特許取得のスクロールリングで精密なカーソルコントロールができると謳う、Kensington(ケンジントン)Orbit Fusion ワイヤレストラックボール K72362JP。インターネット上では「サムレストが心地よい」と評判です。一方で「Bluetoothがなく不便」「球が小さく精密動作がむずかしい」といった口コミもあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の6つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のロジクールやサンワサプライなどのトラックボールとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、トラックボール選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
タレント「ヤマグチクエスト」として活動していたゲーム芸人。2021年にマイベスト入社後、ゲーミングデバイスの専門ガイドを担当し、250を超えるゲーミングデバイスを実際に比較検証。幼少期からゲームをプレイしている生粋のゲーマーで、現在までに500タイトル以上のゲームをプレイしている。 明治大学経営学部を卒業後、プロダクション人力舎でゲーム芸人ヤマグチクエストとして活動し、準レギュラーとして出演したテレビ東京のゲーム番組「勇者ああああ」では豊富なゲーム知識を生かしたゲームソフトのプレゼンで話題を集めた。 YouTube動画企画「ゲームさんぽ」やKONAMI主催イベント「パワプロチャンピオンシップス2017」など、様々なメディアにも出演経験あり。 マイべストではデバイスの知識とこれまでのゲームプレイの経験をもとに、ゲーマーに寄り添った記事制作を心掛けている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
Kensington Orbit Fusion ワイヤレストラックボール K72362JPは、フィンガータイプ初心者におすすめです。実際に操作したガジェット好きのモニターは「ボールが非常に滑らか」と回答。比較したなかにはカーソルが蛇行する商品もあったなか、「指の動きとシンクロする」との声も聞かれました。口コミに反して40mmの小ぶりなボールの扱いやすさが光ります。
クリック感は硬めです。使用したモニターからは指に負荷がかかるという意見もあったものの、「心地よい反発」とおおむね好評でした。クリック音は少し高めですが、不快感はありません。なお、左クリックが場所によって反応するスイッチが変わる構造となっていて、ダブルクリックのような感覚もありました。
フィット感もモニターから好評です。口コミどおり、親指・薬指・小指の位置が安定します。比較した商品には薬指の支えがないものも多かったなか、手全体が安定しやすいですよ。デザインもモニターから人気で、コンパクトな形状、傷や指紋がつきにくい表面加工で高級感がありました。
機能性はシンプル。カーソル速度は専用ソフトで無制限に変更可能です。ただし、5つあるボタンはホイールクリックがない関係で、自分好みの設定はできません。口コミで指摘されたようにBluetooth接続はできず、マルチペアリングも非対応でした。基本的な機能があれば十分という人向けです。
値段は執筆時点で税込8,000円程度。メンテナンス時にボールを鉛筆などで取り出すのは手間ですが、謳い文句どおりカーソルコントロールがしやすい一台です。扱いやすいフィンガータイプのトラックボールを探している初心者にはぴったりですよ。サムタイプや機能的なものを選びたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にKensington Orbit Fusion ワイヤレストラックボール K72362JPと比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイトラックボールと、ボールの動かしやすさ・クリック感のよさ・意匠の満足感・フィット感のよさ・機能性の高さ・メンテナンスのしやすさそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
Kensington Orbit Fusion ワイヤレストラックボール K72362JPのデメリットが気になる人は、ぜひこちらも検討してみてくださいね!
