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UGREEN NASync DXP4800 Plusを検証レビュー!NASの選び方も紹介

コピー速度やベンチマークスコア、冷却性能の高さが気になるUGREEN NASync DXP4800 Plus。実際に購入しないとわからず、迷っている人もいるのではないでしょうか?


そこで今回は、実際にUGREEN NASync DXP4800 Plusを徹底検証しました。NAS12商品の中で比較してわかったUGREEN NASync DXP4800 Plusの実力をレビューしていきます。NASの選び方も紹介しているので、購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!

2025年09月01日更新
片岡優
ガイド
マイベスト アウトドア・スポーツ用品・PC・PC周辺機器・ネットワーク担当/キャンプインストラクター
片岡優

アウトドア用品・自転車・スポーツ用品・PC本体・PC関連用品など、幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」をモットーに、コンテンツ制作を行なっている。

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目次

結論!大容量も快適に処理!クリエイターにおすすめのNAS

コピー速度 No.1

UGREEN
NASync DXP4800 Plus

88,949円

NASync DXP4800 Plus

おすすめスコア

4.55
3位 / 12商品中
  • コピー速度

    4.79
  • |
  • ベンチマークスコア

    4.86
  • |
  • 冷却性能の高さ

    3.87
  • |
  • 動作音の静かさ

    3.99
  • |
  • 対応RAID数の多さ

    4.50
  • |
  • データ管理のしやすさ

    4.40
  • |
  • 拡張性の高さ

    4.49
ドライブベイ4ベイ
RAID機能RAID0、RAID1、RAID5、RAID6、RAID10、JBOD、Basic
LAN規格2.5GbE、10GbE
標準保証年数2年
タイムセール

良い

    • シーケンシャル・ランダムの読み書き速度がともに高水準
    • 10GbE対応のLANポートを備えている
    • 基本的なデータ管理機能もひととおり備えている

気になる

    • 動作音と発熱はやや大きい

UGREENの「NASync DXP4800 Plus」は、ハイスペックな構成と多彩な機能を備えた4ベイNAS。10GbEと2.5GbEのデュアルLANポートを標準装備しており、UGREENのNASラインナップのなかでも上位に位置づけられる高性能モデルです。


検証では、5GBのデータコピーが平均18秒と非常に高速。シーケンシャルの読み速度は平均292MB/sを超え、ランダムアクセスも読み書きともに平均135MB/s以上と、検証したすべての項目で高いスコアを記録しました。大容量ファイルの取り扱いやアプリの動作もスムーズで、全体的にストレスのない操作感が得られるでしょう。


Google DriveやOneDriveとの同期、画像・音楽の自動整理、スナップショットによる世代管理など、基本的なデータ管理機能もひととおり備えています。一方で、UGREEN独自のクラウドサービスは現時点では提供されておらず、この点は今後のアップデートに期待したいところ。また、動作音と発熱はやや大きく、静音性や発熱の少なさを重視する人は気になるかもしれません


とはいえ、高速なLAN規格と優れたパフォーマンスを兼ね備えており、特に大容量のデータを頻繁にやり取りするクリエイターにおすすめしたいNASです。

UGREEN NASync DXP4800 Plusは他のNASとどう違うの?

UGREEN NASync DXP4800 Plusは他のNASとどう違うの?

マイベストが検証してわかったUGREEN NASync DXP4800 Plusの特徴は、ひとことでまとめると「大容量も快適に処理!クリエイターにおすすめのNAS」です。


実際、たくさんあるNASの中で、コピー速度やベンチマークスコア、冷却性能の高さは商品によってどのくらい差があるのか気になりますよね。ここからは、UGREEN NASync DXP4800 Plusを含むNASの検証方法や、自分に合ったNASを選ぶためのポイント、検証で高評価を獲得した商品を紹介していきます。

