Kirala ハイブリッドタワーファン Mare KAT-011をレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

本商品はタワーファンにしては風速があり、十分な風を感じられる結果になりました。

風速の合計値は165.1knotsで、比較した全商品の平均159knots（※執筆時点）を上回りました。比較したほかのタワーファンタイプは風速の合計が50knots前後の商品もあり、風量が弱い傾向があるとわかります。

昔ながらの羽根が回るリビングファンタイプに比べると風量は劣るものの、タワーファンのなかでは、風量が強い商品といえるでしょう。「扇風機としての風量は若干弱め」といった口コミに反し、涼しさを感じられる風量があります。

また上記画像の風速計の結果を見ると、風が広範囲に広がっていることがわかります。比較したタワーファンタイプの商品は、上下に風が広がりにくい結果でした。

風の心地よさに関する検証では、低評価でした。タワーファンで羽根がないため、モニターからは「ほんのり風を感じる程度」「風量が物足りない」と不満を抱く声が多数上がりました。比較したほかの商品では、羽根の枚数が多いものや大きな羽根がついているものほど高評価になる傾向があります。

ただしタワーファンで高さがある本商品は、体全体に当たる点は高評価でした。風量が弱い分、風が柔らかく当たるので、「外でそよ風に当たる感じが心地よかった」と感じる声も。1点集中で当たるほかの商品では疲れるという意見もあったので、長時間浴びても疲れにくい点は本商品の魅力といえます。

なお、本検証では風量を6段階中3番目に強い設定にしましたが、実使用においては風速を強くするとより涼しく感じられるでしょう。

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機能性の検証では、まずまずの評価でした。首振り範囲は左右35度の合計70度で、少し狭め。上下の首振り機能・首の高さを伸縮調整する機能はありません。

比較したほかの商品では、左右にに90度以上首振りできるものや、左右上下に首振りできる商品もありました。本商品は上位商品と比べて首振り範囲が狭いため、サーキュレーターのように室内の空気を循環させたいときは、手動で置き場所を調整するような工夫が必要です。

なお、本商品はタイマー設定時間の長さが魅力。オフタイマーは1〜12時間の間で1時間ごとに設定できるので、ライフスタイルに合わせて使えるでしょう。寝る前に設定すれば、起きるまで変わらぬ風を届けられます。

さらに、イオン発生機能・オゾン発生機能を備えているのも大きな特徴です。イオンによる空気清浄化や、オゾンによるウイルス除去・除菌と消臭効果があると謳っています。口コミでも「消臭効果を感じる」という声がありました。

比較したほかの商品には、イオン発生機能・オゾン発生機能がついているものは少なかったため、部屋を快適空間にしたい人におすすめでしょう。

次に静音性の検証をしたところ、十分おすすめできる結果に。商品から50cm離れた位置の稼働音をチェックしたところ、風量レベル1は37.2dB・レベル3は38.5dB・レベル6は62.8dBでした。

比較した全商品の平均は小モード36.3dB・中モード48.2dB・大モード63dB（※執筆時点）だったのに対し、本製品は小モードと中モードがとても静かです。大モードも平均以下なので、他の商品と比べても大きな差はありません。

環境省によると、最小の37dBは夜間の戸建住宅地・最大の62.8dBはファミリーレストランの店内程度とされています（参照：環境省）。「動作音が大きすぎる」という口コミに反し、本商品はレベル3までの風量で使用すれば、寝ている間でも音はほとんど気にならないでしょう。就寝中に使いたい人におすすめです。

手入れのしやすさは、おすすめできると高評価。メンテナンスが必要な点は、吸込口・吹き出し口・本体の3か所と少なめでした。5〜6か所にメンテナンスが必要なほかの商品と比べれば、日々のメンテナンスもしやすいでしょう。

また比較したほかの商品には4kg以上のものも多かったなか、本商品は重量3.1kgと持ち運びしやすい重さでした。

ただし収納がしやすいとはいえません。本体サイズは幅31.5×奥行き31.5×高さ96cmで、横幅や奥行きは雑誌1冊分程度と省スペースですが、高さがある分収納に手間がかかります。夏場しか扇風機を使わない人は、収納場所を確保できるかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。