




防塵防滴機能がつき、アウトドアでも使いやすいと人気の一眼レフカメラ、PENTAX K-70。「オートフォーカスが優秀」「高い解像感があり満足」と評判です。しかし、「ピントが合いにくい」などの口コミも存在するため、購入を迷っている人もいるのではないでしょうか?
今回はその実力を確かめるため、以下の7つの観点で検証した結果をふまえたレビューをご紹介します。
さらに、各メーカーの新商品や売れ筋上位など人気の一眼レフカメラとも比較。検証したからこそわかった、本当のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。ポイントや送料を考慮した価格比較も行いましたので、一眼レフカメラ選びに迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

新卒でPC周辺機器・スマホアクセサリー・カーアクセサリーを取り扱うメーカーに入社。法人営業・広報を担当し、商品開発にも携わる。2023年2月にマイベストに入社し、モバイルバッテリーやビデオカメラなどガジェットやカメラの比較・コンテンツ制作を経験。現在では、家電・カーバイク用品など幅広いジャンルのコンテンツ制作に携わる。「専門性をもとにした調査・検証を通じ、一人ひとりに合った選択肢を分かりやすく提案すること」を心がけて、コンテンツ制作を行っている。
すべての検証は
マイベストが行っています
本コンテンツに記載の検証結果は2024年08月までの情報です
良い
気になる
PENTAX K-70は、アウトドアシーンで幅広い表現の作品を撮りたい人におすすめです。実際に撮影した写真は高い解像感と鮮やかな発色が伝わり、画質をチェックしたモニターから「繊細なディテールまでよく表現できていた」と絶賛されるほど。比較したなかでもカラーモードが充実しており、実用的なものからユニークなものまで表現豊かに作品のアレンジを楽しめますよ。
エントリーモデルでありながら防塵・防滴機能を搭載し、雨の日の屋外で使いやすいのもメリット。手ブレ補正もかなり優秀で、シャッタースピードを広角側で1/8秒・望遠側で1/13秒まで遅くしてもブレが気になりませんでした。比較した商品の多くが同様の速度でブレてしまったなか、夜景や望遠レンズを用いた撮影にも重宝するでしょう。
オートフォーカスの精度も申し分なく、被写体が突然向きを変えて走ってもピントはしっかり追従しました。合焦率は約87%・ピントが合う点を指す測距点の数は11点と、一般的な用途では問題なく撮影できるレベル。合焦率90%超え・測距点45点以上を備えていた上位機種には一歩届かないものの、「ピントが合いにくい」との口コミほど困ることはないでしょう。
重量は688gと若干重めですが、グリップが深く握りやすいため撮影時の負担はそこまで感じません。一方、設定メニューは一般的な一眼レフらしいデザインで、モニターからは「専門用語が多く操作が難しい」との意見が多数あがりました。タッチパネルにも対応しておらず、初心者には扱いにくい可能性があります。
とはいえ、優れた解像感や手ブレ補正力に加えて防塵防滴に対応しており、中級機と遜色ない性能を備えた1台。中古の交換レンズは少ないですが、純正のAPS-C用レンズの種類はほかのメーカーに比べて豊富にそろっていますよ。新品の交換レンズにこだわりたい人、カメラの扱いに慣れている人はぜひ検討してみてください。
本格的なカメラの代表格である、一眼レフカメラ。高画質・高発色で撮影できる傾向があり、被写体が浮き出るようなボケ感のある撮影を得意としているのが特徴です。ミラーレス一眼より大きく重めですが、一眼レフならではの撮っている感覚も味わえますよ。
今回は、デジタルカメラやカメラ周辺機器を多く手がけるリコーイメージングから、PENTAX K-70をご紹介します。エントリー機ながら、防塵・防滴構造や-10℃までの動作を保証する耐寒性能を備えており、アウトドアでの撮影に強いのが特徴です。
有効画素数約2,424万画素に加え、ISO感度は最大102,400と、超高精細・高感度仕様。ライブビュー撮影時のAFには、像面位相差AFとコントラストAFのメリットをあわせ持つハイブリッドAFを採用しており、素早いピント合わせが期待できます。
カメラ本体には手ブレ補正機構「SR」を内蔵することで、望遠撮影時などの手ブレを起こしやすい条件でも、「手ブレを効果的に補正する」と謳われていますよ。
またWi-Fi機能を搭載し、スマホやタブレットとの連携も可能。専用アプリ「Image Sync」を使えば、設定の変更やリモート撮影・画像の転送も行えます。
液晶モニターは、角度を自在に調整できるバリアングルモニターを採用しており、ハイアングルもローアングルも構図を取りやすい仕様です。
カラーはブラック・シルキーシルバーの2種類。手袋をつけていてもホールドしやすいよう、グリップのデザイン性にもこだわっています。
今回はPENTAX K-70を含む、人気の一眼レフカメラを実際に用意して、比較検証レビューを行いました。
具体的な検証内容は以下のとおりです。
PENTAX K-70は、くっきり鮮やかな画質のよさがあり、手ブレ補正も強力。カラーモードも豊富にあり、雰囲気の異なる写真を楽しめました。
以下、メリットについてご紹介します。
撮影した画像はメーカーの謳い文句どおりの高解像感があり、画質のよさは優秀です。画質をチェックしたモニターからも「繊細なディテールまで表現できている」と好評で、全員が満足と回答しました。比較したどの商品でも同様に高い解像感のある写真に仕上がりましたが、とくに本商品は輪郭や細かな模様までクリアに写っています。
発色も自然な鮮やかさが出ており、モニターから「似た色の違いもしっかりわかる」「緑が活き活きとしている」と好印象。ノイズ感はほとんど気にならず、ある程度のボケ感も表現できていました。一眼レフカメラらしいリアルな印象の写真撮影ができるでしょう。

