ホリエのWiFiは、ホリエモンのファンにとっては魅力的なポケット型WiFiでしょう。注目すべきは、他社にはない独自特典が付帯するところ。堀江貴文氏がプロデュースするサービスならではの特典として、Voicyのプレミアムリスナーやオンラインサロンの一部コンテンツを無料で楽しめます。通信方式はドコモ・au・ソフトバンク・楽天の4回線に対応したクラウドWiFi。電波状況に応じて、自動で適した回線に切り替える仕様です。プラチナバンドも追加料金なしで利用可能。山間部や地下でも電波がつながりやすいので、車内用のポケット型WiFiを探している人にもおすすめです。月額は一律4,180円。割引キャンペーンなどはありませんが、シンプルで分かりやすい料金体系であるといえます。基本料金は1~3年利用時のどの期間で見ても、比較した各社の平均額以下でした。端末レンタル料も無料なので、できるだけコストを抑えたい人も視野に入れるとよいでしょう。通信速度の検証では、都心では高画質動画を快適に見られる目安である25Mbpsに届きました。一方、郊外での下り速度は19.3Mbpsと、あと一歩及ばない結果に。なお、都心の上り速度は21.5Mbpsであり、オンライン会議を問題なく行える10Mbpsを上回っています。1日あたりの通信上限は33GBまでと制限あり。通常利用には十分な容量ですが、比較したなかには完全無制限のサービスも複数あったため、評価を伸ばしきれませんでした。週末や連休中にアニメ・ドラマをイッキ見する人は、通信制限のないポケット型WiFiを契約しておくと快適に利用できますよ。ホリエのWiFiは、高画質動画をあまり見ない人や堀江貴文氏のコンテンツを楽しみたい人に向いているサービスです。通信速度・料金・制限のかかりにくさのどれも妥協したくない人は、楽天モバイルやWiMAX回線のポケット型WiFiも検討しましょう。<おすすめな人>堀江貴文氏が配信するコンテンツを無料で楽しみたい人プラチナバンドを無料で利用したい人<おすすめできない人>よく高画質動画を視聴する人通信容量が無制限のポケット型WiFiを探している人
THE WiFi 100GBプランは、低コストでクラウドWiFiを使いたい人におすすめ。キャンペーンを利用した実質料金を算出した結果、3年利用時は2,924円/月でした。比較した各社の全体平均額より1,000円以上安く、「料金が他社に比べて格段に安い」との口コミにも頷けます。クラウドWiFiはどれを選んでも速度の差があまりないため、料金の安さで選ぶのもアリですよ。通信速度の上限は月100GBで、短期で集中して使っても速度制限がかかりません。100GBは、YouTubeを185時間再生できるほどの通信量です。速度制限を気にせず週末に一気に動画を視聴したり、外出先でたくさん使うことも可能。なお、100GBを超えた場合は10GBごとに2,200円で補給できますよ。バッテリーの持ちがよいこともメリット。8時間連続で動画を再生してもバッテリー残量が51%もあり、比較したなかで持ちのよさはトップクラスでした。充電ができない状況でも心配が少ないので、長時間移動が多い人は候補に入れてはいかがでしょうか。プラチナバンド対応で、山間部や地下で電波が繋がりやすいこともよい点。しかし、通信速度はあまり期待できません。都心で通信速度を測定したところ、高画質動画を快適に再生できる目安(25Mbps)を下回る結果に。なお、検証したほかのクラウドWiFiも、通信速度が不安定な傾向がありました。料金が安く速度制限を気にする必要がないため、使いやすいポケット型WiFiといえます。しかし、使用するエリア・時間帯によっては通信速度が低下するリスクが。サクサク動画を視聴したい人は、楽天モバイルやWiMAX回線も検討してみてください。<おすすめな人>料金が安いクラウドWiFiを探している人週末に通信量が増えがちな人バッテリーの持ちが気になる人<おすすめではない人>高画質動画をサクサク視聴したい人
