スマホだけで学習できると謳っているスタディング 宅建講座。「仕事の合間に進めやすい」と評判です。しかし、「大切なポイントがわかりにくい」と気になる口コミも存在するため、申し込みを迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の5つの観点で検証・レビューを行いました。
さらに、人気のLECやユーキャンなどの宅建通信講座とも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、宅建通信講座選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。
高校時代に個別指導塾の講師を務めた経験から教育に興味を持ち、青山学院大学に進学後は教育学を専攻、中学校・高等学校の教員免許を取得し、大学在学中に放課後児童クラブ施設・児童養護施設でのアルバイトや、NPO法人「Learning for All」でのボランティア活動など、様々な教育活動にも専念していた。 大学卒業後mybestに入社、教育関連サービスを専門にガイドを担当しており、東進ハイスクールや早稲田アカデミーなどの学習指導塾から、「スタディサプリ」「スタディング」などオンライン英会話スクール・資格試験対策講座まで徹底的に検証し、自身の教育機関での実体験と知識を活かしコンテンツを企画制作している。
すべての検証は
マイベストが行っています
目次
良い
気になる
スタディング 宅建講座は、できるかぎり出費を抑えて勉強したい人におすすめです。レギュラーコースの価格は税込19,800円と、比較した全商品の平均価格約87,786円(※執筆時点)を大幅に下回るコストでした。勉強したいけれど価格が気になって踏み出せないという場合にはうってつけでしょう。
メーカーがスキマ時間での学習のしやすさを謳っているだけあり、学習の手軽さも上々です。比較したなかにはスマホで活用できるシステムが少ない講座があったのに対し、スマホさえあれば学習がすべて完結します。音声・動画もダウンロードできるため、電波がない状況でも学習できますよ。
さらに比較した講座には少なかった、勉強仲間機能が備わっているのもうれしいポイント。学習内容を投稿したり勉強仲間と「イイネ」や「コメント」を送り合ったりできるため、モチベーションを維持しやすいでしょう。有料ですが、質問サポートも備えていますよ。
一方、テキストのわかりやすさはそこそこでした。重要部は色付けされ、イラストを用いていますが「文章が硬くわかりにくい」「図解や補足が少ない」とモニターから多くの指摘が寄せられています。比較したなかでわかりやすかった文体のものと比べても、概念や出題形式をつかみにくく、ゼロから勉強する人には口コミどおりわかりにくい印象です。
さらにテキストを確認した宅建講師からは、「2023年度の改正点を記述しており網羅性は高いが、必要のない改正点まで記述しているので、混乱する受験者がいるかもしれない」と指摘。必要な情報のみで構成されたテキストを使いたい人は、ほかの商品もチェックしてみてくださいね。
実際にスタディング 宅建講座と比較検証を行った商品のなかで、総合評価1位を獲得したベストバイ宅建通信講座と、テキストのわかりやすさ・テキストの網羅性・費用の安さ・挫折しにくさ・学習の手軽さそれぞれの項目でNo.1を獲得した商品をピックアップしました!
スタディング 宅建講座よりももっといい商品を選びたい人は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介するスタディング 宅建講座も、合格をサポートする通信講座。短い期間で試験に合格するための勉強法をリサーチし、司法書士や公務員講座など全30講座のラインナップをそろえている学習ツールのひとつです。
本講座は、忙しい人でも学習しやすい点が魅力。どこにいても勉強できるよう、スマートフォン・タブレット・自宅であればPCでも学習可能です。また多忙な人でもスキマ時間を利用できるよう、1動画5分から受けられる細切れ講座も完備しており、動画は1.5倍速・2倍速でも見られます。
内容としては、短期間で効率よく学習できるよう頻出テーマに注力*。過去の出題傾向から、合格に必要な知識を中心に学習します。動画・Webテキストで学習後、問題集に取り組むことで知識が定着する仕組みです。
試験に出にくいテーマも講座で触れてはいます。
テキストにはイラストも用いており、理解しにくい難しい法律知識もわかりやすいとアピールされていますよ。
そのほかにも、多数の機能を搭載。詳細は以下のとおりです。
特許第7021758号
特許第7112694号
レギュラーコースの価格は執筆時点で、税込19,800円(※公式サイト参照)。合計31時間のビデオ・音声による77講座や、動画のワンポイントアドバイス・補足が書かれたWEBテキストで学習できます。試験の1年前である10月下旬から、試験本番の1か月前まで受講可能です。
本コースに模試を受けるシステムは搭載されていませんが、テーマを厳選したセレクト過去問集と13年分を凝縮させたテーマ別過去問集を利用できます。有料オプションになりますが、疑問点に対する質問機能も利用できますよ。
また割引サービスも受けられます。詳細は以下をご参照ください。
<割引・サービスラインナップと条件>
