洗濯物を乾かしたい人は、ほかの商品もチェックしてくださいね。
実際に三菱電機 衣類乾燥除湿機 MJ-M120VXと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ除湿機と、衣類乾燥力の高さ・除湿力の高さ・排水のしやすさ・節電のしやすさ・静かさ・持ち運びやすさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
三菱電機 衣類乾燥除湿機 MJ-M120VXよりも衣類乾燥力の高い商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
空気中の湿気を取り除く除湿機。近年販売されている除湿機は、部屋干しした衣類を速く乾かせる衣類乾燥機能を備えたものが主流です。梅雨時期の湿度対策はもちろん、部屋干しのニオイ対策をしたい人にもおすすめですよ。
今回ご紹介するMJ-M120VXは、日本を代表する電機メーカーである三菱電機から2023年4月に発売された商品。生乾きの部分を赤外線センサーで検知して風を吹き分ける「部屋干しおまかせムーブアイ」を搭載しており、乾き残しをなくして徹底的に乾燥すると謳っています。
除湿方式は、湿った空気を冷やして結露させて水として取り出すコンプレッサー式。左右100度に動くルーバーが幅約180cmの範囲に風を送り、一度に約6kg分の洗濯物を乾かせるとしています。上下にも送風角度を変えられるので、布団乾燥や2段干しの洗濯物にも使えますよ。
少量の衣類を集中乾燥させる「ズバッと乾燥モード」にも注目。乾かしたい衣類にピンポイントで送風でき、一般的な保育園着1枚ならわずか16分で乾かせると謳っています。子どもの体操着やユニフォームなど、替えがないものを急いで乾かしたいときに便利な機能です。
除湿・部屋干し時の清潔性をキープするため、ウイルス・菌・アレル物質の抑制効果を持つ「トリプルバリアフィルター」を搭載。本体内部の湿気を乾燥させてカビの繁殖を防ぐ「内部クリーン機能」も備え、衛生面にも配慮しています。
<スペック詳細>
サイズは幅36.0×奥行21.0×高さ53.4cm、重さは13.5kg。市販のホースをつないで排水すればタンクの水を捨てる手間がなく、浴室のカビ対策や長期旅行時の湿気取りにも便利ですよ。
楽に移動できる4輪キャスターや、持ち上げるときに便利なハンドルも備えています。電源コードが3mと長めなので、設置場所の自由度も高いでしょう。
今回は、三菱電機 衣類乾燥除湿機 MJ-M120VXを含む除湿機全18商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、衣類乾燥力の高さ・除湿力の高さを検証しました。
室温25±1℃・湿度73.2±5%に設定した恒温恒湿室(約2畳)で、濡らしたあとに脱水したTシャツ・ワイシャツ・パーカー・チノパンを各2枚ずつ部屋干し。干す前と後とでそれぞれの水分量を比較し、水分が減っているほど高評価としました。
除湿力については、同条件の部屋にて、除湿用の最も強いモードで1時間運転。湿度が50%を切るまでにかかった時間と、運転開始15分後の湿度から判断しました。
衣類乾燥力についてはやや不安の残る結果に。各衣類に残った水分量は以下のとおりです。
<検証結果>
運転開始から3分ほどで赤外線センサーが狙いを定め、洗濯物全体をなぞるように動き始めました。Tシャツやワイシャツなど薄手の衣類は2時間ほどでほぼ乾き、次はチノパンのウエスト部分に送風が集中。何度も細かく往復し、水分量がどんどん減少していきました。
しかし、湿度が高い部分に送風が集中したためか、全体でみると乾きムラが残る結果に。本商品と同じ除湿能力11Lの商品で比べると、シャープの「CV-P120-W」や「CV-RH140-W」のほうがまんべんなく乾きました。
とはいえ、本商品もセンサーが反応しやすい厚手の服を少量に抑えれば、効率よく乾燥できるでしょう。
除湿力は非常に高く、高評価を獲得しました。湿度73%の状態から運転開始15分後には43.26%まで除湿。湿度が50%を切ったのは12分後でした。比較した商品のなかでも除湿スピードが速く、帰宅後に電源を入れてもすぐ快適な湿度になるでしょう。空気を冷やして除湿するコンプレッサー式なので、とくに夏の湿気対策にぴったりです。
しかし、上位商品には10分以内で湿度50%を切ったものも。リビングなど広い部屋もスピーディに除湿したい人は、より除湿力の高いものを選びましょう。
次は、お手入れのしやすさ・持ち運びやすさの検証です。
掃除が必要なフィルターの枚数やタンク容量などから、お手入れしやすいかどうかを総合的にチェック。持ち運びやすさについては、本体が軽量かつ移動も楽なものを高評価としました。
お手入れが必要なフィルターは1か所のみ。比較したなかには2か所掃除が必要な商品もあったので、日頃のメンテナンスの手間は少ないといえるでしょう。詳細は以下のとおりです。
タンクにフタがついていて、排水のときに水をこぼしてしまうリスクが低いのも便利なポイント。ただし、フタに注ぎ口がないため、排水時はフタをすべて外す手間がかかります。「タンクが小さく排水が手間」という口コミがあったように、容量も3Lと少なめです。
<お手入れ方法>
持ち運びやすい設計も魅力です。詳細は以下をご参照ください。
本体重量は13.5kgと、比較した除湿力11L前後の商品のなかでも標準的でした。キャスターがなく移動しづらい商品もありましたが、本商品は安定感のある4輪キャスターつき。持ち上げなくてもスイスイと動かせますよ。上部にはハンドルもついており、段差などの乗り越えもスムーズです。
続いては、節電のしやすさの検証です。
衣類乾燥力・除湿力を検証した際にワットモニターを接続し、各モードでの消費電力をチェックしました。
節電のしやすさは、比較した商品のなかでもトップクラス。送風と除湿を組み合わせて省エネ運転をするエコモードをはじめ、乾燥時の自動停止機能や1〜9時間の間で設定できるオン・オフタイマーなど、節電につながる機能が豊富です。
