ドウシシャ Kamomefan+c living K-F28AYをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

涼しさは非常に優秀な評価を獲得。風速計の数値を記録した上記の画像からわかるとおり、全体に強い風がしっかり行き渡りました。測定値の合計は229ノットで、高評価の基準値とした150ノットを大きく上回る結果です。

扇風機には、羽根のついたリビングファンとついていないタワーファンがありますが、比較した商品内で風量が強かったのはリビングファン。本商品も例外なく、「風が遠くまで届く」と謳うとおり強く涼しい風が広範囲に広がりました。じめじめした暑さも吹き飛ばせるでしょう。

比較した結果、羽根の枚数が多い商品は、体全体を包み込むような心地よい風を吹かせられました。本商品も羽根は7枚と多く、春や秋に吹く風のようにやさしいので、長時間浴びても疲れにくいでしょう。ゆったりくつろぎたいリビングにはもちろん、作業に集中したい仕事部屋にもよさそうです。

＜風の心地よさについてのモニターコメント＞

1. 「ほどよい風量。春や秋に吹いている心地よい風のような感覚がする。作業していても気にならないくらいでとてもよい」
2. 「1点に集中する風で、中モードでも寒く感じる。ふんわり感がなく、空間や体全体を包み込むような風には感じられなかった。ムラのある吹き方も気になった。髪が乱れるほどの強さではないので、すごく不快とは思わなかった」
3. 「風当たりはやさしめでトゲがない。中くらいの風ではずっと浴びているとややうざったさを感じたが、弱めの風は寝るときも浴びたいほどの心地よさだった」
4. 「風が丸い感じがする。肌に当たっていて心地よかった。風自体は気持ちいいが、風量が若干まばらで、強い風が吹いてくるタイミングと弱い風が吹いてくるタイミングがある。均等に包み込む感じはしなかった」
5. 「風の感触はやわらかく、やさしく包み込むような感覚。風が直接顔に当たっても、1点に強く集中する感覚が少ないため、目が乾燥する感じはしなかった」
6. 「風量は強めだが、体全体に広がるので冷えすぎない。リビングにあったらうれしいと思った。集中を妨げない」

コメントは一部抜粋

機能性も十分です。自動首振りは左右のみですが、手動では左右60度・上90度・下30度と首振り範囲が広いのが強み。比較した商品の約5割が、手動首振り機能なし・左右のみの対応だったことを思うと、広範囲に風を送れるのは魅力です。真上にも向くので、部屋干しの乾燥にも使用可能。詳細は以下のとおりです。

1. 付加機能｜×（アロマケースはあり）
2. 自動首振り範囲｜左右のみ（75度）
3. 手動首振り範囲｜上下左右（左右60度・上90度・下30度）
4. タイマー機能｜1・2・4・8時間
5. 首の伸縮｜◯

タイマーの設定時間が長いのもメリット。比較したなかには4時間までしか設定できない商品があったのに対し、こちらは最大8時間に設定できるため、就寝時にも使いやすいでしょう。12時間の連続使用で自動的に電源が切れるので、切り忘れの心配もありません。

ただし、高さ調節は57cm・93cmの2段階のみ。「中間の高さに調節できない」との口コミどおり、ちょうどよい高さに調節できない可能性があります。またアロマケースはついているものの、消臭・脱臭・温風といった便利な機能は非搭載でした。

静音性は比較した商品内でもトップクラスの評価を獲得。稼動音の大きさは、弱モード35.6dB・中モード40.3dB・強モード54dBと、いずれのモードでも非常に静かでした。

比較した結果、低価格帯のリビングファンは音が大きい傾向があり、なかには60dBを超える商品も。こちらは高価格帯ではあるものの、稼動音が小さくあまり気になりません。

最小の稼動音35.6dBは、夜間の戸建住宅地と同程度の騒音量です（参照：環境省）。睡眠を妨げないほど音が小さいので、寝室でも使いやすい商品といえます。

収納のしやすさは優秀。比較した商品の約7割が、収納時の高さが600mmを超えたなか、こちらは570mmと短めでした。幅と奥行は365×330mmとやや大きいものの、高さをとらないため狭い場所でも収納しやすいでしょう。本体と一体化したハンドルつきなので、持ち運びも簡単です。

ただメンテナンスが必要な箇所が6個と多く、手入れにはやや手間がかかります。本体・前ガード・後ろガード・羽取りつけ用スピナー・羽根・モーター軸を掃除する必要がありました。時間にゆとりがあるときに行い、パーツをなくさないよう気をつけてくださいね。