遠くの釣り場や広範囲を明るく照らせると人気の釣り用ライト、ジェントス DPX-333D。インターネット上では「釣りには十分すぎるほど明るい」「手元がよく見える」と評判です。一方で「電池の減りが早い」「ゴムバンドが弱い」といった口コミもあり、購入を迷っている人もいるのではいでしょうか?
そこで今回は、ジェントス DPX-333Dを含む釣り用ライト全24商品を実際に使ってみて、スポットモードの明るさ・ワイドモードの明るさ・機能性・使い勝手・着け心地・電池のもちを比較してレビューしました。購入を検討中の人はぜひ参考にしてみてくださいね!
釣り歴は15年以上。投げ釣りやフカセなどの堤防からできる釣りをはじめ、ルアーフィッシングや船でのエサ釣りなどの幅広い釣りを経験してきた。釣りジャンルのYouTube出演や雑誌取材を多数経験後、自身も釣りに関するコンテンツのライターとして活動中。メインのカワハギ釣りでは、トーナメント大会に出場し決勝ステージ進出の経験もある。現在はmybestにて釣りジャンルのコンテンツ制作に注力し、ユーザーファーストを重視して正確で分かりやすい企画制作に日々努めている。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
ジェントス DPX-333Dは、長時間釣りをする人におすすめです。実際に最大光量時での電池のもちを検証したところ、約84時間点灯し続け、全体平均の約33時間(執筆時点)を大きく上回りました。比較では同じ乾電池式で1日もたない商品もあったなか、「電池の減りが早い」との口コミに反して数日使えるほどのパワーを備えているといえます。
14m先の明るさの測定結果でも、スポット・ワイドモードともに高評価でした。スポットモードは最も明るい中心部で28ルクス。比較した商品の平均14.23ルクス(執筆時点)と比べて、かなり明るいことがわかります。ワイドモードも同様に、全体平均1.67ルクス(執筆時点)を上回る1.83ルクスの明るさを放ちました。どちらも口コミどおり十分明るく、夜釣りで困ることはないでしょう。
着け心地に関しては、3本のベルトで締めつけが分散され、ベルトの圧迫感がないのが利点。「ゴムバンドが弱い」との口コミとは裏腹にベルトの伸縮性もほどよく、実際に使用したモニターからも「圧迫感なくしっかり固定されている」と好評でした。しかし、ライトと電池部が重く、長く装着していると疲れてくる可能性があります。
スイッチを押さなくても点灯するセンサー機能や、IP64相当の防水機能・後部認識灯など、ある程度の機能は備えています。しかし光量を記憶するメモリー機能がないため、毎回設定し直さなければならないのがネック。また、釣果(ちょうか)に影響する赤色LEDもほしいところです。
釣り用ライトは多彩な機能を備えた商品が多く、比較した商品のなかには点灯モードが充実しているものや収納時の誤操作を防ぐロック機能など、便利な機能がついている商品も複数ありました。快適に夜釣りを楽しみたい人は、ほかの商品を検討してくださいね。
実際にジェントス DPX-333Dと比較検証を行った商品の中で、各検証項目でNo.1を獲得したものをピックアップしました。
ジェントス DPX-333Dよりも高い評価を獲得した商品も!ぜひこちらも検討してみてくださいね。
そもそも釣り用ライトとは、頭や首につけることで、両手が開いた状態での移動や手元での作業が便利に行えるアイテムです。スマホのライトに比べ圧倒的に明るく、点灯モードや防水機能など、便利な機能を搭載している商品も多くあります。
今回ご紹介するジェントス DPX-333Dもそのひとつ。釣り用ライトの販売で有名なメーカー・ジェントスから販売されています。手が汚れているときにもスイッチ操作できるよう、手をかざすだけでスイッチのオンオフができるモーションセンサーを搭載しているのが特徴です。
明るさの公称値は、Highモード時400ルーメン・Midモード時200ルーメン・Ecoモード時30ルーメンです。点灯モードは遠くを照らすスポットモードと、近場を広く照らすワイドモードの2種類。レバー操作でスポットからワイドまで調節できるフォーカスコントロール機能つきで、自分好みの範囲に照射できる構造です。
ルーメン:明るさの単位。数値が高いほど光量が多く明るい
乾電池式タイプで、単3形アルカリ電池を3本使用します。充電して繰り返し使える、エネループにも対応していますよ。
本体サイズは、ヘッド部が幅7.2×奥行4.42×高さ4.79cm、電池ボックス部は幅8.48×奥行3.04×高さ5.38cm。重量は電池を入れた状態で約236gです。
公式サイトによる連続点灯時間は、7~63時間。後方からの視認性を確保するための後部認識灯は、点灯100時間となっています。照射距離は最大で約154mです。
購入日より1年の保証期間がついているのは、うれしいポイントですね。
今回はジェントス DPX-333Dを含む、釣り用ライト全24商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
まずは、スポットモード・ワイドモードの明るさの検証です。それぞれのモードで、14m先の明るさを照度計を用いて測定しました。