公式サイト参照、執筆時点
宅建の気になる合格率は15~18%と低め。しかし試験はマークシートの選択式と取り組みやすいのが特徴で、合格基準点は例年30~40点と満点を取る必要がありません。合格点に到達していればOKです。
また試験に出題される問題の7割以上は、過去に使用された内容の表現や事例を変化させた問題で構成されています。出題傾向を押さえて過去問題を繰り返し解き、試験対策をした教材で学習するとよいでしょう。
宅建の試験対策は1年前の10月から始めると、1日の学習時間が1時間以下と多忙な人でも余裕をもって取り組めます。
また短期集中型の人でも、試験の半年前である4月にはスタートするのがおすすめ。夏までに基礎学習を終わらせておくと、8月に開催される大手宅建通信講座主催の模試でも結果を出せるでしょう。
今回はスタディング 宅建講座を含む、宅建通信講座全9商品を実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
はじめに、テキストのわかりやすさ・テキストの網羅性の検証です。
テキストのわかりやすさでは、不動産業・宅建の知識がないモニター7人がテキストを読み比べ、読みやすい文章か・覚えるべきポイントが明確か・購入したいと思えるかをチェックしました。
テキストの網羅性では、宅建講師の田中嵩二(謙次)さんに協力を依頼。通信講座を読み比べて、学習すべき項目が網羅されているか・専門性の高い解説か・出題傾向や法改正といったトレンドを抑えているかをポイントに確認しました。
実際にテキストを読み進めたところ、図解や概念の説明が少なく評価はそこそこに。モニターからは「文章が硬くわかりにくい」「専門用語の補足が少ない」と気になる指摘が集まり、満足度は7人中3人にとどまりました。
比較したなかにはイラストが多く、柔らかい言葉で理解しやすいテキストもありました。こちらも重要な言葉がオレンジ色で強調され、見やすいテキストなのはよい点。しかし、「専門用語がどんどん出てきて、何度も止まりながら読んだ」と回答した人もおり、多少の知識がないと読み進めにくいといえます。
<説明の文章がわかりやすいかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
覚えるべきポイントをやや把握しにくいのも気になるところです。ポイントは色付けされているものの、口コミどおり「重要度のレベルがわかりにくい」「どのような形で出題されるかイメージしにくい」との指摘が多数。満足と回答したモニターも7人中2人と少なめでした。
比較したなかには、過去の出題傾向や重要ポイントを明記しているものも。対してこちらは過去問の例まではテキストに載っておらず、具体的な傾向をつかみにくいでしょう。
<覚えるべきポイントがわかるかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
知識がない状態で読んだモニター間では、「購入したい」と感じた人も7人中2人のみ。カラーページで見やすいものの、「文章が難しく、図解が少ない」「テキストだけ読んで勉強するのは難しい」との意見が多くあがりました。
比較したなかで視覚的にも文章の言葉選び的にもわかりやすい商品があったことをふまえると、ゼロから勉強するにはやや向き合いにくい内容。1つのテキストだけで勉強したいという人には、十分な教材とはいえないでしょう。
<自分が勉強する場合に購入したいと思うかについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
また比較したなかで専門性が高くわかりやすい講座があったのに対し、本講座は条文の羅列的な記述が目立つ印象です。具体性が少なく、ひと目見ただけでは理解が難しいでしょう。
次に、費用の安さの検証です。総務省統計局の家計調査・宅建試験の学習期間をもとに、105,000円を基準にチェック。なお、コースは初心者向けか・スタンダードな6か月以上受講するコースか・問題のラインナップを最低限そろっているかをポイントに確認しました。
費用をチェックした結果、税込19,800円と検証トップレベルの低コスト。比較した全商品の平均約87,786円(※執筆時点)より70,000円近く下回りました。
なかには154,000円と高額の講座もあったのに対し、約8分の1の価格に抑えられます。できる限り費用を抑えたい人におすすめです。
続いて、挫折しにくさの検証です。学習内容でわからない点を解決しやすいか・モチベーションを持続できるかをポイントにチェックしました。
継続しやすいサポートが充実しており、こちらも高評価です。学習スケジュールが作成でき、学習進捗サポートを受けられるのみではなく、比較したなかでも少なかった学習コミュニティに参加できるのが大きな魅力。学習内容を投稿してお互いを励まし合えるので、モチベーションをキープしやすいですよ。
有料ではありますが、疑問に感じた箇所についての質問もできるので、苦手項目も克服できるでしょう。
本講座はメーカーが謳っているように、スキマ時間を利用しやすいシステムがそろっていました。スマホさえあればオンラインで講座を受講でき、テキストも確認できます。さらに映像授業をダウンロード・倍速再生もできるうれしい機能つきです。