ZEUS WiFi(ゼウスWiFi)スタンダードプランは、使用時間にムラがある人や海外でも手軽に利用したい人におすすめです。比較したなかには3日で10GBなど制限があるサービスもありましたが、こちらはデータ量の短期制限なし。使う日が週末など特定期間に集中する人に向いています。海外データプランを購入すれば、渡航先で端末の電源を入れるだけで利用できる利便性の高さも見逃せません。山間部でのつながりやすさも魅力です。クラウドWiFi回線なので、ドコモ・au・ソフトバンクの3キャリアの電波に対応。1回線しか接続できないサービスも多かったなか、こちらはその地点で最適な回線に自動接続できます。圏外になりにくいプラチナバンドも追加料金・エリア制限・容量の制限なしで使えるため、「田舎でつながる」との口コミにも納得です。バッテリー性能も十分。検証した端末MR1を接続したスマホでYouTube動画を8時間連続再生しましたが、MR1のバッテリーは40%残っていました。同条件で比較した多くの端末がバッテリー残量30%程度だったことを考えると、バッテリー性能に期待できます。1日中持ち運んで利用を検討している人も要チェックです。一方、クラウドWiFi回線のなかで実質負担額が安いとはいえません。毎月の料金・端末代・事務手数料・割引などを考慮して算出した1か月あたりの実質料金は、3年利用時で月3,418円。比較したクラウドWiFiサービスのなかには3年利用時で月3,000円を下回るものもありました。クラウドWiFi以外を含めた全体平均4,200円は下回りましたが、特別安いとはいえません。通信速度は都心・郊外で差が見られました。実際に計測したところ、都心は下り27.1Mbps・郊外は下り16.6Mbpsとの結果に。郊外では高画質動画を視聴できる目安である下り25Mbpsを下回りました。比較したなかには地域差が少ないサービスもありましたが、こちらは場所によって「電波弱々すぎ」「1日何回つながらなくなるんだ」との口コミどおりに感じる可能性があります。総合してみると、クラウドWiFi回線を利用していることから山間部・遠出をする車内などでもつながりやすく、週末にまとめてたくさん使いたいといった要望にも対応可能。用途に合えば候補になるサービスといえます。一方で、通信速度やコスト面は振るわない結果に。速く安くつながる端末をお探しなら、ほかを含めて検討してくださいね。<おすすめな人>使う日が短期間に集中する人遠出をする車のなかで使いたい人海外で使いたい人<おすすめできない人>安さ重視の人
MUGEN WiFi(CLOUD AiR-WiFi U3)
MUGEN WiFi(節約プラン)はアウトドアやドライブで重宝します。追加料金なしでプラチナバンドが使えるため、都市部だけでなく山間部や地下といった電波の届きにくい場所でもつながりやすいことが魅力的です。口コミに、「山間の地域でも安定している」との声があるのにも頷けますね。契約から半年後に、初期事務手数料分のクーポンが貰える点もメリットです。割引等を考慮した実質料金は3年利用時で3,104円。検証した各ポケット型WiFiの平均額が4,190円(3年利用時)だったのに対し、かなりリーズナブルです。クラウドWiFiのなかでもトップクラスの安さであり、「月額料金の安さが魅力」との口コミどおりでした。通信量を気にせず使えることもメリット。月間の通信量の上限は100GBですが、数日単位での短期間では上限が設けられていません。週末にまとめて動画を視聴したい人や、外出時に大量のデータ通信を行いたい人にもおすすめです。なお、月の使用量が100GBを超えると、通信速度が最大128Kbpsに低下します。バッテリー性能も良好で、長時間の利用にも十分対応可能。8時間連続で動画を再生したあとのバッテリー残量は50%以上で、1日中使えるバッテリー持ちでした。さらに、30日間の返金保証制度が用意されており、はじめてクラウドWiFiを使う人でも心配なく試せるでしょう。一方で、郊外で計測した通信速度はやや物足りない結果に。SNSやWebの閲覧程度なら問題ありませんが、高画質な動画を安定して楽しむには読み込みの遅延が気になるかもしれません。ドライブ中に動画を再生したいなら、WiMAX回線のGMOとくとくBBや楽天モバイルを検討するのもよいでしょう。<おすすめな人>ドライブ中に使う予定の人山間部で使えるポケット型WiFiを探している人はじめてクラウドWiFiを試す人<おすすめできない人>どこでも高画質動画を楽しみたい人