スポットモードでは中心・中心から1m下・中心から2m横の明るさを、ワイドモードでは中心から4m横の明るさを評価しています。
スポットモードで照らしたところ、3か所の平均は17.48ルクスと高評価を獲得。それぞれの明るさは、中心が28・中心から1m下が17.77・中心から2m横が6.67ルクスで、全商品の平均値である中心14.23・1m下9.27・2m横4.33ルクス(執筆時点)を上回りました。
比較では3か所すべての明るさが1ルクスに満たない商品もあったなか、こちらは遠くの釣り場も明るく照らせるといえます。「釣りには十分すぎるほど明るい」との口コミどおり、夜釣りで困ることはないでしょう。
中心から4m横の明るさは1.83ルクスで、こちらも比較した全商品の明るさの平均1.67ルクス(執筆時点)を上回る結果に。0.06ルクスしかない商品があったことを考えれば、本商品のワイドモードは優秀です。
ワイドモードは、足元や近くの釣り場の状況を確認するのに役立つ機能です。14m先を広範囲に渡って照らせる本商品なら、口コミのとおりエサつけやルアー交換の際に不便はないでしょう。
次に、最大光量で点灯させ続け、消灯するまでの時間を測定して電池のもちを検証しました。結果は、最大光量での公称値7時間を大きく超える約84時間を記録。比較した商品の平均約33時間(執筆時点)も大きく上回り、トップクラスの高評価を獲得しました。
「電池の減りが早い」との口コミに反して、電池切れを気にせずに釣りを楽しめるでしょう。
次に、機能性と使い勝手の検証です。
機能性は、光量調節や角度調節が可能か・ライトのモード数の充実さ・電球色や赤色LED搭載か・機能数の観点からチェックし、機能が豊富なものほど高評価としています。
使い勝手は、消灯までのスムーズさ・モード切替のしやすさ・光量メモリー機能・充電や電池交換のしやすさを実際に触りながら評価しました。
機能性はそこそこの評価に。ウェーディング時に役立つ後部認識灯や防水機能など、釣りにほしい機能を備えています。IP64相当の防水は、波しぶきや多少の雨なら防げるでしょう。なかでも手をかざすだけでスイッチのオンオフができるセンサー機能は、比較したなかでも珍しく、あると便利な機能です。
一方、誤動作を防ぐロック機能や赤色LEDがないのは気になるところ。とくに、高評価の商品に多く搭載されている赤色LEDは水中に光が届きにくく、釣りの成果に影響する重要な機能です。ルアーの交換など手元で作業するときは、水面を照らさないよう注意しましょう。
なお、詳細は以下のとおりです。
使い勝手にもいくつか懸念点が見られました。段階式のスイッチはワンタッチで消灯できるものの、光量のメモリー機能がなく再点灯後に設定し直さなければならないのがネック。
また電池交換時には、側面のフタをひねる動作が必要となります。ツメを外すだけで電池ケースが開くタイプと比べると、やや電池交換がしにくい印象です。
比較したなかにはメモリー機能がついたものや、スマホと同じようにUSBケーブルで充電できるものもあり、若干操作に手間取る可能性があります。
最後に、着け心地の検証です。
男女5名が実際に本商品を頭部に装着し、ベルト・ライト・電池部の感触・重量感・フィット感の観点から総合的に評価しました。
ベルト・前面・後ろのバッテリー部の当たる感触は良好で、実際に使用したモニターの5名中4名が満足と回答しました。
比較の結果、ベルトの本数が3本のものだと圧迫感なく装着できる傾向がありました。本商品も同じく3本ベルトを採用しており、ほどよいホールド感が好評。モニターからも「締めつけが分散され、ベルトの圧迫感はない」と多くのコメントが寄せられています。ゴムバンドの伸縮性もほどよく、口コミに反して固定力もありました。
さらに、カーブしたライト裏に柔らかいパッドがついているのも好印象。比較したカーブがない商品と比べて、痛みをあまり感じずに装着できるでしょう。
<ベルト・前面・後ろのバッテリー部の当たる感触についてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
一方で、ライトとバッテリーの両方が重く、重量感はいまひとつ。モニターからも「前と後ろどちらにも引っ張られる」など不満の声が多数あがりました。ずっしりとした重みで、長時間つけていると疲れが出そうな印象です。
検証の結果、頭を振ったときにずれが生じるかは、バッテリー部の大きさが重要だとわかりました。本商品は比較したなかでもかなり重く、左右に動くと重さで勢いがついて少しずつずれてくる感覚があります。
一体感やずれにくさに満足と回答したモニターも、5名中2名と少なめ。頭の重みが気になる人は、長時間の使用に注意してくださいね。
コメントは一部抜粋
タイプ | ヘッドライト |
---|---|
明るさ(公称値) | Highモード:400ルーメン/Midモード:200ルーメン/Ecoモード:30ルーメン |
点灯モード種類 | スポット、ワイド |
電源タイプ | 乾電池式 |
良い
気になる
使用光源 | 高輝度チップタイプ白色LED×1個 |
---|---|
