一般的にハードルが高い印象のある、外資系IT企業への転職。日系企業とはさまざまな点で違いがあるため、どのように転職活動を進めるべきなのか迷っている人もいるでしょう。
そこで今回は、外資系IT企業への転職を成功させるコツについて解説します。外資系IT企業に向いている人や日系企業との違いも紹介するので、外資系IT企業への転職について詳しく知りたい人はぜひ参考にしてください。
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外資系IT企業と日経IT企業は年収や評価基準など、さまざまな点で違いがあります。転職活動を始める前に確認しておきましょう。
日系IT企業では経営者の意思に沿って事業運営をするのが一般的ですが、外資系IT企業では親会社との関係性や出資比率によって経営の主導者が決まります。
たとえば外資系IT企業が子会社を日本に進出するケースであれば、海外にある親会社の意向に従って経営方針が決まります。日本に進出したばかりの場合、英語でのやりとりが求められることも。
外資系IT企業と日経IT企業が共同出資するケースでは、出資比率が高い方が経営方針の主導者となります。社風や使用言語などのカルチャーも、出資比率が高い方に左右される傾向があるでしょう。
経営の主導権がどこにあるかによって、ビジネススタイル・社風・使用言語などが大きく変わる可能性があります。
外資系IT企業と日系IT企業は年収面にも違いがあり、外資系IT企業の方が給与水準は高い傾向があります。成果主義を採用していることや、福利厚生が少ないぶん給与水準を高めに設定していることなどが関係していると考えられるでしょう。
経済産業省の「我が国におけるIT人材の動向」によると、日系IT企業の20代の平均年収は413万円で、外資系IT企業は平均年収1,023万円でした。30代の場合、日系IT企業では平均年収526万円で外資系IT企業なら平均年収1,238万円です。
年収に最も差が開くのは30代で、平均年収は外資系IT企業と日系IT企業で712万円もの違いがあります。
研究開発費用をより多くかけているぶん、外資系IT企業の方が新しい技術を開発したり触れたりできる可能性が高いでしょう。
年齢・勤続年数・性別で給料が変わる日系IT企業に対し、外資系IT企業は実績と実力で評価する成果主義を採用している傾向があります。
成果を出した分だけ評価されるため、実力がある人にとって外資系IT企業は過ごしやすい環境といえるでしょう。
外資系IT企業は日系企業と異なる特徴があるため、向き不向きがあります。以下では外資系IT企業が向いている人の特徴を解説するので、あてはまっているものがあるかチェックしてみてください。
成果主義の外資系IT企業では実力や実績に見合ったボーナスやインセンティブが支給されるため、日系IT企業では手にできない年収を手にできることも珍しくありません。年収アップを目的とした転職も一般的なので「お金を稼ぎたい」といった野心のある人は歓迎されやすいでしょう。
日系企業では自分の実力が正しく評価されにくいと思う人は、外資系IT企業への転職を検討してみてください。
外資系IT企業では、自分の意見がある人が重宝されます。結果重視の外資系IT企業では、自分の意見を伝えて仕事を円滑に進めていくことが大切だからです。
一般的に、日系IT企業で仕事を進めるときには協調性が重視されます。しかし外資系では自分の意見を言わなければ、仕事ができないマイナスな印象になるでしょう。
日系IT企業より仕事にスピードを求められる外資系IT企業では、スピーディに仕事を進めなければなりません。外資系IT企業の文化に適応できなければ社風になじめず、うまく業務を進められないこともあるでしょう。
外資系IT企業ならではの文化やルールを理解し、対応・応用できる力が求められます。
とくに日本に進出したばかりの外資系IT企業では、取引先・上司ともに日本語が話せないケースは珍しくありません。英語でコミュニケーションが取れなければ、業務に支障が出てしまいます。
大手外資系IT企業の場合は、直属の上司が日本人にあることも多いので、日常会話程度の英語力で問題なく業務を進められることもあるでしょう。
安定志向の人や福利厚生を重視する人が外資系IT企業に転職すると、理想と異なる環境にストレスを抱えてしまいます。ミスマッチを防ぐためにも、外資系IT企業に向いていない人の特徴を確認しておきましょう。
安定志向の人は、外資系IT企業より日系IT企業の方が向いているでしょう。
基本的に外資系IT企業では終身雇用制度を採用していないため、勤続年数による昇給はほとんどありません。目立った成果が出せない場合は、収入が下がったり会社に居づらくなったりすることもあります。
日系のIT企業は真面目に勤務さえしていれば定期的な昇給が見込めるため、比較的収入も安定しやすい傾向です。
