重めの設計で安定感があり乗りやすいと評判の電動キックボード、SWALLOW ZERO9。「ちょっとしたお出かけがいつもより楽しくなった」と高評価の口コミがみられますが、なかには「ブレーキの操作が難しい」といった気になる声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の電動キックボードとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、電動キックボード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
自転車安全整備士・自転車技師の資格保持者。大手自転車店の販売員としてママチャリから子供車、スポーツ車にいたるまで幅広い車種の販売だけでなく、整備士として組立・修理を行っていた。さらに、CX・XCO全日本選手権のピットスタッフとしての経験を持ち、選手としても幅広く活動。ロードバイク・シクロクロス・マウンテンバイク・トライアスロンなど経験種目は多岐にわたる。現在はmybestにて、自転車に関わるジャンルのコンテンツを担当し、ユーザーに正確な情報を届けることを心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
SWALLOW ZERO9は、電動キックボードをお探しのすべての人におすすめです。特筆すべきは、パワーの満足度。比較したほかの商品には、足で地面を蹴りながらでないと坂道を上りきれないものがあったなか、スピードを緩めることなく簡単に上れました。実際に試乗したモニターからは「1番低速なモードでも問題なく上れた」との声もあがっています。
使い勝手も非常に優秀。実際にアスファルト上を走行したモニター5人全員が「乗り心地は安定している」と回答しました。比較したなかでもタイヤが8インチ以上の商品ほどスムーズに走行できる傾向があったのに対し、本品は9インチと大きめ。走行時の振動や衝撃も気になりません。
ハンドルブレーキを採用し、ブレーキの効きも上々です。モニターからは「出せるだけのスピードを出した状態でも止まれた」と好評でした。「ブレーキの操作が難しい」との口コミどおりアクセル・ブレーキの操作にはやや戸惑ったものの、ハンドルの動きは問題なし。小回りも利き小さなカーブもなめらかに曲がれますよ。
あると便利な機能も豊富に搭載しています。液晶モニターは鮮明かつ色つきで表示され、走行状況を把握しやすいのが利点。3段階の変速機能・ハンドルの高さ調節機能もついています。比較した商品内にはハンドルの高さを変えられず、身長によっては乗りづらいものも複数ありました。
坂道を難なく上れるパワーを備えており、安定して走行できる本商品。多機能で体格にあわせてカスタマイズでき、家族で共有しやすいのも魅力です。使わないときはコンパクトに折りたため、収納場所にも困りません。保安部品が完備され公道も走行できるので、この機会にぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
そもそも電動キックボードとは、モーター・バッテリーを搭載したキックボードのことです。免許不要で乗れるものや、保安部品を装備することで公道走行が可能になるものなど、さまざまな車種が販売されています。
今回ご紹介するのは、電動キックボード本体や関連グッズの販売を行うSWALLOWのZERO9。同社が手がける製品のなかでもハイエンドモデルにあたり、機動性の高さとコンパクトさにこだわって設計されているのが特徴です。
ZERO9シリーズには免許なしで乗れるLiteもありますが、本品の車両区分は原付1種を含む運転免許が必要な原動機付自転車。保安部品が標準装備されており、ナンバープレート取得などの準備をすれば公道を走行できます。
パワフルな走行を実現するため、定格出力0.6kWの高トルクモーターと、624Whの大容量バッテリーを搭載。最高時速は40kmで、フル充電での航続距離は40kmと謳っています。
ハンドルの左右についたデュアルブレーキのほか、走行時の衝撃をやわらげるサスペンションを導入しているのもうれしいポイント。高輝度のLEDウインカー・カラー液晶メーターなど、公道走行に役立つ装備に対応しています。
安全面にも配慮しています。充電器には、電気用品安全法の安全規格を満たす製品であることを示すPSEマークを取得。車体には、電動キックボードが普及しているEUの製品安全基準であるCEマークを取得しています。日本国内の工場で組み立て、保安部品を装備した状態で80か所以上の点検を実施していますよ。
付属品には専用の充電アダプターがついており、家庭用コンセントから充電が可能です。フル充電にかかる電気代はメーカー公称値で約15円と、ガソリンで動く車に比べて経済的に使えます。
