今回はその実力を確かめるため、以下の9つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の化粧下地とも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、化粧下地選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒で国内メーカーの美容職に入社し、3年半従事。年間6,000人以上をカウンセリングし、お客さま一人ひとりにあった美容法を提案していた。その後マイベストへ入社し、メイク・スキンケア全般の記事を執筆。コスメコンシェルジュ・化粧品成分上級スペシャリスト・顔タイプアドバイザー1級を所有。
すべての検証は
マイベストが行っています
本記事における「エイジングケア」は、年齢に応じたお手入れのことを指します。
本記事における「トーンアップ・透明感」は、メイクアップ効果により肌が明るく見えることを指します。
目次
良い
気になる
リリミュウ トーンアップカラープライマーは、肌をナチュラルにトーンアップさせたい人におすすめです。実際に使ったヴェールイエローは、自然にワントーン明るくなるような仕上がりがモニターから好印象。比較したほかの商品に見られた白浮き感も気にならず、肌なじみは良好でした。ほかにもピンクやブルーなど全5種類のカラー展開があり、好みや肌悩みに合わせて選べるのも魅力です。
保湿力の評価も高く、乾燥崩れが気になる人にもぴったり。塗布4時間後の肌水分量は塗布前より26.41も増加し、比較した全商品の平均値11.51(※2025年3月時点)を大きく上回りました。肌診断器でチェックした目立つ毛穴の数も、塗布前より平均35.33%減少。比較した商品には10%台のものもあったなか、毛穴カバー力も見込めます。
高いUVカット効果が期待できるのもメリット。分光光度計で測定したSPF・PAの相当値はSPF50+・PA++++と高く、公称値のSPF29・PA+++を大幅に上回るスコアでした。「ニオイが気になる」との口コミに反して香りは控えめで、「無香料に近い」と感じたモニターも。容器も適量を出しやすいチューブタイプで日常使いしやすい印象です。
一方、テカリにくさの評価は振るいません。人工皮脂液を塗った人工皮革に本品をなじませたところ、約10分後の油分量のスコアは平均66.67と大きめでした。満足の基準とした40には届かず、時間とともにベタつきが気になる可能性があります。脂性肌の人は、こまめなお直しが必要になるでしょう。
シミや赤みのカバー力もいまひとつな結果です。薄いシミは自然にカバーできたものの濃いシミや赤みを隠しきれず、ニキビ跡やシミをしっかりカバーしたい人には物足りないでしょう。とはいえ、肌のうるおいをキープしつつ自然なトーンアップが期待できるため、乾燥が気になる人はぜひ試してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
つけまつげやアイラッシュカーラーをはじめとした化粧雑貨やメイクアップ製品を手がけるメーカー、コージー本舗。なかでも指原莉乃さんがプロデュースするコスメブランド・Ririmew(リリミュウ)は、「価格を抑えながらも高品質なコスメ」をテーマに、ベースメイクやポイントメイクを複数取り扱っています。
今回ご紹介するのは、リリミュウ トーンアップカラープライマー。ソフトフォーカス効果で毛穴の凸凹をカバーし、メイクアップ効果によるカラー補正で「肌色を整えて美しく仕上げる」と謳う商品です。ウォーター構造からオイル構造にテクスチャが変化することで、肌への密着感やヨレにくさもアピールされています。
保湿成分としてアルガンオイル(※1)やブドウエキス(※2)・コケモモ果実エキスも配合。日焼け止め効果の公称値はSPF29・PA+++です。検証で使用したヴェールイエローのほかにも、以下の豊富なカラーバリエーションが用意されています。肌悩みに合わせて選んでみてくださいね。
1.アルガニアスピノサ核油
2.乳酸桿菌/ブドウ果汁発酵液
<カラーバリエーション>
今回はリリミュウ トーンアップカラープライマーを含む、人気の化粧下地を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
今回マイベストでは、UV‐A・UV-Bをどのくらい遮断できるかを測定する分光光度計を使用し、算出した数値をSPF・PA値に転換。それらの数値を、SPF相当値・PA相当値と定義しました。