UGREEN NASync DXP4800 Plusの評価方法は?売れ筋の人気NAS12商品を徹底比較検証

UGREEN NASync DXP4800 Plusの評価方法は?売れ筋の人気NAS12商品を徹底比較検証

今回は、UGREEN NASync DXP4800 Plusを含むNAS12商品を実際に用意して、比較検証を行いました。


以下のコンテンツで行われた具体的な比較検証のポイントはこちらです。


検証①:コピー速度

検証②:ベンチマークスコア

検証③:冷却性能の高さ

検証④:動作音の静かさ

検証⑤:対応RAID数の多さ

検証⑥:データ管理のしやすさ

検証⑦:拡張性の高さ

検証① コピー速度

検証① コピー速度

転送速度が高速な商品としてユーザーがとても満足できる基準を「最適な環境であれば重いデータの転送がすぐに終わり、作業効率が向上する商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。

スコアリング方法

30秒以内で5GBのデータコピーが終わるものをとても満足の基準とし、コピーにかかる時間が短いものほど高評価としました。

検証条件

  • NASにSSDを1本取り付け、初期設定とボリュームの作成を行う
  • NAS、LANケーブル、10GbEスイッチングハブ、デスクトップPCでローカルネットワークを構成
  • PC内の5GBの映像データをNASの指定したフォルダにコピーし、完了までにかかった時間を計測
  • 3回行い、平均時間を評価する
  • 今回は理想の条件下でNASの性能を一律に比べるためSSDを使用。参考値としてHDDでも測定を行う


使用機器

  • デスクトップPC:Intel Core i7-12700F・16GB RAM・MZVL21T0HCLR-00B00

  • SSD:BX500

  • HDD:ST1000VN002

  • 2.5GbEスイッチングハブ:ETQG-ESH05

検証② ベンチマークスコア

検証② ベンチマークスコア

転送速度が高速な商品としてユーザーがとても満足できる基準を「最適な環境であれば2.5GbE下で理論値に近い転送速度を実現できる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。

スコアリング方法

2.5GbE通信の理論上の最大値を上限に、270MB/sに近いものほどおすすめとしておすすめ度をスコア化しました


ただし、PCの性能が転送速度に影響するため、理論値より高い数値が出る場合もあるものとします。

検証条件

  • 「コピー速度」の検証と同じ条件下で行う
  • CrystalDiskMarkでNAS上のSSDに作成したフォルダを指定し、ALLモードで3回測定する
  • SEQ1MQ8T1・RND4KQ32T1のRead・Writeの結果を参照し、平均値を評価する
  • 参考値としてHDDの測定も行う

検証③ 冷却性能の高さ

検証③ 冷却性能の高さ

冷却性能が高い商品としてユーザーがとても満足できる基準を「内部温度が上昇せず、故障リスクが小さい商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。

スコアリング方法

データをコピーした直後のHDDの温度をNASの管理画面上で確認し、温度の上昇が小さいものほど高評価としました。

検証条件

  • 50GBのデータを転送が完了した直後のディスク温度を確認する
  • ディスクの温度はNASの管理画面上でモニタリングする

検証④ 動作音の静かさ

検証④ 動作音の静かさ

動作音が静かな商品としてユーザーがとても満足できる基準を「動作時もファンの音が静音で、作業に支障をきたさない商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。

スコアリング方法

環境省の一般環境騒音 を基準として、作業に支障をきたさない静音なものほど高評価としました。

検証条件

  • 50GBのデータを転送し、NAS本体に向け騒音計をセット。最大の値を参照する
  • 使用機器:TASI TA8000 SERIES(測定モードを人間の耳の聞こえ方に近いA特性・fast・peakモードに設定)

検証⑤ 対応RAID数の多さ

検証⑤ 対応RAID数の多さ

対応RAID数が多い商品としてユーザーがとても満足できる基準を「RAIDの選択肢が多く最適なRAIDが組める商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。

