脱臭力・集じん力があり、音も静かだと評判のパナソニック 空気清浄機 F-VXU90。インターネット上では高評価の口コミが多い一方、「センサーの反応が遅い気がする」といった声もあり、購入を迷っている人も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、パナソニック 空気清浄機 F-VXU90を含む空気清浄機全15商品を実際に使ってみて、集じん力・脱臭力・使い勝手のよさ・静音性・機能性を比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
パナソニック 空気清浄機 F-VXU90は、部屋の空気の状況を細かく把握したい人におすすめです。
今回の検証では、スプレーの噴射からわずか7秒でセンサーが反応し、素早く汚れを感知しました。空気の状態は、本体のクリーンサインのほか、専用アプリでも確認可能。稼働ログを見れば、1時間ごとの変化や、きれいにした空気量までわかります。
一方、集じん力・脱臭力の評価は伸び悩みました。本体サイズのわりに空気清浄にやや時間がかかる傾向です。強モードの稼働音が80dB以上と大きいことからも、常時弱~中モードで稼働しておくのがよいでしょう。アプリで空気の状態を見ながら、調整してみてください。
手入れが必要なパーツも10か所と多めですが、加湿+空気清浄の1台2役と考えれば許容範囲。フィルター交換は10年に1回で済むので、それほど手間はかかりません。販売価格は、執筆時点で税込106,700円(公式サイト参照)。多機能な商品が欲しい人も、候補としてみてくださいね。
今回紹介するパナソニックのF-VXU90は、加湿機能をプラスしたプレミアムモデルです。とくに花粉対策に力を入れていて、3Dフロー花粉撃退気流による花粉の抑制力が認められ、花粉対策製品認証マークを取得しています。
独自のイオンテクノロジーであるナノイーXも搭載。有害物質を抑制するイオンを1秒間に48兆も放出でき、部屋中に拡散することで効果的に空気をきれいにします。
専用アプリ「ミルエア」と連携できるのもポイントです。本体ではできない、空気の悩みに合わせて運転モードを調整する「わたし流運転」があり、理想的な空気環境がつくれますよ。
最大の特徴は気流です。赤ちゃんの目線あたりに溜まる花粉の特性に着目し、吸気口を約30cmの高さに設計。吸い込んだ空気の汚れを3つのフィルターが吸着し、ニオイの元まで取り除いて立体的な気流を生み出しながら排出します。
【フィルターの種類】
パワーアップしたナノイーXが搭載されているのもポイント。従来より1秒間に放出するイオンの量が増え、約3時間とスピーディに花粉が抑制できると謳っています。部屋に漂うニオイ・アレル物質・付着カビ菌などにも働きかけ、効果的に空気を清浄できるのが特徴です。
加湿の機能があるのも大きな特徴です。吸水・保水・通気性に優れた素材で、水を素早く気化させます。加湿レベルは3段階で設定可能。加湿トレー内はイオン除菌・防カビユニットが菌やカビを抑制していて、常に清潔さをキープできます。
5つのセンサーが搭載されていて、効率よく運転できるのも魅力。人の動きで舞い上がるホコリや室内の湿度・部屋の明るさまでも検知して、自動的に運転方法を切り替えます。部屋の汚れ度合いを色で示すクリーンサインもあり、空気清浄の効果を感じやすいですよ。
なお、本記事では加湿性能の検証は行っていません。
Wi-Fiでスマホアプリと連携できるのも魅力。「ミルエア」アプリを使えば、どんな物質を検知したか・どれくらい空気をきれいにできたかなど、空気の状態が見えます。最大4台まで登録できるので、部屋ごとの空気もスマホ1つで管理できますよ。
外出先からの遠隔操作も可能です。花粉・ハウスダスト・音など、選んだ項目に適した運転を行う「わたし流運転」も利用でき、もっと快適に過ごせます。
パナソニックのエアコン用アプリ「エオリア」とも連携すれば、エオリアのリモコン操作で暖房ONと同時に加湿運転をスタート。別々に操作しなくても、まとめて運転を開始できて、室内の乾燥を防げます。
適用畳数は、空気清浄機能が最大40畳・加湿機能が最大24畳です。本体サイズは、640×398×287mmとやや大きめ。重量約11.4kgと重めなので、移動はさせずリビングを定位置とするのがよいでしょう。