PENTAXのカメラの特徴として解像感が高く、自然風景の撮影に向いている印象があります。とくに緑は活き活きとした色合いに見えて美しく感じました。登山やハイキング、植物を撮りたいときにはPENTAXを持っていきたくなります。
カラーモードが豊富に備わっているのも、本商品の魅力です。比較したなかには種類が少ないものやモードの違いがわかりにくい商品も多くありましたが、こちらは実用的なものと遊べるものがバランスよく入っています。モニターからも「バリエーションが多くて面白そう」と好評でした。
SNSに写真を投稿する人や、表現を変えていろいろ楽しんでみたい人にもおすすめですよ。

銀残しやリバーサルフィルムといった、フィルムカメラで撮影したような仕上がりで撮影できるのが楽しいカメラです。
暗所では一部ノイズが見えるものの、細かな模様もよく見て取れます。比較したなかには暗い場所だと粗さが気になる商品があったのに対し、あまりザラつきは気にならない印象です。彩度は低下した箇所もありましたが、不満に感じるほどではありません。
オートホワイトバランスもおおむね正確で、白は白としてしっかり表現されました。総じて暗所・明所ともにクリアな解像感があり、どのシーンでも満足できる性能といえます。
以下では、画質のよさに対するモニターコメントをまとめました。モニターのリアルな声も参考にしてくださいね。
<画質のよさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
オートフォーカスの性能も十分です。動く被写体を撮影したところ、ピントの合っている割合を示す合焦率は約87%でした。比較した全商品の平均値である約91%(※執筆時点)には届かなかったものの、一般的な使用であれば問題なく撮影できるでしょう。
比較した多くの商品が45点以上を備えていたなか、ピントが合う点を指す測距点の数は11点と少なめです。とはいえ、被写体が突然向き変えてもオートフォーカスは追従し、ぼやけて困るということはありませんでした。よほど激しく動く被写体を捉えるのでなければ十分な性能です。

なお、ライブビュー(画面を見ながらの)撮影は得意ではなく、オートフォーカスの速度・精度がかなり落ちる印象です。基本的には、一眼レフらしく光学ファインダーを覗いて撮影するのを推奨します。
手ブレ補正力は比較したなかでもトップクラスの高評価を獲得。広角側で1/30から1/8秒まで、ブレやすい望遠側でも1/200から1/13秒までブレのない撮影が可能でした。比較した商品の半数が、広角側で1/15秒・望遠側で1/25秒にとどまったのに対し、カメラ本体に内蔵された手ブレ補正機能がよく効いている印象です。
三脚を使えないシーンでも、手ブレを気にせず撮影できるでしょう。