スコアリング方法

テスターが各商品をチェックし以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。

チェックしたポイント

  • RAID0
  • RAID1
  • RAID5
  • RAID6
  • RAID10
  • SHR(Synology独自RAID)
  • JBOD
  • RAIDF1

検証⑥ データ管理のしやすさ

検証⑥ データ管理のしやすさ

データ管理がしやすい商品としてユーザーがとても満足できる基準を「メーカーのサービスが充実し、多角的にデータの管理ができる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。

スコアリング方法

テスターが各商品をチェックし以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。

チェックしたポイント

  • プライベートクラウドがあるか
  • クラウドストレージと同期できるか
  • メーカークラウドサービスがあるか
  • USB 3.0端子があるか
  • スナップショット(世代管理)があるか
  • メーカーのモバイルアプリが提供されているか
  • セキュリティ機能の多さ

検証⑦ 拡張性の高さ

検証⑦ 拡張性の高さ

拡張性が高い商品としてユーザーがとても満足できる基準を「あらゆる外部デバイスと連携でき、自宅・出先問わずNAS上のデータにアクセスできる商品」とし、以下の方法で各商品の検証を行いました。

スコアリング方法

テスターが各商品をチェックし以下のポイントごとに点数づけをして、各商品のおすすめ度をスコア化しました。

チェックしたポイント

  • HDMI端子の数
  • LAN端子の規格・数
  • 監視カメラ機能があるか
  • オーディオ入出力端子があるか
  • Office互換機能があるか
  • WordPress互換機能があるか
  • DLNA共有ができるか

UGREEN NASync DXP4800 Plusの詳細情報

コピー速度 No.1

UGREEN
NASync DXP4800 Plus

おすすめスコア
4.55
NAS3位/12商品
コピー速度
4.79
ベンチマークスコア
4.86
冷却性能の高さ
3.87
動作音の静かさ
3.99
対応RAID数の多さ
4.50
データ管理のしやすさ
4.40
拡張性の高さ
4.49
NASync DXP4800 Plus 1
NASync DXP4800 Plus 2
NASync DXP4800 Plus 3
NASync DXP4800 Plus 4
NASync DXP4800 Plus 5
NASync DXP4800 Plus 6
NASync DXP4800 Plus 7
最安価格
Amazonでタイムセール中!
88,949円
11%OFF
参考価格:
99,880円
最安価格
Amazonでタイムセール中!
88,949円
11%OFF
参考価格:
99,880円
ドライブベイ4ベイ
RAID機能RAID0、RAID1、RAID5、RAID6、RAID10、JBOD、Basic
LAN規格2.5GbE、10GbE
標準保証年数2年
HDDの最高温度
39.0℃
5GBのデータ転送時間
18秒

良い

    • シーケンシャル・ランダムの読み書き速度がともに高水準
    • 10GbE対応のLANポートを備えている
    • 基本的なデータ管理機能もひととおり備えている

気になる

    • 動作音と発熱はやや大きい
177.8mm
奥行256.5mm
高さ177.8mm
重量3.9kg
DLNA対応
CPUIntel 8505
メモリ容量8GB
ドライブの互換性3.5インチ SATA HDD、2.5インチ SATA HDD、2.5インチ SATA SSD、M.2 2280 NVMe
スナップショット機能
LANポート数2個
HDMI端子数1個
USB 2.0ポート数2個
USB 3.2 Gen 1 ポート数1個
アイドル時消費電力18.12W
アクセス時消費電力42.36W
監視システムあり
SSDの転送速度(Read・シーケンシャルアクセス)平均292.42MB/s
SSDの転送速度(Write・シーケンシャルアクセス)平均292.00MB/s
SSDの転送速度(Read・ランダムアクセス)平均159.54MB/s
SSDの転送速度(Write・ランダムアクセス)平均135.05MB/s
HDDの転送速度(Read・シーケンシャルアクセス)平均292.45MB/s
HDDの転送速度(Write・シーケンシャルアクセス)平均290.91MB/s
HDDの転送速度(Read・ランダムアクセス)平均152.68MB/s
HDDの転送速度(Write・ランダムアクセス)平均136.00MB/s
稼動音の最大値46.2dB
全部見る

