「食パンを美味しくトーストすること」をだけを求めて開発されたトースター、abien BREAD GRILL。「素材の香りや味わいをそのままに焼き上げる」と高く評価される一方で、「使うシーンが限られる」といった気になる口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気のトースターとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、トースター選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
製菓・コーヒーの専門学校卒業後、スペシャルティコーヒー専門店にてバリスタとして7年間勤務。店舗ではハンドドリップやラテアートの講師も務め、味や香りへの繊細な感覚を磨く。マイベスト入社後はカフェで勤務していたこれまでの経験を活かし、コーヒー器具をはじめ、調理器具やキッチン雑貨、食品・ドリンク、ギフトアイテムなど、食まわり全般の商材の比較検証を担当。「ユーザーの立場に立って考える」をモットーに、日々の業務に取り組んでいる。また、焙煎士・バリスタとして現在も現場に立ち、実体験に基づいたリアルなレビューを届けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
abien BREAD GRILLは掃除に手間がかからないのは魅力ですが、トーストのおいしさはいま一歩です。実際に作ったトーストは耳部分が焦げ、焼きムラが目立つ仕上がりに。比較したほかの商品にはサクふわな食感を楽しめるものもあったなか、試食したパン・料理研究家の萩山さんからは「もう少しサクサク感がほしい」との指摘が寄せられました。
冷凍トーストもおいしいとはいえません。表面に焼き色がついていますが、内側には水分が多く残っています。実際に試食したモニターからは「食感がベチャッとしている」との声が多くあがりました。普通の食パンのときと同じく焦げの苦味があり、小麦の甘みを感じられなかったのも気になります。
温度・時間を自分好みに設定できないのも懸念点です。実際にきれいな焼き色がつくまでの時間を調べると、一度では表面がサクッとせず、2回の加熱が必要に。比較したほかの商品は3分でこんがり焼き上がるものもあったなか、本品は4分もかかりました。短時間でおいしいトーストを作りたい人には不向きといえます。
口コミにて「使うシーンが限られる」と指摘されていたように、搭載されているのはトーストモードのみ。おかずのあたため直しや調理など、パン以外の調理には使えません。ただし、掃除がしやすいのは利点です。食パンに触れる上下のプレートは取り外して丸洗いが可能なため、庫内を清潔に保てるでしょう。
とはいえ、上位商品には掃除の手間が少ないのはもちろん、食パンの状態に関係なく短時間の加熱で外側がサクサク・内側がふわふわのトーストを焼けるものもありました。トーストのおいしさ重視で選びたい人は、ほかの商品もチェックしてみてください。
今回ご紹介するのはトースト専用に開発された、BREAD GRILL(DCT37)。耳までカリッと仕上げるため、上下2枚のプレートで食パンを挟み込み、半密閉状態で焼くプレスグリル方式を採用しているのが特徴です。パン内部の水分を飛ばしすぎないよう、庫内の温度を約95℃に保ちながらグリルします。
販売元は、2008年に愛知県にて設立された家電メーカーのabien。料理を楽しく・家事を楽にする製品づくりにこだわっています。
調理モードは、薄切りパン・厚切りパン・薄切り冷凍パン・厚切り冷凍パンの4つから選択可能です。プレートにはくっつきを防ぐ独自のコーティングが施されており、目玉焼きや餅なども焼いて楽しめます。
本体サイズは幅18×奥行30×高さ12cm・重量は約2.1kgです。カラーはブラック・ホワイトの2色が展開されています。購入から1年間は、メーカーによる保証を受けられますよ。なお、詳しい商品情報は以下のとおりです。
人気のトースターを比較検証したところ、abien BREAD GRILLには4つの気になった点がありました。1つずつ解説していくので、購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
実際に焼いたトーストは、全体的に焼きムラが目立つ仕上がりに。比較したほかの商品には表面に均一な焼き色がつき外側はサクサク・内側はふわふわの食感を楽しめたものもありましたが、本品は2枚のプレートで挟み込んで焼くためか、パンの耳部分が焦げやてしまいます。
