タイヤが大きくて乗り心地がよいと評判の大人用キックボード、ストリートサーフィン K-Bike KB2。「砂利道もスムーズに走れる」と高く評価される一方で、口コミのなかには「ブレーキが利きづらい」「ハンドルががたつく」といった声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のURBAN SCOOTERや、DECATHLONのOXELOなどの大人用キックボードとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、大人用キックボード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
ストリートサーフィン K-Bike KB2は、場所を問わず安定して乗り回せるものがほしい人におすすめです。実際にモニター5人が乗ったところ、全員が「安定感がある」とコメント。比較したほかの商品には走行中に振動を強く感じるものがあったなか、前輪16インチ・後輪12インチと大きめのエアタイヤを用いており、地面からの衝撃を吸収している感覚を得られました。
「ハンドルががたつく」との口コミに反し、モニターからは「思いどおりに操縦できる」と好評。段差のある地面も難なく走行できました。ハンドルブレーキがついているのも利点です。ゆるやかに止まるため「ブレーキが利きづらい」との口コミ同様に感じることもありますが、止まるタイミングは力の入れ具合で調節可能です。
機能性も高く、ハンドルは自由に高さを調節できます。デッキ部分にはスタンドががついており、車体を自立させられるのもメリットです。別売りのリアキャリアを装着すれば、荷物をたくさん運びたいときにも活用できますよ。
しかし、携行性は惜しい結果に。収納時はハンドル部分しか折りたたみできず、重量も7.9kgと重めです。比較した全商品の平均重量である4.9kg(執筆時点)を大きく上回っており、力に自信がない人は持ち運びしにくいでしょう。自宅で保管する際にも、ある程度の収納スペースが必要です。
20人のモニターにデザインのアンケートを実施したところ、オレンジ色のタイヤは好みが分かれました。「子どもっぽい」といった意見が寄せられた一方で、「落ち着いたボディカラーで大人も使える」との声も。公園などのアウトドア先での遊びに楽しむとよいでしょう。カラーは全7種類あるので、ほかの色を選ぶのも手ですよ。
大きなエアタイヤと頑丈なボディにより、凸凹した道でも安定しやすく快適に走行できます。ハンドルにもブレーキがあり、自転車のように使えるのもうれしいポイント。初心者でも乗りこなしやすいので、この機会にぜひ購入を検討してみてください。
そもそも大人用キックボードとは、ちょっとした距離を移動するのに役立つアイテムです。しかし電動機能がついていない場合は遊具に分類されるため、交通量が多い場所では走行できません。交通量の明確な基準は決められていませんが、使う際には交通量を必ず確認しましょう。
今回ご紹介するK-Bike KB2は、キックボードをはじめとしたウイール系アイテムを取り扱うアメリカのストリートサーフィンより販売されています。
同社が手がけるオフロードキックボード「K-Bike」のひとつで、スピード・滑走性能・ブレーキ性能の3つがシリーズのなかでも最も高い(執筆時点)と謳うアイテム。乗り心地のよさにこだわり、前輪16インチ・後輪12インチと大きめのタイヤを装着しているのが特徴です。
展開時のサイズは幅63.5×奥行132×高さ94.5cm、重量は7.9kg。ハンドル幅は子どもから大人まで使えるよう、設計しています。デッキが全長37×幅12cmと広めなのも魅力ですよ。耐荷重は120kgあり、公園やキャンプ場といった公道以外の場所であれば、親子2人で一緒に乗れます。
ハンドルにはドリンクホルダーをセットするためのビスを標準装備。別売りのリアキャリアも装着が可能です。ほしい機能をカスタマイズできるのがうれしいですね。
カラーは検証で使用したデザートウルフを含む、全部で7色が展開されています。自分好みの1台を見つけてみてくださいね。
<カラー展開>
普通のキックボードと電動キックボードには、自立走行・電動アシスト走行の違いがあります。
普通のキックボードは自分の足で蹴って動かすため、運転免許がなくても使用可能。一方で、電動キックボードには第一種原動機付自転車(定格出力0.60kW以下)、もしくは第二種原動機付自転車(定格出力0.61〜1kw以下)を運転できる免許が必要になります。