UGREEN NASync DXP4800 Plusの価格比較

※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。

  1. 1

    84,502円

    (最安)

    販売価格:88,949円

    ポイント:4,447円相当

    送料無料

    Ugreen Japan Co., Ltd
    4.82

    (10,621件)

  2. 2

    93,890円

    (+9,388円)

    販売価格:93,890円

    ポイント:0円相当

    送料無料

    コジマYahoo!店
    4.62

    (208,403件)

そもそもどう選べばいい?NASの選び方

NASを選ぶ際に必ずチェックしておきたい「7つのポイント」を以下のコンテンツから抜粋してご紹介します。

① どれも基本的に高性能だが、サービスの充実度に差が出た

① どれも基本的に高性能だが、サービスの充実度に差が出た

データを効率的に管理するためには、本体の処理性能に加え、OSやサービスの使いやすさも重要。今回の検証でとくに性能が高く、使いやすいサービスが充実していたのはQNAPのTS-464でした


NASの性能によって転送速度が変わるのかを実測したところ、ランダムアクセス・シーケンシャルアクセスの読み書きがそれぞれ高速。ローカルネットワーク上での5GBのデータコピーも30秒ほどで完了しました。USB Type-A端子を4つ搭載しているので、外付けHDDなど外部ストレージへのアクセスも柔軟に行えます。


また、メーカー提供のアプリも豊富。ファイルマネージャーをはじめ、写真・音楽・メールアプリがあり、NASと連携することでスマホから操作を行えます。加えて、メーカー独自のクラウドサービスは16GBまで利用が無料。足りない場合の有償プランも50GB・500GB・1TB・2TB・5TB・10TB・20TB・50TBの中から選べます。 iCloudやGoogleドライブより若干料金は上がりますがプランの選択肢は豊富。既存のクラウドサービスごと乗り換えたい人にも有効な選択肢といえますよ

片岡優
マイベスト アウトドア・スポーツ用品・PC・PC周辺機器・ネットワーク担当/キャンプインストラクター
片岡優

今回評価はしていませんが、ガイドが丁寧でスムーズに初期設定ができたのはQNAPとSynologyでした。設定に不安がある人は、この2社から選ぶとよいでしょう。

石川ひさよし
PC系専門ライター
石川ひさよし

NASキットの大手メーカーと言えばQNAP、Synology、ASUSTORがあります。QNAPは昔からネットワーク機器などハードウェアの開発を行っており、企業向けに強いメーカーです。安全性を求めるならQNAPがよいでしょう。


Synologyも同様に企業向けに強いメーカーですが、個人向けにも普及モデルを展開しており人気です。とくにソフトが充実しており、さまざまな機能を追加したい方にオススメです。QNAP、Synologyについては日本法人もありサポート体制が整っていると言えます。

② 目的に合ったRAIDが組めるベイ数のNASを選ぼう

② 目的に合ったRAIDが組めるベイ数のNASを選ぼう

RAID(Redundant Array of Inexpensive/Independent Disks)とは、NASの複数のストレージを仮想的に1つのドライブとして表示させる技術のこと。RAIDを組むことによって、1台のHDDに障害が起きても復旧できたり、処理を高速化できたりするメリットがあります


RAIDにはいくつか種類がありますが、ベイ数によって組めるRAIDが異なることに注意。ベイ数とは、NASに取り付けられるHDDのスロット数のこと。ベイ数が増えるほど、構成できるRAIDの選択肢が増えます。ベイ数ごとの一般的なRAIDは以下の通りです。


2ベイ以上

  • RAID0:ストライピング。ディスクの容量をすべて使用でき、分散して書き込むことで速度が向上する。
  • RAID1:ミラーリング。実際に使える容量が半分になる。2台のディスクに同じデータを同時に書き込む。

