「日本最大級のIT系専門の求人・転職サイト」と謳うIT転職サイト、IT転職ナビ。「求人数が多い」と好評ですが、「検索条件の保存ができず使いにくい」との気になる口コミもあり、利用を迷っている人もいるのではないでしょうか。
今回はその実力を確かめるため、以下の3つの観点で検証してわかったメリット・デメリットをご紹介します。
さらに、ほかの主要なIT転職サイトとも比較。IT転職ナビの運営会社や、掲載料金を支払って求人を公開する掲載課金制サービスのメリットなどについても解説します。IT転職サイト選びで迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
脱毛・病院クリニック・サブスクリプション・レンタル・買取業者などのサービス分野において、幅広いジャンルのコンテンツ制作に5,000本以上携わる。自身のモットーとして「選ぶのが難しいジャンルだからこそ、実際の検証や調査でしかわからない情報を届けること」を心掛け、情報発信を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
良い
気になる
IT転職ナビは、IT業界で営業など総合職に転職したい人におすすめです。「求人数が多い」との口コミどおり約11万件以上の求人が掲載されており、そのすべてがIT業界のもの。うち営業の求人数は約14,200件で、比較したサイトの営業求人数の平均約8,100件を大きく上回りました。エンジニア以外の職種も豊富にあるため、総合職に転職したい人にとっては、条件に合う求人を見つけやすいでしょう。
未経験歓迎の求人数も約20,500件と、比較したサイト全体の平均約10,000件を大きく上回る結果に。まったく別の業界からIT業界への転職を目指している人にもおすすめです。転職市場で人気の大手企業求人が多く掲載されている点も魅力といえます。提携している転職エージェントサービスも利用可能。無料で求人の紹介・面接対策・給与交渉の代理といったサポートを受けられます。
一方、専門職の求人は少なめ。Webデザイナーは約610件(全体平均約1,900件)、Webマーケターは約1,500件(全体平均約4,000件)など、専門職の求人数は比較したサイトの平均以下でした。リモート可・副業可など、人気条件の求人が確認できなかった点も気がかり。Web専門職に就いていて他企業への転職を考えている人は、ほかのサイトをチェックしてみましょう。
検索機能を含むサイトの使い勝手もいまひとつ。「検索条件を保存できず使いにくい」との口コミもあるように、検索条件を変更する度に条件を設定し直す必要があるのは手間です。現在・過去の勤務先などに自分の情報を公開しないようにするレジュメ公開ブロック機能が使えない数少ないサイトでもあり、同業種からの転職の際は注意が必要です。
とはいえ、営業や未経験歓迎の求人数が多いのはIT転職ナビの大きな魅力。総合職に転職したい人や、未経験からIT業界への転職を目指したい人は、ぜひIT転職ナビを活用してみてください。
<おすすめの人>
IT転職ナビは、Webサイト制作やコンサルティング事業を手掛ける株式会社kipply(キプリィ)が運営するIT転職サイトです。IT・インターネット・ゲーム業界の求人掲載に注力しており、大手企業からスタートアップ企業まで幅広い求人を扱っています。
IT転職ナビは、企業が求人を出すときに掲載料金を支払う掲載課金型。求人を採用したときに料金が発生する成果報酬型と違って、何人採用しても企業側が払う料金は変わりません。そのため、面接通過率が高い傾向にあります。
今回は、IT転職ナビを含む人気のIT転職サイトを調査して比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
IT転職ナビについて調べてみると、よい点は主に3つ。未経験でも転職しやすい点や、人気企業の求人も掲載されている点が魅力です。
IT転職ナビは業界未経験者が使いやすい転職サイトです。「求人数が多い」との口コミどおり、公開求人数は約117,700件と比較したなかでトップクラス。そのすべてがIT業界の求人で、うち営業職の求人が約14,300件です。比較したサイトの営業職の求人平均が約7,800件だったことを考えると、IT転職ナビはエンジニア以外の人も求人を見つけやすいといえます。