普通のキックボードは歩道を走れますが、電動キックボードが走行できるのは公道(基準を満たしている場合)や私有地のみです。タイプごとの特徴をしっかり理解したうえで、自分に合うものを選んでくださいね。
今回は、ストリートサーフィン K-Bike KB2を含む大人用キックボード全17商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証の内容は以下のとおりです。
まずは、機能性の検証です。実際にあると便利な機能の有無を確認したところ、チェックした4項目のうち3項目を搭載。比較したほかの商品にはフットブレーキのみというものが複数あったなか、ハンドルブレーキも備わっていました。詳しい結果は以下のとおりです。
ハンドルは、スライドさせて自由に高さを調節できます。周囲に知らせるベルがないのは惜しいものの、ハンドルブレーキにより自分のタイミングでで止まりやすいのは利点。スタンドも備わっており、車体を自立させられます。玄関などに立てた状態で保管したい人にぴったりです。
次は、携行性の検証です。せっかく大人用キックボードを購入するなら、コンパクトかつ軽量で持ち運びやすいものを選びたいですよね。
そこで実際に重量を計測したところ、7.9kgと重さが気になりました。比較した全商品の平均重量が約4.9kg(執筆時点)だったことをふまえると、持ち運びやすいとはいえません。力に自信がない人には不向きでしょう。
また、収納時のサイズも幅63.5×奥行132×高さ79cmとやや大きめです。折りたたみ機能はついていますが、まとめられるのはハンドル部分のみ。自宅で保管する際にはある程度の収納スペースを確保する必要があります。
続いて、使い勝手の検証です。
実際に5人のモニターが各商品を平坦な地面・段差のある地面の2シーンで使用し、乗り心地は安定しているか・ブレーキはしっかり利くかなどをチェックしました。
実際に走行したところ、モニター5人全員が「安定した乗り心地」と回答し、高評価を獲得。「自転車のように乗れた」「片足立ちの状態でも安定している」と好評でした。
比較した商品内では、タイヤが8インチ以上かつ本体重量が5kg以上だと乗り心地がよい傾向がありました。本品は前輪が16インチ・後輪が12インチとタイヤが大きいかつ、重量も7.9kgと重めです。
タイヤからの振動が伝わりづらく、アスファルトや段差のある地面もスムーズに走れました。地面からの衝撃をタイヤが吸収するため、スピードを出しやすいといえます。
<安定感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ゴム製のハンドルにより手が滑りにくく、口コミで指摘されていたがたつきも気になりません。スライドさせて自由に高さを変えられるため、自分の身長に合わせやすいのも利点です。
タイヤが大きいぶん小回りは利きづらいものの、モニターからは「自分の思いどおりに操作できる」「タイヤがハンドルにしっかり連動する」と好評でした。方向転換も問題なくできますよ。
ブレーキの利きもよく、モニター5人全員が高評価としました。比較したほかの商品には、フットブレーキをしっかり踏み込まなければ止まれないものもあったなか、ハンドブレーキつきで強い力で押し込まなくとも止まります。
ただブレーキをかけると急に止まるわけではないため、人によっては「ブレーキが利きづらい」という口コミ同様に感じる可能性も。とはいえ、押し具合で止まるタイミングを調節できるのはうれしいポイントでしょう。
急ブレーキで後輪が浮いたり、車体から落ちたりする心配がないうえに、自転車のように使用可能。キックボード初心者にも向いています。
<ブレーキの利きについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、デザイン性の検証です。おしゃれな見た目のものであれば周囲の目を惹きやすく、気分も上がりますよね。
そこで20〜30代のストリートファッションに関心がある男女20人のモニターに、デザインに関するアンケートを実施したところ、オレンジ色のタイヤは好みが分かれる結果に。タイヤが派手だと感じるモニターが多く、「子どもっぽい」「合わせる服を選びそう」とのコメントが寄せられました。
一方で、車体は彩度が控えめで落ち着いています。カーキとブラックの配色はミリタリーな雰囲気を演出しており、モニターからは「大人が乗っても違和感がない」「タウンユースできそうなデザイン」との声も。
