本格的なアウトドアクッキングが楽しめると謳う、キャプテンスタッグ ダッチオーブン 25cm。「おいしく調理できる」と評判です。しかし「メンテナンスが面倒」という気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の4つの観点で検証・レビューを行いました。
手入れのしやすさ
おいしさ
使い勝手のよさ
機能性
さらに、人気のロゴスやコールマンなどのアウトドア向けダッチオーブンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行っているので、ダッチオーブン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
キャプテンスタッグ ダッチオーブン 25cmは、肉料理がおいしく仕上がる手頃なものをお探しの人に候補となる商品です。実際に丸鶏を焼いて試食したところ、「しっとり柔らか」とジューシーな仕上がりがモニターから好評。比較した人気の「ロゴス SLダッチオーブン」は数名がパサつきを指摘したのに対し、火の入り具合がほどよく「おいしく調理できる」との口コミどおりといえます。
食感も「不満」と感じた人はいませんが、肉と一緒に調理した野菜に若干火が通りにくいのは惜しい点。「じゃがいもと玉ねぎは硬め」など、比較したなかでは加熱ムラが気になりました。味の染み込みも薄めで、どの野菜も甘く柔らかに仕上がった同じ鋳鉄製の「コールマン ダッチオーブンSF」に差をつけられる結果です。
「メンテナンスが面倒」との口コミどおり、手入れの手間が多いのもネック。使用前にワックスを洗い流し、油でコーティングしなければなりません。鍋を育てる工程を楽しみたい人にはよいですが、買ってすぐ活用したい人には不向き。使用後は金属製のたわしや洗剤が使えないため、取り扱いには注意しましょう。
しかし、使い勝手は優秀です。本体重量は5.2kgと、比較した全商品の平均約5.5kg(※執筆時点)より軽量。モニターから重さを指摘する声は少なめでした。ただフタの開けやすさは、「安定感があり開けやすい」「重く開けにくい」など賛否両論で、力に自信のない人は開けづらさを感じるかもしれません。
ハンドルの持ちやすさは、ワイヤーハンドルが2本あり安定感を得られる点が好評です。一方、吊るす際に安定させるハンドルのくぼみや、サイドの持ち手がないのは気がかり。小さな突起に指を掛けて持ち上げる必要があり、モニターからは「両手で持ちづらい」といった指摘もあがっています。
機能性は良好で、ガスコンロやIHなど6種類の熱源に対応。フタにふちがあり炭が落ちにくい構造で、上からも火力調節しやすいでしょう。価格もECサイトで5,000~6,000円程度と(※執筆時点)、比較したなかではリーズナブルです。とはいえ、手入れの手間をかけずに使いたい人は、ほかの商品も検討してみてください。
新富士バーナー
丸鶏は柔らかく仕上がり、手入れが不要で手軽に扱えるベストバイ
そもそもダッチオーブンとは、圧力調理ができる商品。焼く・炒める・煮る・燻す・蒸す・揚げるなどさまざまな調理法に対応できるため、万能鍋ともよばれています。上下から加熱することで食材へ均等に熱が伝わり、おいしく調理しやすいのが魅力です。
今回ご紹介するキャプテンスタッグ ダッチオーブン 25cmは、本格派アウトドアクッキングができると謳う商品。IHやガスコンロをはじめ6種類の加熱器具に対応できる仕様で、アウトドアだけでなく家庭でも活用できるよう配慮されています。
キャプテンスタッグは、アウトドア・レジャーグッズを主に取り扱うブランド。ダッチオーブンは角型と丸型があり、それぞれ豊富なサイズを展開しています。ダッチオーブン用のバッグ・スキレット・炭バサミなどのアイテムも取りそろえていますよ。
サイズは外径26×高さ12.8cmです。満水容量は4Lあり、本体の重さは5.2kg。カラーはブラックの1種類です。本体とフタに油焼き(焼付塗装)を施した鉄鋳物製で、ハンドルのつるにはステンレスを使用。おき火や焚き火で調理できる仕様です。
公式サイトでは、フタを開ける道具であるリッドリフターや収納バッグなど必要なアイテムがそろったビギナーセットも販売しています。調理の参考になるクックブックも付属するので、キャンプ初心者はチェックしてみてください。
<ビギナーセットの内容>
同シリーズのサイズ展開は、14cm・20cm・22cm・25cm・30cmの5種類。14cmはソロキャンプ、30cmは6人以上のファミリーキャンプというように、使用人数に合わせて選ぶとよいでしょう。