動画をチェックした場所から再生できる付箋機能はありませんが、比較した多くの商品と同等の手軽さを備えています。動画視聴中にメモを書き残せる機能もあるため、紙とペンがなくても学習が可能。スマホがあれば完結するため、「仕事の合間に進めやすい」という口コミどおり多忙な人でも受講しやすいですよ。
初学者向け講座の受講料 | スタンダード(ペーパーレス版):19,800円 |
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良い
気になる
割引制度あり | |
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講義時間数の合計 | 約31時間 |
主な講座の受講料 | コンプリート冊子付版:29,800円 |
講座開始時期 | 11月中までに開講 |
Web教材対応デバイス | パソコン、タブレット、スマホ |
授業の倍速視聴可能 | |
1講義あたりの時間 | 30分前後 |
過去問対策あり | |
問題演習あり | |
模試あり | |
学習経験者向け講座あり | |
合格お祝い金あり |
スタディング 宅建講座は、公式サイトから申し込んでください。コースは検証で使用したレギュラーコースのほかにも、ミニマムコース・コンプリートコースを選べます。
<ミニマムコース>
<コンプリートコース>
決済が完了すると、案内メールが届き受講開始。なお、支払いは以下の方法が可能です。
<対応している支払方法>
またビデオ講座やWEB問題集など、講座の一部を体験できる無料お試しも受けられます。自動で契約・更新されることはないと明記されているので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
宅建の試験は、例年10月の第3日曜日に行われています。2024年度は10月20日に実施されるでしょう。
宅建試験の受験申し込みの受付開始は、例年7月1日から。インターネット・郵送で申し込みが可能です。ただし2022年度では申し込み方法で締め切り日が異なっていたため、注意してくださいね。
なお、正式な試験日や申し込みの受付期間は、6月初旬を目安に一般財団法人 不動産適正取引推進機構にて案内されます。忘れずにチェックしましょう。
宅建通信講座は、雇用保険の被保険者の期間が3年以上という条件がありますが、教育訓練給付制度の対象となるため受講料の20%(最大10万円)が返ってきます。
なお離職中でも対象になりますが、離職から受講開始日まで1年以内であることが必要です*。また講座やコース内容によっては給付の対象外になる可能性があるため、受講するまえに確認することをおすすめします。
妊娠・出産・疾病などを理由に30日以上受講を開始できない場合、適用対象期間が延長されることがあります。
最後に、テキストのわかりやすさで高評価を得た商品をご紹介します。
東京リーガルマインド LECは、法律の勉強がはじめての人におすすめです。モニターが読んでみると、説明は噛みくだいた言葉で記載されており、頭にすんなり入ってくると好評でした。条文の明示もあるため、専門性も高い印象。また重要ポイントも、わかりやすいよう工夫がされていますよ。
活字が苦手な人には、ユーキャンがぴったり。小さい活字で記載されておらず、大きく見やすい文字を採用しています。またフルカラーのイラストや図解が多く、パッと見てわかりやすい点もメリット。文章もやわらかく親しみやすいので、集中して読み進められるでしょう。
初学者向け講座の受講料 | パーフェクト合格フルコース受講料:143,000円 |
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良い
気になる
割引制度あり | |
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講義時間数の合計 | 145時間 |
主な講座の受講料 | パーフェクト合格フルコース:128,700円~、再チャレンジ合格ベーシックコース:121,550円~ |
講座開始時期 | 2025年12月~ |
Web教材対応デバイス | パソコン、スマホ |
授業の倍速視聴可能 | |
1講義あたりの時間 | 2時間30分 |
過去問対策あり | |
問題演習あり | |
模試あり | |
学習経験者向け講座あり | |
合格お祝い金あり |
LEC 宅建士講座の口コミ・評判は?実際に申し込んでメリット・デメリットを徹底レビュー!
初学者向け講座の受講料 | 63000円 |
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良い
気になる
割引制度あり | |
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講義時間数の合計 | 30時間 |
主な講座の受講料 | 63,000円 |
講座開始時期 | 11月中までに開講 |
Web教材対応デバイス | パソコン、タブレット、スマホ |
授業の倍速視聴可能 | |
1講義あたりの時間 | 約5分 |
過去問対策あり | |
問題演習あり | |
模試あり | |
学習経験者向け講座あり | |
合格お祝い金あり |
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