【11商品比較】まさかの「ドンキ」が1位!? 3.5万円ポータブル冷蔵庫が、夏キャンのマストバイでした
そろそろ本格的に夏が到来!今年の夏はどこに行こうか、夏用のギアを買い足すなら何がいいか、と思いを巡らせているキャンパー達は多いことでしょう。
そこで今回紹介するのは、夏のキャンプを快適かつリッチにしてくれる「ポータブル冷蔵庫」です。
朝イチで自宅を出ても、夕飯にキンキンに冷えたビールが飲める。食材を詰めて持っていけば、新鮮なキャンプ飯が作れる。キャンプ時間を最大限に楽しむのに不可欠なギアと言っても過言ではありません。
商品比較サービス『マイベスト』では、マキタ・ECOFLOW・山善といった定番メーカーをはじめ、11商品の冷却性能などを徹底検証。そのなかでNo.1に選ばれたのはなんと“ドンキ”の情熱価格商品でした!
マイベマガジンでは、キャンプ飯がこれまで以上に楽しみになるマストバイ・ポータブル冷蔵庫、その魅力をじっくりご紹介します。
本コンテンツの情報は公開時点(2024年6月24日)のマイベストの情報をもとに執筆しております。また、本コンテンツ内の価格情報はすべて税込みで表記しております。

キャンプ歴は10年以上でキャンプインストラクターの資格を保有。焚き火を囲んで料理を楽しむキャンプはもちろん、蛇や虫を食べるサバイバル寄りのキャンプ・秘境探検などの幅広いアウトドア活動を行なっている。自身の経験や知識を活かし、現在はマイベストにて誰もが知ってるメジャーブランドから、通好みなマイナーブランドにいたるまで、幅広い商品を徹底的に比較・検証している。「初心者から上級者まで幅広く楽しめるギア選び」をモットーに、ユーザー目線に立ったコンテンツ制作を心掛けている。
車中泊にも!一度試したら最後、冷蔵庫のないキャンプには戻れません
ポータブル冷蔵庫は、その名のとおり“携帯できる”冷蔵庫です。電源さえあれば、屋外でも食材やドリンクを冷やしたり、氷を作ることもできます。
だから、キャンプ飯をアップグレードしたい人に超おすすめ。たとえば、こんな使い方ができます。
- 「大自然のなか、キンキンに冷えたビールで日常から逃避する」
- 「生鮮食材を贅沢につかった、いつもとは違うキャンプ飯を楽しむ」
聞いただけでワクワクしてきませんか。
ポータブル冷蔵庫なら庫内温度を一定に保てるため、冷えたビールも自宅冷蔵庫と同じ温度をキープ!途中で買い足した常温のビールだってしっかり冷やせます。生肉や鮮魚も腐らせる心配がないので、30℃を超える真夏日でも夕食に食べられるのがうれしいところ。
ただし、10kg以上ある商品が多くサイズも大きいため、駐車場とサイトが離れている一般的なキャンプ場向きとはいえません。基本的には、テントやコテージにクルマを横付けできる「オートキャンプ」向き。駐車場からサイトまで荷物を持ち運ぶ手間がなければ、サイズや重さを気にしなくてもOKです。

ハードクーラーボックスとの大きな違いは「保冷力」です。クーラーボックスがもともと冷えているものの温度を保つのに対して、ポータブル冷蔵庫は常温のものでも温度を下げることができるんです。
また、氷や保冷剤を準備しなくていいのもメリット。クーラーボックスはとくに暑い時期には、氷を買い足したり保冷剤を多く使ったりと意外に手間がかかるものです。