3ベイ以上

  • RAID5:データを復元するパリティ情報を複数のディスクに分散して書き込む。ディスク1台分の容量がパリティデータに使われる。1台までならディスクが故障しても復旧可能。

4ベイ以上

  • RAID10:ストライピング+ミラーリング。実際に使える容量は半分になる。2台のディスクにデータを分散して書き込み、さらにそれをミラーリングする。
  • RAID6:データを復元する2種類のパリティ情報を複数のディスクに分散して書き込む。ディスク1台分の容量がパリティデータに使われる。2台のディスクが故障しても復旧可能。
片岡優
マイベスト アウトドア・スポーツ用品・PC・PC周辺機器・ネットワーク担当/キャンプインストラクター
片岡優

RAIDを組む場合、基本的に同じ型番の同じ容量のディスクを使う必要があります。容量の異なるHDDを組み合わせても、実際に使える1台当たりの容量は最も小さいHDDの容量までしか使えないためです。


ただし、SynologyのSHR(Synology Hybrid RAID)という独自のRAIDシステムは、容量の異なるディスクを組み合わせてRAIDを組むことが可能。途中から容量の拡張をした際も、効率的に容量を割り当ててくれます。RAIDを使いこなす自信がない人は、Synologyを選ぶとよいでしょう

はじめは運用が手軽な2ベイからがおすすめ

はじめは運用が手軽な2ベイからがおすすめ

初めてNASを使うなら、導入コストが比較的低く、冗長性があるRAID1の構築が可能な2ベイのものがおすすめ。IT用語における冗長性とは、「余裕がある」という意味で使われ、予期しない障害や負荷に備え予備やスペアを用意しておくことを指します。


RAID1は、2つのHDDに同じデータを同時に書き込みミラーリングを行うRAIDです。どちらか一方のHDDが故障しても内部のデータが完全に消失したり、システムが停止したりすることを防ぎます


ただし、その仕組み上、実際に使える容量は半分に。内蔵HDDの容量を選ぶ際は留意しましょう。

片岡優
マイベスト アウトドア・スポーツ用品・PC・PC周辺機器・ネットワーク担当/キャンプインストラクター
片岡優

RAID1はミラーリングであり、バックアップとは異なります。2台のディスクで同じ書き込みが同時に行われるので、データを消去・上書きすると両方のディスクからデータが消えるので注意しましょう。

石川ひさよし
PC系専門ライター
石川ひさよし

NAS本体の予算は、個人向けだと2〜5万、個人事業主向けなら5〜10万が目安。4ベイだと本体だけで10万くらいかかります。中小企業で使うとしても、全部門一括で1台で管理するとダウンしたときにリスクがあるので、部門ごとに必要な容量のNASを分散運用するのがおすすめです。必要な容量や冗長性を考えれば構成が決まってきますよ。

GB単位のデータを中心に扱うなら、RAID5やRAID10が組める4ベイを検討しよう

GB単位のデータを中心に扱うなら、RAID5やRAID10が組める4ベイを検討しよう

動画データなど容量が大きいサイズのデータを扱ったり、多数のクライアントが自由にアクセスできるファイルサーバーを作りたい場合、耐障害性や応答速度が気になるところですよね。4ベイのNASであれば、2ベイより組めるRAIDの選択肢が増えます。


RAID10は、RAID0とRAID1を組み合わせた方式です。2つのディスクに分散して書き込みを行い、その2つのディスクと同じデータをさらに2つのディスクに書き込むことで処理が高速に。ミラーリングによって冗長性も担保できます。


RAID5は、3つ以上のHDDそれぞれに別のHDDを修復するための符号を格納することで、1台に障害が起きても稼動を続けることができます。実質使用できる容量が半分になるRAID10と異なりHDDの台数-1台分の容量が使えるので、容量効率に優れているのが特徴。ただし、1台の故障に気づくのが遅れ2台以上のHDDが故障すると、データの復旧が困難に。


