別売りのオプション品と組み合わせて自由にカスタマイズできる電動キックボード、COSWHEEL MIRAI T。ネット上では「とても快適」「ライトが強く安全性が高い」と評判です。一方、「傾斜が強い坂は登れない」といった気になる口コミも存在し、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の電動キックボードとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、電動キックボード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
こちらの商品はリニューアルされているため、現行品とは仕様が異なります。詳細は公式サイトをご確認ください。
目次
COSWHEEL MIRAI Tは、安定した走行性を重視する人におすすめです。5人のモニターが実際に走行したところ、段差も越えても「ガタつきが気にならない」と全員が回答。比較した商品には段差を乗り越える際に飛び跳ねるものもあったなか、「とても快適」との口コミどおり安定してスムーズに走行できました。
ブレーキの効きも優秀で、スピードが出た状態でもしっかりブレーキがかかります。ハンドルは操作しやすく、車体は大きめながらも小回りが利くため操作性も良好。デッキが広く足をしっかり置けるため、バランスを取りやすく安定した姿勢で走行できる点も魅力です。
簡単に着脱できるサドルがついているため、立つ・座るとシーンに合わせた体勢で走行できるのが特徴。比較したなかにはハンドルの高さ調節ができないものもあったのに対し、ハンドルとサドルは自分の身長に合わせて高さを調節できます。液晶モニターやライトもついており、暗い道でも安定して乗れそうです。
坂道は、最も強い最速モードに設定して助走をつけることでしっかり登れました。ただし、最速モード以外で走行すると坂の途中で止まってしまったモニターも。口コミにも「傾斜が強い坂は登れない」とありましたが、坂の手前でしっかり助走をつけてからスピードを調節することで、坂道もスムーズに登れるほど十分なパワーを発揮できますよ。
価格は、執筆時点で176,000円(※公式サイト参照)と比較した商品のなかでも高額。とはいえ、カラーバリエーションが豊富だったり、オプション品でカスタマイズできたりと、好みやライフスタイルに合わせられる点も魅力です。走行性や機能面にも優れているため、電動キックボード選びで迷った際は、ぜひ購入を検討してみてくださいね。
そもそも電動キックボードとは、電動モーターとバッテリーを搭載した電動モビリティのひとつです。保安部品の装備によって、公道を走行できるものと私有地のみを走れるものに分かれています。
今回ご紹介するCOSWHEEL MIRAI Tは、公道を走れる原付一種モデルの電動キックボード。車体に必要な保安部品が完備されているため、ナンバープレートの取り付け・自賠責保険(共済)に加入すれば公道での使用が許可されています。実際に走行する際は、原付運転免許の所持とヘルメットの着用が必要です。
製造元のCOSWHEELは、さまざまな電動モビリティを国内で販売している株式会社Acalieが展開しているブランド。COSWHEELのMIRAIシリーズは、デザイン性や走行性能にこだわった、次世代の製品やサービスを提供しています。
防水機能を備えているうえ、前後に搭載された機械式ディスクブレーキにより、雨の日でも滑りにくく停止しやすい点も魅力です。六角レンチなどを用いて手軽にメンテナンスが可能で、急なトラブルにも素早く対応できますよ。
また、アクセルの誤作動を防ぐキックスターター方式を採用。足で蹴り出して少しスピードが出てからアクセルが反応するように設計されているので、安全性にも優れています。
<スペック詳細>
サドルが標準装備されており、立つ・座るの2WAY走行が可能。用途に合わせて簡単に着脱でき、足腰への負担軽減にも役立ちます。10インチのチューブレスタイヤは前後ともにサスペンションが効くため、路面の凹凸や段差でもスムーズな走行を実現します。
ハンドル部分には大型液晶モニター・電源はイグニッションキーを装備。キーが無いと電源が入らないため、盗難対策にも便利です。製品は1年間の保証つき。本体・バッテリー(60%以下に低下しないこと)・アダプター・液晶ディスプレイ・モーターなどは保障対象になるため、初めての人でも安心して使用できます。
本体のサイズは、横1,180×高さ1,180×幅600mm。重量は約22kg・耐荷重は120kgまで対応しています。折りたたみ時のサイズは、横1,180×高さ490×600mmとコンパクト。工具なしで簡単に折りたたみできるため、車載も楽にできますよ。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、使い勝手の検証です。
モニター5人が、段差のあるアスファルト上で各商品を実際に走行。ガタガタせず安定した乗り心地か・ブレーキがしっかり効くか・ハンドルの操作性は十分かをチェックしました。
ガタつきがほとんどなく、実際に走行したモニター5人全員からは「安定感がある」と高評価を獲得。スピードも安定してスムーズな走行ができたため、「とても快適」との口コミも納得の結果です。
比較したなかでもタイヤが8インチ未満の商品は、段差を乗り越えるときにガタつきやすく体に振動が強く伝わりやすい傾向にありました。本商品は10インチと大きめのタイヤを採用しているため、安定感のある乗り心地を実現できています。
<ガタガタせず、安定した乗り心地かについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
<ブレーキがしっかり効くかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
車体とハンドルは大きめながら、ハンドルが握りやすく操作性は良好。比較した商品には思うように曲がれないものもあったなか、スピードを出していても小回りが利くため、モニター全員から「操作しやすい」と好評でした。
また、デッキが広めのつくりなので、足をしっかりと置くことが可能。バランスを取りやすく、安定した姿勢で走行できる点も魅力です。走行中に滑ったり落下したりするリスクも軽減できるため、初めて使う人でも不安感なく使用できるでしょう。
<ハンドルの操作性についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次に、パワーの満足度の検証です。
