iPhone 14シリーズにも急速充電が可能な、Anker 335 Power Bank A1288。ネット上では「充電スピードが速い」と評判です。一方で、「重たいので携帯しにくい」などの気になる口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のエレコムなどの20,000mAhモバイルバッテリーとも比較。検証したからこそ分かった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、20,000mAhモバイルバッテリー選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Anker 335 Power Bank A1288は、スマホだけでなくタブレットも充電したい人におすすめです。実際の容量を確認すると公称値20,000mAhに対して14,262mAhで、充電時の変換ロスはわずか28.69%でした。比較した商品にはロス率40%以上のものもあったなか、iPhone14であれば約4回フル充電が可能です。タブレットを充電しても余裕があるでしょう。
「充電スピードが速い」との口コミどおり、スピードも十分。公称値の20Wには届かなかったものの、Type-Cポートの最高出力は18.13Wでした。2ポート同時使用時の出力が落ちにくいのも魅力です。Type-Cポートが14.65W・Type-Aポートが4.78Wだったので、2台同時充電でもType-C側では急速充電できますよ。
2つのUSB-Aポートと1つのUSB-Cポートを搭載しており、最大3台まで同時に充電できるのも便利。最新の高速充電技術であるUSB PDに対応しています。上位商品とは異なりバッテリー本体を充電しながらデバイスに給電するパススルーは非対応ですが、バッテリー本体への入力速度も最大18Wと十分でした。
一方、口コミどおり持ち運びにくいのは惜しいところ。天板部の面積は138.6cm2・重量は約476gと、比較した同スペックの商品よりも大きめです。20,000mAhクラスのモバイルバッテリーはどうしてもサイズが大きくなりがちですが、そのなかでも重量感のある商品といえます。
値段は、執筆時点で税込6,490円(公式サイト参照)。実容量の大きさ・充電の速さは高評価だったので、外出先で頻繁にスマホやタブレットの充電が必要になる人には重宝するでしょう。ただし、容量が多いぶん、持ち運びやすいとはいえません。コンパクトなものを選びたい人は、ほかの商品もチェックしてみてはいかがでしょうか。
Anker 335 Power Bank A1288よりももっといい商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてくださいね。
CIO
機能が豊富でとにかく使いやすい!実容量や出力も申し分なし
そもそもモバイルバッテリー20,000mAhとは、スマホを3~4回できるレベルの大容量モバイルバッテリー。出力ポート数も多く、スマホやタブレットを同時に充電できるところも魅力です。
今回ご紹介するAnker 335 Power Bank A1288は、最大3台のデバイスを同時に充電できる大容量が自慢の商品。iPhone 14は約4回、Galaxy S22なら約3回以上フル充電できると謳っています。
販売元のAnker(アンカー)は、中国に本社を置くハードウェアメーカー。とくにモバイルバッテリーは種類が豊富で、日本でも高い人気を誇ります。
発売は2022年8月。低電流モードを搭載しており、イヤホンなどの小型電子機器やウェアラブル機器にも適切な電流で充電できます。
過電圧保護や温度管理・電子回路のショート防止・異物検知機能など、Anker独自の多重保護システムで安全性を高めているのも特徴です。
<主な対応機種>
本体カラーはブラック・ホワイトの2色。USB Type-A to Type-Cケーブルと取扱説明書が付属しています。出力端子はType-Cが1口・Type-Aが2口です。
<仕様>
モバイルバッテリーは、2011年以降に発火・火災事故が多発したため、2018年に電気用品安全法の規制対象に指定されました。現在、PSEマークがついていないモバイルバッテリーは製造・輸入・販売が禁止されているので、万が一マークのない商品が販売されていても購入しないようにしましょう。
今回はAnker 335 Power Bankを含む20,000mAhモバイルバッテリー全18商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
昇圧時に電力ロスが発生する関係で、実際には20,000mAh分すべて充電できるわけではありません。そこで、電子負荷抵抗器と電流電圧計測機を使ってバッテリーの実容量を計測し、変換ロスの少なさを検証しました。
計測の結果、実際に充電できる容量は14,262mAhdでした。変換ロスは28.69%と、比較したなかでもトップクラスに効率よく充電できる商品です。メーカーが謳っているとおり、iPhone14であれば0%の状態から約4回フル充電できますよ。実容量が多いのでタブレットの充電にもよいでしょう。
続いて、充電の速さ・2ポート使用時の充電の速さの検証です。
MacBook Pro 16インチを用意し、電池残量が30%から60%になるまでモバイルバッテリーで充電。電流電圧計測機を使って充電時の最高出力を測定し、数値が高いほど高評価としています。あわせて、複数のデバイスを同時に充電したとき急速充電できるかどうかも調べました。
Type-Cポートの最高出力は18.13Wと、充電の速さも高評価を獲得。メーカーが謳っている20Wには届かなかったものの、スマホを急速充電するには十分な出力です。
比較したほかのAnker製品には、充電出力が65W・130W以上の超高出力モデルもありました。これだけの出力があればノートPCも急速充電できますが、そのぶん値段も高く、本体も重くなります。スマホを急速充電するなら20W程度で十分なので、充電するデバイスに合わせた出力を選びましょう。
2ポート使用時の充電の速さもまずまずの評価に。Type-Cポートは14.65W・Type-Aポートは4.78Wの出力と、Type-Cポート単体で使ったときと比べても合計出力が落ちませんでした。
比較した商品のなかには、複数接続すると単ポート使用時より合計出力が落ちたものもあったなか、本商品は出力をうまく分配できています。2ポート同時接続でも、Type-Cポートではスマホやタブレットの急速充電が可能です。
モバイルバッテリーは持ち歩くことが前提。そこで、厚さ・面積・重量を計測して、持ち運びやすいかどうか検証しました。
