コンパクトで使いやすいと評判のスマートリモコン、Nature Remo nano。ネット上には高評価が多い一方、「温度センサーがないためエアコン操作が不便」「赤外線の強度が低く、5.5畳程度の部屋でなんとか使えるレベル」と気になる口コミもあり、実際のところどうなのか気になりますよね。
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のスイッチボットや+Styleなどのスマートリモコンとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、スマートリモコン選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」ことを心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Nature Remo nanoは、初期設定の簡単さが魅力です。プリセットされている対応メーカーこそ多くないものの、比較した半数以上の商品が非対応だった完全自動マッチングに対応しています。実際にリモコン登録をしてみても楽に登録ができ、「誰でも簡単に家電を登録できる」との謳い文句どおりといえます。
一方、連携できるスマート製品がないのはネック。音声アシスタントはアレクサ・Googleアシスタント・Siriに対応しているものの、リモコンがない商品は自動化できません。比較したスイッチボットの製品は多彩なスマート家電と連携できたのに対し、こちらは家電のスマート化は進めにくいでしょう。
環境設定によるトリガー設定は1個までしかできず、比較したスイッチボット ハブ2のような温度・湿度などのセンサーもなし。比較したトリガー設定2個以上・センサー搭載商品のように「朝7:00に25℃以上であれば冷房をONにする」といった自動操作はできません。複数の家電操作には対応しているため、スマホからの手動操作がメインの人であれば便利だといえます。
実際に設置して赤外線強度をチェックしてみると、真正面であれば10m先から操作できました。ただし、家電の真横・斜めに設置すると5m圏内でまでしか操作できず。比較した+Style スマートマルチリモコンなど6割の商品が10m先まで届いたことを思うと惜しい結果です。「赤外線の強度が低い」との口コミどおり、15畳以上の広い部屋で使うには向きません。
使い勝手は、iPhoneユーザーであれば良好。ショートカット機能を使い、ホーム画面から直感的に操作できます。家電の一括操作もできて便利です。ただし、Androidの場合はウィジェットで電気のひっ迫情報が確認できるのみ。Androidユーザーには、やや使いづらい可能性があります。
新規格のMatterに対応しているうえ、4,000円前後(執筆時点・ECサイト参照)と手に入れやすい価格帯は魅力。コンパクトで設置もしやすいでしょう。ただし、搭載センサーがないうえ、環境によるトリガー設定は1つのみ。「温度センサーがなく不便」との口コミどおり、家電の自動操作には向きません。より便利に家電を操りたいなら、ほかの商品を検討しましょう。
実際にNature Remo nanoと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイスマートリモコンと、自動化のしやすさ・初期設定のしやすさ・赤外線の強度・スマートホーム化のしやすさ・使い勝手それぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Nature Remo nanoよりももっといい商品を選びたい人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね。
SwitchBot
思いどおりに家電を自動操作!初期設定も簡単なベストバイ
そもそもスマートリモコンとは、スマホから家電を操作できるようになるアイテムです。リモコンを探す手間がなく、外出先からも操作可能。スマート家電でなくても音声操作ができる点も魅力です。赤外線で通信するため、障害物の少ない台の上や、壁に貼って設置するのがおすすめですよ。
Nature Remo nanoは「いちばんやさしいスマートホーム」がキャッチコピー。低価格のエントリーモデルとして開発されました。スマートホームの新たな世界標準規格Matterに対応しており、Matter対応家電であれば異なるメーカーの製品でも相互運用が可能。インターネットに接続すると、Matter非対応の家電も操作できるブリッジデバイスとしても使えます。
2014年に設立したNatureは、スマートリモコンをメインに取り扱っているメーカー。2017年に発売したNature Remoが人気を集め、シリーズ累計販売台数が60万台を突破(※)しています。
2023年7月自社調べ
リモコンの設定方法は「誰でも簡単に家電を登録できる」と謳う自動マッチング式。登録したいリモコンを本体に向け、ボタンを押すだけで登録が完了します。設定・操作を行う専用アプリは、はじめての人でも直感的に使えるようこだわった設計です。
対応家電は幅広く、赤外線のリモコンで操作する製品であればメーカー・型番・年代を問わず登録可能。Googleアシスタント・アレクサといったスマートスピーカーと連携でき、Matterを介せばApple HomePodとも接続できますよ。
