除加湿機能も搭載した多機能モデル、DAIKIN(ダイキン) ストリーマ空気清浄機 MCZ70Z。インターネット上では「十分においを除去できる」と評判ですが、「音が気になる」との口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
さらに、人気のAcerや象印などの空気清浄機とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、空気清浄機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
ダイキン ストリーマ空気清浄機 MCZ70Zは、これ1台で空気環境を整えたい人におすすめです。除湿・加湿・集じん・脱臭の4つの機能を備えているのが特徴。実際に使うと、アクリルボックス内に充満したくさやのにおいは、1分30秒で臭気判定士に脱臭できたと評されました。比較した商品には15分かかるものもあったなか、こちらは「十分においを除去できる」との口コミどおり優秀です。
集じん力も高評価に。アクリルボックス内の煙は、稼働して1分で9割を吸い込みました。比較したなかでも加湿機能がついている商品は集じん力が弱くなりやすい傾向がありましたが、こちらは申し分ありません。上位商品のAcer エアサーキュレーター付き空気清浄機 AC551-50Wより素早く煙を集めました。
静音性が高いのも魅力です。商品を稼動させて騒音計で稼働音を測定すると、最強モードでは61.7dB、中モードでは44dB、最弱モードでは29.9dBを記録。平均値は45.2dBで、高評価の基準とした50dB以下となりました。とくに最弱モードは稼動しているかわからないほどの静かさで、「音が気になる」という口コミに反する結果といえます。
機能性は、比較したなかでもトップクラスです。除湿・加湿機能に加え、スマホ連動・タイマー機能も備えています。センサー感度も高く、スプレーした制汗剤には6秒で反応。比較した大半の商品が8秒以内に反応しましたが、こちらも高感度といえます。
気になったのは、メンテナンスに手間がかかる点。フィルターの交換頻度は10年に1度でしたが、お手入れが必要な箇所は10か所もありました。上位商品の象印 空気清浄機 PU-SA35-WAは4か所だったのに対し、多機能なぶん掃除の手間がかかります。本体サイズが大きく、設置場所を選ぶ点もネックです。
ECサイトで10〜11万と高価格帯の商品ですが、空気清浄・加湿・除湿などと値段に見合った充実した機能を備えています。集じん力や脱臭力にも優れていて、「においを素早く除去する」という謳い文句にも納得です。とはいえ、コンパクトさやメンテナンスの楽さ重視するなら、ほかの商品もチェックしましょう。
ダイキンは、1924年に大阪で創業した総合空調専業企業です。空調事業・化学事業・フィルタ事業などを中心に世界170か国以上で展開しており、生産拠点は世界110か国以上にも及びます。空調事業は家庭用から産業用まで幅広いラインナップをそろえており、有害物質を酸化分解する独自のストリーマ技術を使用しているのが特徴です。
ダイキン ストリーマ空気清浄機 MCZ70Zは、除湿・加湿・集じん・脱臭を1台に搭載した商品。適用面積は32畳です。0.3μmの微小な粒子を99.97%除去するTAFUフィルターを採用し、10年後も集じん能力が持続すると説明しています。除去可能な物質は、花粉・ほこり・ウイルス・カビ菌・PM2.5・排ガスなど。なかでも花粉は、1年中飛散する全国の花粉16種類に対応可能です。
多彩な機能を謳うとおり、運転モードは8種類と豊富です。除湿・加湿機能も兼ね備えており、衣類乾燥・よる衣類乾燥運転なども使用可能。おまかせ運転では温度に合わせた目標湿度になるように除湿・加湿を自動で切り替え、最適な環境になるように稼動します。
水de脱臭運転では水溶性のにおい成分に効果を発揮して、壁紙やカーテンのにおい対策ができる仕組みです。のど・はだ運転にすれば、高めの湿度を保てます。
除湿機能には、エアコンにも使われているヒートポンプ式を採用。連続・高め・標準・低めの4段階から選べ、部屋干しの際もからりと乾燥させるとしています。
加湿機能では、ストリーマを加湿フィルター・水トレーの反射し、水に含まれる細菌を抑制するつくりを採用。水トレーには銀イオン剤を搭載しています。加湿フィルターは抗菌タイプのものを使用していて、10シーズン交換不要です。
本体にはキャスターがついており、移動が簡単にできます。サイズは幅41.5×奥行36.0×高さ69.0cmで、重量は23kg。高級感のあるシンプルなデザインで、インテリアを邪魔しないのもうれしいポイントです。
