2024年4月にリニューアルしたau PAY プリペイドカード。しかし、口コミが少なく評判がわからないため、利用するか迷っている人も多いのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証した結果を解説します。
さらに、主要なプリペイドカードとも比較。検証したからこそわかった、本当のよい点・気になる点を詳しく解説していきます。チャージ方法やリニューアルで変わった点も解説していますので、プリペイドカード選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
大学卒業後に銀行員として勤務、法人顧客の経営支援・融資商品の提案や、個人向け資産運用相談を担当。 2020年にマイベストに入社、自身の銀行員時代の経験を活かし、カードローン・クレジットカード・生命保険・損害保険・株式投資などの金融サービスやキャッシュレス決済を専門に解説コンテンツの制作を統括する。 また、Yahoo!ファイナンスで借入や投資への疑問や基礎知識に関する連載も担当している。
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au PAY プリペイドカードは、au PAYを使っている人におすすめです。au PAYと残高を共有でき、アプリから簡単にチャージ可能。貯まったPontaポイントもプリペイド残高に充当できるなど、ほかにも複数のチャージ方法があります。比較したなかにはクレジットカードやポイントでチャージできないものもあったのに対し、チャージ方法が多く便利ですよ。
2024年のリニューアル後、タッチ決済に対応したのもよい点。Apple Payにも対応しており、登録を済ませておけばスマホだけで買い物へ行けます。リアルカードの発行には手数料が600円がかかりますが、バーチャルカードを選択すれば無料で発行可能です。
不正利用されたときに全額補償してくれる点も魅力。補償額の上限が決まっていたり、補償がなかったりするプリペイドカードもあったため、補償内容は手厚いといえます。なお、申告日から90日以内の決済のみ補償されるため、定期的に支払い明細を確認しましょう。
通常ポイント還元率は0.50%と十分ですが、還元率が上がる特約店はありません。比較したなかには、特定の店舗でポイントがザクザク貯まるものもあったため、お得さ重視の人は物足りないでしょう。効率よくポイントを貯めるなら、簡単な条件で還元率が1.00%になるKyash Cardがおすすめです。
au IDがないと発行できないため、IDを持っていない人は発行する手間がかかります。一方で、すでにau PAYユーザーの人は気軽に利用できるプリペイドカードです。ポイントを貯めやすいとはいえませんが、普段からPontaポイントを貯めている人・au PAYを利用している人はぜひ検討してみてください。
<おすすめな人>
<おすすめではない人>
auが発行しているau PAY プリペイドカード。Mastercard加盟店で利用でき、支払い時に「プリぺイドカードで支払います。」と伝えてカードを渡すだけで使えます。
プリペイドカードはチャージした金額しか使えないため、お金の使いすぎ防止に便利。クレジットカードだと使いすぎてしまう人や、支出管理を簡単にしたい人に向いています。
申し込み条件や審査なしで発行でき、年会費はかかりません。au PAY プリペイドカードの発行手数料は600円ですが、バーチャルカードを選べば無料で発行できますよ。
今回はau PAY プリペイドカードを含む、各プリペイドカードを実際に調査して、比較検証を行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
各プリペイドカードを比較検証したところ、au PAY プリペイドカードには5つのよい点がありました。1つずつ解説していくので、利用を検討している人はぜひチェックしてみてください。
au PAYと残高を共有でき、au PAYアプリから簡単にチャージ可能。プリペイドカードの残高もau PAYアプリで確認できますよ。
Webやau Style/auショップでもチャージできるうえ、1ポイント1円換算でPontaポイントもチャージ可能。比較したなかにはクレジットカードやポイントでチャージできないものがあったのに対し、チャージ方法の多さが目を惹きました。
<チャージのしやすさ>
au PAY プリペイドカードは2024年の4月にリニューアルされ、スマホでのタッチ決済が可能に。端末にかざすだけ、スマートに会計が完了します。通常のクレジットカードと同様に、ネットショッピングでの支払いにも利用可能です。
Apple Payに対応しており、スマホだけで身軽に買い物へ行けることもメリット。極力カードを持ち歩きたくない人にもおすすめですよ。
支払い明細をアプリで確認できることもよい点。家計簿アプリのマネーフォワードと連携可能で、支出の管理がしやすいといえます。