キヤノンやニコンの一眼レフでは補正できない、回転軸方向のブレも補正できるのが強みです。
中古の交換レンズは比較したほかのメーカーより少ないものの、純正のAPS-C用レンズの種類は他社の約4倍と豊富。他社が一眼レフ用レンズの販売を取りやめるなか、2021年に新しいレンズを5本発売している点にも注目です。
レンズの選択肢が多く、これから長くカメラを使っていきたい人にもぴったりですよ。
独自の防塵・防滴機能が搭載されており、雨の日や砂ぼこりが舞う場所でも気にせず使用できるのもメリット。本体サイズも幅125.5×高さ93mmとそこまで大きくないため、どこでも持ち運んで撮影できるのがよいですね。
重量の実測値はSDカード・バッテリーを含めて688gと若干重いものの、比較したなかには700g以上の商品も複数ありました。グリップが深く中指にあわせて凹みが作られているため、撮影時には重さは感じにくく、使用したモニターからも「グリップが握りやすく、そこまで負荷は感じない」との声があがっています。

雨のなかでK-70で撮影をしたことがありますが、水濡れによる故障を気にせず使えましたし、実際に故障することもありませんでした。PENTAXの一眼レフはとにかく頑丈で、過酷な環境でも信頼できるカメラという印象です。
PENTAX K-70にはたくさんのメリットがある反面、気になった点もありました。購入を考えている人は、しっかりリサーチしておきましょう。
設定メニューが初心者にはわかりにくいのが惜しいところ。一般的な一眼レフで用いられているデザインのため専門用語が多く、モニターからは「慣れないと難しく感じる」といった声が多数あがりました。カメラの操作にある程度慣れていないと、扱うのが難しいでしょう。
ボタン操作はしやすいものの、タッチパネルに対応していないのもネックです。比較したなかにはスマホ感覚で操作できるタッチパネル対応モデルも複数ありました。キヤノンの「EOS Kiss」シリーズには初心者向けの表示メニューも用意されていたので、操作に不安のある人はそちらをチェックしてみてくださいね。

あくまでも一般的な一眼レフと同じようなメニュー設計なので、特段難しいわけではありません。もちろん、オートでも撮影ができるのでカメラ任せでもきれいな写真が撮れますよ。
以下では、使いやすさに対するモニターコメントをまとめました。しっかり確認して、購入の参考にしてくださいね。
<使いやすさについてのモニターコメント>
コメントは一部抜粋
2016/07/22 発売
| 重量(バッテリー込み) | 688g |
|---|---|
| 本体サイズ | 125.5×93.0×74.0mm |
| フォーカスポイント(測距点) | 11点 |
| タッチパネル対応 |
良い
気になる
| ファインダー形式 | ペンタプリズム |
|---|---|
| 有効画素数 | 2424万画素 |
| ISO感度 | 100〜102400 |
| AF検出範囲 | EV-3〜18 |
| 背面モニター | バリアングルモニター |
| シャッタースピード | 1/6000〜30秒 |
| モニターサイズ | 3.0型 |
| ファインダー視野率 | 100% |
| ファインダー倍率 | 0.95倍 |
| 撮影可能枚数 | ファインダー撮影時:480枚 |
| ボディ内手ブレ補正 | ◯(5軸) |
| USB充電・給電 | 非対応 |
| 動画撮影機能 | フルHD 60i |
| 記録メディア | SDカード |
| 記録メディアスロット | シングルスロット |
| 防塵防滴仕様 | |
| 特徴 | 初心者向け |
ここからは、PENTAX K-70以外のおすすめ商品をご紹介します。
キヤノンのEOS Kiss X10は、初心者向けのメニュー表示に対応した商品。タッチパネル式のため、カメラの知識が少なくても直感的に使いやすいのがメリットです。重量449g・本体幅は約12cmと比較した商品のなかでも軽量かつスリムで、気軽に持ち運びしやすいでしょう。
小さめながら画質のよさの評価も高く、ナチュラルな発色と高い解像感が伝わる美しい仕上がりでした。オートフォーカス性能も高く、被写体に素早くピントが合うため、動いているものの撮影もしやすいといえます。手ブレ補正力も広角側・望遠側ともに高く、気軽にクオリティの高い撮影が叶いますよ。
PENTAX K-70は、公式サイトで販売を終了しており、現在はAmazon公式ストアで購入できます。価格は、税込69,499円です(※執筆時点・Amazon公式ストア参照)。検証結果を参考に、購入を検討してみてください。
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