冷蔵だけでなく冷凍機能も備えた、F40C4TMP ポータブル冷蔵庫。「電池の減りが少ない」「音がほとんどしない」と評判です。しかし、「設定温度まで正確に冷えない」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のドン・キホーテやマキタなどのポータブル冷蔵庫とも比較。検証したからこそわかった、ほんとうのメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較行いましたので、脱臭機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
F40C4TMP ポータブル冷蔵庫は、庫内温度を管理しやすい省エネのものをお探しの人におすすめ。ポータブル電源から給電し4℃設定で稼働すると、計14時間15分以上使えました。比較したなかで15時間以上使えた、マキタの商品にはおよばなかったものの、「電池の減りが少ない」との口コミどおり。36Wで稼働するECOモードを利用すれば、より長く利用できますよ。
表示温度が4℃になったとき、実際の庫内の温度は5.9℃と温度差も少なめです。また、設定した4℃になるまで、表示温度と庫内温度を30分おきにチェックすると、差の平均はわずか0.9℃。比較したほとんどの商品が、30分おきの差の平均3℃を切れなかったのに対し、「設定温度まで正確に冷えない」という口コミとは異なりました。
冷却性能も優秀。4℃の設定温度で稼働してから6時間後、庫内の温度は26.8℃から6.1℃まで低下。比較したほとんどの商品が、7℃を下回れなかったのに対し、スピーディに庫内を冷やせました。庫内に入れたビールも6時間で6.2℃まで冷却。装備した冷却機能を利用すれば、「25℃から0℃まで15分の急速冷却ができる」との謳い文句にも納得できそうです。
さらに、内寸と外寸の体積から容量利用率を算出すると、37%もの収納力。比較したマキタの商品は同じ本数のペットボトルが入っても容量率27%だったのに対し、車に乗せた際のスペースをとりにくいといえます。内寸の高さが24.6cmあり、500mLのペットボトルや1Lパックなら立てて収納可能。ただし、2Lのペットボトルは横向きで4本しか入らないと覚えておきましょう。
AタイプのUSBポートを使えば、スマホの充電が可能。給電は、AC・DCコードのほか、別売りのソーラーパネルやバッテリーから行えますが、使用時間が未定の場合はポータブル電源を持参するのが無難でしょう。また、比較したドン・キホーテなどの商品のようなLED機能は非搭載。夜間使用には不向きです。庫内もわかれておらず、冷凍物と冷蔵物を1台で管理できる機能はありません。
冷却時の稼働音は46.3dBと大きく、「音がほとんどしない」という口コミには懸念が残りました。とはいえ、設定温度に落ちついている際は35.7dBと静か。音が気になる人は、事前に冷却しておきましょう。冷却性能にも優れ、消費エネルギーも少なめ。-22~10℃に温度設定でき、製氷を行える点も魅力です。気になる人はぜひ購入してみてくださいね。
実際にF40C4TMP ポータブル冷蔵庫と比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
F40C4TMP ポータブル冷蔵庫よりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
キャンプや車中泊などのアウトドアレジャーに持ち運べて便利な、ポータブル冷蔵庫。暑い夏でも冷えたドリンクを楽しめるほか、食材を新鮮な状態で持ち運べるメリットがあります。もとから冷えているものを保冷するハードクーラーボックスとは異なり、冷却できるのも特徴。なかには、冬場にも役立つ保温機能を備えた商品もあります。
今回ご紹介するのは、冷凍機能を備えたポータブル冷蔵庫。コンプレッサー式の車載冷蔵庫のほか、専用バッテリーなどを展開するF40C4TMPから販売されています。冷却パーツが内壁4週を囲う構造により、25℃から0℃まで15分の急速冷却ができると謳った商品です。
今回は、F40C4TMP ポータブル冷蔵庫を含むポータブル冷蔵庫11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
各商品を実際に使ってみたところ、F40C4TMP ポータブル冷蔵庫のには主に5つのメリットがありました。1つひとつ紹介していくので、ぜひ参考にしてくださいね。
6時間後、庫内の温度は26.8℃から6.1℃まで低下。比較したほとんどの商品が、7℃を下回れなかったのに対し、スピーディに庫内を冷やせました。
また、ビールも6時間後には6.2℃まで冷却。冷やし忘れたビールも6時間あれば冷やせるでしょう。
さらに、冷却機能を備えているため、冷凍食品などの保管だけでなく、製氷も可能。庫内をよりスピーディに冷やしたい場合に利用すれば、「25℃から0℃まで15分の急速冷却ができる」との謳い文句にも納得できそうですね。
お昼時にキャンプ場の近くのスーパーで常温の飲み物を購入したとしても、夜ご飯を食べるときには飲み頃までに冷えているといえるでしょう。
次に、消費電力の少なさを検証。ポータブル電源のDCソケットから給電し、商品を設定温度4℃で稼動させます。ポータブル電源の電池残量が40%のときの経過時間を計測し使用可能時間を算出。
すると、40%になるまで8時間20分もの稼働に成功しました。「電池の減りが少ない」との口コミどおり、0%まで使う場合14時間15分以上使えるといえます。比較したなかで0%まで15時間以上使える省エネ力を発揮した、マキタの商品には一歩およばなかったものの十分です。