家計簿アプリに連携できるプリペイドカードなら、利用データがアプリに反映されるため家計簿をつける必要がありません。複数のプリペイドカードやクレジットカード・銀行口座の引き落としによる支出も、まとめて確認できますよ。
プリペイドカードと家計簿アプリで支出の管理をしたい人は、ぜひ以下のコンテンツもチェックしてくださいね。
2024年のリニューアルで、バーチャルカードも発行できるようになりました。リアルカードの発行には手数料が600円かかりますが、バーチャルカードなら無料です。
バーチャルカードとは、スマホのアプリ内で発行されるカードのこと。スマホ決済に登録することで、財布を持たずに買い物に行ける手軽さが魅力です。カードの枚数が増えず、財布の中もゴチャつきませんよ。
申し込み後はカードの到着を待たずに利用できるので、すぐに使いたい人にも便利。旅行中に急遽クレジットカードが必要になった場合や急ぎでネットショッピング利用したい人にも、有力な選択肢といえます。
万が一への備えも十分。不正利用された残高は、全額補償してくれるとのことでした。比較したなかには、補償額の上限が決まっていたり、補償がなかったりするプリペイドカードも。セキュリティを重視するならau PAY プリペイドカードがうってつけです。
なお、補償対象となるのは申告した日から90日以内の決済のみで、1人につき1回までの補償が受けられます。最近の不正利用被害は少額の買い物を複数繰り返すケースもあるため、定期的に支払い明細をチェックしておきましょう。
au PAY プリペイドカードにはよい点がある反面、気になる点も2つありました。利用を考えている人は、しっかり確認しておきましょう。
惜しい点は、ポイント還元率が上がる特約店がないところ。通常ポイント還元率は0.50%で、200円使うごとにPontaポイントが1ポイント貯まります。ポイント還元率は比較したほかのプリペイドカードと同程度で、やや決め手に欠ける印象でした。
比較したなかには、特約店で利用すればポイントがザクザク貯まるものや、簡単な条件をクリアするだけで1.00%還元を実現できるプリペイドカードも。お得にポイントを貯めたい人は、一旦ほかも検討しましょう。
au IDを作成する手間がかかります。auユーザーはすでにIDを発行しているので気にする必要がないものの、持っていない人はわざわざ発行しなければなりません。
プリペイドカードを作るために手間をかけたくない人には、候補になりにくいでしょう。
ポイント還元率 | 0.50% |
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チャージ時の還元率 | |
特約店 |
良い
気になる
年会費 | 無料 |
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発行手数料 | バーチャルカード:無料、プラスチックカード:600円 |
ネットで利用可能 | |
貯まるポイント | Pontaポイント |
国際ブランド | Mastercard |
カードタイプ | リアルカード、バーチャルカード |
チャージ方法 | 銀行ATM、口座振替、クレジットカード、ポイント移行 |
オートチャージ機能 | |
1回あたりのチャージ上限金額 | auかんたん決済:1,500円(〜12歳)、10,000円(13〜19歳)、80,000円(20歳以上)/auじぶん銀行・その他銀行:100,000円/クレジットカード:50,000円/auショップ・ローソン:45,000円/ローソン銀行ATM・セブン銀行ATM:500,000円/Pontaポイント:20,000円 |
チャージ手数料(国内クレカ) | 無料 |
チャージ手数料(国内銀行ATM) | 無料 |
チャージ手数料(国内口座振込) | |
チャージ手数料(国内口座振替) | 無料 |
チャージ手数料(海外銀行ATM) | -(海外銀行ATMチャージ不可) |
海外事務手数料 | 4.00% |
海外ATM引出し可能 | |
決済時の本人認証サービスあり | |
申し込み方法 | アプリ、インターネット |
発行可能年齢 | なし |
発行条件(未成年) | なし |
発行条件(その他) | au携帯電話・UQmobile携帯電話・auひかり・auひかり ちゅらをご契約の個人のお客さま、au IDとauじぶん銀行に口座をお持ちの個人のお客さま、2023/6/12以降にau PAYアプリ上での本人確認が完了しているお客さま |
審査あり | |
カード発行までの日数 | 10~15日前後 |
申し込みは、以下の流れで手続きをしましょう。
<申し込み・利用開始までの流れ>
なお、有効期限は発行から7年です。カードをなくした場合はau PAY サイトで再発行できますが、600円の発行手数料がかかる点に留意してください。