オートメーション機能のトリガーには、曜日・時間・位置情報を設定可能。起床時刻に照明を自動でつけたり、家に近づくとエアコンを自動でオンにしたりできます。
サイズは47×47×12.5mmとコンパクトで、置き場所に困りにくいのが魅力。重量も13gと軽量です。
白を基調としたシンプルなデザインなので、どんな部屋にも馴染みやすいでしょう。
今回はNature Remo nanoを含む、スマートリモコン全12商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まず、自動化のしやすさの検証です。
搭載センサーの数・トリガーの細かな設定ができるか・複数の家電操作ができるかという観点から、商品をチェック。理想的なタイミング・シチュエーションで家電を作動できる商品を高評価としました。
自動化のしやすさは評価が伸び悩みました。比較した6割の商品が複数の環境設定ができたなか、本商品はトリガーの環境設定が1つのみなのがネック。なお、詳細は以下のとおりです。
比較したところ、環境のトリガー設定が2個以上できる商品は、「朝7:00に室温が25℃以上であれば冷房をONにする」といった細かな設定ができることから高評価に。こちらは環境設定のトリガーが1個しか設定できないのがネックです。
そのうえ、比較したスイッチボット ハブ2のような温度・湿度などのセンサーなどもないため、細かな条件設定ができません。「温度センサーがないためエアコン操作が不便」との口コミにも頷けます。室内環境に合わせた自動操作をしたい人にとっては物足りなく感じるでしょう。
オートメーション機能は位置情報・日時に対応。比較した多くの商品と同様に、日時を1分単位で設定可能です。「家族が自宅の半径200m以内に入ったら」「毎朝8:10になったら」といった指定ができます。
比較したほとんどの商品と同様に、トリガーとなる機器は3個以上設定可能。テレビ・エアコン・照明など、複数の家電を操作できるのが便利です。自動操作ではなく、スマホからの手動操作がメインであれば便利に活用できるでしょう。
次は、初期設定のしやすさの検証です。テレビ・エアコン・照明のリモコンを用意して実際に登録してみると、簡単に初期設定ができました。比較した6割の商品が非対応だった完全自動マッチングができる点が高評価に。詳細は以下のとおりです。
Wi-Fiの対応バンドは、比較したほとんどの商品と同じく2.4GHzのみ。登録は、型番から探す・完全自動マッチングの両方に対応しています。比較したほかの自動マッチング式の商品と同様、簡単に設定できました。「誰でも簡単に家電を登録できる」との謳い文句に頷けます。
プリセットに登録されていたメーカーは、テレビ21社・エアコン24社・照明20社の合計65社でした。比較したスイッチボットの商品が100社以上だったことを思うと多くありませんが、大手メーカー製の商品であればすぐに登録が可能ですよ。
続いて、赤外線の強度の検証です。
テレビから真正面・真横・斜め後ろの3方向にて、それぞれ3・5・7・10mの距離に商品を設置。テレビを作動させ、どの位置からも操作できるかをチェックしました。
実際に設置してみると、比較したほとんどの商品と同様に真正面であれば10m先からでも操作できました。結果の詳細は以下のとおりです。
一方、真横・斜め後ろに設置した場合は5mまでしか赤外線が届かず。比較したスイッチボット ハブ2や+Style スマートマルチリモコンを含む6割の商品が10m先まで届いたことを思うと、やや物足りない結果です。
10畳程度の小部屋であれば問題ありませんが、15畳以上のリビングには不向き。「赤外線の強度が低い」の口コミどおり、設置場所によっては家電が反応しない可能性があります。
次に、スマートホーム化のしやすさの検証です。
音声アシスタントの対応種類・スマート製品の対応種類・Matterへの対応といった観点から商品をチェック。さまざまなスマート商品と連携できる商品を高評価とします。
音声アシスタントには豊富に対応しています。比較したほとんどの商品が非対応だった、新規格のMatterに対応している点も魅力。詳しい検証結果は以下のとおりです。
比較したなかにはSiriに対応していない商品もありましたが、こちらはSiriを含む3種類のスマートスピーカーと連携が可能。Apple製品ユーザーでも、問題なく音声操作が行えます。
しかし、比較したほとんどの商品がスマートプラグ・スマートカーテンといったスマート製品と連携できたのに対し、こちらは連携できるスマート製品はありません。1つのアプリで複数製品を管理する・機器同士を組み合わせてオートメーションを組むといった設定ができないのが惜しいところです。
スマートホーム化を進めるには、やや不便に感じることもあるでしょう。
最後に、使い勝手の検証を行いました。
商品を、ウィジェット設定の可否・アプリのショートカット画面の有無・家電の一括操作の可否の観点から調査。家電操作の工程が少ない商品かを評価しました。
使い勝手は良好。iPhoneであれば、ショートカット機能を使ってホーム画面から直感的に操作できます。検証結果の詳細は以下のとおりです。
シーン機能では、家電の一括操作が可能。ホーム画面に操作コマンドを表示できて便利です。厳密にはウィジェットではないものの、ホーム画面から対応できるため特に問題ないでしょう。
