操作が簡単で使いやすいと評判の、東芝 単機能レンジ ER-WM17。インターネット上では高評価の口コミが多くみられる一方で、「あたためムラがある」といった気になる声もあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、東芝 単機能レンジ ER-WM17を含む単機能電子レンジ全18商品を実際に用意して、あたため性能・使い勝手を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
東芝の単機能レンジ ER-WM17は、冷凍ストックをよくする人に使いやすい1台です。実際に冷凍した豚薄切り肉を解凍したところ、若干焼けた程度で1枚ずつきれいにはがせました。比較したほかの商品には、一度の解凍ではうまく溶けないものがあったことをふまえると、すぐに調理をはじめられるのがメリットです。
庫内はフラットな形状で、汚れを見つけやすいのも利点。実際にモニター5人で手入れをしたところ、こびりついた汚れも何度かこすれば落とせました。比較したほかの商品には、こすってもなかなか汚れが落ちないものもあったことから、手入れに手間をかけたくない人に向いています。
操作性も悪くありません。ダイヤルが2つのみのシンプル設計で、直感的に扱えます。ただ、ダイヤルを回すとすぐに加熱がはじまるため、モニターからは「スタートボタンがなく戸惑った」との声も。あたためを取り消す際にも0の位置まで戻す必要があり、ボタン操作に慣れている人には使いにくいかもしれません。
「あたためムラがある」との口コミどおり、あたため性能も物足りない結果に。加熱した冷凍チャーハンは凍った部分が多く残り、幕の内弁当では場所によってあたたまり具合に大きな差が出ました。ホットミルクは45.5℃と低めの温度で、猫舌の人にちょうどよい仕上がりといえます。
解凍機能をよく使う人には向いていますが、あたため機能では食材にあわせて加熱時間を追加する必要があるでしょう。上位商品には冷凍食品からお弁当・牛乳まで、一度の加熱でムラなくあたためられるものも。あたため直しの手間を省きたいなら、ほかの商品もチェックしてみてください。
そもそも単機能電子レンジとは、食品のあたため・解凍のみと機能面がシンプルなのが魅力。価格も平均で1万円程度と安く購入できるため、一人暮らしや単身赴任の人に適しています。
今回ご紹介する東芝の単機能レンジ ER-WM17は、ダイヤル操作のみで使えるシンプルなつくりが特徴です。使う際は、出力数を強モード・500W・200Wの3種類から選び、加熱時間を設定するだけであたためがスタート。タイマーの時間は回し具合によって光るため、夜間でも見やすいですよ。
ヘルツフリーにより、全国どこでも使用が可能です。なお強モードは、50Hz地域では520W・60Hz地域では650Wに自動で設定されるので覚えておきましょう。
本体サイズは幅458×奥行349×高さ281mmで、重量は12kg。ドアは高い場所に置いても開きやすい、横開きです。容量は17Lとコンパクトなので、一人暮らし用冷蔵庫の上にも設置できるでしょう。
今回は、東芝 単機能レンジ ER-WM17を含む単機能電子レンジ全18商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは電子レンジを選ぶうえで気になる、あたため性能の検証です。
料理研究家の風間章子さんにご協力のもと、冷凍チャーハン・幕の内弁当・牛乳を各商品で加熱し、ムラなくあたためられているかチェック。冷凍豚薄切り肉の解凍も行い、凍ったままや焼けている部分がないかも確かめました。
なお冷凍チャーハンは、パッケージの記載にしたがい手動で加熱時間を設定。幕の内弁当・牛乳は、自動メニューで加熱します。自動メニューがない場合は、説明書に記載されている目安時間、もしくはパッケージの記載どおりの出力数と加熱時間を手動で設定しました。
検証の結果、あたため性能はいまひとつ。操作方法はダイヤル式のため、自動メニューは搭載されていません。手動設定で加熱した冷凍チャーハンは、上の画像からもわかるとおり、中心部以外は凍った状態に近くあたため直しが必要でした。
幕の内弁当は、コロッケや副菜・ごはんは食べやすい温度でしたが、ハンバーグ・魚がある右下部分の加熱が弱め。比較したほかの商品にはどのおかずも均一にあたためられているものがあったことをふまえると、「あたためムラがある」との口コミどおり加熱ムラが気になります。
ホットミルクは45.5℃と、適温である50〜60℃に比べるとやや低め。猫舌の人には、ちょうどよいあたたまり具合といえます。
一方で、解凍機能は高性能です。冷凍した豚薄切り肉は一部が焼けたものの、1枚ずつきれいにはがせる状態に溶かせていました。
比較したほかの商品には、一度の解凍では溶けきらないものがあったことをふまえると、すぐに調理をはじめられるのは利点です。まとめ買いをして冷凍ストックをよくする人には、使いやすいでしょう。