比較した商品内では、デッキの一部に明るい色が使われているなどシンプルなものほど高評価を獲得する傾向がありました。対して本品は、特徴的な配色でストリート感が強めです。
使用したデザートウルフカラーは目を惹くデザインのため、公園やアウトドア先で乗るのに適しているでしょう。シンプルなデザインが好みの人は、オフブラックやオフホワイトなどほかの色も検討してみてください。
<デザイン性についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ストリートサーフィン K-Bike KB2は、スポーツオーソリティなど全国にある取扱店のほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにて購入できます。
公式サイト記載の販売価格は税込25,850円(執筆時点)。検証結果を参考にぜひ検討してみてください。
<取扱店舗(執筆時点)>
一部取り扱いがない店舗もあります
大人用のキックボードに乗る際は、荷物を車体にかけた状態で走行しないようにしましょう。荷物を車体にかけたままでは走行中にバランスを崩し、転倒する恐れがあります。荷物の持ち運びにはリュックを活用するなど、両手でハンドル操作ができるよう対策をしてください。
また、スマホを見ながらの走行もNGです。とくにフットブレーキしかないキックボードでは急にブレーキをかけるのが難しいため、走行には注意しなければなりません。ながら運転はせず、周囲をしっかり確認しましょう。
最後に、ほかの特徴をもった商品をご紹介します。
OXELO キックスケーター COMMUTE 900は、多機能なのが魅力。ハンドルはスライドさせて自由に調節でき、身長145〜195cmまで対応しています。周囲に知らせるためのベルがついているのも利点です。別売りの子ども用スタンドをセットすれば、25kg以下の子どもと2人乗りを楽しめますよ。
携行性を重視する人には、URBAN SCOOTER XPSがおすすめです。折りたたみでき、収納するとサイズは幅48×奥行84×高さ38cmになります。重量も4.8kgと重すぎません。カーキをベースとしたシックなデザインのため、モニターからも「おしゃれ」と好評でした。普段使い用にも向いています。
耐荷重 | 100kg |
---|---|
ブレーキの種類 | ハンドブレーキ、フットブレーキ |
タイヤサイズ | 200mm |
サスペンション付き | |
スタンドの種類 | 足で操作可能 |
カギを通せるスペースの広さ | 約35mm(タイヤ)、約25mm(本体) |
良い
気になる
重量 | 6.8kg |
---|---|
展開時幅 | 92cm |
展開時奥行 | 50cm |
展開時高さ | 88~102cm |
折りたたみ式 | |
ハンドル高さ調節可能 | |
本体素材 | 構造:スチール(15%)、高密度ポリエチレン(5%)、アルミニウム(80%)/ウィール:ポリウレタン(45%)、ポリプロピレン(55%) |
ハンドル高さ調節段階 | 無段階 |
デッキ幅 | 15cm |
デッキ全長 | 50cm |
OXELO キックスケーター COMMUTE 900 大人用をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
重量 | 4.80kg |
---|---|
耐荷重 | 100kg |
対象年齢 | 8歳以上 |
タイヤの種類 | ハードタイヤ |
ブレーキ数 | 1個 |
ブレーキの種類 | リアフェンダーブレーキ(ヘビーデューティタイプ) |
展開時幅 | 48cm |
展開時奥行 | 70cm |
展開時高さ | 99cm |
収納時全長 | 48cm |
収納時奥行 | 84cm |
収納時高さ | 38cm |
タイヤサイズ | 205mm |
タイヤ幅 | 3cm |
タイヤ数 | 2個 |
スタンド付き | |
サスペンション付き | |
折りたたみ式 | |
ハンドル高さ調節可能 | |
本体素材 | デッキ:6061アルミ合金/ハンドルバー:アルミニウム/グリップ:熱可塑性ゴム/ウィール:ポリウレタン |
座椅子付き | |
ハンドル高さ調節段階. | 3段階 |
ハンドル素材 | ゴム |
デッキの表面加工 | ざらざら |
デッキ幅 | 14cm |
デッキ全長 | 55cm |
特徴 | 不明 |
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。