また、未経験歓迎の求人は約21,200件と多め。比較したサイトの全体平均約8,900件を大きく上回りました。即戦力を募集する傾向があるIT特化型サイトにおいて、未経験可の求人が多いのは特徴的です。
なお、一般的に未経験でも転職しやすい年齢は20代~30代前半が目安。とくに転職しやすいのは、専門的な知識や資格が不要な場合が多いインターネット/Web業界・情報通信業界・ソフトウェア業界です。業界未経験者や総合職希望者は、IT転職ナビに登録してこれらの業界の求人を探してみてください。
<IT転職ナビの掲載求人数>
転職人気企業の求人も掲載されています。doda・キャリコネが掲出しているランキングをもとに評価対象とした人気企業42社のうち、IT転職ナビでは23社の求人掲載を確認。比較したサイトの平均19社を上回り、人気企業の掲載数はトップクラスでした。
ソフトバンクや日本マイクロソフトなど、大手企業の求人も公開。業界未経験者はもちろん、IT業界の人気企業に転職してキャリアアップを目指す人にもおすすめですよ。
ITIT転職ナビの気になった点は2つ。専門職の求人が少なめな点と、求人検索機能がやや使いにくいのが惜しいポイントです。
専門職の求人は少なめです。WebデザイナーやWebマーケターなど専門職の求人数を調べたところ、どれも比較したサイト全体の平均と比べて低い水準でした。
IT転職ナビは、業界未経験者向けの求人のほうが多いといえます。Web専門職に就いている人で他企業への転職を考えている人は、ほかのサイトをチェックしましょう。
また、リモート可・副業可といった人気条件の求人も確認できませんでした。比較したサイト全体ではリモート可の求人が平均約5,000件、副業可の求人が平均約3,400件ヒットしたことを考えると、こちらもIT転職ナビのもの足りないポイントです。
<IT転職ナビの掲載求人数>
求人検索機能がやや使いにくいのもネックです。検索時に指定できるこだわり条件は、確認した17項目中対応していたのは9項目のみ。比較したサイト全体の平均は11項目だったのに対し、やや少なめです。フリーワード検索だと類似ワードの情報が紛れ込むため、希望の求人をピンポイントで探しにくい場合があります。
比較した多くのサイトが対応していた、履歴書自動作成・検索機能の保存機能・レジュメ公開ブロック機能がないのも気がかり。「検索条件の保存ができず使いにくい」との口コミどおり、都度入力し直す手間がかかります。レジュメ公開ブロック機能がないため、現在・過去の勤務先などに自分の情報が公開されてしまう可能性も。とくに同業種からの転職時には注意が必要です。
カレンダー機能にも対応していませんでしたが、こちらは比較したどのサイトも非対応。IT転職ナビだけの弱点とはいえません。
とはいえ、比較した多くのサイトで使えた選考管理の機能は搭載しています。使い勝手にこだわる人は、ほかのサイトを含めて検討するのもひとつの方法といえるでしょう。
公開求人数 | 117,670件 |
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IT業界の求人数 | 117,670件 |
良い
気になる
webデザイナーの求人数 | 609件 |
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webライターの求人数 | 不明 |
webディレクターの求人数 | 689件 |
webマーケターの求人数 | 1,486件 |
リモートワーク可能の求人数 | 不明 |
副業可能の求人数 | 不明 |
ITエンジニアの求人数 | 19,072件 |
未経験の求人数 | 21,243件 |
IT×営業の求人数 | 14,318件 |
アプリ対応 | |
スカウト機能 | |
主な検索条件 | 年収、地域、職種、未経験歓迎、残業時間 |
タイプ | 特化型(IT) |
IT転職サイトは各サイトが独占求人を掲載している場合があるため、複数の転職サイトを併用するのがおすすめ。併用したぶんだけ、多くの求人をチェックできます。ここでは、IT転職ナビと一緒に登録するべきIT転職サイトを紹介するので、ぜひ検討してみてください。