サンワサプライ
高級感・フィット感・静音性が優秀!クリック感も心地よい
今回ご紹介するOrbit Fusion ワイヤレストラックボール K72362JPは、CPUのメモリを中心にパソコン周辺機器を販売するKensingtonから発売された商品。同社定番ラインであるOrbitシリーズの最新モデルで、このシリーズでは珍しい左右非対称なデザインが特徴的です。
特許を取得しているスクロールリングも特徴的で、中指で快適な操作とコントロールができると謳っています。エルゴノミストが認定した右に傾斜するデザインによって、手首・腕・肩を正しい位置に保ちやすいとも説明しており、快適な使用感を追求した一台です。
本体サイズは幅100×奥行132×高さ58mm、重量は約173g。バッテリーは乾電池1本で、14か月使えると謳っています。
カーソルの移動速度に関わるDPIは、ボタン操作で簡単に3段階まで変更可能。専用のソフトを使えば細かく無制限に変更できるので、自分好みの設定を見つけやすいですよ。なお、Bluetoothでの接続はできず、レシーバーをUSB端子に差し込んで使う仕様です。詳細な仕様は以下のとおりとなります。
<仕様>
左右非対称なデザインは曲線美が光り、中央の赤いボールが目立つ形状。マウスに似ているので、はじめて使う人でも違和感なく移行できると謳っています。
カラー展開はブラック1色で、リサイクル可能なプラスチック素材を使用。企業全体で環境に対する配慮がされており、本品も特定危険物質の使用しないなど考慮して製作されています。
今回は、Kensington Orbit Fusion ワイヤレストラックボール K72362JPを含むトラックボール全14商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
最初は、ボールの動かしやすさとクリック感の検証です。ガジェットに関心があるモニター5人が各商品を実際に使用して、評価しました。
ボールの動かしやすさは、ボールの滑らかさ・カーソル操作のしやすさの2点に着目。不快感なく扱えるものを高評価としました。クリック感については、使用した感触・クリック音を確認。違和感なく使えるかどうかを基準とし、評価しています。
モニター5人中4人が「ボールが滑らかに動く」と回答。「抵抗感が軽く少し心地よさがない」という意見もありましたが、「非常に滑らかでぐらつかない」「変な抵抗がなく心地よかった」との意見が多くみられました。
比較した商品のなかでは、ボールの表面や支持するパーツがしっかりしているものが扱いやすい傾向が。本品はボール自体に特殊加工はなされていないものの、使いやすいという結果です。
<ボールの滑らかさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
カーソル操作も5人のモニター全員がスムーズだと答えました。「縦の操作が若干しにくい」との意見は出ましたが、「指の動きとシンクロしているのがわかる」「動かしたい方向にしっかり動く」とポジティブな意見が大半です。
比較した商品にはボールが小さく安定感に欠け、カーソルが蛇行して正確な操作が難しいものもありました。本品もフィンガータイプにしてはやや小さい40mm。口コミにも「球が小さく精密動作がむずかしい」とありましたが、実際に使うと操作には大きな問題がありませんでした。
「人差し指と中指で同時に操作すれば問題なし」という意見が多く、扱いやすいと評価されています。親指での操作が苦手な人におすすめですよ。
<カーソル操作のしやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
クリックした際の音も5人のモニター全員から好評でした。特に「大きく響かずうるさくない」との意見が多くみられ、静かに使いたい人にぴったりでしょう。
高めの音ながら不快感はなく、しっかりクリックしたことがわかる点が好評でした。
<クリック音の心地よさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
クリックの感触は硬めながら、5人中4人のモニターが「心地よい」と回答。「硬めの感覚で心地よい反発がある」という意見が多くみられました。硬いぶんストロークが深いといった声は聞かれたもの、慣れれば気持ちよく使えるでしょう。
比較したなかでつくりが粗い商品は、ダブルクリックのような感覚になるものもありました。その点、本品は歴史の長い商品で丁寧なつくりが際立つといえるでしょう。
なお、本品は左クリックが押す場所によって反応するスイッチが変わる構造です。押し方によっては「カチチッ」とダブルクリック感があることもあるので注意が必要です。
<クリックの感触の心地よさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、フィット感のよさの検証です。
各商品の形状を確認。手のひらをどっしりと乗せられて、指に沿ったくぼみなどで指が安定するものを高評価としました。
形状を確認したところ、指を支えるための窪みがありました。比較した商品には薬指の支えがないものも多かったのに対し、親指・薬指・小指の3点で支えられます。「サムレストが心地よい」という口コミどおり、指を置いた際の安定感が高くて滑りにくく、快適に操作できそうです。
指だけでなく、手のひらも支えやすい形状と好評でした。中央が高い構造のため、手のひらのカーブが自然と強調されて安定感が増します。
ただし、その形状から手首が机に当たりやすいとの意見も。アームレストがあればより快適に作業できそうです。比較した商品にアームレストつきのものは少なかったため、別売りのものを試してみるのがよいでしょう。
次に、意匠の満足感の検証しました。ガジェットに関心があるモニター5人が、実際に各商品の筐体を見て触り、見た目の高級感や傷・指紋の痕、継ぎ目処理などを確認。チェックポイントが気にならないものを高評価としました。
