シャープ独自の空気浄化技術のなかでも最上位の「プラズマクラスターNEXT」を搭載した、シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX70。「ペットのニオイを感じなくなった」と評判ですが、口コミのなかには「本体の厚みが気になる」「動作音は若干大きい」という声もあるため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のAcerのAcerpure CoolやAcerpure Proとも比較。検証したからこそ分かった本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行ったので、空気清浄機選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
ダイソンの派遣販売員として、ケーズデンキなど家電量販店で掃除機の接客・販売を2年間担当した経験を持つ。マイベストへ入社後はその経験を活かし空気清浄機・除湿機・オイルヒーター・スティッククリーナーなど季節家電・空調家電や掃除機をはじめ白物家電全般を専門にガイドを担当し、日立やシャープ、パナソニックなどの総合家電メーカーから、ダイニチ工業・Sharkなどの専門メーカーまで、150以上の家電製品を比較検証してきた。毎日使う家電製品だからこそ、本当によい商品を誰もが簡単に選べるように、性能はもちろん省エネ性能やお手入れのしやすさまでひとつひとつ丁寧に確認しながらコンテンツ制作を行う。
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目次
シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX70は、夜間や寝室でも空気清浄機を使いたい人におすすめです。実際に稼働音を測定すると静音モードは31.6dBでした。比較した商品には最小モードでも49.6dB(※執筆時点)を記録したものもあったなか、ホテルの室内ほどの静けさ(参照:環境省)です。「動作音は若干大きい」という口コミを払拭しました。
謳い文句どおり集じん力もハイレベルです。比較したなかにはボックス内の煙を1分で3割程度しか集じんできないものもあったのに対し、こちらは9割も吸引。比較したなかでも本商品と同じ加湿機能搭載モデルは空気清浄パワーが弱い傾向にありましたが、こちらなら1台で空気清浄と加湿をまかなえます。機能性も高く、高感度のセンサーにより稼動もスムーズです。
脱臭力も優秀。くさやのニオイは約4分でにおい・かおり環境アドバイザーに「脱臭できた」と評されました。1分30秒で脱臭したAcerの「Acerpure Pro」には及ばず、活性炭フィルターのニオイも感じたものの、「プラズマクラスターNEXT」の効果に期待できるでしょう。「ペットのニオイは感じなくなった」との口コミにも頷けます。
一方で、使い勝手はいまひとつ。フィルター交換は10年に1回ですが、手入れが必要なパーツは7つと多めです。本体は幅39.5×奥行26.5×高さ65cmとコンパクトとはいえませんが、ほかのシャープ製よりも奥行きはスリムでした。「本体の厚みが気になる」という口コミとは異なり、壁に沿わせればそこまで邪魔にならないでしょう。
公式サイトの値段は税込82,800円(※執筆時点)。比較したなかでは高価格帯ですが、集じん力・脱臭力に優れ静音性も高い一台です。手入れの手間を減らしたい人は、加湿機能のないAcerの「Acerpure Cool」 や「Acerpure Cool Pro」もチェックしてみてくださいね。
今回ご紹介する加湿空気清浄機 KI-RX70は、シャープ独自の技術「プラズマクラスター」を搭載したハイグレードモデルです。「プラズマクラスターNEXT」は、プラズマクラスターのなかでもとくにイオン濃度が高い点が特徴。イオンの働きでニオイやウイルス・菌など除去するだけでなく、静電気の発生も抑制できると謳われています。
販売元は、日本の有名家電メーカーのシャープ。シャープの加湿清浄機は基本機能に加え、生活の質を高める機能が充実しています。最新モデルでは、AI連携機能やフィルターの自動お掃除機能を搭載。快適さが追及されたモデルの開発に力を入れています。