設置するHDDの台数分コストが上がり運用の難易度が上がりますが、RAIDが柔軟に組める点はメリット。RAID10やRAID5の処理性能や冗長性に魅力を感じるのであれば、4ベイのNASを選ぶべきといえます。

③ メーカー独自のクラウドと併用すれば、より強固なリスク回避ができる

③ メーカー独自のクラウドと併用すれば、より強固なリスク回避ができる

冗長性の高いRAIDを組んだり、外付けHDDで二重三重にバックアップをとったとしても、火災や落雷などの物理的損傷でデータが消失することは避けられません。そういった事態を避けるためにも、NASのデータをクラウドにも同期しておくことは必須


GoogleドライブやMicrosoftが提供しているOneDriveと同期させることも可能ですが、アカウントに問題が生じたとき問い合わせに苦労しますよね。なにかあったときスムーズに対応を受けられるよう、メーカー独自のクラウドサービスの利用がおすすめです。SynologyとQNAPが提供しています。


とくにQNAPは、無料で16GBのクラウドストレージを提供しているので、試しに使ってみるのもあり。使っているうちに容量が足りなくなれば、有料プランに変更できますよ。

④ ランサムウェアやデータ障害に備えるならスナップショット対応のNASがおすすめ

④ ランサムウェアやデータ障害に備えるならスナップショット対応のNASがおすすめ

対策をしても、人為的なミスや悪意のある第三者からの攻撃でデータが失われてしまうことも。うっかりデータの消去や上書きをしてしまったり、ランサムウェア攻撃をされた場合に備え、スナップショット機能があるものを選びましょう


スナップショットとは、ファイルやディスクのある時点の状態を切り取って保存したものを指します。データを意図せず削除・変更してしまったり、ランサムウェアによって暗号化されてしまっても、過去の無事な時点の状態に戻すことが可能です。


対応機種はランキングの商品情報で確認できるので参考にしてくださいね。

片岡優
マイベスト アウトドア・スポーツ用品・PC・PC周辺機器・ネットワーク担当/キャンプインストラクター
片岡優

ランサムウェアとは、身代金を意味するRansomと、Softwareを組み合わせた造語のこと。ファイルを暗号化し利用不可能な状態にしたうえ、ファイルを戻すための身代金を請求してくる悪意のあるソフトウェア(マルウェア)の一種です。


警察庁による統計では、2023年上半期のランサムウェアの被害件数は103件。潜在的な件数を含めると、実際の被害件数はもっと多いといえます。誰にでも起こりうる被害なので、対策しておくに越したことはありませんよ

⑤ Officeをよく使うなら、クラウドでOfficeが使えるNASがおすすめ

⑤ Officeをよく使うなら、クラウドでOfficeが使えるNASがおすすめ

出先で資料の編集をしたり、クライアントと共同編集をする場合、Googleドライブのように、スプレットシートやドキュメントをクラウド上で編集できたら便利ですよね。


Synology・QNAP・ASUSTORはNAS上でOfficeファイルの編集が可能。わざわざファイルをダウンロードして編集し、またアップロードする必要はありません。


Synologyは、Synology Officeという独自の互換アプリを提供。QNAPはWeb版OfficeをNAS上で使用できます。ASUSTORはアプリを2つ使用すれば編集が可能です。

石川ひさよし
PC系専門ライター
石川ひさよし

SynologyはMicrosoft365のアカウントのデータを一元的にバックアップできるActive Backup for Microsoft 365という無償アドオンを提供しています。Microsoft製のOfficeとの利便性を重視するなら、Synologyがおすすめですよ。