カシモWiMAX SA縛りなしプランは、3年以上利用する人にとって候補になるサービスです。比較によると5G対応機種は端末代が有料のことがほとんどでしたが、こちらは3年間の「端末代金サポート」によりWiMAX +5G対応端末「Speed Wi-Fi 5G X12」が実質無料に。毎月の端末代負担を気にする必要がないうえ、1プラン・定額式のシンプルなシステムで使い続けられます。通信速度も速めです。都心と郊外の2か所でそれぞれ通信速度を計測したところ、都心部は下り59.6Mbps・上り50.3Mbps、郊外も下り51.8Mbps・上り28.1Mbpsと、どちらも高画質動画を再生できる目安の25Mbpsを超えていました。「回線速度がとても遅い」との口コミがありましたが、検証では比較したなかでトップクラスの速さを記録。データ使用量制限もないため、気兼ねなくインターネットを楽しめるでしょう。困ったときに相談できるサポート窓口は、電話・メールともに土日祝を含む10:00-17:00に対応しています。光回線に変えたい場合の解約サポートも用意されていますよ。「縛りなしプラン」との名称どおりいつ解約・乗り換えをしても違約金はかかりませんが、3年以内に解約すると端末代の残債が請求される点には注意しましょう。バッテリーも満タン状態ならば1日中利用しても問題ないレベルです。8時間連続で動画を再生してバッテリー持ちを検証したところ、28%残りました。しかし、比較したなかには同じ条件下で50%以上残った機種も。心配な人はモバイルバッテリーと併用して使うのがおすすめです。また、WiMAX回線を使うサービスのなかで料金設定が高めだった点もネックに。端末代金や割引代金を加味した実質料金は、3年利用した場合に月4,815円でした。比較したサービス全体の平均額4,190円を上回っており、「キャッシュバックを利用すると安く利用できる」との口コミとは異なる結果です。2年・1年利用時も平均額を超えたため、利用年数を問わず料金はかさみがちといえます。総合してみると、3年利用で高機能な端末を実質無料で手に入れられる点や、通信速度の安定感・サポート面の充実度が魅力的なサービスです。長期的に利用する予定があるなら候補にいれるのもよいでしょう。一方で、実質料金で考えると他社に比べてやや高いため、コストを少しでも抑えたいならほかを検討するのがおすすめです。<おすすめな人>3年以上利用する人<おすすめでない人>単身赴任などで一時的な利用を予定している人
楽天モバイル(楽天最強プラン)は、十分な速度でデータ容量無制限のポケット型WiFiを安く使いたい人におすすめです。通信速度を測ってみると、都心・郊外ともに、高画質動画を快適に視聴できる下り速度目安25Mbpsをクリア。場所・時間帯によるムラはあるものの、「速度が遅すぎる」との口コミを気にするほどではありません。サイト閲覧・標準画質動画を見る程度であれば問題なくできるでしょう。容量制限がないのも魅力です。メインの楽天回線・楽天回線がつながらないときに利用可能なau回線のどちらも無制限なため、1か月で大量のギガを消費しても速度は制限されません。「無制限もあって使い勝手はよかった」との口コミどおり、速度制限を気にせずにインターネットを楽しめますよ。月20GB以上使った場合のプラン料金は3,278円で、端末代金は10,820円。「Rakutenオリジナル製品 1円キャンペーン」により10,819円引きで、実質1円で購入できます。端末代金なども加味した3年利用時の実質料金は月額3,278円とリーズナブルでした。利用期間を問わず比較した全体平均より900~1,300円程度安価だったため、費用を抑えてポケット型WiFiを持ちたい人にも適しています。端末のバッテリー持ちも高評価。スマホを接続してYouTube動画を8時間連続再生しても、バッテリー残量は約50%でした。比較したなかでもトップクラスのバッテリー持ちで、一日中持ち出して使うシーンにも問題なく対応できるでしょう。利用端末である「Rakuten WiFi Pocket Platinum」が5G非対応である点には注意が必要ですが、十分な速度で無制限に使えて、料金も割安なのは楽天モバイル(楽天最強プラン)の魅力です。無制限・十分な速度・安さが揃ったポケット型WiFiを探している人は、ぜひ契約を検討してみてくださいね。<おすすめな人>無制限・十分な速度・安さが揃うポケット型WiFiを探している人