1点注意! バッテリー非搭載なのでポータブル電源は必要です
ただ、ポータブル冷蔵庫は単体では使用できず、必ず電源が必要になることはおぼえておいてください。キャンプ場までの移動中はクルマのシガーソケットから電源をとれますが、停車後に電源をとり続けるのはバッテリーがあがる心配があるのでNG。
そこで、セットで用意したいのがポータブル電源です。出力に家庭用のコンセントを備えていれば、大抵のポータブル冷蔵庫は使用できます。なお、低価格なものでも3万ほどしますが、オートキャンプにはあって損はないギアなので、まだ持っていない人は一緒にそろえておくことをおすすめします。
購入時にはポータブル電源の容量が重要。一般的には、この数値が大きいほど長時間ポータブル冷蔵庫を稼動できます。おおよその稼動時間は以下の計算式で導き出せるため、購入前に確認しましょう。
- ポータブル電源の容量(Wh)÷ポータブル冷蔵庫の消費電力(W)=稼動時間
ポータブル電源は一般的にカタログの容量まで使用できないため、70%の数値での計算を推奨します。たとえば、容量が700Whのポータブル電源に消費電力が40Wのポータブル冷蔵庫を接続した場合、以下のようになります。
- (700×0.7)÷40=12.25(12時間15分)
“夕飯まで”“翌朝の朝食まで”、予定に応じて庫内を冷却できるポータブル冷蔵庫とポータブル電源がタッグを組めば、ワンランク上のキャンプ飯が楽しめます。
ポータブル冷蔵庫:ドン・キホーテ「持ち運べる冷凍冷蔵庫 PJPRF-26」
ドン・キホーテ「持ち運べる冷凍冷蔵庫 PJPRF-26」(販売価格3万4980円)は、ポータブル冷蔵庫にとって最も重要な冷却性能で、トップの成績を記録。昼に入れた常温のビールを6時間で4.5℃まで冷やしてくれました。ちなみに、サントリーホールディングスによると、夏場にビールをいちばんおいしく飲める温度は4〜6℃とのこと(出典・サントリーホールディングス)。これにはビール好きの編集部員たちもニッコリ。
ほかにも、ディスプレイの表示温度と庫内温度の誤差の小ささ、消費電力の小ささでも好結果を記録しています。
冷却方式は一般的なコンプレッサー式。容量は26Lあり、ソロキャンプはもちろん、小さな子ども連れの3人家族くらいまでのキャンプにも適しています。
キャンプ中でも食材をしっかり冷やせて、庫内を狙った温度に保てる。しかも、効率よく長時間稼動できる、基本性能に優れた1台。いま買い足すなら、夏のキャンプ飯を最大限に楽しめる「ドンキ」のポータブル冷蔵庫が超おすすめです。
11商品を比較してわかった!ドン・キホーテ「持ち運べる冷凍冷蔵庫 PJPRF-26」がマストバイな3つの理由
ここからは、「冷却性能」や「消費する電力の少なさ」、「キャンプでの使いやすさ」など、検証の結果をベースにマストバイの3つの理由を深堀りしていきます。
理由②:かしこすぎ!自動で節電してくれるから夜まで冷やせる
理由③:これ便利すぎ!庫内が広くLEDで夜でも見やすい
もっと容量が大きい商品がいい、冷却方式にもこだわりたい、そんな人はマイベストのポータブル冷蔵庫検証コンテンツも参考にしてください!
