コンセントや車のシガーソケットから給電できるポータブル冷蔵庫、ドンキホーテ 持ち運べる冷凍冷蔵庫 26L。しかし、口コミが少なく実際の評判がわからないため、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のマキタやF40C4TMPなどのポータブル冷蔵庫とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、ポータブル冷蔵庫選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ドンキホーテ 持ち運べる冷凍冷蔵庫 26Lは、ポータブル冷蔵庫がほしいすべての人におすすめ。目を惹いたのは冷却するスピード。稼働してから6時間で、庫内の温度が4.3℃まで下がっていました。比較した商品は6時間で平均8.2℃(※執筆時点)までしか冷やせていないなか、冷却性能の高さはトップレベルです。
常温のビールを入れてから6時間後に温度を確かめてみると、4.5℃まで低下。比較した商品の平均8.17℃(※執筆時点)よりはるかに冷たくなっています。買ったばかりのビールも昼ごろに入れておけば、夕食時にはキンキンに冷えた状態で飲めますよ。
検証では、すべての商品に表示温度と庫内の実際の温度の差異が発生。しかし、本商品は表示温度が4℃のとき庫内は4.3℃と、わずか0.3℃の差にとどめています。見たままに近い温度を保てるので、食材の管理が簡単でしょう。
容量は26Lで、外寸・内寸から算出した容量利用率は32%。比較の容量利用率の平均30.9%(※執筆時点)よりも高く、内部のスペースを有効活用できているといえます。同じ外寸のポータブル冷蔵庫よりもたくさん収納できるので、食べもの・飲みものを買い込んでいきたい人におすすめです。
内寸の高さは28cm。1Lの紙パックなら立てて収納できますが、2Lのペットボトルは寝かせて入れる必要がありました。コンプレッサーの稼働音はそこまで大きくありませんが、周りが静かだと少し気になる可能性も。できるだけ静かに寝たい人は、寝床から離して置きましょう。
設定温度4℃で稼働すると、7時間半ほど稼働してもポータブル電源のバッテリーが40%残っていました。仮に0%まで使い切るとすると、12時間半も連続で使用可能。庫内が4℃に達するとコンプレッサーが自動で稼働・停止を繰り返すので、電力を節約しつつ使えるのもメリットです。
AC・DC電源の2Way仕様のため、電源プラグを挿せる場所でしか使えないのはデメリット。しかし、冷却性能が高いうえに1泊にも耐えられる消費電力の少なさは見逃せません。飲みたいときに冷たいドリンクが飲める便利さを、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか。
ドンキホーテが「お客様の声をカタチに」というコンセプトで展開するプライベートブランド、情熱価格。今回はそのなかから、持ち運べる冷凍冷蔵庫 26Lをご紹介します。
-20~10℃まで対応できる冷凍&冷蔵タイプで、キャンプなどのアウトドアシーンや一時的な冷凍食品の保存に役立ちます。ポータブル冷蔵庫は氷などで保冷するクーラーボックスとは違い、常温の飲み物や食べ物を冷却できる・電源を断たない限りはずっと飲食物を冷やせるといった点がメリットです。
今回はドンキホーテ 持ち運べる冷凍冷蔵庫 26Lを含むポータブル冷蔵庫全11商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめは収納力の検証です。実際に飲料を入れてみた結果、2Lのペットボトルは縦には収納できず、1Lのパック飲料であれば立てて入れられました。詳細は以下のとおりです。
内寸の高さは28cm。比較したなかでは内寸が23cm以上あれば1Lパックの飲料を縦に収納できており、本商品も例外ではありません。2Lのペットボトルを立てるには、高さが31cm以上必要です。
なお、中を整理するのに便利な仕切りやバスケットはついていません。飲食物をきれいに入れたい人は、カゴなどを用意してくださいね。
その結果、無駄なスペースがとても少ないといえ高評価に。容量は26Lで、実測値から求めた容量利用率は32%でした。比較した商品の容量利用率の平均は30.9%(※執筆時点)だったことを思うと、同じ外寸の商品と比べてたくさん収納できるといえます。