なお、メーカーが商品に記載しているSPF値・PA値は、人の肌を用いて定めた日本化粧品工業連合会の基準に則った数値です。しかし、人の肌状態の差によるブレが懸念されたため、マイベストでは分光光度計を用いたSPF相当値・PA相当値を採用することで、個人差による測定誤差を排除しました。
一般的に扱われるSPF値は紫外線を浴びたあとの、赤みやひりつきを起こすまでの時間を何倍に伸ばせるかを定義しているのに対し、SPF相当値は日焼け止めによって防げた紫外線量に応じて皮膚の赤みを予測したもの。PA値はモニターが実際に紫外線を浴びたあと、皮膚の黒化が生じたときの紫外線量から算出されるのに対し、PA相当値は日焼け止めによって防げた紫外線量に応じて皮膚の黒化を予測したものです。
塗布後のうるおいをキープしやすく、乾燥が気になる人にも使いやすいのが大きな魅力。実際に20~50代の女性モニター6人の腕に下地を塗って4時間後の肌水分量をチェックしたところ、塗布前より平均26.41も増加しました。比較した全商品の平均値11.51(※2025年3月時点)を大きく上回る好記録です。
比較したなかにはモニターの肌水分量が塗布前からマイナスになったものもあったのに対し、本商品はモニター全員の肌水分量が増加しています。乾燥による化粧崩れを抑える効果が期待できるでしょう。
トーンアップ力も高評価です。20~40代の女性モニター9人で実際に試してみると、「肌のくすみが飛んできれいに見えた」「パッと明るい印象の肌になった」との声が複数聞かれました。
イエローの自然な色味で肌なじみもよく、白浮き感もモニター全員が「気にならなかった」と回答。比較した商品には肌が白っぽく見えたものもあったなか、ナチュラルなトーンアップ効果が見込めるでしょう。
<トーンアップ力についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
毛穴カバー力の評価も申し分ありません。顔に化粧下地を塗って肌診断器で撮影すると、目立つ毛穴の個数は塗布前より平均35.33%も減少しました。比較した全商品の32.31%(※2025年3月時点)を上回る毛穴カバー力を発揮したため、毛穴の凹凸が気になる人にもおすすめですよ。
高いUVカット効果が期待できるのもよい点です。分光光度計で測定したSPF相当値は平均564.93・PA相当値は平均21.01と高め。人の肌状態の差によるブレを考慮して算出した結果、相当値はSPF50+・PA++++と、公称値のSPF29・PA+++を大きく上回る数値でした。
比較したなかにはSPF・PAの相当値が公称値を下回った商品もあったのに対し、紫外線が気になる季節にも使いやすいでしょう。
チューブタイプの容器で適量をサッと手に取れるのもメリット。わずか36gと軽いため、持ち運びにもかさばりにくい印象です。比較したなかにはスパチュラが必要なジャータイプの商品もありましたが、時間がない朝でもスムーズにメイクできますよ。
「ニオイが気になる」との口コミに反し、控えめな香りもモニターから好印象です。20~50代の女性モニター10人で使ったところ、「かすかにハーブ系の香りがする程度」「ニオイはほとんどないため日常使いしやすい」との声が多く寄せられました。
日焼け止めクリームのような香りを感じた人もいましたが、比較した一部の商品のような香料の主張はなく、併用するアイテムと香りが混ざる心配も少ないでしょう。ニオイに敏感な人でも使いやすいといえます。
<香りのよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
テカリにくさを検証するために、人工皮革の上に人工皮脂液をのせ、肌を再現。その後、化粧下地をなじませて温め、約10分後の油分量スコアを測定しました。
その結果、油分量のスコアは平均66.67と多め。全体平均の41.65(※2025年3月時点)を上回り、時間の経過とともに皮脂浮きが気になる可能性があります。
ベタつきやすい脂性肌の人は、フェイスパウダーを重ねたりティッシュオフしたりするなどのお直しが必要でしょう。
シミカバー力の評価もいまひとつです。上の画像のように肌のシミを再現した専用プレートの上に本品をなじませて、シミがある部分・ない部分の色差を計測。その結果、薄いシミの色差は平均ΔE1.49にとどまったものの、濃いシミの色差は平均ΔE3.86と大きめでした。
