QNAP TS-464を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?
柔軟にRAIDを組める4ベイのNAS、QNAP TS-464。ネット上では「サクサク動く」と評判ですが、「動作時に騒音が発生する」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
- コピー速度
- ベンチマークスコア
- 冷却性能の高さ
- 動作音の静かさ
- 対応RAID数の多さ
- データ管理のしやすさ
- 拡張性の高さ
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のNASとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、NAS選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

筑波大学芸術専門学群卒業後、芸術制作で使用していたPCをはじめとする多くのデジタルデバイスやソフトウェアに関する知識を活かそうと大手家電量販店に入社。販売員としてPCだけでなくプリンター・ルーターなどPC周辺機器の販売や、インターネット・格安SIMなど通信サービスの提案など、PCに関する販売・契約を総合的に担当、自身の担当顧客に合ったPC環境を真摯に考え、販売ノルマや利益にとらわれず提案してきた。 その後2022年にマイベストへ入社し、PCや周辺機器の専門ガイドを担当。富士通やDellのような大手メーカー製PCだけでなく様々なデジタルデバイスに関する経験・知識を活かし、PCや周辺機器選びに困ったユーザーに寄り添う企画・記事制作を心がけている。
すべての検証は
マイベストが行っています

【結論】高性能なNASがほしいならコレ!初心者にも上級者にも使いやすい1台
実際のデータ転送速度も高速です。比較した商品には5Gのデータコピーに1分近くかかるものもあったなか、平均32.67秒でが完了。「サクサク動く」との口コミどおりの結果でした。冷却性能も十分だったので、熱暴走による故障リスクは低いでしょう。キャッシュ用のM.2SSD2台を増設すれば、さらに高速化を図れます。重いデータを扱う機会の多い動画編集者やクリエイターにもぴったりですよ。
4ベイ対応で、柔軟にRAIDを組めるのも特徴。処理性能と冗長性を両立したRAID5・RAID10を構築できるため、耐障害性や応答速度を高められます。また、メーカー独自のクラウドサービスを提供しており、ランサムウェアや誤操作によるデータ損失リスクの軽減も可能。データを復元できるスナップショットにも対応していました。
USB端子が4つあり、外付けHDDなど外部ストレージへのアクセスがしやすいのも魅力です。GPU内蔵で、動画のストリーミングもスムーズに可能。拡張性も高く、モニターと接続すればPCのように操作できます。稼動音も静かで、実測値は42.1dBでした。「動作時に騒音が発生する」との口コミに反し、稼動音は作業の妨げになるほどではありません。
ECサイトの価格は約10万円と安くはない(※2024年11月時点)ものの、比較した同価格帯の商品よりも高性能です。設定やOSもシンプルでわかりやすいので、初心者でも上級者でも使いやすいでしょう。NAS選びに迷ったらぜひ検討してみてくださいね。
<おすすめの人>
- 処理性能の高いNASがほしい人
- はじめてNASを導入する人
- 稼動音が静かなものがほしい人
<おすすめできない人>
- なし
QNAP TS-464のデメリットが気になる人におすすめの商品を紹介
実際にQNAP TS-464と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
QNAP TS-464よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
QNAP TS-464とは?

今回ご紹介するQNAPのTS-464は、自分専用のオンラインストレージを作れるコンパクトなNASです。ストレージは最大66TBまで増設が可能。ファイル管理やバックアップ・ビデオ変換など、マルチタスクにも対応できるとしています。
2.5GbEポートが2つ内蔵されており、高速なデータ転送・バックアップができる点が売りです。また別売りのネットワーク拡張カードやWi-Fi 6ワイヤレスアダプターを装着すると、さらに高速化が図れます。なお、詳細は以下を参照してください。
- サイズ|幅170×奥行226.5×高さ165mm
- 重量|2.26kg
- 付属品|Ethernet cable・Power cord・Flat head screw(for 3.5" HDD)×12・Flat head screw(for 2.5" HDD)×12・AC Adapter・Quick installation guide
販売元のQNAPは、2004年に台湾で設立されたメーカーです。主にソフトウェアの開発やハードウェアの設計を行っています。
検証してわかったよい点・気になる点をもとに向いている人を詳しく解説!