サイズは全長113×幅70×高さ90~113cm・重量は約19.6kg。使わないときはコンパクトに折りたたみでき、収納時のサイズは全長113×幅20×高さ39cmです。
購入後から30日間までは交換・修理に対応した初期保証があり、自然故障は最大6か月まで保証の対象となります。別途料金を追加すれば、1〜3年の延長保証を購入することも可能です。
公式サイトでは、持ち運びを楽にするキャスターやワイドタイヤなど、オプションも多数販売しています。自分好みの1台にカスタマイズできるのがうれしいですね。
2023年7月1日に実施された道路交通法改正により、特定小型原動機付自転車が新しい車両区分として追加されました。該当する製品は16歳以上であれば、免許なしで公道走行が可能です。なお、特定小型原動機付自転車は以下の条件を満たす製品を指します(参照:警察庁)。
<条件>
上記以外の電動キックボードは、法改正前と変わらず原動機付自転車(原付)と扱いは同じです。また歩道を走行できるのは、上記の条件にプラスしてライトの点滅・点灯により走行モードを周囲に知らせる最高速度表示灯を装備した、特例特定小型原動機付自転車のみ。公道や歩道で走行したい場合は、購入時に条件を満たしているか必ず確認しましょう。
車両区分に新たに追加された特定小型原動機付自転車に該当しない電動キックボードは、走行時にヘルメットの着用が必須です。一方で特定小型原動機付自転車に分類される製品は、法改正によりヘルメットの着用が努力義務に変更されました。
ただしそのほかは法改正前と変わらないため、走行前には以下の準備が必要です(参照:警察庁)。道路交通法違反にならないよう、警視庁のサイトを確認する・販売店に問い合わせるなどして念入りに事前準備を行いましょう。
<必要な準備>
まずは、使い勝手の検証です。
モニター5人がアスファルト上で各商品に乗り、ガタガタせず安定しているか・ブレーキはしっかり効くか・ハンドルの操作性は十分かの3点をチェックしました。
実際に走行したところ、モニター5人全員が「乗り心地は安定している」とコメント。比較した商品内では、タイヤサイズが8インチ以上だと安定かつスムーズに走行できる傾向があったのに対し、本品のタイヤは9インチとさらに大きめです。
モニターからは、「振動や衝撃をほぼ感じない」「ガタガタ感が少なく乗り心地がよい」など満足の声が多数聞かれました。
<安定感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ブレーキの効きもよく、5人全員が「しっかり止まれた」と回答。ブレーキは自転車と同じでハンドルについており、握る力加減によって少しずつスピードが落ちていきます。
比較したほかの商品にはブレーキの効きが甘く、タイヤを引きずるように止まるものも。対して本品はモニターから、「出せるだけのスピードを出した状態でも止まれた」といった声が寄せられました。
<ブレーキの効きについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ハンドルの操作性も申し分なし。「ブレーキの操作が難しい」との口コミどおり、アクセルとブレーキを同じ手で操作するのにはじめは戸惑ったものの、モニター5人全員が「操作しやすい」と答えています。
比較したほかの商品にはハンドルが重くてカーブに手こずるものもありましたが、大きめの車体ながらハンドルの動きは問題なく、小回りもよく利きます。「小さなカーブも曲がれる」「行きたい方向に細かく動ける」とプラスの声が目立ちました。
総合的にみると、安定した乗り心地かつブレーキの反応もよいため、快適に走行可能といえます。毎日のちょっとした移動などに、電動キックボードをメイン使いしたい人にもおすすめですよ。
<ハンドルの操作性についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
次は、パワーの満足度の検証です。モニター5人が各商品に乗って立体駐車場の坂を上り、速度を落とさず走行できるか確認しました。
その結果、モニター5人全員が「簡単に上れた」と回答。比較したほかの商品には、坂の途中で止まり足で上らなければならないものもあったなか、電動の力だけで快適に走行できました。
「1番低速なモードでも問題なく上れた」「急な坂道でももたつきなどは感じなかった」など満足の声が相次ぎ、坂道が多い道をよく通る人にも使いやすいでしょう。
<パワーの満足度についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
最後は、機能性の検証です。ハンドルの高さ調節など機能が充実していると、家族や友人と共有しやすいですよね。そこで実際にスペックを調べたところ、非常に高い評価を得ました。液晶モニターはカラーかつ鮮明に表示されるため、走行中でも見やすいのがメリットです。