au PAY プリペイドカードの残高では、nanaco・WAON・楽天Edyといった電子マネーにチャージできません。ほかにも、一部の携帯電話料金やインターネット料金・保険料の支払いには非対応。詳しくは、公式サイトを確認してみてくださいね。
カード裏面の磁気ストライプ(黒い帯)にハサミを入れ、カードを破棄すれば解約が可能。窓口に連絡をする必要はなく、簡単に解約できます。
ただし、au PAYは解約されず、au PAY 残高は保持されるため注意しましょう。なお、利用の一時停止手続きはau PAYアプリ・au PAYサイトから可能です。
最後に、ポイントを貯めやすいプリペイドカードをご紹介します。
Kyash Cardは、ポイント還元率が最大1.00%と高還元。アカウントの本人確認後、銀行口座やほかのポイントからチャージすることで還元率がアップします。マネーフォワード・zaim・Moneytreeに連携できるため、家計簿アプリで支出を管理したい人にもぴったりですよ。
dカード プリペイドは、マツモトキヨシや高島屋などのdカード特約店でポイント還元率が3.50%に。ドコモユーザーでなくても、dアカウントを作れば発行できますよ。ドコモユーザーはチャージした金額と携帯料金を合算して引き落とせるため、新たに口座設定の手続きをする必要がありません。
ポイント還元率 | 0.20〜1.00% |
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チャージ時の還元率 | |
特約店 |
良い
気になる
年会費 | 無料 |
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発行手数料 | Kyash Card:900円、Kyash Card Lite:300円、Kyash Card Virtual:無料 |
ネットで利用可能 | |
貯まるポイント | Kyashポイント |
国際ブランド | Visa |
カードタイプ | リアルカード、バーチャルカード |
チャージ方法 | 銀行ATM、口座振替、クレジットカード、ポイント移行 |
オートチャージ機能 | |
1回あたりのチャージ上限金額 | セブン銀行ATM・ローソン銀行ATM・コンビニ・銀行ATM(ペイジー):4通りの入金方法を合計して100,000円、コンビニ・銀行ATM(ペイジー):50,000円、福岡銀行・十八親和銀行・熊本銀行・ソニー銀行:99,999円(本人確認アカウント(マネーアカウント)の場合) |
チャージ手数料(国内クレカ) | 無料 |
チャージ手数料(国内銀行ATM) | 無料 |
チャージ手数料(国内口座振込) | 振込元の金融機関によって異なる |
チャージ手数料(国内口座振替) | 無料 |
チャージ手数料(海外銀行ATM) | |
海外事務手数料 | 3.00% |
海外ATM引出し可能 | |
決済時の本人認証サービスあり | |
申し込み方法 | アプリ |
発行可能年齢 | なし |
発行条件(未成年) | 親権者の同意が必要 |
発行条件(その他) | 利用規約同意、日本国内在住 |
審査あり | |
カード発行までの日数 | 即時、1週間以内、10日以内 |
Kyash Cardのメリット・デメリットは?審査はある?還元率や届くまでにかかる時間など、詳細を徹底調査
ポイント還元率 | 0.50% |
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チャージ時の還元率 | |
特約店 | マツモトキヨシ、高島屋、ドコモオンラインショップ、東京無線 |
良い
気になる
年会費 | 無料 |
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発行手数料 | 無料 |
ネットで利用可能 | |
貯まるポイント | dポイント |
国際ブランド | Mastercard |
カードタイプ | リアルカード |
チャージ方法 | 銀行ATM、口座振替、クレジットカード、ポイント移行(ドコモユーザー限定) |
オートチャージ機能 | |
1回あたりのチャージ上限金額 | ローソン:49,000円、マイページ:50,000円 |
チャージ手数料(国内クレカ) | 204円 |
チャージ手数料(国内銀行ATM) | 無料 |
チャージ手数料(国内口座振込) | 204円(インターネットバンキング) |
チャージ手数料(国内口座振替) | |
チャージ手数料(海外銀行ATM) | |
海外事務手数料 | 4.07% |
海外ATM引出し可能 | |
決済時の本人認証サービスあり | |
申し込み方法 | インターネット |
発行可能年齢 | 12歳以上 |
発行条件(未成年) | なし |
発行条件(その他) | 中学生以上でdアカウント保有 |
審査あり | |
カード発行までの日数 | 約1週間 |
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