その結果、5人全員が満足感があると回答。とくにコンパクトさや、ボールが目立つ形状が好評でした。比較した一部商品のような安っぽさもなく、「プラスチックなのに高級感がある」との意見も寄せられています。
「シンプルなデザインだが、曲線がこだわっている感があるのがよい」と、量産感のないデザインも支持されました。表面加工が施されていて指紋や傷もつきにくく、きれいに使いたい人にもぴったりですよ。
<意匠の満足感についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
続いて、機能性の高さの検証です。
各商品にサイドボタンへの機能の割りあて・マルチペアリング機能などがあるかを確認。機能が多く搭載されているものを高評価としました。
ボタンはサイドボタン・カスタムボタンを含めて5つ。それぞれに機能の割り当てが可能ですが、ホイールクリックができないので、ミドルクリックを別途割りあてる必要があります。実質カスタムできるボタンはないため、注意が必要です。
カーソル速度に関わるDPIは、400・800・1,500dpiの3段階をボタンで簡単に切り替えられます。専用ソフトを使えば無制限に設定の調整が可能です。比較したなかには2段階までしか変えられない商品もあったなか、本品は細かく調整できて好みに合わせやすいでしょう。
ただし、横スクロールには非対応です。画面を横にスクロールする際はカーソルで動かさないとならず、比較した横スクロール対応の商品より使いにくいと感じるかもしれません。
接続方式は、レシーバーを使った無線2.4GHzのみ。「Bluetoothがなく不便」という口コミどおりBluetooth接続には対応しておらず、USB端子が1つ埋まるのが惜しい点でした。レシーバーでの接続のため、マルチペアリングもできません。
なお、本品は右手専用です。比較したほかの商品もほとんどが右手専用で、両手兼用のものは少数派でした。
最後に、メンテナンスのしやすさを検証しました。ボールの外しやすさや掃除の手軽さをチェックし、どこでもすぐにボールを取りだせる商品を高評価としています。
その結果、ボールを取り出すのに鉛筆などが必要で評価は伸び悩みました。比較したなかには指で簡単に取り出せる商品もあったことをふまえると、メンテナンスは手間がかかるといえます。
2020/09/11 発売
種類 | 人差し指・中指タイプ |
---|---|
ボールの直径 | 40mm |
良い
気になる
解像度 | 400・800・1,500dpi |
---|---|
接続インターフェース | 無線2.4GHz |
横スクロール機能 | |
マルチペアリング機能 | |
電源 | 乾電池 |
特徴 |
※ランキングは、購入時に取得できるポイントを考慮した実質価格で作成しています。
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Kensington Orbit Fusion ワイヤレストラックボール K72362JPは、大手ECサイト(Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピング)で購入が可能です。Amazonには公式ストアが出店しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
実際に商品を見て買いたい場合、パソコン専門店であれば置いてある場合があります。取扱店舗が公式サイトに明記されていないため、最寄りの店舗へお問い合わせください。
トラックボールは使い続けると、支持球に汚れが溜まっていきます。掃除をせずに使用した場合、ザラッと引っかかる感覚も出てきて使いにくくなるためメンテナンスが必要です。
掃除のためにはボールを一度外す必要があり、ボールや本体を拭く必要性があります。本品の場合、鉛筆など先が鋭利なものを用いてボールを押し出せばお手入れ可能なので、お試しください。
最後に、本商品とは違った特徴をもつ商品をご紹介します。
Logicool MX ERGO MXTB1sは、ボールが滑らかに動くサムタイプです。カーソルが思いどおり動き、引っ掛かりも感じません。軽い力でクリックでき、どこを押しても違和感なし。Bluetoothで2台までマルチペアリング可能です。カスタムボタン・横スクロールにも対応し、機能は充実していました。
サンワサプライのGRAVIは、Microsoftの名機のクローンモデル。ボールの動きが軽やかなフィンガータイプで、クリック音は耳をすませば聞こえる程度でした。自然にフィットする形状も魅力的です。無線・Bluetooth接続に対応し、マルチペアリングも2台まで可能と、低価格ながら機能的ですよ。
種類 | 親指タイプ |
---|---|
ボールの直径 | 34mm |
良い
気になる
解像度 | 512~2,048dpi |
---|---|
接続インターフェース | 無線2.4GHz・Bluetooth |
横スクロール機能 | |
マルチペアリング機能 | |
電源 | バッテリー |
特徴 |
ロジクール MX ERGO MXTB1sをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
種類 | 人差し指・中指タイプ |
---|---|
ボールの直径 | 44mm |
良い
気になる
解像度 | 1,000・1,600・2,400dpi |
---|---|
接続インターフェース | 無線2.4GHz・Bluetooth |
横スクロール機能 | |
マルチペアリング機能 | |
電源 | 乾電池 |
特徴 | 静音 |
サンワサプライ GRAVI 400-MAWBTTB138の口コミ・評判は?実際に使ってメリット・デメリットを徹底レビュー!
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