比較したほかの商品には、ハンドルの高さを変えられず身長によっては乗りづらいものもあったなか、ハンドルの高さ調節機能があり、体格にあわせてカスタマイズが可能。詳しい結果は以下のとおりです。
3段階の変速機能つきのほか、ブレーキはハンドルにあり自転車のように操作できます。ライトも装備されているため、夜間でも道を照らせますよ。多機能な電動キックボードをお探しの人にもおすすめです。
SWALLOW ZERO9は、公式サイトや全国にある販売店・取扱店のほか、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトにて購入できます。公式サイトでの販売価格は以下のとおり。収納に便利な専用スタンドや、持ち運び用の専用キャスターバッグも取り扱っていますよ。
<販売価格>
価格は執筆時点・公式サイト参照
神奈川県にある本店に加えて、全国の販売店では試乗が可能な店舗も。購入前に乗り心地を確かめたい人はあわせてチェックしてみてください。
公道走行が可能な電動キックボードは、定格出力によって車検の要・不要が変わります。定格出力が0.6kW以下の車種は車検不要である一方、0.6kWを超える場合は車検を受けなければなりません。
家電量販店やECサイトなどで取り扱っている電動キックボードは0.6kW以下のものが多いですが、車検の手間をかけたくない人は購入時に定格出力もチェックしてくださいね。
最後に、ほかの特徴をもつ商品をご紹介します。
スピードを細かく設定したい人には、AINOHOTの電動キックボードがおすすめです。5段階のスピードモードを搭載しているほか、ハンドルの高さ調節も可能。自分にあわせた使い方ができます。アクセルをかけると同時にスイスイ進み、ブレーキもしっかりかかるため、快適に乗れますよ。
COSWHEELのMIRAI Tは、座って運転できるのが魅力。着脱可能なサドルがついており、立つ・腰掛けるとシーンにあわせて使えます。乗り心地もよく、「段差を気にせず走行できる」と感じたモニターが多数いました。足を乗せるデッキ部分も広めで、走行時の安定感を重視する人にもぴったりです。
車両区分 | 原動機付自転車 |
---|---|
免許不要 | |
公道走行可能 | |
ブレーキ | ハンドルブレーキ |
タイヤサイズ. | 20インチ(前タイヤ)、16インチ(後ろタイヤ) |
タイヤタイプ | エアータイヤ |
タイヤサイズ | 20インチ(前タイヤ)、16インチ(後ろタイヤ) |
タイヤ幅 | 前輪4.9cm、後輪5.6cm |
車輪の数 | 2個 |
展開時幅 | 59cm |
展開時奥行 | 154cm |
展開時高さ | 103~121cm |
収納時幅 | 59cm |
収納時奥行 | 154cm |
収納時高さ | 74cm |
重量 | 18.45kg |
耐荷重 | 120kg |
素材 | フレーム素材:アルミニューム |
最高時速 | 40km/h |
充電時間 | 約5~6時間 |
走行距離(満タン時) | 約35~40km |
モーター性能 | 350W |
変速機能 | 不明 |
変速段階 | 5段階 |
ハンドル高さ調節機能 | |
ライト付き | |
椅子付き | |
サスペンション付き | |
液晶モニター付き | |
スタンド付き | |
折りたたみ式 |
AINOHOT H001 電動キックボードをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
車両区分 | 原動機付自転車 |
---|---|
免許不要 | |
公道走行可能 | |
ブレーキ | ハンドルブレーキ |
タイヤサイズ. | 10インチ |
タイヤタイプ | エアータイヤ |
タイヤサイズ | 10インチ |
タイヤ幅 | 6.35cm(2.5インチ) |
車輪の数 | 2個 |
展開時幅 | 68cm |
展開時奥行 | 127cm |
展開時高さ | 50cm |
収納時幅 | 68cm |
収納時奥行 | 122cm |
収納時高さ | 144cm |
重量 | 29.4kg |
耐荷重 | 100kg |
素材 | アルミニウム |
最高時速 | 45km/h |
充電時間 | 3時間 |
走行距離(満タン時) | 35km |
モーター性能 | 500W |
変速機能 | 不明 |
変速段階 | 不明 |
ハンドル高さ調節機能 | |
ライト付き | |
椅子付き | |
サスペンション付き | |
液晶モニター付き | |
スタンド付き | |
折りたたみ式 |
COSWHEEL MIRAI Tをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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