実際に試食したパン・料理研究家の萩山さんからは「サクサク感が弱い」、モニターからは「焦げの苦味を感じる」との指摘が寄せられました。水分はしっかり保たれているためパサつきはないものの、サクッとした食感のトーストが好きな人には不向きです。
<トーストのおいしさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
冷凍した食パンで作ったトーストも仕上がりはいまひとつ。見た目はこんがり焼けていますが、水分量は多めです。比較したほかの商品にはほどよく水分が残り、サクサク感を楽しめるものもあったなか、モニターからは「食感は少しベチャッとしている」との指摘が多く寄せられました。
普通の食パンと同様に焦げの苦味も気になり、小麦の甘みもあまり感じられません。冷凍保存した食パンは解凍してから調理したほうがよいでしょう。
<冷凍トーストのおいしさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
きれいな焼き色がつくまでの時間が4分と遅めなのも惜しいポイントです。温度・焼き時間の設定ができないため、実際にトーストを焼くと一度ではサクサク感が物足りず、追加加熱が必要でした。
比較したなかには、3分焼くだけでこんがりした見た目に仕上がる商品があったことをふまえると、調理には時間がかかります。スチーム機能はなく水を入れる手間がかからないのは利点ですが、1枚ずつしか焼けないのもネック。家族が多い家庭では使いづらいでしょう。
「食パンを美味しくトーストすること」を目的に開発されているため、パン以外は調理できません。比較した商品内でもおよそ半数が、本品と同じくトースト機能のみの搭載でした(※2024年8月時点)。
「使うシーンが限られる」との口コミどおり、おかずのあたため直しやスイーツ・料理の調理に使いたい人には不向きです。
abien BREAD GRILLには気になった点がある反面、メリットもありました。購入を検討している人はぜひチェックしてみてください。
掃除に手間がかからないのは利点です。比較したほかの商品には食パンに触れる焼き網を取り外せないものもありましたが、本品は上下のプレートを取り外して丸洗いできます。
扉は取り外せないものの、庫内にパンくずが残りにくく、清潔に使い続けられますよ。
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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ここでは、abien BREAD GRILLよりもトーストのおいしさ・機能性にて高評価を獲得した商品をご紹介します。購入を迷っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
象印マホービンの EQ-JA22は、おいしいトーストを食べたい人におすすめです。実際に焼いたトーストは外側がサクッと・内側はふわっとした食感で、香ばしさと食パンの甘みを楽しめました。
冷凍トーストもおいしく、モニターからは「味・食感ともによい」と好評。「冷凍とは思えないほどおいしい」との声も出たため、食パンを冷凍保存することが多い人にも向いています。
掃除が簡単なのもメリットです。扉・焼き網・パンくずトレーは取り外せるため、庫内はもちろん扉と本体の間に挟まったパンくずもきれいに取り除けるでしょう。
パナソニックのビストロ NT-D700は、パン以外の調理に活用できるのが魅力です。トーストに加えて、フライあたためモードや焼きいもモードなど全部で15種類のオートメニューを搭載。パンだけでなく、おかずやスイーツも作れるでしょう。
トーストの仕上がりも申し分ありません。普通の食パン・冷凍食パンどちらで作ったトーストもサクサクした食感に焼き上がり、おいしく食べられました。
手入れ時には焼き網やパンくずトレーを取り外せるため、手間をそこまでかけずに庫内をきれいに保てますよ。
abien BREAD GRILLは、公式サイトのほか、楽天市場・Yahoo!ショッピングといったECサイトでも取扱店舗が確認できました。なお、公式サイトでの販売価格は税込27,500円です(※2024年8月時点)。また、ショップによって値段は異なる場合があるので、購入前に見比べてみてくださいね。
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