次に、冷却性能と表示温度の正確さを検証しました。夏を想定した約30℃の室内で各商品を稼働。6時間後に、庫内がどれだけ冷えたか・350mLの缶ビールを何℃まで冷やせたかの2軸で評価しています。
加えて、表示温度が4℃のときの実際の庫内の温度もチェック。差が少ないものを高評価としました。
給電してから冷えるのが速く、庫内の温度は6時間で4.3℃まで下がりました。比較した商品は平均で8.2℃(※執筆時点)までしか下がらなかったなか、高評価を獲得しています。
ビールを素早く冷やせたのも利点。常温のビールは6時間で4.5℃まで冷えました。比較したほかの商品のビールの冷え具合を見ると、平均温度は8.17℃(※執筆時点)という結果に。庫内も対象物もスピーディに冷やせ、冷却性能の高さは申し分ありません。
これなら、お昼ごろに入れたビールが夕食時にはキンキンに冷えているでしょう。
表示温度が4℃の際の、庫内の実際の温度は4.3℃でした。比較した商品は同じ条件で平均4.97℃(※執筆時点)の差があったなか、わずか0.3℃しか差がありません。
なお、比較では表示温度と庫内温度がぴったり同じものはなくどの商品も差がありました。とくに温度のギャップが少なかった本商品なら、温度管理がとても楽といえます。
次は、消費する電力の少なさの検証です。ポータブル電源から給電し、バッテリー残量が40%・20%になったときの経過時間を計測。昼から翌朝までと長く使えるものを高評価としました。
バッテリー残量が40%になるまでにかかった時間は7時間半ほど。仮に0%まで使い切るとすると、12時間30分以上の連続使用が可能です。表示温度が4℃に達するとコンプレッサーが稼働と停止を繰り返すため、電力を節約できるのもうれしいですね。
比較したなかには7時間しか稼働できないものもあったなか、長時間の連続運転が叶います。1泊にも難なく対応できるので、食材の温度変化を気にせずアウトドアを満喫できるでしょう。
さらに、静音性の検証をしました。ポータブル電源のDCソケットから給電し、設定温度の4℃で落ち着いたあとの稼働音を測定しています。
騒音値の測定結果は43.7dB。比較した商品の騒音値の平均45.15dB(※執筆時点)よりも、少し静かといえるでしょう。
ただし、1m離れた場所ではあまりうるさく感じませんが、車内や夜のキャンプ場など、静かな環境だと微弱な音が気になる可能性が。睡眠が浅いと感じている人は、なるべくポータブル冷蔵庫と距離を置いて寝るのがよさそうです。
比較した商品のなかで最も静かだったのは、ドメティックというメーカーのCOMBICOOL ACX 35G。アンモニアが気化するときに周囲の熱を奪う性質を利用する「アブソープションシステム」を採用した商品です。消費電力が大きく短時間しか使えませんが、静音性を重視するなら検討の余地があるでしょう。
最後は、キャンプでの使いやすさの検証です。付属品や機能からアウトドアでの利便性をチェックしたところ、あまり多機能とはいえませんでした。詳細は以下のとおりです。
LEDライトつきで夜間も中身を確認しやすいのはメリット。ただし、比較した商品の約7割についていたUSBポートがありませんでした。スマホやPCの充電もしたい人には不向きでしょう。
給電方式はAC・DC電源のいずれかに限られるため、プラグを挿せるところでしか使えません。比較したマキタの「充電式保冷温庫」は別売りのバッテリーを使用可・F40C4TMPの「ポータブル冷蔵庫」はソーラーパネルに対応といった結果を考えると、使用シーンが限られると感じました。
冷却方式 | コンプレッサー式 |
---|---|
内寸高さ | 28cm |
安定時の稼動音 | 43.7dB(実測値) |
稼動してから6時間後の庫内の温度 | 4.3℃(実測値) |
6時間後のビールの温度 | 4.5℃(実測値) |
ポータブル電源で給電した際の使用可能時間(目安) | 12時間30分以上(実測値) |
良い
気になる
電源方式 | DC12V、DC24V、AC100V |
---|---|
外寸幅 | 58cm |
外寸奥行 | 31.5cm |
外寸高さ | 36.5cm |
内寸幅 | 33.5cm |
内寸奥行 | 23cm |
重量 | 10kg |
AC電源コードの長さ | |
DC電源コードの長さ | 2.54m(実測値) |
設定可能温度 | -20~10℃ |
冷凍機能 | |
保温機能 | |
LEDライト付き | |
USB出力ポート付き | |
定格消費電力量 | 40W |
アプリ連携機能 | |