幅 | ヘッド部:約7.20cm、電池ボックス部:約8.48cm |
奥行 | ヘッド部:約4.42cm、電池ボックス部:約3.04cm |
高さ | ヘッド部:約4.79cm、電池ボックス部:約5.38cm |
使用可能な電池 | 単3形 |
電池本数 | 3本 |
連続点灯時間(公称値) | Highモード:7時間/Midモード:13時間/Ecoモード:63時間 |
連続点灯時間(実測値) | 約84時間 |
照射距離 | 最大154m |
センサー機能 | |
角度調節可能 | |
保証期間 | 購入日より1年間 |
ロック機能 | |
メモリー機能 | |
後部認識灯付き |
夜釣りを楽しむために、必要なマナーを2つご紹介します。
まず、ほかの釣り人がいるときは、水中(水面)を照らさないこと。ライトの光で魚が逃げてしまい、釣りを邪魔することになります。水中の様子を確認したいときは、周りに釣り人がいないかを確認してから照らしましょう。
次に、ライトを人の顔に向けないこと。スマホよりも明るい釣り用ライトの光で、視界がさえぎられてしまいます。安全にも関わるので、注意しましょう。
ただし、プロアングラーによると、釣り人がいなければ釣行の最後に照らしてみるのはよいとのこと。水中の様子を確認することで、なぜ釣れたのか釣れなかったのかがわかるため、釣りの上達に役立ちますよ。
最後に、機能性と使い勝手に優れた商品をご紹介します。
使い勝手のよさにこだわるなら、富士灯器のZEXUS ZX-R730がおすすめ。ワンタッチ消灯に加え、メモリー機能つきで再点灯後に同じ明るさで使えます。モードの切り替えもカメラレンズを絞るように、リングを回して自由自在に調整可能。比較したなかでトップクラスの使い勝手のよさがありました。
充実したライトモードにこだわるなら、富士灯器のZEXUS ZX-S700がおすすめ。スポットとワイドだけでなく、数秒間だけ明るさを強くするブーストモードや、2つ以上の電球が点灯するダブルモードを搭載。無段階で光量調節できるので、微調整が可能です。IPX5相当の防水機能も魅力で、雨の中でも釣りを楽しめますよ。
タイプ | ヘッドライト |
---|---|
明るさ(公称値) | メインLED+電球色LED8灯:約1200ルーメン/メインLED:約980ルーメン/電球色LED8灯:約325ルーメン/赤色LED:約15ルーメン |
点灯モード種類 | スポット、ワイド、ブースト、電球色、赤色LED |
電源タイプ | 充電池式 |
良い
気になる
使用光源 | SUPER LED 白色×1、高性能チップ LED 電球色×8、高性能チップ LED 赤色×1 |
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幅 | ヘッドライト:約7.0cm、電池ボックス:約9.2cm |
奥行 | ヘッドライト:約3.7cm、電池ボックス:約3.3cm |
高さ | ヘッドライト:約4.2cm、電池ボックス:約3.8cm |
使用可能な電池 | ZR-02 リチウムイオン充電池 |
電池本数 | |
連続点灯時間(公称値) | メインLED:約6〜35時間(100%〜10%)/サブLED電球色:約15時間/赤色:約80時間 |
連続点灯時間(実測値) | 約55時間 |
照射距離 | 約200m |
センサー機能 | |
角度調節可能 | |
保証期間 | 購入日より1年間 |
ロック機能 | |
メモリー機能 | |
後部認識灯付き |
富士灯器 ゼクサス ZX-R730 (充電タイプ)をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
タイプ | ヘッドライト |
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明るさ(公称値) | 約800ルーメン |
点灯モード種類 | スポット、ワイド、ブースト、ダブル、電球色、赤色LED |
電源タイプ | 乾電池式 |
良い
気になる
使用光源 | SUPER LED 白色×2、高輝度直径5mm LED 電球色×2、高輝度直径5mm LED 赤色×2 |
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幅 | ヘッドライト:約8.5cm、電池ボックス:約8.0cm |
奥行 | ヘッドライト:約4.0cm、電池ボックス:約4.0cm |
高さ | ヘッドライト:約4.0cm、電池ボックス:約5.5cm |
使用可能な電池 | 単3形 |
電池本数 | 4本 |
連続点灯時間(公称値) | メインLED: 約5~38時間(100%~10%) |
連続点灯時間(実測値) | 約74時間 |
照射距離 | 約200m(100%時) |
センサー機能 | |
角度調節可能 | |
保証期間 | 購入日より1年間 |
ロック機能 | |
メモリー機能 | |
後部認識灯付き |
ゼクサス ZX-S700をレビュー!クチコミ・評判をもとに徹底検証
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