安定して走行できると評判の、AINOHOT H001 電動キックボード。「あぜ道も問題なく走れる」と高評価の口コミが多くみられる一方で、「振動が気になる」といった声もあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のSWALLOW ZERO9や、COSWHEELのMIRAI Tなどの電動キックボードとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、電動キックボード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
AINOHOT H001 電動キックボードは、坂が多い道をよく通る人・安定性重視の人におすすめです。実際にモニター5人が立体駐車場の坂で使ったところ、全員が「パワーは十分」と回答。平地よりもスピードは落ちますが、最後まで登りきれました。比較したほかの商品には、途中で地面を蹴らなければ登れないものがあったなか、楽に走行できますよ。
走行時の安定感も高評価です。比較したなかではタイヤが8インチ以上だと走行しやすい傾向があったのに対し、本品は前輪20インチ・後輪16インチと大きいものを搭載。「振動が気になる」との口コミに反して段差上でも衝撃はあまり感じず、モニターからは「スイスイ走行できる」と好評でした。
ブレーキの効き具合も良好です。ハンドルの左右それぞれにブレーキが装備され、握れば思ったタイミングで止まれました。ハンドルとブレーキとの距離が少し離れているため、手が小さい人はブレーキのかけ方にコツがいるかもしれません。スピードが出やすいため、ブレーキはしっかりめに握りましょう。
あると便利な機能も豊富に搭載しています。ハンドルは身長にあわせて高さ調節できるうえ、5段階の変速機能つき。ライトもついており、夜間でも明るく照らせます。モニター画面には速度・バッテリー残量が表示されるため、充電切れを防げるのもメリットです。
多機能かつ、パワフルな性能で平坦な道・坂道ともに安定して走行できる本商品。アクセルをかけるとスムーズに進み、ブレーキを握るとしっかり反応しました。ナンバープレートを装備すれば、公道走行が可能なのも魅力。快適に走行できるので、この機会にぜひ購入を検討してみてください。
そもそも電動キックボードとは、モーター・バッテリーを搭載した自走できる乗りもののことを指します。免許なしで乗れる商品も多く、移動手段として手軽に使えますよ。
今回ご紹介するAINOHOT H001 電動キックボードは、350Wのパワフルなモーターを搭載しているのが特徴。走行時の音を抑える、低騒音システムも採用しています。電動自転車の研究・開発を行うAINOHOTより販売されており、発売日は2022年10月8日です。
車両区分は、第一種原付動機付自転車。後写鏡・方向指示器・警音器など必須とされる10個の保安部品をすべて搭載しています。ナンバープレートを装備すれば公道の走行が可能ですよ。最高速度は30km/hまで出せ、スピードは5段階に切り替えできます。
<スピードのランク>
なお公道を走行する場合は、普通自動免許もしくは原動機付自転車免許の携帯・ヘルメットの着用が必須となるので覚えておきましょう。
安定して走行できるよう、タイヤは前輪20インチ・後輪16インチと大きめの仕様。本体の素材にはアルミニウムを用いて頑丈に設計しているため、凹凸のある道にも対応できると謳っています。
電源として36V・10Ahのバッテリーを内蔵しており、充電時間は5〜6時間。満充電の状態であれば、約40kmまで走行が可能です。安全面にもこだわり、バッテリーはIP5の防水性能に加えて、過充電保護・過電流圧保護といった機能を搭載しています。
本体サイズは幅59×奥行154×高さ103〜121cmで、重量は18.45kg。セット内容は以下のとおりです。
<セット内容>
カラーは、ブラック・ホワイトの2色を展開しています。ブラックは赤色の模様を入れてクールに、ホワイトはピンクの模様入りでかわいらしいデザインに仕上げられていますよ。
<条件>
上記の条件に加えて、ライトの点滅・最高速度表示灯などの保安部品の装備も必要。公道を走る予定がある人は、購入前にスペックをしっかり確認してくださいね。
特定小型原動機付自転車に該当しない電動キックボードに乗る際は、必ずヘルメットを着用してください。ただし新しい車両区分の特定小型原動機付自転車の場合、ヘルメットの着用は努力義務です。
また特定小型原動機付自転車で走行するには、保安基準への適合・自賠責保険(共済)への加入・ナンバープレートの取りつけが求められます(参照:警察庁)。ヘルメット以外の走行準備は法改正前と変更なしのため、道路交通法違反にならないようしっかり確認しましょう。
今回は、AINOHOT H001 電動キックボードを含む電動キックボード全15商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、使い勝手の検証です。
モニター5人が各商品に乗り、段差のあるアスファルトを走行します。乗り心地は安定しているか・ブレーキはしっかり効くか・ハンドル操作はしやすいかの3点を確認しました。
総合的な使い勝手のよさは優秀。実際に使用したモニター5人全員が「安定して走行できる」とコメントしました。アクセルをかけると同時にスイスイ進み、「振動が気になる」という口コミのような、地面からの衝撃はそこまで感じません。
比較した商品内では、タイヤのサイズが8インチ以上だと安定感に優れる傾向があり、本品は前輪20インチ・後輪16インチとかなり大きめです。モニターからは「大きめの段差も安定して走行できた」「左右に倒れそうな不安感はない」と好評でした。
<安定感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ブレーキの効きもよく、モニター5人中3人から高評価を獲得。ハンドルの左右にブレーキが搭載されており、握った際の反応も良好です。比較したほとんどの商品でブレーキはしっかり効いていましたが、本品も握るとすぐに反応し思ったタイミングで止まれました。