今回は、ダイキン ストリーマ空気清浄機 MCZ70Zを含む空気清浄機全50商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
アクリルボックス内で煙が充満するまでスモークマシーンを稼動します。煙が充満したらスモークマシーンを外に出して空気清浄機の最も強いモードでを稼動させました。煙がまったくない状態を上限として、稼動してから1分後の煙の量を確認。煙の量が少ないものほど高評価としました。
集じん力は高評価を獲得。稼動開始から15秒で多くの煙を吸い込み、1分後には9割の煙を吸い込めました。
比較した商品には3割しか除去できないものもありましたが、こちらは優秀な結果です。8割ほどの煙を吸い取った、上位商品のAcer エアサーキュレーター付き空気清浄機 AC551-50Wを上回りました。タバコを吸う人にも向いています。
アクリルボックス内に複合臭が強いくさやのにおいを充満させ、最も強いモードで空気清浄機を稼動します。稼動から2分を上限に短い時間で脱臭できたものほど高評価としました。においは、におい・かおり環境アドバイザー(臭気判定士)である石川英一さんが30秒おきに確認します。
脱臭力は比較したなかでもトップクラスです。くさやのにおいは1分でかなり除去でき、1分30秒で臭気判定士に脱臭できたと評されました。比較したなかにはにおいを除去するまでに15分かかったものもありましたが、こちらは高評価の基準値5分より短い記録です。
比較したところ、フィルターサイズと風量が大きい商品が脱臭力に優れている傾向がありました。こちらも同様に脱臭力が高いため、「十分においを除去できる」という口コミや、「においを素早く除去する」という謳い文句にも頷けます。ペットを飼っている人や調理のにおいが気になる人にもよいでしょう。
続いて、機能性・使い勝手のよさの検証です。
機能性は申し分ありません。比較した商品のなかには除湿・加湿機能のないシンプルな空気清浄機が半数以上あったなか、こちらは除湿・加湿機能も兼ね備えていました。なお、詳細は以下のとおりです。
センサー感度も良好です。比較した商品は8秒以内でセンサーが反応するものが多く、こちらも6秒ほどで稼働しました。部屋ににおいや花粉が充満するのを防ぎやすいでしょう。
お手入れ箇所をチェックすると、10か所と多い結果でした。比較したなかには加湿機能がなく1か所しかお手入れ箇所のないシンプルな商品もありましたが、こちらはメンテナンスにやや手間がかかるでしょう。
一方、フィルターの交換頻度は10年に1回と少なめです。ランニングコストが気になる人には向いています。
比較したなかで加湿や除湿機能がついているものは本体サイズが大きめのものが多く、こちらもコンパクトさには欠けます。上位商品の象印 空気清浄機 PU-SA35-WAは奥行が12.5cmとスリムでしたが、こちらは設置場所を選ぶでしょう。
最後に、静音性の検証です。空気清浄機から50cm離れたところに騒音計を設置して、商品を稼動させます。小・中・強モードの稼動音の平均を確認。日本騒音協会が公開している基準と目安を参照し、静かなものほど高評価としました。
静音性は高めです。数値は、最強モードでは61.7dB、中モードでは44dB、最弱モードでは29.9dBでした。3つのモードの平均値は45.2dBで高評価の基準とした50dB以下だったため、稼働音は静かといえるでしょう。
比較したなかには弱モードでも49.6dBの音が出たものもありましたが、こちらの最弱モードの静音性がトップクラス。「音が気になる」という口コミには反し稼動しているかわからないほどの静かさで、就寝中にも使いやすそうです。
ダイキン ストリーマ空気清浄機 MCZ70Zのお手入れ方法をご紹介します。
一番手前についているプレフィルターは、掃除機でほこりを吸い取ってから取り外して水洗いし、汚れがひどければ台所用中性洗剤で洗いましょう。すすいだら日陰で十分に乾かします。脱臭フィルターと集じんフィルターも、取り外して掃除機でほこりを吸い取りましょう。集じんフィルターは水洗いができないので注意してください。
ストリーマランプが点滅した場合は、ストリーマユニットを約1時間ぬるま湯か水につけおきします。綿棒で根元から針先へ向かって拭き取ってから、日陰で乾燥させましょう。除湿タンクは約1か月に1度の頻度で掃除してください。水または台所用中性洗剤で洗い、拭き取ります。
空気清浄機は、設置場所によって効果的に働きます。たとえば花粉の季節なら、部屋に侵入しやすい玄関や窓際に置くと高い効果が期待できます。また、肉や魚を焼いたにおいが気になるならキッチンに置くとよいでしょう。
空気の汚れやにおいの発生源のそばに置いて稼動させるとより効果を発揮しやすいので、ぜひ試してみてくださいね。