カラーは、検証で使用した木目調とホワイトの2色です。収まりをよくするため、全体的に直線的なデザインに仕上げていて、操作パネルもフラットなものが採用されています。
検証① : 集じん力
検証② : 脱臭力
検証③ : 使い勝手のよさ
検証④ : 静音性
検証⑤ : 機能性
まずは、集じん力と脱臭力を検証します。
集じん力の検証では線香の煙を、脱臭力の検証ではくさやのニオイをアクリルボックス内に充満させます。空気清浄機を稼働させた後の煙の量・ニオイの変化を確認しました。なお、ニオイの確認は臭気鑑定士の石川さんにお願いしています。
集じん力の評価はいまひとつ。線香の煙は1分後に7割しか吸えておらず、完全になくなるまで3分を要しました。
1分で6割程度しか除去できなかったものもありますが、検証商品の半数ほどが9割の煙を取り除いけています。本体サイズのわりに集じんに時間がかかる印象でした。
脱臭力の評価はまずまずです。脱臭が完了するまでの時間は4分半と、速くも遅くもないスピードでした。ほかの検証商品は2~8分とばらつきが出ていますが、ちょうど平均くらいの速さです。
空気清浄に使われるのは、3つのフィルターです。プレフィルターで目視できる大きな汚れを取り除き、清潔HEPAフィルターで花粉やPM2.5などの微粒子をキャッチ。最後に活性炭を貼り付けた脱臭フィルターで、ニオイの元を吸着します。
独自のイオンテクノロジー・ナノイーXは、空気中に漂う有害物質や付着したニオイの原因菌を抑制する働きがあるのが特徴です。今回行った検証が空気中にニオイを充満させるものだったからか、ナノイーXの脱臭効果はあまり実感できませんでした。
続けて、機能性も検証します。アクリルボックス内に制汗剤スプレーを5秒噴射し、センサーが反応するまでの時間を計測しました。
検証の結果、スプレーの噴射からわずか7秒で反応し、トップクラスの評価を獲得しました。半数近くの商品が10秒以上かかったので、かなり早いといえるでしょう。
続いて、使い勝手のよさを検証します。
手入れが必要なパーツ数・フィルターの交換頻度に着目し、手間なく使える商品を高評価としました。
使い勝手のよさは評価が伸び悩みました。加湿機能を搭載しているため、手入れが必要な箇所は10か所と多めです。
ただし、空気清浄に必要なパーツだけで見れば、基本的にホコリを吸い取るのみで完了します。加湿が必要な季節以外は、それほど面倒な手間なく使い続けられますよ。
最後は、静音性の検証です。空気清浄機のそばに騒音計を近づけ、弱・中・強モードの稼働音を計測しました。
検証の結果、弱・中モードは検証した全商品の平均並み・強モードはやや音が大きいという評価に。詳細な測定結果は、以下のとおりです。
環境省のデータによると、80dBは航空機の機内やゲームセンターの店内に相当する騒音レベルです。強モードにすると稼働音がかなり大きくなるので、気になる場合は弱・中で運転させましょう。
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最後に、空気清浄の性能が優れているおすすめの商品をご紹介します。
ダイキンのMCK70Xは、とくに脱臭力に優れた商品です。集じん力も高めですが、検証ではくさやのニオイをわずか30秒で無臭化しました。センサーの感度もよく、稼働音も静かで基本的な性能が非常に高いのが特徴。コンパクトなので、寝室などにも置きやすいですよ。
ダイキンのMCZ70Y-Tは、加湿・除湿・空気清浄の1台3役。多機能なだけでなく、脱臭・集じん力にも優れていました。センサーもわずか7秒とスピーディに反応し、素早く空気清浄が行われます。除湿器・加湿器などを別々で管理せず済むので、リビングに1台取り入れてみてはいかがでしょうか。
タイプ | 加湿空気清浄機 |
---|---|
最大適用畳数 | 31畳 |
加湿最大適用畳数 | 18畳 |
設置方法 | 床置き |
適用床面積 | 31畳 |
適用床面積. | 31畳 |
水式 | 不明 |
ペット向けフィルターあり | |
集塵フィルター | TAFUフィルター |
脱臭フィルター | 脱臭フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、PM2.5など |
幅 | 39.5cm |