発売日は2022年9月8日。天井付近に滞留しやすいウイルス飛沫粒子を循環させ、効率よく集じんする「飛沫粒子モード」が特徴です。ウイルス飛沫粒子の捕集数を約2倍に高めると謳われています。
また、センサー自動運転を搭載しており、自動で部屋に適した風量・湿度にコントロールが可能。空気の汚れを検知し、最適なモードに切り替えられます。前面のパネルに空気の汚れ具合が表示されるので、清浄されていく様子をわかりやすいですよ。なお、詳細は以下のとおりです。
インターネットに接続できるIoT家電に力を入れているシャープらしく、無線LANに接続するとスマートフォンでの遠隔操作やアプリ専用の運転モードが選択も可能です。
AIが天気や気候・生活スタイルを学習し、運転を自動で最適化。フィルターの交換やお手入れ時期のお知らせなど、便利な機能が活用できるので、ぜひチェックしてみてください。
集じんフィルターには、静電気で微細なホコリや粒子を吸着させる静電HEPAフィルターを採用。さらに活性炭に吸着剤を加えたダブル脱臭フィルターと、内部へのホコリの侵入を防ぐホコリブロックプレフィルターの3層構造が特徴です。
空気清浄の適応床面積は31畳まで。パワフルな集じん力が売りで、消臭効果に加え花粉・ほこり・ウイルス・PM2.5・ハウスダストの除去にも対応しています。加湿も可能で、プレハブ洋室で21畳・木造和室12.5畳に適応。タンク内を清潔に保つAg⁺イオンカートリッジや抗菌・防カビ仕様の加湿フィルターにより、きれいな水で加湿できる設計です。
チャイルドロックつきのため、子どものいたずらも防止できます。サイズは幅39.5×奥行26.5×高さ65.0cm、重さは約12kgです。本体カラーはホワイトとブラウンの計2色。部屋の雰囲気や家具・インテリアの色合いに合わせて選んでみてください。
今回は、シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX70を含む、空気清浄機全50商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証の内容は以下のとおりです。
まずは、集じん力の検証です。
スモークマシーンを使ってボックス内に煙を充満させたあと、空気清浄機を稼働。1分後の煙の量を確認しました。
集じん力はハイレベル。稼働から1分後にはボックス内の9割の煙を吸収できました。
比較したところ、加湿機能搭載モデルは空気清浄機としてのパワーが弱い傾向があり、なかには1分間で3割の煙しか吸えないものも。対してこちらは加湿機能つきながら、メーカーが謳うとおり効率よく集じんできています。空気清浄機能を重視したい人にぴったりです。
続いて、脱臭力の検証です。
ボックス内に複合臭の強いくさやを入れ、サーキュレーターでニオイを充満させます。最も強いモードで空気清浄機を稼働させ、30秒ごとにニオイをにおい・かおり環境アドバイザーの石川英一さんに確認してもらい、脱臭までにかかる時間を調査しました。
脱臭力も優秀です。くさやのニオイは、約4分でにおい・かおりアドバイザーから「脱臭できた」と評されました。比較したAcerpure Proは1分30秒で脱臭できており、上位には一歩届かなかったものの、最大値が7分30秒(※執筆時点)だったことをふまえると高性能です。
「ペットのニオイを感じなくなった」という口コミにも頷ける結果で、本商品の売りである「プラズマクラスターNEXT」の効果を実感できるでしょう。専門家からは「脱臭フィルターに含まれる活性炭のニオイがする」との指摘はあったものの、ニオイ対策を重視したい人にもぴったりです。
続いて、機能性と使い勝手のよさを検証しました。
まずは、アクリルボックス内で制汗剤スプレーを5秒間噴射後、空気清浄機のセンサーが反応するまでの時間を測定。加湿機能の有無もチェックしました。また、手入れが必要な部分の数・フィルターの交換頻度なども確認。総合的に評価しました。
機能性は、比較したなかでもトップクラスです。高感度のセンサーを搭載しているため、制汗剤にはわずか10秒で反応し、すぐに適切なモードへと運転が切り替わりました。比較したなかにはセンサーが反応するまでに30秒ほどかかった商品もありましたが、本商品は素早く稼動できています。なお、詳細は以下のとおりです。