設定できる検索条件は豊富。勤務地・年収などの基本的な条件はもちろん、完全週休2日・フレックス勤務可能などのこだわり条件を指定できます。検索条件の保存も可能。毎回条件を設定する手間がかからないので、気になったときにサクサク求人を探せますよ。
IT転職ナビとは違い、特定の企業に自身の登録情報を表示しないレジュメ公開ブロックも可能。勤務先に転職活動がバレたくない人にも使いやすいでしょう。
IT業界の求人数は、およそ49,400件公開。IT転職ナビには少なかったWebディレクター・WebマーケターなどのIT・Web業界の専門職の求人数も、比較したサイトの平均を上回っています。
まとめると、こだわり条件で求人が探しやすく、専門職求人も多く掲載されているのがdodaの魅力だといえます。総合職系求人が多いIT転職ナビと併用すれば、転職先の選択肢が大きく広がりますよ。
IT業界の求人だけで約66,700件を公開。WebデザイナーやWebディレクターなどの専門職の求人数は比較したなかでもトップクラスで、IT転職ナビの弱みをカバーできます。専門職への転職を目指したい人にはうれしいポイントです。
転職人気企業は、調査した42社中20社が求人を掲載。セールスフォースジャパン・LINEヤフー・楽天・サイボウズなど、有名企業の掲載実績が多数あるのも魅力です。
Wantedlyは企業と求職者が情報交換をするSNS機能がメインなので社風などはわかりやすいものの、転職サイトとしてはやや使いにくい点も。検索項目やサポート機能は、比較したほかのサイトと比べてもの足りない印象です。
総合すると、転職サイトとしての機能は少ないながら、専門職・有名企業の求人数や、企業の雰囲気を知れる情報が豊富なのがWantedlyの魅力。とくに、ベンチャー・スタートアップへの転職も目指す人は、使ってみるとよいでしょう。
IT転職ナビの無料転職サポート「転職支援サービス」は、IT系転職コンシェルジュからさまざまなサポートを受けながら、転職活動を進められるサービスです。ここでは、転職支援サービスを利用する流れを紹介します。
<転職支援サービスの登録に必要な入力項目>
入力が完了したら利用規約を確認・同意して、利用登録を完了しましょう。
転職支援サービスの登録が完了したら、次は転職コンシェルジュとの面談です。転職コンシェルジュから面談についてのメールが届くため、案内にしたがって面談希望日程を入力してください。平日であれば、24時間以内に面談日程の案内が届きます。
面談は、転職支援サービスを提供している株式会社ワークポートで実施されます。ワークポートの拠点は公式サイトで確認可能です。面談では、以下のような内容のヒアリングがあります。
<面談内容>
転職コンシェルジュとの面談で希望条件などを伝えたら、早ければ面談中、あるいは後日メールや電話で条件に合う求人情報を紹介してもらえます。求人情報だけでなく、直近の採用情報や企業の状況など、一般には公開されていない情報を提供してもらえる場合もありますよ。
気になる求人情報があったら、応募のための書類を作成しましょう。転職コンシェルジュは書類作成をサポートしてくれるので、必要に応じて利用してみてください。
書類選考を通過したら次は面接です。面接も転職コンシェルジュから個別にアドバイスがもらえますよ。
面接にも合格して無事内定がもらえたら、入社条件を確認します。給与条件や入社日の調整や、円満退社のための手続きなども転職コンシェルジュがフォロー。入社後も担当の転職コンシェルジュがサポートしてくれるので、応募時と条件が違うなど困りごとがあれば相談しましょう。
スカウトサービスとは、登録した職務経歴や希望条件を見て興味を持った企業・人材紹介コンサルタントから、スカウトを受けられるサービスのことです。WEB履歴書は専任スタッフの添削を受けられ、WEB上に匿名で公開されます。
企業側から求職者をスカウトするため、採用意欲が高く高待遇が期待できるのがスカウトサービスのメリットのひとつです。また、求人を募集していない企業からオファーがある場合も。自分で探すよりも魅力的な企業に出会える可能性が高まるでしょう。
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