資生堂 エリクシール デーケアレボリューション トーンアップ SP＋ aaの口コミ・評判は？実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー！

シミカバー力の評価も上々です。上の画像のように実際に肌のシミを再現したプレートに本品を塗布し、シミがある部分・ない部分の色を測定。すると薄いシミの色差は平均ΔE1.25と優秀で、満足の基準としたΔE1.5や全体平均のΔE1.76（※2025年3月時点）よりも抑えられていました。重めのテクスチャのおかげか、薄いシミはおおむねカバーできています。

一方で濃いシミの色差は平均ΔE2.97と、満足の基準としたΔE1.5には届かず。とはいえ全体平均はΔE3.54（※2025年3月時点）と、多くの商品はあまり隠せていなかったことを考慮すると、比較した商品内では濃いシミをカバーしやすいといえます。濃いシミをしっかり隠したいなら、コンシーラーなどの使用も検討してみましょう。

高い日焼け止め効果が期待できるのもよい点です。ガラスプレート（SPFセル）に本品を塗布して分光光度計で測定すると、紫外線B波を防ぐ指標となるSPF相当値は83.41、紫外線A波を防ぐ指標となるPA相当値は12.27を記録しました。

人の肌状態の差によるブレを考慮して算出した相当値は、メーカー公称値の「SPF50+・PA++++」に近い「SPF50+・PA+++」。比較した商品内には、SPFとPAの相当値が小さく炎天下に長時間いるようなシーンには向かないものもありましたが、本品は適量をしっかり塗布すれば高い紫外線対策ができるでしょう。

容器の使い勝手も優秀な評価です。容器の形状は、適量を出しやすいチューブタイプ。片手でサッと出せるポンプタイプほどの使いやすさはないものの、スパチュラや指で量を調整する必要があるジャータイプよりは手軽かつ衛生的に使いやすいといえます。

重量は50gと軽量で、携帯時の負担になりにくいのもうれしいポイント。比較した一部の商品には100gを超えるものがあったのに対し、こちらは外出先に気軽に持って行けそうです。

20～50代の女性モニターからは香りも好印象です。香りの感じ方はカモミール・ハーブ・ムスク・無臭などさまざまでしたが、「リラックス感のあるアクアフローラルの香り」というメーカーの謳い文句どおり、「フローラル系」との声が多めでした。

「化粧品特有のにおいが気になる」との口コミがありましたが、「クセがなく好みの香り」と感じた人が多数で、化学的なにおいを感じた人はほぼいません。比較した原料臭が指摘された商品と並ぶと、万人受けしやすいでしょう。

香りの強さについては、一部強いと感じた人がいたものの、ほとんどの人は「強すぎずほどよい」と回答。控えめにふんわり香る程度で、毎日使いやすいといえます。

＜香りについてのモニターコメント＞

1. 「ムスクのような濃厚な重めの香り。上品で個人的には好み。肌につけると香りがふんわりと広がり、強すぎずよい香り。うっすらと長く香りが続いた」
2. 「自然でやさしいフローラルの香りだった。人工的な感じがあまりなくとても満足。香りは弱く、鼻に近づけてやっと感じた」
3. 「甘さは控えめで、カモミールのような花のやさしい香り。塗布後も香りが強ぎないが、塗ったあともしばらくうっすら香りが続く点が気になった」

コメントは一部抜粋

テカリにくさは低めの評価です。人工皮脂液をつけて肌を再現した人工皮革に本品を塗り、皮脂が染み出すのを再現するため38℃に設定したホットプレート上で放置。専用機器「Sebumeter SM815」で確認すると、塗布から約10分後の油分量スコアは82.07と多く、満足の基準とした40や全体平均の約42（※2025年3月時点）を大きく上回りました。

皮脂の浮きによってメイクが崩れる可能性が高いため、テカリが気になる脂性肌の人には向きません。比較した油分量のスコアが少ない商品には、ティッシュオフだけでお直しが済むものがありましたが、本品はフェイスパウダーを重ねるなど工夫が必要といえます。

保湿力（水分増加量）の評価もいまひとつ。実際にモニターの腕に本品を塗布したところ、塗布4時間後の肌水分量は塗布前と比べて平均13.28アップにとどまりました。全体平均の約12（※2025年3月時点）は超えたものの、満足の基準とした25には遠く及ばない結果です。

乾燥によって化粧が崩れる可能性があるため、カサつきが気になる乾燥肌の人には不向き。テカリやすさの検証結果もふまえると皮脂崩れ・乾燥崩れのどちらも起きやすく、メイク直しの手間を省きたい人や朝の仕上がりを長時間キープしたい人には向かないでしょう。

赤み・毛穴のカバー力も評価が伸び悩みました。比較した商品内ではテクスチャが重いほどカバー力が高い傾向がありましたが、こちらは重めのテクスチャでも赤み・毛穴をカバーしきれない結果です。

赤みカバー力の検証では、肌の赤みを再現した専用プレートの本品を塗り、赤みがある部分・ない部分の色を測定。すると上の画像からもわかるとおり、スコアは平均ΔE4.23と色差が大きく、全体平均のΔE4以下（※2025年3月時点）に届きません。比較した商品内で赤みを隠しやすいものは少なかったとはいえ、本品はそのなかでも赤みカバー力が低評価でした。

毛穴カバー力も高いとはいえません。塗布前後のモニターの肌を専用機器「VISIA」で撮影したところ、目立つ毛穴の数は素肌のときより14.44%減少したのみ。全体平均の約32%（※2025年3月時点）と大きな差がつき、肌をなめらかに整えたい人やノーファンデ派の人には向かないといえます。肌のアラをしっかり隠したい人は、ハイカバーなファンデーションやコンシーラーと併用してくださいね。