パフォーマンスを向上させるために、日々努力できる人でなければ外資系IT企業への転職は難しいでしょう。
福利厚生が少ない分年収が高く設定されている傾向があるため、自分の給料の中で生活費や老後費用などのやりくりをする必要があります。
外資系IT企業へ転職するとき、日系IT企業と同じアプローチではうまくいかない可能性があります。実績のアピール方法や求められるスキルを確認し、転職の成功を目指しましょう。
外資系IT企業は成果を重視する傾向があるため、採用の際はこれまでに培ったスキルや経験をチェックされます。
専門職として携わってきたプロジェクト経験や担当領域・職務知識・営業実績・得意分野などを伝えましょう。簡潔かつ具体的に自分の実績をアピールできると、会社に貢献できることが伝わり、高い評価を受けられます。
外資系IT企業では、語学力をアピールするのも効果的です。語学力があった方が従業員同士の会話や、取引先とのやり取りがスムーズに進むため、同程度の能力であれば英語力の高い人が採用される傾向があります。
TOEIC850点以上の人は英語でビジネスを問題なく進められると判断されるでしょう。TOEIC750点以下の人は、まず語学力を伸ばした方が入社後に苦労しなくて済むかもしれません。
自分の英語力に合った企業を選ぶか、希望の企業に採用されるように語学力を伸ばしておくと外資系IT企業への転職に成功しやすくなります。
そのため20代なら経験が足りなくても将来性を評価される可能性があります。30代であれば、10年前後のキャリアがあるので即戦力として採用されやすいでしょう。
40代の役員がいるような組織全体が若い外資系IT企業では、若い人ほど社風にマッチしやすい傾向もあります。
外資系IT企業への転職を希望する人は、若いうちに選考を受けておくと有利に進みやすくなるでしょう。
転職のプロに求人選びを相談できるため、自分のレベルに合った企業がわかります。面接対策や履歴書添削も行ってくれるので、外資系IT企業ならではの対策ができるでしょう。
以下のコンテンツでは、IT転職におすすめの転職サイト・転職エージェントを紹介しています。ゲーム業界・技術職などの業界や職種に特化したサイトもあるので、自分に合ったサイトを探してみてください。
外資系IT企業への転職を検討する際は、女性や未経験でも就職できるのか、どんな企業があるのかなど、疑問を感じる人もいます。スムーズに転職活動を進められるように、事前に不安を解消しましょう。
外資系IT企業はメーカー・ベンダー・Webサービス・コンサルティングファームなどに大きく分けられます。
メーカーは、海外で開発したソフトウェアやハードウェアを日本向けに製造・開発する企業のこと。Amazon・日本IBMなどが代表的な企業です。
ベンダーは海外で開発した製品やサービスを日本で販売する企業のこと。日本マイクロソフト・インテルなどが代表例としてあげられます。
Webサービスは、Webサービスの研究・開発・セールス・マーケティングをしている企業です。Googleやtwitterなど、日常で使われる機会の多いサービスを提供している企業が含まれます。
コンサルティングファームは、PwC・アクセンチュアなどに代表される企業の課題を解決する適切なサービスを提案する企業です。
外資系IT企業では、システムエンジニア・WEBエンジニアやプログラマー、プロジェクトマネージャー・ITコンサルといった職種が求められています。
技術を活かしたい人はシステムエンジニア・WEBエンジニア・プログラマー、マネジメント経験がある人はプロジェクトマネージャー、営業スキルがある人はITコンサルを目指すのがおすすめです。
転職する際は自分のスキルや経験に見合った職種を選びましょう。
女性だからといって外資系IT企業への転職が不利にはなるわけではありません。
外資系IT企業は性別や人柄よりも実績や成果が重視されるため、女性でも活躍できる環境が整っています。結婚や出産を経験した上で昇進している女性も珍しくありません。
そもそも外資系IT企業は転職者から人気があり、倍率が高いのが特徴。年収が高く成果主義なので採用されるためには一定の実力が必要です。採用時は他の転職者とも比べられるため、高いレベルが求められるでしょう。
外資系IT企業へ転職する前に、自分のスキルを高めておくことが大切です。
基本的に外資系IT企業は即戦力を求めるため、経験者の方が有利です。そのためスタートアップ企業や未経験者歓迎の企業、前職までのスキルや経験を少しでも活かせる職種を選べば、新卒や未経験でも転職できる可能性は高まるでしょう。
とくに人気のある大手企業への転職は難易度が高いため、まずは経験を積むために中堅外資系IT企業や日系IT企業を目指すのがおすすめです。
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