和光堂レーベンスミルク はいはいをレビュー！クチコミ・評判をもとに徹底検証

哺乳瓶を20回まわしてようやく底の粉が溶け切り、「粉が溶けやすい」という口コミどおりとはいかない結果に。高評価の基準値である15回よりも多く、溶けにくいといえます。

比較した商品のなかには、哺乳瓶を5回まわしただけで粉が溶け切ったものもありました。対してこちらは完全に溶けたかを確認しながらまわす必要があり、急いでいるときには溶けなくて煩わしい…と感じる場合があるでしょう。

調乳したミルクをザルにあげてチェックしたところ、合計1.2gの小さなダマが多数見受けられました。比較した全商品の平均である約1.3g（※執筆時点）と同レベルの結果です。

なお、比較したなかにはしっかり溶けてダマが見られなかったものもありました。こちらはダマ残りが多いわけではありませんが、溶け残りやダマを減らしたい人は、混ざりやすく溶けやすい底が大きめの哺乳瓶を選ぶとよいですよ。

開封はしやすく、外側のフタはスムーズに開けられました。アルミシールを上に立てるのにやや力が必要ですが、一度きりの作業なので負担にはならないでしょう。比較したほかの商品もアルミシールをは外す際に力が必要なものがほとんどで、こちらも同様です。

フタの開閉も楽ちん。缶とフタが一体型で、片手でも簡単に開閉できました。比較した商品のなかにはフタを完全に外さないと調乳できないものもありましたが、こちらは赤ちゃんを抱っこしながらでも片手で作業ができるでしょう。

フタの下にすり切り用のプラスチックがあり、きれいにすり切れるのは便利。しかし、付属のスプーンの柄が12cmと長く薄いため、哺乳瓶に入れる際に安定感がないのは惜しいところです。哺乳瓶を近づけて作業をするとこぼれにくいでしょう。

粉を先に入れてからお湯を注ぐワンステップ調乳ができるのは利点です。比較し他商品にはお湯を先に入れておくものもありましたが、こちらは後入れなので粉を入れた回数を忘れてもやり直せます。缶に戻して計量しなおせば、無駄にせずすみますよ。

100mLあたりの価格は32.2円とお手頃です。比較した全商品の平均価格の約39.8円（※執筆時点）よりも安く、家計にやさしい商品であるといえます。検証で使用した810gの大缶はとくにコスパがよく、月齢が大きく飲む量が多い赤ちゃんや、完全ミルクの赤ちゃんにも使いやすいでしょう。

どのメーカーのものも母乳に近い成分設計で作られているので、赤ちゃんが気に入るようであれば価格重視で選ぶのもおすすめ。大缶であれば2,500円がお手頃な価格の目安となるので、2,000円程度で入手できる本品はコスト重視の人にも購入しやすいでしょう。

母乳との味わいの近さは高評価を獲得。助産師の浅井さんは「口に入れた時はほのかな甘さがある程度でしつこくなく後味も悪くない」とコメントしました。

一般的に母乳はあっさりとしたほのかに甘い味といわれているため、似たような味の粉ミルクがおすすめです。こちらは「甘すぎないのがよい」という口コミどおりの味わいなので、混合育児にも向いているといえます。

変なにおいもなく「ほのかな甘さの香りのみ」と助産師の浅井さんの評価は上々。比較した魚のようなにおいがする商品よりも飲ませやすく、離乳食にも使いやすいでしょう。