手軽に手堅く不動産投資ができると謳う不動産クラウドファンディングサイト、COZUCHI (コヅチ) 。「未経験者からベテランまで利用できる」と口コミ評判はよいものの、「やばい」「怪しい」「当たらない」といったワードを目にすることも多く、利用するのを不安に思っている人もいるのではないでしょうか?
今回は実際に利用するメリットが大きいといえるか、以下の5つの観点から調査した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、ほかの人気を集めている不動産クラウドファンディングサイトとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。キャンペーンの内容や元本割れのリスクなどもこまかく調査したので、迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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COZUCHIは、投資の初心者からベテランまですべての人におすすめです。年間の案件数は、比較した全体の平均12件(※執筆時点)を大きく上回る26件。平均的な募集口数は6万口以上あり、応募機会を十分確保できるといえます。豊富な案件から自分にあった投資先を探せるうえ、応募機会も多いため投資デビューにぴったりです。
加えて、想定利回りの高い案件が豊富な点も見逃せません。直近10案件の想定利回りを見ると、4.0%から9.0%までと幅広く、平均値は5.60%。想定利回りの目安が4%であることをふまえると、魅力的な水準。リターン重視の投資ベテラン勢にもおすすめです。
事業者が損失を負担する劣後出資割合を調べると、直近10案件の平均は14.09%とやや低めでした。ただし、劣後出資割合が平均20%以上だったのは29社中13社と少なめ。COZUCHIには案件によっては劣後出資割合が30%以上の案件もあるので、リスクの低い案件が皆無なわけではありません。
運営企業であるLAETOLIは上場企業ではないものの、不動産業において20年以上の実績があります。資本金も1億円と比較的多めです。実質、運営母体の安定性という面においてもさほど懸念はないといえます。
年間の案件数の豊富さ・募集口数の充実度・高い想定利回りなど、初心者にとってもベテランにとっても多くのメリットが得られるサイト。不動産クラウドファンディングをはじめる際の最有力候補といえるので、ぜひ利用してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめできない人>
そもそも不動産クラウドファンディングとは、投資家がインターネットを通じて出資し、その資金をもとに事業者が不動産投資を行うサービスのこと。REIT(リート)やソーシャルレンディングは物件を直接選べないのに対し、狙った物件に投資できるという特徴があります。
損失が出た場合に、投資家側の出資分が優先的に守られる優先劣後出資制度を採用している企業が多い点も持ち味。ほかの投資方法と比較して、自身の資産を守りやすいというメリットもあります。
今回ご紹介するCOZUCHIは、2019年にスタートしたサービス。不動産事業を営む株式会社LAETOLIが運営しており、プロが厳選した物件に少額から投資できるのが特徴です。法人口座の開設も可能なので、企業の投資先としても活用できます。
なお、不動産クラウドファンディングは、サイトによって案件数や案件の内容が異なるうえ、すぐに募集枠が埋まることも少なくありません。そのため、複数のサイトを利用して応募の選択肢を増やすことが重要です。
今回はCOZUCHIを含む人気の不動産クラウドファンディングサイトを調査して、比較検証レビューを行いました。
ちなみに、月2件以上の新規案件が増えていたのは、29社中COZUCHIを入れてわずか6社でした。不動産クラウドファンディングは自分で投資先を選べるぶん、人気物件は募集枠がすぐに埋まることも。新規案件数が多いサイトを選ぶことが、投資機会を増やすカギになるでしょう。
検証当時、COZUCHIには10万口以上の大口案件も。比較したなかで10万口以上の案件を扱っていたのはCOZUCHIとcrealだけでした。平均1万口以上のサイトを選べば応募機会が増えるといえますが、本サイトの応募口数の多さは目を見張るものがあります。
COZUCHIは新規案件数・募集口数ともに十分かつ抽選の案件を扱っているので、初心者も利用しやすいサービスといえるでしょう。
想定利回りの高い案件が豊富なので、リターン重視の人におすすめできます。直近10案件の想定利回りを見ると、4.0~9.0%までと幅広く、平均値は5.60%でした。想定利回りの目安となる4%を超えており、魅力的な水準といえます。
検証当時、想定利回りが4%を超えていたのは29社中20社と多めでした。しかし、COZUCHIの水準5.60%を超えていたのはそのうち9社のみとわずか。COZUCHIは利回りの高さを重視している人にも十分におすすめできるサービスです。