結露あり | |
冷凍・冷蔵の使い分け機能 | |
バスケット付き | |
栓抜き付き | |
仕切り付き |
ドンキホーテ 持ち運べる冷凍冷蔵庫 26Lは、全国のドン・キホーテの店頭で購入できます。販売価格や取扱い状況は店舗によって異なる可能性があるので、気になる人は最寄りの店舗に問い合わせてみてください。
ポータブル冷蔵庫のなかで結露が発生すると、食材のおいしさを損なう一因に。結露を予防するには、食材を保存容器やチャックつきの袋に小分けにして入れるのが有効です。食材が湿って腐るリスクを抑えるだけでなく、重ねて収納できるという利点があります。
また、結露は冷蔵庫の故障原因にもなりかねません。底にタオルを置いて水滴を吸収しましょう。とくに暑い季節は結露が多く発生するため、適宜拭き取ることも大切。結露をしっかり防いで、冷蔵庫と食材を守ってくださいね。
最後に、給電方法が豊富で使う場所を選びにくい商品をご紹介します。
マキタの充電式保冷温庫は、その名のとおり別売りのバッテリーで稼働可能。ポータブル電源を使った際も残量が40%になるまで9時間半も稼働しており、かなりの長時間使えるとわかりました。対象物を55℃・60℃に保てる保温機能もついているため、季節を問わず活躍しますよ。
F40C4TMPのポータブル冷蔵庫は別売りのバッテリー・ソーラーパネルを含む4つの給電方法に対応。電気が使えなくても稼働できるので、アウトドアだけでなく災害時も活躍しそうです。DCコードの長さが3.43mもあるため、大きめのワンボックスカーでもトランクに置いたまま給電できるでしょう。
冷却方式 | コンプレッサー式 |
---|---|
内寸高さ | 26.1cm |
安定時の稼動音 | 44dB(実測値) |
稼動してから6時間後の庫内の温度 | 6.3℃(実測値) |
6時間後のビールの温度 | 5.1℃(実測値) |
ポータブル電源で給電した際の使用可能時間(目安) | 15時間45分以上(実測値) |
良い
気になる
電源方式 | DC12V、DC24V、AC100V、リチウムイオンバッテリー(別売り) |
---|---|
外寸幅 | 62.3cm |
外寸奥行 | 34.1cm |
外寸高さ | 37.15cm |
内寸幅 | 32.3cm |
内寸奥行 | 24cm |
重量 | 14.3kg |
AC電源コードの長さ | 2.07m |
DC電源コードの長さ | 2.63m(実測値) |
設定可能温度 | -18~60℃ |
冷凍機能 | |
保温機能 | |
LEDライト付き | |
USB出力ポート付き | |
定格消費電力量 | 冷却:90W/加熱:42W |
アプリ連携機能 | |
結露あり | |
冷凍・冷蔵の使い分け機能 | |
バスケット付き | |
栓抜き付き | |
仕切り付き |
マキタ 充電式保冷温庫 CW180DZをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
冷却方式 | コンプレッサー式 |
---|---|
内寸高さ | 24.6cm |
安定時の稼動音 | 46.4dB(実測値) |
稼動してから6時間後の庫内の温度 | 6.1℃(実測値) |
6時間後のビールの温度 | 6.2℃(実測値) |
ポータブル電源で給電した際の使用可能時間(目安) | 14時間15分以上(実測値) |
良い
気になる
電源方式 | DC12V、DC24V、AC100V、リチウムイオンバッテリー(別売り)、ソーラーパネル |
---|---|
外寸幅 | 56.5cm |
外寸奥行 | 31.5cm |
外寸高さ | 32.5cm |
内寸幅 | 35.2cm |
内寸奥行 | 25cm |
重量 | 10.1kg |
AC電源コードの長さ | 1.8m |
DC電源コードの長さ | 3.43m(実測値) |
設定可能温度 | -22〜10℃ |
冷凍機能 | |
保温機能 | |
LEDライト付き | |
USB出力ポート付き | |
定格消費電力量 | 45W |
アプリ連携機能 | |
結露あり | |
冷凍・冷蔵の使い分け機能 | |
バスケット付き | |
栓抜き付き | |
仕切り付き |
F40C4TMP ポータブル冷蔵庫の評判・口コミは悪い?実際に使用してメリット・デメリットを徹底レビュー!
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