続いて、使い勝手の検証です。
30〜50代の女性モニター5人が、実際に各商品を使用します。操作パネルの見やすさ・直感的に操作できるか・こびりついた汚れを落としやすいかなどをチェックしました。
総合的な使い勝手は良好。ダイヤルが2つのみのシンプル設計でわかりやすく、直感的に操作できました。ただ、モニターによる操作性の評価は伸び悩む結果に。ダイヤルを回すとすぐにあたためがはじまるため、「急かされているみたい」「スタートボタンがなくて戸惑った」との意見があがりました。
あたためを取り消す場合は、ダイヤルを0の位置まで戻す必要があります。比較した商品内では、ダイヤル式のほうが直感的に操作しやすい傾向がありましたが、ボタン操作に慣れている人は使いづらさを感じる可能性も。慣れてしまえば問題ないでしょう。
最大レンジ出力は地域によって変わることから、「強」という表記しかされていないのも惜しいところです。最低限の機能のみで複雑な操作が必要ないのは利点のため、機械が苦手な人には適しています。
コメントは一部抜粋
一方で手入れのしやすさについては、モニター5人全員が「汚れを落としやすい」と回答。庫内はフラットな形状なため、スムーズに拭き掃除できます。汚れが付着している場所が見やすく、かなりこびりついた汚れも何度かこすれば落とせました。
比較したほかの商品には、力を入れてこすらなければ汚れがきれいにならないものもあったことから、手入れに手間をかけたくない人にぴったりです。
コメントは一部抜粋
東芝の単機能レンジ ER-WM17は、楽天市場・Yahoo!ショッピング・AmazonといったECサイトで購入が可能です。検証結果を参考にぜひ購入を検討してみてください。
東芝の単機能レンジ ER-WM17の手入れ時には、安全のために電源プラグを抜きましょう。本体が冷めたら、かためにしぼった濡れ布巾で庫内の全面を拭きとります。頑固な汚れには、薄めた中性洗剤を布巾に染み込ませて掃除すると効果的です。
なお、アルカリ性や酸性などの洗剤・粉末クレンザー・漂白剤などは使えません。また、たわし・研磨剤入りたわし・金属たわしなどを使うと、損傷・発火・塗装はがれなどの原因になるため気をつけましょう。掃除をしたあとは、1時間程度ドアを開けたままにし、庫内を乾燥させてくださいね。
最後に、また違った特徴をもつほかの商品をご紹介します。
パナソニックのNE-FL222は、加熱ムラを最低限に抑えられる1台。幕の内弁当・冷凍チャーハンは、ともに大きなムラなくあたためられていました。飲み物・解凍は自動モードを搭載しており、ホットミルクは50.1℃と適温に。冷凍豚薄切り肉も適度に溶かせたため、自炊する人にもぴったりです。
sirocaのおりょうりレンジは、54種類のオートメニューを搭載しているのが魅力。あたためだけでなく、ハンバーグなどのおかずも調理でき、自炊の手間を省けます。操作面ではW数をボタンで変更する必要はありますが、慣れてしまえば問題なく使えました。設定までの手順もわかりやすいですよ。
庫内容量 | 22L |
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横幅 | 488mm |
高さ | 298mm |
奥行 | 380mm |
良い
気になる
電源コードの長さ | 1.0m |
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ドア開閉方向 | 横開き |
庫内形状 | フラット |
定格消費電力 | 1,400W |
自動あたため | |
10秒単位で時間設定可能 | |
付属品 | 取扱説明書 |
センサー | 蒸気センサー |
操作方法 | ダイヤル・ボタン式 |
チャイルドロック | |
重さ | 9.8kg |
パナソニック 単機能レンジ NE-FL222をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
庫内容量 | 23L |
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横幅 | 495mm |
高さ | 302mm |
奥行 | 376mm |
良い
気になる
電源コードの長さ | 1.5m |
---|---|
ドア開閉方向 | 横開き |
庫内形状 | フラット |
定格消費電力 | 1,400W |
自動あたため | |
10秒単位で時間設定可能 | |
付属品 | レシピブック、取扱説明書(保証書付) |
センサー | 湿度センサー |
操作方法 | ダイヤル・ボタン式 |
チャイルドロック | |
重さ | 9.8kg |
シロカ おりょうりレンジ SX-23D152をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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