検証のポイント
- コピー速度1
転送速度が高速な商品としてユーザーがとても満足できる基準を「最適な環境であれば重いデータの転送がすぐに終わり、作業効率が向上する商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
- ベンチマークスコア2
転送速度が高速な商品としてユーザーがとても満足できる基準を「最適な環境であれば2.5GbE下で理論値に近い転送速度を実現できる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
- 冷却性能の高さ3
冷却性能が高い商品としてユーザーがとても満足できる基準を「内部温度が上昇せず、故障リスクが小さい商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
- 動作音の静かさ4
動作音が静かな商品としてユーザーがとても満足できる基準を「動作時もファンの音が静音で、作業に支障をきたさない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
- データ管理のしやすさ5
データ管理がしやすい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「メーカーのサービスが充実し、多角的にデータの管理ができる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。
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QNAP TS-464のよい点は7つ!
処理性能が高い。M.2 SSDを取りつければ、さらに高速化を図れる

<ベンチマークスコア>
- ランダムアクセス(RND4KQ32T1) 読み込み:208.26MB/s・書き込み:211.27MB/s
- シーケンシャルアクセス(SEQ1MQ8T1) 読み込み:257.46MB/s・書き込み:236.25MB/s
特定のデータを指定して直接アクセスするランダムスコアも、連続したデータを順番に読み書きするシーケンシャルアクセスも、すべて200MB/sを上回る好スコアです。比較した一部商品は重いデータだと処理が遅くなりそうなスコアだったのに対し、あらゆる作業を快適にこなせるでしょう。
実際にPC内の5GBの映像データをNASにコピーしても、「サクサク動く」との口コミどおりの処理速度です。比較したなかにはアップロードに1分近くかかる商品もありましたが、こちらは平均32.67秒で完了。スピーディにデータを転送できました。
キャッシュ用のM.2 SSDを2台増設すると、さらに高速化が図れます。重いデータを扱う機会の多い動画編集者やクリエイターにもぴったりです。
熱暴走による故障リスクは低い。稼動中の内部温度が上がりにくかった

稼働中も内部の温度が高くなりにくいので、熱暴走による故障リスクは低いでしょう。
動作音は日常生活において気にならない程度。快適に作業できる

実際に50GBのデータを転送時の稼働音を測定したところ、42.1dBを記録しました。比較したなかには56dBとうるさく感じる騒音レベルの商品もあったのに対し、こちらは昼間の静かな住宅街や図書館と同じレベルの静かさ(※参照:環境省)です。ファンの音が作業の妨げになることはないでしょう。
容量の大きいデータを扱いたい人に。4ベイで柔軟にRAIDを組める

比較したなかでは、RAID0~RAID10をすべて構成できる商品は少数派でした。耐障害性や応答速度を高められるので、動画データなど容量が大きいサイズのデータを扱いたい人におすすめです。
設置するHDDの台数が増えるほどコストや運用の難易度は上がりますが、RAID構築による処理性能や冗長性に魅力を感じるなら、4ベイを選ぶのがよいでしょう。
<検証結果>
- RAID0|〇
- RAID1|〇
- RAID5|〇
- RAID6|〇
- RAID10|〇
- SHR(Synology独自RAID)|×
- JOBD|〇
- RAIDF1|×
USB端子が4つあり、外部ストレージへアクセスしやすい。メーカー提供のアプリも充実

4つのUSB端子があり、外付けHDDなどの外部ストレージへのアクセスが柔軟に行えるのも魅力です。USB 3.2 Gen 2(10Gbps)・USB 2.0ポートを2つずつ搭載しているため、高速でデータを転送できますよ。
メーカー提供のアプリも豊富です。比較した商品には対応アプリが少ないものもありましたが、こちらはファイルマネージャー・写真・音楽・メールなど、用途別のアプリを提供。スマホとの同期や操作が簡単です。Google DriveやDropbox・OneDriveなど、主要なクラウドストレージとの同期にも対応していました。
データを復元できるスナップショット機能を搭載しているのもポイント。誤ってデータを消去・上書きした場合や、ランサムウェア攻撃をされた場合など、万が一の対策ができます。2段階認証や不正アクセスを防ぐファイアーウォールにも対応しており、セキュリティ面が充実していました。
<検証結果>
- プライベートクラウド|〇
- Google drive同期対応|〇
- iCloud同期対応|×
- Amazon S3同期対応|〇
- Dropbox同期対応|〇
- adobe同期対応|×
- OneDrive同期対応|〇
- USB 3.0端子|USB 3.2 Gen 2(10Gbps)x2・USB 2.0ポート x2
- スナップショット(世代管理)|〇
- ファイルマネージャー|〇
- 写真|〇
- 音楽|〇
- メール|〇
- 2段階認証|〇
- ファイアーウォール|〇
- ブラックリスト・ホワイトリスト機能|〇
独自のクラウドサービスを提供。より強固なリスク回避が可能

アカウントに問題が生じたときに、すぐに問い合わせられるのも独自クラウドサービスの利点です。比較した商品で独自のクラウドサービスを提供しているのは、SynologyとQNAPの2社だけでした。強固なリスク回避ができるので、大切なデータを扱っている人にぴったりですよ。
クラウドサービスは、 16GBまでなら無料で使用可能。有料プランは小容量の50GB~特大容量の100TBまで用意されており、必要に応じて容量を追加できます。料金は月額$1.59~、または年額$14.49~(※2024年11月時点・公式サイト参照)です。
モニターと繋げば、PCのように操作できる。2.5GLAN端子が2つあるのも便利