また、定格は45Wですが、36Wで稼働するECOモードを搭載。より長く利用したい人はECOモードをうまく利用したり、設定温度を下げるなどの工夫をするとよいでしょう。
また、庫内が設定した4℃になるまで、表示した温度と庫内の温度を30分おきにチェックすると、差の平均はわずか0.9℃。比較したほとんどの商品が、30分おきの表示温度と庫内温度の差の平均3℃を切れなかったなか、「設定温度まで正確に冷えない」という口コミを覆せた印象です。コンプレッサーが再稼働を繰り返しても温度がさほど上昇しませんでした。
さらに、設定温度は-22~10℃まで幅広く可能。食材に応じて、細かく温度を設定できるのもうれしいポイントでしょう。
比較したなかで同じ本数のペットボトルが入ったマキタの商品は容量率27%だったのに対し、車に乗せた際のスペースをとりにくいといえます。
また、内寸の高さが24.6cmある点もメリット。比較したSumeriyなどの商品は、内部の高さが23cm未満と低く、500mLのペットボトルや1Lパックを寝かせて入れる必要がありました。一方、こちらは立てたまま収納することが可能。目的のものをサッと取り出しやすく、効率的に使えるでしょう。
加えて、AタイプのUSBポートがついており、スマホの充電も可能。結露は比較したすべて(執筆時点)の商品に見られましたが、山善の商品のように水分が凍って張りつくことはありませんでした。
さらに、車からの給電でバッテリーが上がってしまうのを防ぐ、安全機能を搭載。とはいえ、エンジンをかけていないときは電源を切って保冷庫として使うか、別の電源を用意するのが無難でしょう。なお、使用時間が未定の場合、念のためコンセントがある場所を選ぶか、ポータブル電源を持参することをおすすめします。
F40C4TMP ポータブル冷蔵庫にはたくさんのメリットがある反面、デメリットもありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
そのほか、庫内を整理するのに便利な仕切りや、中身を一気に取り出したいときに役立つバスケットもありません。なお、バスケットは比較したなかでECOFLOWの商品にしか備わっていません(執筆時点)でした。より効率的に中身を取り出したい人にとっては、物足りない印象です。
また、栓抜きは付属しておらず、瓶ビールなどを飲む場合には別途準備が必要。さらに、冷蔵と冷凍を区別できる2室に別れていないうえ、スマホアプリとの連携もできません。冷凍物と冷蔵物を1台で管理したり、スマホから手軽に温度を設定するのは困難でしょう。
使用に差し支えはないものの、夜間利用したい人や、利便性を考慮した機能にこだわりたい人にとっては物足りなさを感じるでしょう。
夜になると中が見えづらいためメインランタンの近くに置いてしまいがちですが、メインランタンのような明るい光源に虫が寄ってきやすいので、近くに置くことはあまりおすすめできません。
また、比較したなかには同じコンプレッサー式でも、ドン・キホーテの商品のように稼働音を43dB以下に抑えられたものも。「音がほとんどしない」という口コミには懸念が残りました。
設定温度に落ち着いている際は35.7dBと静かなので、とくに音に敏感な人は気にならない場所で事前に冷却しておくとよいでしょう。
冷却方式 | コンプレッサー式 |
---|---|
内寸高さ | 24.6cm |
安定時の稼動音 | 46.4dB(実測値) |
稼動してから6時間後の庫内の温度 | 6.1℃(実測値) |
6時間後のビールの温度 | 6.2℃(実測値) |
ポータブル電源で給電した際の使用可能時間(目安) | 14時間15分以上(実測値) |
良い
気になる
電源方式 | DC12V、DC24V、AC100V、リチウムイオンバッテリー(別売り)、ソーラーパネル |
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外寸幅 | 56.5cm |
外寸奥行 | 31.5cm |
外寸高さ | 32.5cm |
内寸幅 | 35.2cm |
内寸奥行 | 25cm |
重量 | 10.1kg |
AC電源コードの長さ | 1.8m |
DC電源コードの長さ | 3.43m(実測値) |
設定可能温度 | -22〜10℃ |
冷凍機能 | |
保温機能 | |
LEDライト付き | |
USB出力ポート付き | |
定格消費電力量 | 45W |
アプリ連携機能 | |
結露あり | |
冷凍・冷蔵の使い分け機能 | |
バスケット付き | |
栓抜き付き | |
仕切り付き |
重要な冷却力も優秀。常温のビールを庫内に入れると、6時間後4.5℃まで冷やせました。表示温度と庫内の温度の差も最小限に抑えられており、設定が4℃のときの庫内の温度は4.3℃という精度。飲食物の管理もしやすいでしょう。
さらに、庫内にはLEDライトが搭載されているため、夜間キャンプにも便利でしょう。
また、バッテリーは0%まで15時間45分以上の稼働が可能。稼働音もわずか44dBと静かで、周囲が静かな環境でなければ気にならないほどでした。アウトドアシーンで存分に活躍するでしょう。
さらに、保冷性能も優秀。常温のビールを入れると、6時間で5.1℃まで冷やせました。旅行やキャンプでの食事はもちろん、プチパーティーやBBQの際にも重宝するでしょう。
さらに、購入後は2年間の保証サービスがついており、免責事項を除いて無料で修理してくれますよ。
ほかにも、持ち運びに便利な車載冷蔵庫用バッグも用意。サイズは本体の大きさにあわせて選べるので、気になる人はチェックしましょう。
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