モニター5人が、各商品で立体駐車場の坂を走行してパワーを確認。坂道でも速度を落とさず走行できるかを評価しました。
ただし、最速モード以外の設定では、坂道の途中で失速または止まってしまいました。車体が重いため、坂道の途中で一度停止してしまうと足で蹴り出すことが難しいのが難点。「傾斜が強い坂は登れない」と口コミにもありましたが、坂の手前で強く助走をつけてスピードを調整することでスムーズに登り切れるでしょう。
<坂道でも速度を落とさず走行できたかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、機能性の検証です。
各商品のモニター・ハンドルの高さ調節機能・ライトなどの有無をチェックしました。
機能性は非常に充実。自転車と同じように扱えるハンドルブレーキや、3段階の変速機能を搭載しているため、さまざまな道路状況に対応できます。
比較した商品にはハンドルの高さ調節に対応していないものもあったなか、ハンドルとサドルは高さ調整が可能。立った状態・座った状態でも自分の身長に合わせられるため、快適な姿勢で走行できるのがメリットです。
大型で見やすい液晶モニターや、ライトも装備。「ライトが強く安全性が高い」と口コミにあったように、ライトの光量も強く暗い道でも安心して利用できそうです。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
174,400円
(最安)
販売価格:176,000円
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176,000円
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(69件)
公道走行が可能な電動キックボードは、原動機付自転車・特定小型原動機付自転車の2つです。それぞれに必要な保安部品があり、原動機付自転車では、後写鏡・方向指示器・警音器・前照灯・制動装置・速度計・尾灯・制動灯・番号灯・後部反射器の10個が必須。保安部品を自分で取りつける場合はかなり手間がかかるため、すべて備わっている商品を購入するのをおすすめします。
特定小型原動機付自転車は、後写鏡と速度計を省いた上記8個に加えて、新たに最高速度表示灯の装備が必要です。また、2023年7月1日からは道路交通法が改正され、特定小型原動機付自転車は一定の条件を満たしている場合、16歳以上の人は免許なしで公道走行ができます。(参照:警視庁・国土交通省)
なお、電動キックボードは定格出力により車検の必要性が変わります。定格出力0.6kW以下であれば車検は不要ですが、定格出力0.6kW超える場合は車検が必要。購入時には定格出力もチェックしておきましょう。
さらに、公式サイトではカスタマイズ可能なオプション品も販売しています。さまざまなアイテムがラインナップされているため、詳しくは公式サイトをチェックしてみてくださいね。
<オプション品>
価格は執筆時点・公式サイト参照
最後に、坂道をぐんぐん登れるほどのパワーを発揮した商品をご紹介します。
SWALLOWのZERO9は、パワフルさを重視したい人におすすめ。坂道を登ったところ、低速モードでも減速せず楽に登り切れました。安定した操作ができ走りも滑らかで、スピードを出してもしっかりブレーキがかかります。コンパクトに折りたためるので、省スペースに収納できる点も魅力です。
AINOHOTの電動キックボードは、スムーズな走行性にこだわりたい人におすすめです。アクセルをかけると同時にスイスイ進みながらも、止まりたいタイミングでブレーキがしっかりかかるのが魅力。坂道も途中で止まることなくスムーズに登れたため、パワーも十分です。
車両区分 | 原動機付自転車 |
---|---|
免許不要 | |
公道走行可能 | |
ブレーキ | ハンドルブレーキ |
タイヤサイズ. | 9インチ |
タイヤタイプ | エアータイヤ |
タイヤサイズ | 9インチ |
タイヤ幅 | 不明 |
車輪の数 | 2個 |
展開時幅 | 68cm |
展開時奥行 | 123cm |
展開時高さ | 111cm |
収納時幅 | 68cm |
収納時奥行 | 50cm |
収納時高さ | 120cm |
重量 | 19.6kg |
耐荷重 | 100kg |
素材 | 不明 |
最高時速 | 40km/h |
充電時間 | 不明 |
走行距離(満タン時) | 40km |
モーター性能 | 600W |
変速機能 | 不明 |
変速段階 | 不明 |
ハンドル高さ調節機能 | |
ライト付き | |
椅子付き | |
サスペンション付き | |
液晶モニター付き | |
スタンド付き | |
折りたたみ式 |
SWALLOW ZERO9をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
車両区分 | 原動機付自転車 |
---|---|
免許不要 | |
公道走行可能 | |
ブレーキ | ハンドルブレーキ |
タイヤサイズ. | 20インチ(前タイヤ)、16インチ(後ろタイヤ) |
タイヤタイプ | エアータイヤ |
タイヤサイズ | 20インチ(前タイヤ)、16インチ(後ろタイヤ) |
タイヤ幅 | 前輪4.9cm、後輪5.6cm |
車輪の数 | 2個 |
展開時幅 | 59cm |
展開時奥行 | 154cm |
展開時高さ | 103~121cm |
収納時幅 | 59cm |
収納時奥行 | 154cm |
収納時高さ | 74cm |
重量 | 18.45kg |
耐荷重 | 120kg |
素材 | フレーム素材:アルミニューム |
最高時速 | 40km/h |
充電時間 | 約5~6時間 |
走行距離(満タン時) | 約35~40km |
モーター性能 | 350W |
変速機能 | 不明 |
変速段階 | 5段階 |
ハンドル高さ調節機能 | |
ライト付き | |
椅子付き | |
サスペンション付き | |
液晶モニター付き | |
スタンド付き | |
折りたたみ式 |
AINOHOT H001 電動キックボードをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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