検証の結果、持ち運びやすさはいまひとつ。厚みは約24mmと薄いものの、天面部の面積は138.6cm2とやや大きめでした。重量も約476gと重く、「重たくて携帯しにくい」という口コミにも頷けます。比較した同スペックの商品のなかでは持ち運びにくいといえるでしょう。
5,000mAhや10,000mAhのモバイルバッテリーに比べると、20,000mAh以上の商品はどれも大きく、重量感があります。できるだけコンパクトなものを選びたいところですが、そのぶん実容量が少ないと意味がありません。本商品は実用量は十分あるので、重さを許容できるかどうかで判断するのがおすすめです。
最後に、使いやすさを検証。同時に充電できる台数やバッテリー本体への最高入力・出力、充電残量の表示方法などをチェックして評価しました。
総合的な使いやすさはまずまず。同時に3台のデバイスを接続できるところは便利です。最新の充電技術であるUSB PDに対応しているため充電効率も優れていますよ。しかし、デバイスとバッテリー本体を同時に充電できるパススルー充電には対応していません。
本体への充電は最大18Wと、比較した同スペックの商品のなかでは標準的でした。バッテリー残量の表示はインジケーター式なので、おおまかなバッテリー残量しか把握できません。残量を正確に知りたい人には、デジタル表示タイプがおすすめ。比較した商品のなかでは2割程度と少数派でしたが、「25%」のように残量を細かく把握できますよ。
<検証結果>
バッテリー容量 | 20,000mAh |
---|---|
変換ロス率 | 28.69% |
最大出力(公称値) | 20W |
最大出力(実測値) | 18.13W |
良い
気になる
実容量 | 14,262mAh |
---|---|
入力端子 | USB Type-C×1 |
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×2 |
残量表示方法 | インジケーター |
付属品 | USB Type-A to Type-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 18か月保証 + 6か月 (Anker会員登録後) |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 8.3cm |
奥行 | 16.7cm |
高さ | 2.4cm |
重量 | 約476g |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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モバイルバッテリーは発火のおそれがあるため、預け入れ荷物には入れられません。しかし、条件を満たせば機内への持ち込みは可能です。
日本の航空会社の多くは、容量27,027mAh以下であれば個数制限なく持ち込みOK。27,027mAh以上43,244mAh未満であれば、2個までは持ち込みが許されています(2023年9月時点)。
しかし、国や航空会社によっては持ち込めるモバイルバッテリーの容量や数が異なる場合もあります。国際線を利用する際は、渡航先の国や航空会社が定めた基準を確認しておきましょう。
モバイルバッテリーは一般的な不燃ゴミには出せないため、必ず小型二次電池としてリサイクルしましょう。
家電量販店や携帯電話ショップなどに、リサイクルボックスが設置されている場合があります。一番手軽に処分できる方法なので、近くのお店に確認してみてくださいね。
最後に、コンパクトで持ち運びやすい20,000mAhモバイルバッテリーをご紹介します。
シリコンパワージャパンのC20QCは、重さが324gと軽量。天板部の面積も85.4cm2と小さく、比較したなかでもトップクラスの持ち運びやすさです。iPhone14を約4回フル充電できる実容量があり、Type-Cポート単体の充電速度も十分。カラーは、ホワイトとブラックの2色展開です。
INIUのBI-B5は、バッテリー残量が数字で確認できる商品。iPhone14を約4回フル充電できる実容量を備えながら、重さ363g・天板面積95.14cm2と持ち運びやすいサイズです。2ポート同時接続では出力が落ちたものの、単ポート使用時はスマホの急速充電に十分な出力がありました。
バッテリー容量 | 20,000mAh |
---|---|
変換ロス率 | 29.86% |
最大出力(公称値) | 20W |
最大出力(実測値) | 18.71W |
良い
気になる
実容量 | 14,027mAh |
---|---|
入力端子 | USB Type-C×1、microUSB×1 |
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×2 |
残量表示方法 | インジケーター |
付属品 | USB Type-A to Type-Cケーブル、USB Type-C toType-Cケーブル、取扱説明書 |
保証期間 | 13か月 |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 6.3cm |
奥行 | 13.55cm |
高さ | 2.35cm |
重量 | 約324g |
SILICON POWER C20QCをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
バッテリー容量 | 20,000mAh |
---|---|
変換ロス率 | 27.64% |
最大出力(公称値) | 20W |
最大出力(実測値) | 18.03W |
良い
気になる
実容量 | 14,473mAh |
---|---|
入力端子 | USB Type-C×1 |
出力端子 | USB Type-C×1、USB Type-A×2 |
残量表示方法 | 数字 |
付属品 | USB Type-A to Type-Cケーブル、ポーチ、取扱説明書 |
保証期間 | 36か月 |
ケーブル内蔵 | |
ACプラグ内蔵 | |
ワイヤレス充電(Qi)対応 | |
MagSafe対応 | |
スタンド付き | |
幅 | 7.1cm |
奥行 | 13.4cm |
高さ | 2.5cm |
重量 | 約363g |
INIU モバイルバッテリー 20000mAh BI-B5をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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