ダイキン ストリーマ空気清浄機 MCZ70Zの取扱店舗は、家電量販店です。ほかに、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでの販売が確認できました。ECサイトの値段は10〜11万円ほど(※執筆時点)です。
最後に、より使い勝手がよかった商品をご紹介します。
Acerpure Cool 2 in 1 エアサーキュレーター付き空気清浄機は、パワフルな集じん力・脱臭力を求める人におすすめです。検証では稼動から15秒で8割ほどの煙を吸い込み、くさやのにおいはわずか2分で脱臭できました。加湿機能がないためお手入れの手間がかからない、シンプルさも魅力です。
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK504Aは、コンパクトながら加湿機能つき。サイズは幅27×奥行27×高さ70cmとスリムで、狭い部屋にもぴったりです。フィルターの交換が10年に1回でよいため、ランニングコストを抑えられます。肝心の集じん力・脱臭力も優秀でした。
タイプ | 空気清浄機 |
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最大適用畳数 | 27畳 |
加湿最大適用畳数 | |
設置方法 | 据え置き |
適用床面積 | 約27畳 |
適用床面積. | 約27畳 |
水式 | |
ペット向けフィルターあり | |
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、ウイルス、PM2.5、ハウスダストなど |
幅 | 25.3cm |
奥行 | 25.3cm |
高さ | 85.0cm |
コードの長さ | 約1.8m |
重量 | 6.34kg |
充電方式 | ACアダプター |
清浄時間 | 不明 |
連続稼動時間 | 24時間 |
運転モード | 静音モード、お気に入りモード |
フィルター交換頻度. | 約1年に1回 |
フィルター交換頻度 | 約1年に1回 |
別売りフィルター | HEPAフィルター(ACF173) |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | PM2.5、ニオイ |
加湿機能 | |
加湿方式 | |
除湿機能 | |
除湿方式 | |
加湿時適用畳数 | |
最大加湿量 | |
加湿タンク容量 | |
稼動音 | 25~54dB |
最強モード運転音 | 54dB |
最弱モード運転音 | 25dB |
最大消費電力 | 65W(定格) |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き | |
アロマ機能 | |
扇風機一体型 | |
ハンドル付き | 不明 |
LEDライト搭載 | 不明 |
1か月あたりの電気代(実測値) | 不明 |
特徴 | |
用途 | 据え置き |
Acer エアサーキュレーター付き空気清浄機 AC551-50Wをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | 加湿空気清浄機 |
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最大適用畳数 | 22畳 |
良い
気になる
加湿最大適用畳数 | 22畳 |
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適用床面積 | 22畳 |
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 脱臭フィルター |
除去可能な物質 | ハウスダスト、ほこり、花粉、ウィルス、PM2.5、排ガス、カビ、ペットのフケ、ペットの毛など |
運転モード | 花粉モード、節電運転、ターボ運転、しずかモード、弱モード、標準モード |
フィルター交換頻度 | 静電HEPAフィルター:10年に1回 |
集塵方式 | ファン式 |
加湿機能 | |
加湿方式 | 気化エレメント回転式、ダブルパスミキシング方式 |
除湿機能 | |
加湿タンク容量 | 約2.7L |
稼動音(弱モード) | 28.2dB |
稼動音(強モード) | 38.2dB |
スマートスピーカー対応 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き |
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK504Aをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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