なお、今回ご紹介する25cmの商品は10インチほどで、一般的に4人程度の使用に適しているサイズです。
今回は、キャプテンスタッグ ダッチオーブン 25cmを含むアウトドア向けダッチオーブン全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、手入れのしやすさの検証です。
使用前のシーズニングや使用後のオイルコーティングが不要か、洗剤を使用できるかなどをチェックして評価しました。
比較した大半の商品が使用前のシーズニングは不要だったなか、「メンテナンスが面倒」との口コミどおり手間は多めです。鍋を育てる工程を楽しみたい人には適しているものの、手軽にアウトドア調理を楽しみたい初心者には向かないでしょう。
また、洗う際は柔らかいスポンジの使用が推奨されています。スチールたわしは使用できず、表面を傷つけないよう配慮が必要。比較したなかでも、金属製のたわしを使えるダッチオーブンは2商品のみと、丁寧な扱いが求められる商品が目立ちました。
比較した結果、本品のように本体が鋳鉄製の商品は手入れに手間がかかる傾向が。メンテナンスの手間を省きたい人は、手入れが簡単だったステンレス製の商品をチェックしてみてください。
次は、おいしさの検証です。
男女を含む20歳以上のモニター5名が、各ダッチオーブンで調理したローストチキンを試食。肉や野菜の食感・味の染み込み具合・香りをチェックしました。
比較したなかでも鋳鉄製の商品は、ステンレス製に比べて熱伝導率が高い一方で、肉に部分的なパサつきが見られる傾向がありました。本品は鋳鉄製ながらパサつきが少ないのがよい点。肉にしっかり火を通しつつ、ジューシーに仕上げられました。
味の染み込み具合にも5名中4名が高評価をつけています。「塩コショウがしっかり効いている」「塩と肉の味がしっかりわかる」などプラスの意見が集まりました。香りも好評で「香ばしい肉の香りが広がっていた」など過半数のモニターが好意的なコメントを寄せています。
<肉の食感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
野菜の香りは肉に比べて控えめでしたが、「肉の香りが移っていいにおい」など好意的な意見もあがっています。ただ味の染み込み具合については、「じゃがいもに味が染みていない」との声も。比較したなかでも鋳鉄製の商品は野菜が甘く柔らかく仕上がる傾向があっただけに、少し物足りなさを感じました。
<野菜の食感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、使い勝手のよさの検証です。
男女を含む20歳以上のモニター5名が各ダッチオーブンを持ってみて、フタの開けやすさ・本体の重さ・ハンドルと持ち手の持ちやすさなどをチェックしました。
サイズは比較したほかの商品同様、約4人分の料理を作るのに適した10インチ程度。本体重量は5.2kgと、全商品の平均約5.5kgより軽量でした(※執筆時点)。
モニターからは、「フタはやや重いが全体はそうでもない」「ダッチオーブンとしてはそれほど重くない」といった意見が寄せられています。過半数のモニターから重さを指摘する声が聞かれた「ロゴス SLダッチオーブン」と並ぶと、料理が入った状態でも持ち運びやすいでしょう。
<フタの開けやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
ハンドルの持ちやすさについては、「ハンドルが2つあり、非常に持ちやすかった」「ハンドルに安定感がある」など、2本のワイヤーハンドルがついている点がモニターから好印象です。
比較したなかでも、本品のようにワイヤーハンドルが2本の商品は、持ち運ぶ際の安定感が高い傾向に。ワイヤーハンドルがあれば、近火や遠火を調節できるトライポッドに吊るして調理できるのも便利です。
一方、サイドに持ち手がないのは惜しいポイント。比較したなかでもサイド・ワイヤーハンドルの2か所に持ち手がある上位商品は、片手でも両手でも運びやすいものが多めでした。本品の持ち手はワイヤーハンドルのみなので、「両手で持ちづらい」などネガティブな声もあがっています。
<ハンドルと持ち手の持ちやすさ>
コメントは一部抜粋
最後は、機能性の検証です。フタのふち・目盛り・ワイヤーハンドル・ワイヤーのくぼみ・サイドの持ち手の有無や、対応熱源の種類をチェックしました。