奥行 | 28.7cm |
高さ | 60.0cm |
コードの長さ | 3m |
重量 | 12.5kg |
充電方式 | ACアダプター |
清浄時間 | 30分 |
連続稼働時間 | 24時間 |
運転モード | 花粉モード、きれいサーキュレーター運転、のど・はだ運転、節電運転 |
フィルター交換頻度. | 10年に1回 |
フィルター交換頻度 | 10年に1回 |
別売りフィルター | バイオ抗体フィルター、チタンアパタイトフィルター、集塵フィルター、加湿フィルター |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ほこり、ニオイ、PM2.5、温度、湿度 |
加湿機能 | |
加湿方式 | 気化エレメント回転式・ダブルパスミキシング方式 |
除湿機能 | |
除湿方式 | |
適用床面積(加湿時) | プレハブ:~18畳(~29m2)、木造:~11畳(~18m2) |
最大加湿量 | 650mL |
タンク容量 | 3.6L |
稼動音 | 不明 |
稼動音(弱モード) | 不明 |
稼動音(強モード) | 不明 |
最強モード運転音 | 不明 |
最弱モード運転音 | 不明 |
最大消費電力 | 不明 |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き | |
アロマ機能 | |
扇風機一体型 | |
ハンドル付き | 不明 |
LEDライト搭載 | 不明 |
オゾン発生機能 | |
オゾン出力量 | |
1か月あたりの電気代(実測値) | 不明 |
特徴 | ペット向け |
用途 | 不明 |
ダイキン 加湿ストリーマ空気清浄機 MCK70Xをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | 除加湿空気清浄機 |
---|---|
最大適用畳数 | 32畳 |
加湿最大適用畳数 | 32畳 |
設置方法 | 床置き |
適用床面積 | 32畳 |
適用床面積. | 32畳 |
水式 | |
ペット向けフィルターあり | 不明 |
集塵フィルター | TAFUフィルター |
脱臭フィルター | 脱臭フィルター |
除去可能な物質 | ほこり、花粉、PM2.5、ハウスダストなど |
幅 | 41.5cm |
奥行 | 36.0cm |
高さ | 69.0cm |
コードの長さ | 2m |
重量 | 23.0kg |
充電方式 | ACアダプター |
清浄時間 | 30分 |
連続稼働時間 | 24時間 |
運転モード | 花粉モード、きれいサーキュレーター運転、のど・はだ運転、節電運転、水de脱臭運転 |
フィルター交換頻度. | 10年に1回 |
フィルター交換頻度 | 10年に1回 |
別売りフィルター | バイオ抗体フィルター、チタンアパタイトフィルター、集塵フィルター、加湿フィルター、エアフィルター |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ほこり、ニオイ、PM2.5、温度、湿度 |
加湿機能 | |
加湿方式 | 気化エレメント回転式・ダブルパスミキシング方式 |
除湿機能 | |
除湿方式 | コンプレッサー式 |
適用床面積(加湿時) | プレハブ:~18畳/木造:~11畳 |
最大加湿量 | 680mL |
タンク容量 | 3.0L |
稼動音 | 空気清浄:54dB/加湿空気清浄:54dB/除湿空気清浄:44dB |
最強モード運転音 | 54dB |
最弱モード運転音 | 18dB |
最大消費電力 | 220W |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き | |
アロマ機能 | |
扇風機一体型 | |
ハンドル付き | |
LEDライト搭載 | |
1か月あたりの電気代(実測値) | 不明 |
特徴 | ペット向け |
用途 | 不明 |
ダイキン 除加湿ストリーマ空気清浄機 MCZ70Yをレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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