Virtualization Stationソフトウェアを使用してモニターと接続して、WindowsやLinuxの仮想マシン化できるのも特徴的。USBでマウスやキーボードを繋げば、まるでPCのように操作できます。比較した多くの商品が非搭載だったHDMI端子もあり、最大4K@60Hzの高解像で出力できますよ。
また、WordPressやOfficeと互換性があり、Web版OfficeではNAS上で編集も可能です。クライアントとの共同編集や、外出先での編集作業に役立ちます。
<検証結果>
- HDMI端子|1, HDMI 2.1 (up to 4096 x 2160 @ 60Hz)
- 監視カメラ機能||×
- 1G LAN端子|×
- 2.5GLAN端子|2つ〇 (オプションのモジュールで5GbE・10GbEに拡張できる)
- 5G LAN端子|×
- 10G LAN端子|×
- オーディオ入出力|×
- Office互換|〇
- WordPress互換|〇
- DLNA共有|〇

初期設定は簡単でした。Qfinder Proをインストールし、検出されたNASを選択すればスマートインストールガイドが表示されます。画面に従って進めれば、エラーなくスムーズに設定が可能です。
QNAP TS-464の気になる点はなし!
QNAP TS-464の詳細情報
QNAPQNAP | TS-464 | TS-464-8G
| ドライブベイ | 4ベイ |
|---|---|
| RAID機能 | RAID0、RAID1、RAID5、RAID6、RAID10、JBOD |
| LAN規格 | 2.5GbE(*1) |
| 標準保証年数 | 3年 |
- HDDの最高温度
- 平均30℃
- 5GBのデータ転送時間
- 平均33秒
良い
- 転送速度が速く、データの転送がスムーズ
- 静音性が高く作業中に気になりにくい
- OSがわかりやすく初期設定も簡単
気になる
- 特になし
| 幅 | 170mm |
|---|---|
| 奥行 | 226.5mm |
| 高さ | 165mm |
| 重量 | 2.3kg |
| DLNA対応 | |
| CPU | Intel Celeron N5095 |
| メモリ容量 | 8GB |
| ドライブの互換性 | 3.5インチ SATA HDD、2.5インチ SATA SSD、M.2 2280 NVMe |
| スナップショット機能 | |
| LANポート数 | 2個 |
| HDMI端子数 | 1個 |
| USB 2.0ポート数 | 2個 |
| USB 3.2 Gen 1 ポート数 | 2個 |
| アイドル時消費電力 | 21.618W |
| アクセス時消費電力 | 40.536W |
| 監視システムあり | |
| SSDの転送速度(Read・シーケンシャルアクセス) | 平均257.46MB/s |
| SSDの転送速度(Write・シーケンシャルアクセス) | 平均236.25MB/s |
| SSDの転送速度(Read・ランダムアクセス) | 平均208.26MB/s |
| SSDの転送速度(Write・ランダムアクセス) | 平均211.60MB/s |
| HDDの転送速度(Read・シーケンシャルアクセス) | 平均292.43MB/s |
| HDDの転送速度(Write・シーケンシャルアクセス) | 平均179.18MB/s |
| HDDの転送速度(Read・ランダムアクセス) | 平均211.01MB/s |
| HDDの転送速度(Write・ランダムアクセス) | 平均35.05MB/s |
| 稼動音の最大値 | 平均42.1dB |
本注釈においては事業者からの情報提供を含みます
QNAP TS-464が向いていない人におすすめのNASは?
ここでは、予算をもう少し抑えられる商品をご紹介します。
拡張性を重視しつつ予算を抑えるなら、QNAPのTS-462をチェック

予算を抑えて拡張性の高い商品を購入したい人には、QNAPのTS-462がおすすめです。ECサイトでは7~8万円台で販売されており、「TS-464」より少し安く買えます(※2024年11月時点)。
拡張性が高く、HDMIケーブルで繋げば外部ディスプレイから映像を出力が可能。専用のアプリからテレビでデータを直接再生することもできます。4Kビデオにも対応しており、エンタメを楽しみたい人にぴったりです。
処理性能は優秀で、オフィス用としても活用できます。処理性能を示すベンチマークスコアはすべて200.00MB/sを超えており、高速でデータの転送が可能。2.5GbEのLANポートを搭載していて、拡張パーツを使えば10GbEまで高速化できます。
Google DriveやiCloudなどへ自動で同期されるのも便利なポイント。メーカー独自のクラウドサービスを提供しているので、停電や火災などでデータを失うリスクを軽減できますよ。
QNAP TS-464はどこで買える?

QNAP TS-464は、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどの大手ECサイトで購入できます。店舗により価格が異なるので、事前にリサーチしておきましょう。
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