ただし、ショートカットが使えるのはiOSのみ。Androidは、ウィジェットで電気のひっ迫情報確認のみ可能です。比較したスイッチボットの商品はiPhone・Androidの両方に対応していたのに対し、こちらはAndroidユーザーにとってやや使いづらい可能性があります。
リモコンの設定方法 | 自動マッチング式 |
---|---|
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
照度センサー機能 | |
人感センサー機能 | |
トリガー(環境設定)の個数 | 1個 |
良い
気になる
本体幅 | 47mm |
---|---|
通信規格 | 無線LAN IEEE 802.11 b/g/n(2.4GHz)、Matter、Bluetooth Low Energy |
赤外線の有効範囲(公称値) | 約10畳 |
本体奥行 | 47mm |
本体高さ | 12.5mm |
携帯端末の対応OS | iOS、Android |
本体重量 | 13g |
GPS連動機能 | |
トリガー(機器設定)の個数. | 3個以上 |
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Nature Remo nanoは、Amazonの公式ショップで販売中。また、楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも取扱店舗が確認できました。ポイントやクーポンを使ってお得な値段で購入したい人は、それぞれのサイトで検索してみてくださいね。
Nature Remoは、ボディサイズの異なる3つのシリーズを展開しています。一番大きいのが、多彩な機能を搭載したフラッグシップモデルの「Nature Remo」。次がminiシリーズ、最も小さいのが今回ご紹介したnanoとなります。現行で販売している4つのモデルのスペックは、簡単にまとめると以下のとおりです。
<ラインナップ>
Premiumのみ、カラーはブラックとブルーも展開しています。ほかのモデルはホワイトのみの展開です。
なお、Premium以外のモデルを比較したところ、実際の検証でもスペックどおり「Remo 3」が最も自動化しやすいという結果に。赤外線はnano以外十分な強度があったので、広い部屋で使いたい人はほかのモデルを選ぶとよいでしょう。nanoは空間に溶けこむコンパクトサイズのものがほしい人、価格の安さで選びたい人向けといえます。
最後に、家電の自動操作がしやすく、赤外線も遠くまで届いた商品をご紹介します。
SwitchBot ハブ2は、スマートホーム化に適した商品。スマートプラグ・スマートライトなど連携できるスマート製品が豊富です。赤外線は、どの位置でも10m先まで届く強度が確認できました。温度・湿度・照度センサーに加え、オプションで人感センサーにも対応。初期設定もスムーズにできました。
コスト面にこだわりたいなら、TOLIGO スマートリモコンがおすすめです。センサーは非搭載ですが、位置情報で気温・湿度を取得。複数の環境設定も可能で、自分好みのオートメーションが組めます。赤外線は10m先の家電まで届いたため、広い部屋でも設置場所を選ばず便利に使えますよ。
リモコンの設定方法 | 自動マッチング式、手動マッチング式 |
---|---|
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
照度センサー機能 | |
人感センサー機能 | |
トリガー(環境設定)の個数 | 3個以上 |
良い
気になる
本体幅 | 80mm |
---|---|
通信規格 | 無線LAN 802.11 b/g/n (2.4 GHz)、赤外線、Bluetooth 4.2 |
赤外線の有効範囲(公称値) | 最大送信距離:30m/最大受信距離:15m |
本体奥行 | 23mm |
本体高さ | 70mm |
携帯端末の対応OS | Android OS 5.0以降、iOS 11.0以降 |
本体重量 | 63g |
GPS連動機能 | |
トリガー(機器設定)の個数. | 3個以上 |
SwitchBot ハブ2 W3202106をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
リモコンの設定方法 | 手動マッチング式 |
---|---|
温度センサー機能 | |
湿度センサー機能 | |
照度センサー機能 | |
人感センサー機能 | |
トリガー(環境設定)の個数 | 3個以上 |
良い
気になる
本体幅 | 70mm |
---|---|
通信規格 | 無線LAN IEEE 802.11b/g/n、赤外線 |
赤外線の有効範囲(公称値) | 8m |
本体奥行 | 70mm |
本体高さ | 28mm |
携帯端末の対応OS | iOS、Android |
本体重量 | 62g |
GPS連動機能 | |
トリガー(機器設定)の個数. | 3個以上 |
TOLIGO スマートリモコン TLG-SR01をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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