ただし、一部のモニターからは「ハンドルとブレーキが離れている」との意見も。手が小さい人は握りづらさを感じる可能性があります。スピードも出やすいため、止まるときは少し力を入れて握るようにしましょう。
<ブレーキの効きについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ハンドルの操作性についても、モニターから不満の声は出ず。タイヤが大きく小回りはやや利きにくいものの、動かしづらさは感じません。
比較したほかの商品には行きたい方向に曲がれないものがあったなか、ハンドルが軽く操作どおりに車体が動きました。モニターからは「ハンドルに不安感はない」との声もあがっています。
ハンドルを操作しやすいうえに、安定感・ブレーキの効き具合も申し分ないので、快適に走行できるでしょう。
<ハンドルの操作性についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、パワーの満足度の検証です。先ほどと同じモニター5人が各商品に乗り、立体駐車場の坂を走行します。坂道でも速度を落とさず走行できたものほど高評価としました。
その結果、モニター5人全員が「パワーは十分」と回答。平地よりはスピードが落ちますが、最後まで坂道を登りきれました。比較したほかの商品には、足で地面を蹴らなければ登れないものがあったことをふまえると、性能はパワフルです。坂道の多い道をよく通る人にも重宝するでしょう。
<パワーの満足度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、機能性の検証です。実際に機能面を確認すると、チェックした5項目すべてを網羅。比較した商品内には、ハンドルの高さを変えられないものが多かったなか、ハンドルの位置を自由に調節できました。身長にあわせて変えられるのは便利ですね。詳細は以下のとおりです。
ハンドルブレーキを2個搭載しているほか、スピードを5段階に切り替えられる変則機能つきなのも魅力。ライトもついており、夜間でも周囲を明るく照らせます。モニター画面には速度・バッテリー残量が表示され、パッとみただけで直感的に操作できました。多機能のため、初心者にもおすすめです。
AINOHOT H001 電動キックボードは、全国にあるメーカー直営店・公式サイトのほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにて購入できます。販売価格は税込128,000円(執筆時点・公式サイト参照)です。
直営店のなかには試乗を行っている店舗もあるので、気になる人は公式サイトをチェックしてみてくださいね。
電動キックボードに車検が必要かは、定格出力によって決まります。定格出力が0.6kW以下であれば車検は不要ですが、定格出力が0.6kWを超える場合は車検が必須です。
AINOHOT H001 電動キックボードの定格出力は350Wのため、車検なしで使用可能。通販サイトなどで販売されている電動キックボードは定格出力0.6kW以下のものが多いですが、念のため購入前に確認しておきましょう。
最後に、ほかの特徴をもった商品をご紹介します。
パワフルさにこだわる人には、SWALLOWのZERO9がおすすめです。実際に坂道を走行すると、低速モードでも問題なく登れました。坂道でも速度が落ちず、モニターからは「楽に走行できる」との声も。機能性も高く、ハンドルは高さ調節が可能です。液晶モニターはカラーのため見やすいですよ。
COSWHEELのMIRAI Tは、小回りが利きやすいのが魅力。車体は大きめですが、ハンドルは楽に操作できました。ブレーキの効きもよく、スピードを出したあとでもすぐに止まれます。タイヤは10インチあるため安定しており、段差の走行も問題なし。サドルつきで、座って運転できるのも便利です。
車両区分 | 原動機付自転車 |
---|---|
免許不要 | |
公道走行可能 | |
ブレーキ | ハンドルブレーキ |
タイヤサイズ. | 9インチ |
タイヤタイプ | エアータイヤ |
タイヤサイズ | 9インチ |
タイヤ幅 | 不明 |
車輪の数 | 2個 |
展開時幅 | 68cm |
展開時奥行 | 123cm |
展開時高さ | 111cm |
収納時幅 | 68cm |
収納時奥行 | 50cm |
収納時高さ | 120cm |
重量 | 19.6kg |
耐荷重 | 100kg |
素材 | 不明 |
最高時速 | 40km/h |
充電時間 | 不明 |
走行距離(満タン時) | 40km |
モーター性能 | 600W |
変速機能 | 不明 |
変速段階 | 不明 |
ハンドル高さ調節機能 | |
ライト付き | |
椅子付き | |
サスペンション付き | |
液晶モニター付き | |
スタンド付き | |
折りたたみ式 |
SWALLOW ZERO9をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
車両区分 | 原動機付自転車 |
---|---|
免許不要 | |
公道走行可能 | |
ブレーキ | ハンドルブレーキ |
タイヤサイズ. | 10インチ |
タイヤタイプ | エアータイヤ |
タイヤサイズ | 10インチ |
タイヤ幅 | 6.35cm(2.5インチ) |
車輪の数 | 2個 |
展開時幅 | 68cm |
展開時奥行 | 127cm |
展開時高さ | 50cm |
収納時幅 | 68cm |
収納時奥行 | 122cm |
収納時高さ | 144cm |
重量 | 29.4kg |
耐荷重 | 100kg |
素材 | アルミニウム |
最高時速 | 45km/h |
充電時間 | 3時間 |
走行距離(満タン時) | 35km |
モーター性能 | 500W |
変速機能 | 不明 |
変速段階 | 不明 |
ハンドル高さ調節機能 | |
ライト付き | |
椅子付き | |
サスペンション付き | |
液晶モニター付き | |
スタンド付き | |
折りたたみ式 |
COSWHEEL MIRAI Tをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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