理由①:ビールがいつでもキンキン!キャンプでこれは幸せすぎ
ポータブルといえど冷蔵庫。庫内をしっかり冷却できなくては意味がありません。その点、ドンキは検証で好結果を残しました。
常温のビール(350mL缶)を冷蔵庫に入れて、6時間後に中身の温度を測ると4.5℃(編集部・実測)。真夏に屋外でキンキンに冷えたビールが飲めるなんて、このうえない贅沢。
自宅を出発時に冷蔵庫に入れたビールをお昼に全部飲んでしまっても、予備を追加すれば夕飯時にはまたキンキンの1杯を楽しめます。
本商品は−20℃〜10℃のあいだで温度設定が可能ですが、4.0℃に設定して6時間後に庫内温度を調べたところ、4.3℃(編集部・実測)と誤差はごくわずか。この精度の高さなら、鮮度が気になる生肉や鮮魚、野菜や果物の保存だってまかせられます。
冷却能力、温度管理精度という、冷蔵庫の基本機能の高さのバランスは、11商品のなかでも際立っていました。

−20℃に設定して使用してみましたが、中に入れたペットボトルの水が4時間ほどで凍りました。冷凍能力は十分といえますが、冷凍するにはかなり電力を消費するので、使うタイミングには注意が必要です。
理由②:かしこすぎ!自動で節電してくれるから夜まで冷やせる
消費電力の検証では、ポータブル冷蔵庫をワットモニターにつなぎ、実際の消費電力から使用可能時間を算出しました。
その結果、ドンキのポータブル冷蔵庫は700Whクラスのポータブル電源なら、12時間以上稼動する計算に。使い方によっても変わりますが、夕飯までは十分に対応できそうです。もっと長時間冷却したいなら、より容量の大きいポータブル電源を用意しましょう。
なお、検証時には表示温度が設定温度まで下がると、コンプレッサーが停止と稼動と繰り返していました。この自動節電機能が、長時間稼動する秘密といえます。
エコモードも選べるので、さらに電力消費をおさえることもできるでしょう。
過充電防止機能も備わっていて、シガーソケット接続時にカーバッテリーの電圧が設定以下になると冷蔵庫の冷却を停止できます。バッテリーがあがるのを防ぐのに有効なので、車載して給電する場合には必ず設定しておきたいところです。
自分にピッタリのポータブル電源を見つけるには、こちらのランキングも参考にしてみてください。
理由③:これ便利すぎ!庫内が広くLEDで夜でも見やすい
本商品の容量は26Lで、内寸は奥行き23.0×幅33.5×高さ28.0cm(編集部・実測)。高さ28.0cmの1L紙パックやペットボトルのドリンクが立てて入ります。一方で、1.5Lや2Lのペットボトルは高さが31.0cmあるため立てては入りませんが、横置きすればしっかりおさまります。
ちなみに外寸は奥行き31.5×幅58.0×高さ36.5cm、容量利用率は32%でした。11商品の平均は30.9%(※執筆時点)だったため、サイズのわりに内容量が多いのは強みです。
夜間に利用する際には、庫内LEDのありがたみを実感します。冷蔵庫のまわりに照明がなくても、LEDで食材が見えるので取り間違いもありません。これは、キャンプでの利用にはぜひほしい装備です。
稼動音は43.7dB(編集部・実測)で、近くに置くとそれなりに気になる大きさ。テントのなかに置いたり、車中泊の車内に置く場合は、事前に眠れるかを確認しておくと安心です。
まとめ:贅沢時間を叶える冷蔵庫。真夏のキャンプにこれがないのは、もはや"損してる"レベルです
たき火のそばで星空を見上げながら、おいしい肉や魚を食べてキンキンに冷えたビールをのどに流し込む。こんな贅沢が許されるのは、ポータブル冷蔵庫を持つものだけの特権です。
庫内は断熱効果があるため、電源が切れたあとはクーラーボックス的な使い方も可能。保冷が必要なお土産だって、氷や保冷剤を入れれば夏の暑さにさらすことなく持ち帰れます。
さらに自宅では、自室用の冷蔵庫としても大活躍。とくに夏場は、キッチンまで行くことなく手を伸ばせば冷たい飲み物やアイスを取り出せるのは天国そのもの。
高級機のように保冷と冷凍を同時に設定できたり、アプリで操作することなどはできませんが、この冷却性能の高さははじめの一台には最適です。
この夏のオートキャンプは、ドン・キホーテ「持ち運べる冷凍冷蔵庫 PJPRF-26」を買ったもん勝ちだ!
もっと多機能な冷蔵庫がほしい、アプリで操作したい、そんな人はこちらもチェックしてください!
(執筆/マイべマガジン編集部・ハナゾノゴウ)
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