検証の結果、機能性は良好です。フタにふちがあり大きな炭を落とさず置きやすいため、上から火力を調整しやすいのがメリット。ガスコンロやIHをはじめ、6種類の熱源に対応していました。対応熱源が家庭用コンロだけの「コールマン ダッチオーブンSF」に比べ、場所を問わず活用できそうです。
ただ、サイドの持ち手や、吊るす際に安定させやすいワイヤーのくぼみがないのは気がかり。比較した持ち手やくぼみつきの商品と並ぶと、安全面への配慮は一歩及ばず。機能の詳細は以下のとおりです。
素材 | 鉄鋳 |
---|---|
総重量 | 5.2kg |
外寸直径 | 26cm |
外寸高さ | 12.8cm |
内寸直径 | 不明 |
内寸深さ | 不明 |
良い
気になる
満水容量 | 4L |
---|---|
対応熱源 | IH、ガスコンロ、シーズーヒーター、ハロゲンヒーター |
焚き火調理可能 | |
適正炊飯量 | 不明 |
付属品 | 不明 |
脚付き | |
持ち手の種類 | 吊るしフック |
フチ付き | |
ワイヤーハンドルのくぼみあり |
<シーズニングの手順>
①食器用洗剤で丁寧に洗い、ワックスやシリコンオイルなどのニオイを落とす
②タオルなどで水気をとり、自然乾燥させる
③乾いたら、本体の内側・外側と、フタの表・裏に油を塗る
④キッチンペーパーなどで余分な油を拭き取り、煙が出るまで中火で焼く
⑤煙が出たら弱火にし、煙が出なくなるまで焼き続ける
⑥本体・フタに野菜くずを入れ、それぞれ炒めて鉄のニオイ消しを行う
⑦野菜くずを捨てて油を薄く塗る
なお、③~④の工程は4~5回繰り返してください。コーティングには、オリーブオイルなど純粋な植物油を使います。バターやマーガリンなど塩分を含む油の使用は避けましょう。
(出典:公式サイト)
使用後の手入れ方法は以下のとおりです。使用後は水を注ぐと割れる場合があるため、お湯で手入れしてくださいね。
<手入れ方法>
①汚れをキッチンペーパーなどで拭き取り、熱湯を注いで沸騰させる
②鍋底の汚れを木や竹製のヘラでこそげ落とす
③汚れをお湯ですすいで軽く水分を拭き取ったら、本体・フタともに火にかける
④水分が飛んだら、本体・フタそれぞれに油を薄く塗る
⑤油を軽く拭き取って自然に冷ます
(出典:公式サイト)
最後に、機能性で高評価を得た商品をご紹介します。
アウトドア調理に慣れていない人は、SOTO のステンレスダッチオーブンをチェック。サイドに大きな持ち手があるうえ、ハンドルにはくぼみがあり安全面にしっかり配慮されていました。洗剤や金属たわしを使って、一般的な鍋と同じような感覚で手入れできるのも魅力です。
鋳鉄より手軽にアウトドアの雰囲気を楽しみたいなら、UNIFLAMEのUFダッチオーブン10インチがおすすめです。重厚感のある黒皮鉄板製で、比較した鋳鉄製に比べて手入れの手間は少なめ。サイドの持ち手や2本のワイヤーハンドルつきで、どちらを持っても安定感が得られました。
素材 | ステンレス |
---|---|
総重量 | 5.0kg |
外寸直径 | 36.5cm |
外寸高さ | 16cm |
内寸直径 | 25.9cm |
内寸深さ | 11.5cm |
良い
気になる
満水容量 | 4.8L |
---|---|
対応熱源 | IH、ガスコンロ、電気プレート、ハロゲンヒーター、シーズヒーター |
焚き火調理可能 | |
適正炊飯量 | 不明 |
付属品 | 底網 |
脚付き | |
持ち手の種類 | サイド、ワイヤーハンドル |
フチ付き | |
ワイヤーハンドルのくぼみあり |
新富士バーナー SOTO ステンレスダッチオーブン 10インチ ST-910をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
素材 | 黒皮鉄板 |
---|---|
総重量 | 5.8kg |
外寸直径 | 不明 |
外寸高さ | 不明 |
内寸直径 | 26cm |
内寸深さ | 11cm |
良い
気になる
満水容量 | 5L |
---|---|
対応熱源 | IH、CH、ガスコンロ |
焚き火調理可能 | |
適正炊飯量 | 1~7合 |
付属品 | 不明 |
脚付き | |
持ち手の種類 | サイド、ワイヤーハンドル |
フチ付き | |
ワイヤーハンドルのくぼみあり |
UNIFLAME UFダッチオーブン10インチをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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