比較した約5割の商品に搭載されていた加湿機能つきなのも特徴。タンクは3.2Lと大容量です。冬場の乾燥対策に使いたい人にもおすすめですよ。
使い勝手はいまひとつです。加湿フィルターやタンクなど、手入れが必要なパーツが計7つと多い点が気になりました。比較した空気清浄のみAcer「Acerpure Cool」「Acerpure Pro」は1~4か所だけの掃除で済むため、手入れの手間を省きたい人には不向きです。
一方、集じんフィルターが10年に1回の交換で済み、長期間使用できるのはうれしいポイント。加湿・空気清浄のプレフィルターは、約1か月ごとの使い捨てのため、こちらも交換の手間は感じにくいでしょう。
なお、詳細は以下のとおりです。
「本体の厚みが気になる」という口コミに反して、奥行は26.5cmと比較した同じシャープ製のなかでは控えめです。本体は幅39.5×高さ65cmとコンパクトとはいえないものの、壁に沿って置けばそこまで邪魔にならないでしょう。
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シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX70のお手入れは、パーツによって頻度や方法が異なります。本体・加湿フィルター・トレー・パネルとセンサーは約1か月に1回、イオン発生ユニットは約6か月に1回の頻度でそれぞれお手入れしてください。なお、お手入れ方法は、以下のとおりです。
<吸水タンク>
吸水のたびに水を入れ、振り洗いする
<後ろパネル・センサー>
➀掃除機でホコリを吸い取る
②汚れが気になる場合は、パネルは台所用合成洗剤を溶かした液で10分つけ置き洗い。センサーは水で洗い流す
<加湿フィルター・トレー>
①コンセントを抜き、本体からタンクを外して加湿フィルターを引き出す
②加湿フィルターは水洗い。加湿プレフィルターが汚れていれば交換する
③トレーシキリを外して水洗いする
④加湿フィルターをトレーにセットし、本体へ取りつければ完了
<集じん・脱臭フィルター>
集じんフィルターはタグのある面のみ・脱臭フィルターは両面に軽く掃除機をかけほこりを吸い取る
<イオン発生ユニット>
➀ユニットフタを取り外し、つまみを持ってユニットホルダーを引き出す
②ユニットの電極部に直接触れないようにし、付属のユニット清掃ブラシで汚れを取り除く
③各フィルター・ユニットホルダーを本体にセットし、ユニットフタを取り付ければ完了
(出典:取扱説明書)
設置の際には上方は60cm以上、後方は壁から3cm以上スペースを開けてください。左右にも適度なスペースを設け、カーテンや家具で吸込口・吹出口をふさがないようにすることも大切です。
また、故障やセンサーの誤作動を防ぐためも、直射日光や熱・蒸気が発生する製品(暖房器具・炊飯器など)から離れた場所に設置しましょう。結露や凍結によるフィルター寿命の低下や故障の原因になるため、約0~35℃の部屋で使用してください。
(出典:取扱説明書)
シャープ 加湿空気清浄機 KI-RX70は、シャープの公式オンラインショップまたは家電量販店で購入できます。執筆時点の公式サイトの値段は、税込82,800円でした。
また、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのECサイトでも販売中です。取扱店舗によって値段は異なるため、お得に買えるところを探してみてくださいね。
最後に、手入れの手間が少ない商品をご紹介します。
AcerのAcerpure Coolは、上部のサーキュレーターでパワフルな空気循環が可能。集じん力・脱臭力ともにパワフルですが、最大風量でも稼動音は56.2dBと控えめです。フィルター交換は約1年に1回のみ。普段は掃除機でほこりを吸い、柔らかい布で拭くだけと手入れも簡単です。
AcerのAcerpure Proは、圧迫感を抑えたデザインが魅力。幅25.3×奥行25.3×高さ57.6cmとスリムなので、キッチンなどの狭いスペースでも設置しやすいでしょう。掃除する部分は4か所と比較したなかでは少なく、フィルター交換も約1年に1回のみ。集じん力・脱臭力も申し分ありませんでした。