⑥ 家族や友達とデータを共有するなら、スマホの専用アプリが充実しているNASを選ぼう

⑥ 家族や友達とデータを共有するなら、スマホの専用アプリが充実しているNASを選ぼう

スマホからのアクセスのしやすさも重要。写真や音楽など、メディアごとにアプリケーションがあればスマホとの同期や操作も簡単です。


スマホのアプリが充実していたのはQNAPとSynologyの2社。ファイルマネージャー・写真・音楽・メールなど、用途別にアプリが提供されていました。一方で、TerraMasterはファイルマネージャーのサポートのみ。スマホの写真だけを同期し確認したり、同期したメールだけ確認したりといった使い方には不向きです。


スマホからのアクセス手段が多いほど、出先でスマホからデータを確認したり、家族や友人間で特定のフォルダを共有したりするのにも便利。NASをGoogleドライブやiCloudの代わりに使うのであれば、アプリが充実しているQNAPやSynologyがおすすめです

⑦ 動画編集者・クリエイターなら、2.5GbE以上の高速LANに対応したNASがおすすめ

⑦ 動画編集者・クリエイターなら、2.5GbE以上の高速LANに対応したNASがおすすめ

動画の編集データや3Dデータなど、サイズが大きく転送に時間がかるデータを扱うなら、LAN端子が2.5GbE以上に対応したNASを選びましょう


ローカルネットワーク上でPCからNASにデータを転送して転送速度を計測した今回の検証では1GbEと2.5GbEで5GBのデータの転送速度に2倍の差が生じました


ただし、PC側のLANポートやLANケーブルも同様の規格に対応している必要があるので注意。有線LANアダプタを使えば拡張できる場合があるので、高速転送が必要な場合は検討しましょう。

石川ひさよし
PC系専門ライター
石川ひさよし

NASに搭載されているCPUの性能も転送速度に影響します。ディスク上で行われるデータのアクセスには、連続したデータを順番に読み書きするシーケンシャルアクセスと、特定のデータを指定して直接アクセスするランダムアクセスの2種類があります。CPUの性能に左右されるのはランダムアクセスです。


ランダムアクセスはOSの処理や画像のプレビューの読み込みの速さに関わるので、自宅サーバーとしてNASを使うならCPU性能が高いものが向いているでしょう。

片岡優
マイベスト アウトドア・スポーツ用品・PC・PC周辺機器・ネットワーク担当/キャンプインストラクター
片岡優

LANポートが2つ搭載されているNASは、リンクアグリゲーション(LACP)に対応しているものがあります。NAS側の複数のLAN端子をスイッチングハブを介し1つのネットワークとして束ねて制御が可能に。1GbEを2つ組み合わせると単純に2GbEに帯域が広がり高速化ができます。


また、一部の接続部分に障害が起きても残りの接続部分で通信ができたり、ネットワークの負荷を分散できることもメリット。運用する際にはPC側の規格を確認すると同時に、適したLANケーブルを選ぶようにしましょう

マイベストおすすめ!NASの検証評価上位の商品も紹介

NASの検証で上位を獲得した商品をご紹介します。UGREEN NASync DXP4800 Plus以外にも、ぜひ以下のおすすめ商品も検討してみてくださいね。

ベストバイ NAS
ベンチマークスコア No.1
データ管理のしやすさ No.1

QNAP
NASキットTS-462-4G

おすすめスコア
4.69
コピー速度
4.70
ベンチマークスコア
4.99
冷却性能の高さ
4.13
動作音の静かさ
4.17
対応RAID数の多さ
4.25
データ管理のしやすさ
5.00
拡張性の高さ
4.62
NASキット 1
NASキット 2
NASキット 3
NASキット 4
NASキット 5
NASキット 6
NASキット 7
NASキット 8
最安価格
103,879円
やや高価格
最安価格
103,879円
やや高価格
ドライブベイ4ベイ
RAID機能RAID0、RAID1、RAID5、RAID6、RAID10、global hot spare
LAN規格2.5GbE
標準保証年数2年
HDDの最高温度
27℃
5GBのデータ転送時間
平均22秒