比較したほとんどの商品と同じく薄いシミであればナチュラルにカバーできますが、濃いシミは隠しきれません。気になる人はコンシーラーを併用してくださいね。
赤みカバー力も物足りない結果です。専用プレートの赤みの部分に化粧下地をなじませたところ、赤みがある部分・ない部分の色差は平均ΔE3.07と若干大きめでした。比較した多くの商品と同様の結果でしたが、ニキビ跡などの濃い赤みをしっかりとカバーしたい人には向かないでしょう。
比較した結果、本商品のような軽いテクスチャのものよりも重めのテクスチャのほうが透け感がなく、肌のアラをカバーしやすい傾向がありました。カバー力重視の人は、重めの化粧下地にも注目してみてください。
PA(相当値) | ++++(21.01) |
---|---|
SPF(相当値) | 50+(564.93) |
質感 | ツヤ |
おすすめの肌質 | 乾燥肌 |
テクスチャ | 軽め |
下地の色 | イエロー |
良い
気になる
分類 | 化粧品 |
---|---|
内容量 | 30g |
PA(公称値) | +++ |
SPF(公称値) | 29 |
検証で使用したカラー | イエロー |
特徴 | プチプラ |
リリミュウ トーンアップカラープライマーは、スキンケアで肌を整えたあとパール粒大程度を指先にとり、顔全体にムラなく伸ばして使用します。とくに気になる部分には重ね塗りしてください。落とす際は、石鹸で簡単にオフできますよ。
公式サイトで推奨されているそれぞれのカラーの使い方は以下のとおりです。
(参照:Ririmew公式オンラインショップ)
リリミュウ トーンアップカラープライマーは、公式オンラインショップのほか、Amazonや楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトで購入できます。価格は1,760円です(※2025年3月時点・公式サイト参照)。好みやなりたい仕上がりに合わせてカラーを選んでみてくださいね。
最後に、本商品の気になる点を補う商品をご紹介します。
カバー力を重視する脂性肌の人には、チャコットのラスティングベースがおすすめです。重めのテクスチャで、比較したほとんどの商品が苦手としたシミや赤みもしっかりカバーしました。目立つ毛穴の数も塗布前と比べて60%も減少。テカリにくさの検証でも高評価を得たため、ベタつきが気になる人にも使いやすいでしょう。
ミノンアミノモイスト エイジングケア デイクリームUVは、テカリも乾燥も気になる混合肌にぴったりです。比較したなかでも珍しく、テカりにくさ・保湿力ともによい評価を獲得。皮脂崩れ・乾燥崩れをどちらも抑える効果が見込めます。毛穴や赤みへのカバー力は控えめだったものの、薄いシミなら十分にカバーできました。
PA(相当値) | ++++(32.92) |
---|---|
SPF(相当値) | 50+(209.65) |
質感 | マット |
おすすめの肌質 | 脂性肌 |
テクスチャ | やや重め |
下地の色 | ベージュ |
良い
気になる
分類 | 化粧品 |
---|---|
内容量 | 42g |
PA(公称値) | +++ |
SPF(公称値) | 50+ |
検証で使用したカラー | ナチュラル |
特徴 | プチプラ |
チャコット ラスティングベースの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
PA(相当値) | +++(11.48) |
---|---|
SPF(相当値) | 50+(303.75) |
質感 | ツヤ |
おすすめの肌質 | 混合肌、脂性肌 |
テクスチャ | やや重め |
下地の色 | ベージュ |
良い
気になる
分類 | 医薬部外品 |
---|---|
内容量 | 30g |
PA(公称値) | ++++ |
SPF(公称値) | 50+ |
検証で使用したカラー | |
特徴 |
ミノン アミノモイスト エイジングケア デイクリームUVの口コミ・評判は?実際に使ってよい点・気になる点を徹底レビュー!
コンテンツ内で紹介した商品を購入すると、売上の一部がマイベストに還元されることがあります。
掲載されている情報は、マイベストが独自にリサーチした時点の情報、または各商品のJANコードをもとにECサイトが提供するAPIを使用し自動で生成しています。掲載価格に変動がある場合や、登録ミス等の理由により情報が異なる場合がありますので、最新の価格や商品の詳細等については、各ECサイト・販売店・メーカーよりご確認ください。