タイプ | 空気清浄機 |
---|---|
最大適用畳数 | 27畳 |
加湿最大適用畳数 | |
設置方法 | 据え置き |
適用床面積 | 約27畳 |
適用床面積. | 約27畳 |
水式 | |
ペット向けフィルターあり | |
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭フィルター |
除去可能な物質 | 花粉、ほこり、ウイルス、PM2.5、ハウスダストなど |
幅 | 25.3cm |
奥行 | 25.3cm |
高さ | 85.0cm |
コードの長さ | 約1.8m |
重量 | 6.34kg |
充電方式 | ACアダプター |
清浄時間 | 不明 |
連続稼働時間 | 24時間 |
運転モード | 静音モード、お気に入りモード |
フィルター交換頻度. | 約1年に1回 |
フィルター交換頻度 | 約1年に1回 |
別売りフィルター | HEPAフィルター(ACF173) |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | PM2.5、ニオイ |
加湿機能 | |
加湿方式 | |
除湿機能 | |
除湿方式 | |
加湿時適用畳数 | |
最大加湿量 | |
加湿タンク容量 | |
稼動音 | 25~54dB |
最強モード運転音 | 54dB |
最弱モード運転音 | 25dB |
最大消費電力 | 65W(定格) |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き | |
アロマ機能 | |
扇風機一体型 | |
ハンドル付き | 不明 |
LEDライト搭載 | 不明 |
1か月あたりの電気代(実測値) | 不明 |
特徴 | |
用途 | 据え置き |
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タイプ | 空気清浄機 |
---|---|
最大適用畳数 | 約30畳 |
加湿最大適用畳数 | |
設置方法 | 床置き |
適用床面積 | 30畳 |
適用床面積. | 30畳 |
水式 | 不明 |
ペット向けフィルターあり | 不明 |
集塵フィルター | HEPAフィルター |
脱臭フィルター | 活性炭フィルター |
除去可能な物質 | ほこり、バクテリア、ウイルス、PM2.5 |
幅 | 25.3cm |
奥行 | 25.3cm |
高さ | 57.6cm |
コードの長さ | 約1.8m |
重量 | 4.22kg |
充電方式 | ACアダプター |
清浄時間 | 不明 |
連続稼働時間 | 24時間 |
運転モード | 静音モード、ターボ運転、スマートモード |
フィルター交換頻度. | 約1年に1回 |
フィルター交換頻度 | 約1年に1回 |
別売りフィルター | 不明 |
集塵方式 | ファン式 |
対応センサー | ガスセンサー、粒子センサー |
加湿機能 | 不明 |
加湿方式 | 不明 |
除湿機能 | |
除湿方式 | |
加湿時適用畳数 | |
最大加湿量 | |
加湿タンク容量 | |
稼動音 | 不明 |
稼動音(弱モード) | 不明 |
稼動音(強モード) | 不明 |
最強モード運転音 | 56dB |
最弱モード運転音 | 25dB |
最大消費電力 | 38W(定格) |
スマートスピーカー対応 | |
自動お掃除機能 | |
除菌機能 | |
脱臭機能 | |
チャイルドロック機能 | |
タイマー機能 | |
スマホ連携可能 | |
キャスター付き | |
アロマ機能 | |
扇風機一体型 | |
ハンドル付き | |
LEDライト搭載 | 不明 |
オゾン発生機能 | |
オゾン出力量 | |
1か月あたりの電気代(実測値) | 不明 |
特徴 | ペット向け |
用途 | 不明 |
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