良い

    • ベンチマークスコアも高く、動画などの連続データの読み書きが高速
    • 温度上昇が抑えられ、安定した動作が可能
    • プライベートクラウドの利用やクラウドサービスとの自動同期が可能

気になる

    • 特になし
170mm
奥行226.5mm
高さ168mm
重量2.9kg
DLNA対応
CPUIntel Celeron N4505
メモリ容量4GB
ドライブの互換性3.5インチ SATA HDD、2.5インチ SATA SSD、M.2 2280 NVMe
スナップショット機能
LANポート数2個
HDMI端子数1個
USB 2.0ポート数2個
USB 3.2 Gen 1 ポート数2個
アイドル時消費電力20.33W
アクセス時消費電力32.4W
監視システムあり
SSDの転送速度(Read・シーケンシャルアクセス)平均292.43MB/s
SSDの転送速度(Write・シーケンシャルアクセス)平均292.16MB/s
SSDの転送速度(Read・ランダムアクセス)平均236.17MB/s
SSDの転送速度(Write・ランダムアクセス)平均230.14MB/s
HDDの転送速度(Read・シーケンシャルアクセス)平均230.14MB/s
HDDの転送速度(Write・シーケンシャルアクセス)平均292.40MB/s
HDDの転送速度(Read・ランダムアクセス)平均235.34MB/s
HDDの転送速度(Write・ランダムアクセス)平均5.26MB/s
稼動音の最大値44.0dB
全部見る
NASキット

QNAP TS-462-4Gを徹底レビュー!実際に使ってみてわかったメリット・デメリットは?

データ管理のしやすさ No.1
拡張性の高さ No.1

QNAP
QNAPTS-464TS-464-8G

おすすめスコア
4.67
コピー速度
4.46
ベンチマークスコア
4.90
冷却性能の高さ
4.32
動作音の静かさ
4.33
対応RAID数の多さ
4.50
データ管理のしやすさ
5.00
拡張性の高さ
4.69
最安価格
Amazonでタイムセール中!
88,500円
25%OFF
参考価格:
118,800円
ドライブベイ4ベイ
RAID機能RAID0、RAID1、RAID5、RAID6、RAID10、JBOD
LAN規格2.5GbE(*1)
標準保証年数3年
HDDの最高温度
30℃
5GBのデータ転送時間
平均33秒

良い

    • 転送速度が速く、データの転送がスムーズ
    • 静音性が高く作業中に気になりにくい
    • OSがわかりやすく初期設定も簡単

気になる

    • 特になし
170mm
奥行226.5mm
高さ165mm
重量2.3kg
DLNA対応
CPUIntel Celeron N5095
メモリ容量8GB
ドライブの互換性3.5インチ SATA HDD、2.5インチ SATA SSD、M.2 2280 NVMe
スナップショット機能
LANポート数2個
HDMI端子数1個
USB 2.0ポート数2個
USB 3.2 Gen 1 ポート数2個
アイドル時消費電力21.618W
アクセス時消費電力40.536W
監視システムあり
SSDの転送速度(Read・シーケンシャルアクセス)平均257.46MB/s
SSDの転送速度(Write・シーケンシャルアクセス)平均236.25MB/s
SSDの転送速度(Read・ランダムアクセス)平均208.26MB/s
SSDの転送速度(Write・ランダムアクセス)平均211.60MB/s
HDDの転送速度(Read・シーケンシャルアクセス)平均292.43MB/s
HDDの転送速度(Write・シーケンシャルアクセス)平均179.18MB/s
HDDの転送速度(Read・ランダムアクセス)平均211.01MB/s
HDDの転送速度(Write・ランダムアクセス)平均35.05MB/s
稼動音の最大値42.1dB
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TS-464

QNAP TS-464を徹底レビュー!実際に使ってわかったよい点・気になる点は?

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拡張カードで5GbE・10GbEに変更可能
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