ただし、想定利回りは投資物件が満室の状態を想定したうえで、賃料収益÷物件価格で算出しています。物件の立地が悪く入居者が集まらなければ想定利回りを下回ることもあるので注意が必要。
投資物件を選ぶときは、想定利回りだけでなく物件種別・運用期間・劣後出資割合などさまざまな要素に目を向け、妥当なリターン水準の案件か確認しましょう。
不動産クラウドファンディングでは、どの案件にも元本割れの可能性があります。投資にリスクはつきものですが、利回りが高い分リスクも上がることを常に意識しておきましょう。
劣後出資割合とは、不動産を購入するときに事業者が出資する割合のこと。数字が大きいほど運用中に発生した損失を事業者側が負担する比率が高くなるため、自己資産を守りやすくなります。1年以上投資するなら、劣後出資割合が30%を目安に選ぶのが望ましいでしょう。
とはいえ、劣後出資割合が平均20%以上だったのは29社中13社と、そもそも多くありませんでした。COZUCHIでも短期で想定利回りが10%以上・長期で30%以上という案件もあるので、投資期間やリスク許容度に合わせ慎重に案件を選ぶことが大切です。
とはいえ、運営母体を含めて上場していたのは29社中11社と半分以下だったので、あまり気にしなくてよいでしょう。
LAETOLIは1999年の創業から20年以上の実績があり、物件の仕入れなどのノウハウには期待ができます。資本金も1億円と比較的多いので、ある程度の財務基盤は有していると思われます。
年間の案件数 | 27件 |
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優先劣後方式 |
良い
気になる
最低投資金額 | 10,000円 |
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募集方法 | 先着、抽選 |
組合契約 | 匿名組合型、任意組合型 |
物件の種類 | アパート・マンション、商業施設、オフィス |
優遇サービスあり | |
物件の開示情報 | 住所、運営会社、収支シミュレーション、面積、容積率、用途地域、事業内容 |
出金手数料 | 月1回まで無料(それ以降は330円) |
運用レポートの共有あり | |
運営年数 | 5年 |
運営会社の資本金 | 100,000,000円 |
年間の新規案件数は28件と豊富で、直近10案件の平均的な募集口数は63,450口でした。直近10案件の想定利回り相場も4.1%と、高水準といえる目安をクリアしています。
保育所や学校など社会インフラへ投資ができることや、不動産投資の知識をつけられる無料セミナーを開催しているのも特徴の1つです。
運営母体は株式会社SYLA(シーラ)。東証上場企業ではないものの、10年以上不動産事業を行っているため信頼を持てるといえるでしょう。
COZUCHIで投資を始めるには、下記の3ステップが必要です。
1.会員登録:電話番号とメールアドレスを入力する
メールアドレスでの登録のほか、Apple・LINEからも登録可能
2.投資家登録
オンラインまたはオフライン(郵送併用)で本人確認を行い投資家登録
3.投資開始
作成された専用のアカウントにログイン後、希望のファンドに投資申込
なお、投資家登録の際に必要なものは以下にまとめました。
<オンライン登録に必要なもの>※登録完了まで最短15分
<オフライン登録(郵送併用)に必要なもの>※登録完了まで約2週間
個人出資者の場合、分配金は雑所得となり総合課税扱いになります。給与所得を1ヵ所から受けていて、給与所得や退職所得以外の所得合計が20万円以下の人以外は、確定申告が必要です。
支払調書の確認やダウンロードは、取引があった年の翌年1月中旬〜2月頃 に、マイページやアプリのポートフォリオからできます。
償還金・分配金は、デポジット口座または登録の銀行口座に振り込まれます。出資申込時に預託に関する委託契約に同意している、かつ1号事業者がLAETOLI株式会社以外の場合は、デポジット口座に入金。それ以外は、登録した取引口座への振込となります。
マイページから買取申込をすれば、中途換金が可能です。ファンド運営事業者所定の事務手数料がかかるため、買取申請が承諾された後、手数料を差し引いた金額を返金されます。手順は下記のとおりです。
<WEBの場合>
1.マイページから「各種申込」を選択
<アプリの場合>
1.「ポートフォリオ」を選択分配金が振り込まれるタイミングは案件の運用期間によって異なるため、マイページから確認が必要です。
COZUCHIでは、お得なキャンペーンを実施していることも。直近では、2024年5月7日〜2024年6月30日にCOZUCHIに初めて投資家登録した人に、Amazonギフトカード1,500円分が贈られるキャンペーンを実施していました。詳細は下記の通りです。
<投資額:Amazonギフトカードの金額>
これから投資家登録を考えている人は、ぜひキャンペーンが開催されていないかチェックしてくださいね。
アプリは、Google PlayまたはApp Storeでダウンロードが可能です。スマホ1つで不動産投資を始められるのはうれしいですね。
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