測定した1時間あたりの電気代は、除湿時で約9.9円・衣類乾燥時で約6.9円でした。とくに衣類乾燥時の電気代が安く、比較した全商品の平均値である約9円(※執筆時点)を下回っています。電気代の安さもコンプレッサー式の魅力の1つです。
本商品と同じ除湿能力11Lの商品でも、シャープの「CV-P120-W」や「CV-RH140-W」は、衣類乾燥時の電気代が9円台でした。電気代を節約したい人にぴったりな商品ですよ。
最後に、静かさを検証しました。
本体から50cm離れたところに騒音計を配置し、最も強いモード・最も弱いモードそれぞれで運転。騒音値が小さいほど高評価としました。
運転音もさほど大きくはなく、高評価を獲得。測定結果と、比較した全商品の平均値は以下のとおりです。
執筆時点
弱・強モードともに、比較した商品全体の平均とほぼ同じ騒音値でした。人気のパナソニックの「F-YHVX120」など、除湿力が同程度でも強モードで60dBを超える商品も。本商品は気になるほどの音ではないでしょう。
なお、環境省によると40〜50dBで図書館や書店の中と同じくらいの騒音値とされています(参照:環境省)。弱モードでも夜間は音が気になる場合があるので、寝室で使用する人はベッドから少し距離をとるとよいでしょう。
高さ | 53.4cm |
---|---|
除湿方式 | コンプレッサー式 |
タンク容量 | 3L |
定格除湿能力(50Hz) | 11L(50Hz)/12L(60Hz) |
除湿可能面積(鉄筋) | 28畳(46m2)/30畳(50m2) |
ルーバー(羽)あり |
良い
気になる
幅 | 36.0cm |
---|---|
奥行 | 21.0cm |
コードの長さ | 3.0m |
除湿可能面積(木造) | 14畳(23m2)/15畳(25m2) |
消費電力(除湿) | 約320W |
消費電力(衣類乾燥) | 約224W |
衣類乾燥時間 | 105分(洗濯物2kg) |
最大運転音 | 52.3dB |
最小運転音 | 41.8dB |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | |
冷風機能 | |
イオン機能 | |
自動ストップ機能 | |
連続排水機能 | |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 |
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シャープ 衣類乾燥除湿機 CV-R60の取扱店舗は、Amazon・楽天市場・YahooショッピングなどのECサイトです。家電量販店でも取り扱っている場合があるので、実物をみたい人は近くのお店に行ってみましょう。
なお、値段はショップによって異なります。送料やポイント還元率などを考慮しつつ、お得に買えるお店を探してくださいね。
最後に、衣類乾燥力で高評価を獲得した商品をご紹介します。
三菱電機の空清脱臭除湿機 美空感MJ-PHDV24WXは、衣類乾燥力・空間除湿力はもちろん、排水しやすさ・節電しやすさなどを兼ね備えた商品です。薄手の服は2時間で完全に乾き、厚手のチノパン・パーカーも5時間でほぼ乾いたことから高評価に。ジメジメ感が苦手な人はぜひ検討してください。
パナソニック F-YHVX200-Wは、最大20Lの除湿能力を持つファミリーサイズの商品。チノパンやパーカーのフード部分もしっかり乾きました。衣類乾燥力・除湿力ともに申し分ない実力で、本気で生乾き対策をしたい人におすすめ。ハイブリッド式で、季節を問わず使える点も魅力です。
高さ | 65.0cm |
---|---|
除湿方式 | コンプレッサー式 |
タンク容量 | 5.5L |
定格除湿能力(50Hz) | 24L |
除湿可能面積(鉄筋) | 61畳 |
ルーバー(羽)あり |
良い
気になる
幅 | 41.0cm |
---|---|
奥行 | 28.5cm |
コードの長さ | 1.8m |
除湿可能面積(木造) | 30畳 |
消費電力(除湿) | 415W |
消費電力(衣類乾燥) | 415W |
衣類乾燥時間 | 約97分(2kg) |
最大運転音 | 50.9dB |
最小運転音 | 40.1dB |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | 不明 |
冷風機能 | |
イオン機能 | |
自動ストップ機能 | |
連続排水機能 | |
タイマー機能 | |
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
チャイルドロック機能 |
三菱電機 空清脱臭除湿機 (美空感) MJ-PHDV24WXの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
高さ | 66.2cm |
---|---|
除湿方式 | ハイブリッド式 |
タンク容量 | 5.0L |
定格除湿能力(50Hz) | 15L |
除湿可能面積(鉄筋) | 38畳 |
ルーバー(羽)あり |
良い
気になる
幅 | 37.8cm |
---|---|
奥行 | 29.6cm |
コードの長さ | 2.1m |
除湿可能面積(木造) | 19畳 |
消費電力(除湿) | 約390W |
消費電力(衣類乾燥) | 約380W |
衣類乾燥時間 | 72分 |
最大運転音 | 49.1dB |
最小運転音 | 41.3dB |
フィルターあり | |
フィルター取り外し可能 | |
除菌機能 | |
消臭機能 | |
空気清浄機能 | |
衣類乾燥機能 | |
スポット乾燥機能 | |
冷風機能 | |
イオン機能 | |
自動ストップ機能 | |
連続排水機能 | |
タイマー機能 | |
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パナソニック 衣類乾燥除湿機 F-YHVX200-Wをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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